« 北朝鮮・対韓国担当者が処刑されていた | トップページ | GM後がない »

2009.05.20

三菱UFJ証・名簿流出で5億円の支払

朝日新聞より「情報流出5万人に各1万円支払い 三菱UFJ証券

三菱UFJ証券の元部長代理が約5万人分の顧客情報を名簿業者に不正に売った問題で、同社は19日、被害者全員に1人あたり一律1万円の慰謝料を商品券で支払う方針を決めた。

弁護士らと相談して金額を決めたという。支払総額は約5億円。
20日に発表し、被害者に通知を始める。

名簿業者に売られた名前、電話番号、年収水準といった情報は、転売などで約100社の手に渡ったことが確認されたという。
深夜まで電話で投資用マンションや先物商品の購入の勧誘を受けるなどの被害が相次いだ。

流出先で情報利用の停止を約束したのは70~80社。

三菱UFJは一部業者には名簿購入費の実費弁済も始めた模様だ。
だが、情報の完全な回収は事実上不可能とみられる。

過去の個人情報流出では、04年にインターネット接続サービス「ヤフーBB」の顧客名や住所など約650万人分が流出した事件で、運営するソフトバンクBBが1人あたり500円の慰謝料を払った。
だが、その後の裁判では、被害者の原告5人に1人あたり5500円を支払うよう同社などが命じられた。

エステティックサロン大手TBCの個人情報流出をめぐる訴訟では07年、身体のデータが含まれていたため、1人あたり最大3万5千円の慰謝料支払いが命じられている。

今回の問題は、三菱UFJの元部長代理=発覚後に懲戒解雇=が今年2月、全顧客約148万人分の個人情報を持ち出し、このうち昨秋以降に口座を新設した約4万9千人について名簿業者3社に計32万8千円で売却した。
発覚から1週間で7千件以上の苦情や問い合わせがあった。

5億円とは妙に少ないな、と思った

全顧客約148万人分の個人情報を持ち出し、このうち昨秋以降に口座を新設した約4万9千人について名簿業者3社に計32万8千円で売却した。

要するに、損害賠償ですね。

迷惑を掛けたということならば、全顧客約148万人に支払うべきでしょう。
その場合は、1万円なら148億円。5万円で740億円。

これが、損害賠償なら「DM1一回について1万円ずつ無期限に支払う」という選択をせざるを得ないでしょう。
1万円が500円でも良いけど、無限に被害は続き時効はあり得ない、ということだと思いますよ。
「以後は賠償請求は行わない」という和解条項そのものが成立しない。

元もと「賠償ではなくてお詫び」であって、被害者は「許してやろうか」と言うだけのことでした。
つまり、何を許すのか?が問題なのであって、それを「流出がはっきりしている分」として良いのか?という問題になります。
実際的に言えば、会社の事業存続の障害としてどの程度の影響があるか?です。分かっているのか?この会社。

消費省の設置で議論されている、父権訴訟と同列のところで「違法収益のはく奪・被害者還付制度」を設置するべしという主張があります。
たまたま今日(2009年5月20日)参議院議員開会で制度の設置促進を求める院内集会が開かれます。案内はこちら(PDF)

今回ような名簿流出事件へのお詫びの方法としては、個人で受け取るのではなくてこういう機関にプールするというのがあっても良いかと思います。
いずれにしろ今回の三菱UFJ証券の判断の基本が「どうやって限定するのか?」という方向に向かったのは、会社の経営方針が社会とうまくやっていくつもりがないことを示しているわけで、こんな事ではいずれ同種の事件が再び起きても仕方がないでしょう。
何よりも「市場がどう評価するのか?」をちゃんと考えたとは見えないところが痛々しい決定です。

5月 20, 2009 at 08:02 午前 個人情報保護法 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/45070295

この記事へのトラックバック一覧です: 三菱UFJ証・名簿流出で5億円の支払:

コメント

コメントを書く