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2009.07.31

債務整理のやっぱり

サンケイ新聞より「利息返還金で債務整理トラブル多発 手数料高い・広告と違う

年間1兆円規模で推移している消費者金融からの「利息返還金」をめぐり、債務整理を請け負った一部の弁護士や司法書士に、「手数料が高過ぎる」などといった苦情やトラブルが相次いでいる。

事態を重く見た日弁連が異例の弁護活動指針を打ち出したほか、消費者金融から「法曹の正義はどうした」という批判まで飛び出す事態になっている。

巨額市場に目がくらんだ一部の弁護士や司法書士が、ずさんな活動をしていることが原因のようだ。

大都市圏の電車やバスに最近、「債務整理の無料相談」「いますぐ整理」「借金苦を解決」といった弁護士や司法書士事務所の活字が目立つ。
地方テレビ局を中心に月1千本ものCMを流すところもあるという。

弁護士、司法書士が掘り起こしに躍起となっているのが、過去に高い利率(グレーゾーン金利)で消費者金融を利用したため、当時の利息の返還請求ができる人たちだ。

日本貸金業協会によると、平成19年度に業界から返還された利息金は、利用者の借入金の元本返済に充当されたのが約4200億円、現金で還元されたのが約5200億円の計9400億円。
20年以降は1兆円を超えているという。

消費者金融にとって経営の根幹を揺るがす事態になる一方、返還手続きを請け負う弁護士や司法書士にとり“返還金バブル”となっている。手数料20%と仮定すれば、2千億円もの市場ができた計算だ。

突如出現した大市場に、日本弁護士連合会(日弁連)、日本司法書士会連合会(日司連)ともに「統計はない」というものの、依頼者との間でトラブルが増えていることを認める。

  • 「面会もなく勝手に手続きを進める」
  • 「高い手数料を取られた」
  • 「広告に書いてある内容と違う」

といった声が多いという。

派手な広告で事務所の処理能力を超えた数の依頼を受け、事務が滞っているケースもあるようだ。債務整理で稼いだ2億4千万円もの所得を隠していた司法書士の存在も明らかになった。

6月には、中堅消費者金融のネオラインキャピタル(東京都港区)が司法書士団体などに、「弱者保護の実現のため業界全体で(安価な)手数料体系の統一を検討してほしい」と、法曹の正義感に訴えた要望書を提出。
「高利息などで批判されっぱなしだった消費者金融が“逆襲”に出た」と金融界で話題になった。

相次ぐ苦情に日弁連は23日、債務整理を受任する弁護士に向けて「指針」を打ち出した。弁護活動に関する指針ができるのは、極めて異例なことだ。

指針では、

  • 「債務処理の目的は債務者の経済的更生にある」と明記。
  • 「依頼者(債務者)と直接面談する」
  • 「『家を残したい』といった依頼の趣旨を尊重する」
  • 「再度の融資が難しくなるなど、リスクを告知する」

ことなどを求めた。

指針作成にかかわった宇都宮健児弁護士は「弁護士として当たり前のことが行われなくなっているケースがある」と話す。
日司連でも「広告表現に関するガイドラインの策定作業をしているほか、報酬や手数料についても全国的な調査に乗り出す」(担当者)という。

ただ、弁護士も司法書士も基本は個人業。「最後はそれぞれのモラルを信用するしかない」(日司連)という声が出ている。

田園都市線で東京地裁に行くときに、電車の中でも駅の構内でも「債務整理広告」が大変に目について、こんな事で大丈夫なのか?と思っていたところです。

地方テレビ局を中心に月1千本ものCMを流すところもあるという。

すごい大営業ですよね。
一言で言えば「それほど儲かる」なのですから、中には悪徳商法があっても不思議ではない。

ただ、弁護士も司法書士も基本は個人業。「最後はそれぞれのモラルを信用するしかない」(日司連)という声が出ている。

こういう声がある業界が、変革できないと業界自体が潰れてしまうのは、歴史の教えるところですね。

7月 31, 2009 at 10:22 午前 国内の政治・行政・司法 |

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コメント

サラ金系はともかく、大手信販系だと個人でも簡単に訴外でケリつくことが多いのに、広告に飛びついてぼったくられる人が多そうですね。

毎月の支払い分割手数料等で細く長く顧客から搾り取っている事務所もあるようで...
http://blog.livedoor.jp/hulkamania1977/archives/51327625.html
(↑元街金業者の方のブログなのでポジショントークはありますが)

債務整理はともかく、「過払いビジネス」はいずれ消滅するビジネスですし、弁護士人数増や総量規制実施とあいまって、数年後にはカオスになりそうな気がします。

投稿: tree | 2009/08/01 3:06:40

私も債務整理の電車内の広告の多さには不安を抱いていました。
田園都市線でも小田急線でも同様です。
この記事が出たときは「あぁ、やっぱり」と思いましたね。
弁護士も人の子、志の高い人ばかりではありませんね。

投稿: 我楽者 | 2009/08/02 22:57:45

最近、こういった広告おおいですよね。中には多額の報酬を請求する事務所もあるみたいですね。
こういったことを知らない情報弱者が口車に乗せられてしまうんですよね。

投稿: 債務整理の川上事務所 | 2010/02/26 17:36:19

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