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2009.05.29

ホーオブハート裁判・控訴審判決

昨日(2009年5月28日)複数起きているホーオブハート裁判の中でただ一つの判決が出ている裁判の控訴審判決がありました。

平成19年(2007年)2月26日に原告女性がホームオブハート、トシオフィスなどに損害賠償を求めた裁判の判決がありました。

紀藤弁護士のHPにある判決文より一部を抜粋しました。

この地裁判決に対して、被告側が控訴し、原告側も損害認定について不満があるとして控訴していました。

判決文を見ていない段階ですが、色々なところの記事を紹介します。

FNNニュースホームオブハート違法啓発訴訟控訴審 控訴棄却、1580万円余りの賠償命令 東京高裁
TBSニュース「ホームオブハート」2審も賠償命令
時事通信ホームオブハート、二審も賠償命令=暴力で「人間改造」-東京高裁
サンケイ新聞X JAPAN・TOSHIの会社などに賠償命令啓発セミナーで
日経新聞啓発セミナー、二審も賠償命令 東京高裁、1580万円に増額
共同通信通信啓発セミナー、2審も賠償命じる 主催会社などに1580万円

紀藤正樹弁護士のブログよりこれは速報です。3

ホームオブハート、トシオフィスらの責任は明らかです。

ホームオブハートに残る子供たち、そして被害者たちが、「真実」にきづいてくれることを、心から望みます。

そしてホームオブハートのメンバーたちと違い、真実の情報に接することができるはずの、未だに、この問題の深刻さを理解しない「企業」(たとえばロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:山田邦雄)」「LAWSON」株式会社ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO 新浪 剛史)や、「マスコミ」があることに驚きを禁じえまえん。

[参考]

・弁護士山口貴士大いに語る‐May 28, 2009 【MASAYA】ホームオブハート、トシオフィス相手に控訴審でも勝訴しました。【TOSHI】【WANKU】

山口貴士弁護士のブログより「【MASAYA】ホームオブハート、トシオフィス相手に控訴審でも勝訴しました。【TOSHI】【WANKU】」

2009年5月28日 午後1時15分~ 511号法廷 東京高等裁判所第7民事部

全面勝訴!一審判決よりも損害賠償額が増えました!

☆(認められた賠償額)

控訴人らは、被控訴人に対し、連帯して1580万6129円(第一審は、1543万3508円)及びこれに対する平成15年1月27日から支払済みまで年5%の割合による金員を支払え

○(原告/被控訴人)勝った方!

ホームオブハートの元セミナー生

●(被告/控訴人) 負けた方!

MASAYAこと倉渕透(MARTH)
株式会社トシオフィス(XJAPANヴォーカリスト、TOSHIこと出山利三が代表取締役)
出山香(守谷香、WANKU、TOSHIこと出山利三の妻、株式会社トシオフィス取締役)
株式会社ホームオブハート
加田順子(株式会社ホームオブハートの代表取締役)
桃井多賀子(株式会社ホームオブハートの代表取締役)

(過去記事)

【Toshi】【Masaya】全面的勝訴判決のご報告!【ホームオブハート】【トシオフィス】【癒しのコンサート】

ホームオブハート違法啓発訴訟控訴審 控訴棄却、1580万円余りの賠償命令 東京高裁

自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」のセミナーに参加した女性が、「マインドコントロールされ、高額のセミナー代金などを支払わされた」などとして、ホームオブハートなどに損害賠償を求めていた裁判の控訴審判決で、東京高等裁判所は控訴を棄却し、あらためて 1,500万円余りの支払いを命じた。

原告の栃木県の女性(41)は「この判決を聞いて、早く本当のことに目覚めてほしい」と話した。

この裁判は、ホームオブハートのセミナーに参加した栃木県の女性が、「セミナーをやめると地獄のような人生を送る」などと不安をあおるマインドコントロールを受け、参加費用などあわせて1,300万円余りを支払わされたなどとして、ホームオブハートやX JAPANのTOSHIさんが代表を務める会社などに損害賠償を求めているもの。

1審の東京地裁は、1,540万円余りの支払いを命じ、双方が控訴していた。

28日の判決で、東京高裁はホームオブハート側の控訴を棄却し、あらためて1,580万円余りの支払いを命じた。
(05/29 01:01)

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「ホームオブハート」2審も賠償命令

自己啓発セミナー「ホームオブハート」などに不安や恐怖感をあおられ高額な商品などを購入させられたとして、セミナーの参加者が損害賠償を求めた裁判で、東京高裁は1審判決と同じく、ホームオブハート側に1500万円余りの支払いを命じました。

この裁判は、7年前に栃木県の「ホームオブハート」が主催したセミナーに参加した女性(41)が恐怖感をあおられ多額のセミナー費用などを支払わされたとして、損害賠償を求めていたものです。

1審は女性側の訴えを認め、ホームオブハート側に1500万円余りの支払いを命じていました。

28日の判決で、東京高裁は「セミナーへの参加を止めると地獄のようなつらい人生を送ることになると信じ込ませ、所持金を支払うような人間に仕立てていった」などと、いわゆる違法なマインドコントロールがあったと認め、ホームオブハートの実質的代表・倉渕透氏とセミナーを共催したXJAPANのToshiさんが代表を務める会社などに対し、あわせて1500万円余りを支払うように命じました。

「この判決がみんなの力になって、こういう被害に遭う人が少なくなっていけばいいなと思います」(原告の女性)

判決後の会見で原告の女性はこのように述べ、支えてくれた弁護団に涙ながらに感謝の気持ちを伝えました。

ホームオブハートなどは取材に対し、「コメントしない」としています。(28日20:10)

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ホームオブハート、二審も賠償命令=暴力で「人間改造」-東京高裁

自己啓発セミナー主催団体「ホームオブハート」(栃木県那須町)にマインドコントロールを受け、多額の金銭を支払わされたとして、同県の女性(41)が、団体と実質的代表者の男性、ロックグループ「X JAPAN」ボーカルの出山利三氏(TOSHI)が経営する会社などに約2100万円の損害賠償を求めた控訴審判決で、東京高裁は28日、一審判決の賠償額を約40万円増額し、約1580万円の支払いを命じた。

大谷禎男裁判長は、実質代表者の男性らが執拗(しつよう)かつ暴力的に恐怖心を繰り返しあおり、「所持金などをホームオブハートに支払う人間に改造した」と指摘。社会通念上、許されない違法行為と認めた。(2009/05/28-17:52)

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X JAPAN・TOSHIの会社などに賠償命令啓発セミナーで

自己啓発セミナーに参加した栃木県の女性(41)が「マインドコントロール状態にされて金銭を支払わされた」として、主催者の「ホームオブハート」や人気ロックグループ「X JAPAN」のボーカル、出山利三氏(TOSHI)が経営する会社「トシオフィス」などを相手に、計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。

大谷禎男裁判長は、女性に財産を違法に提供させたことを認めた1審東京地裁判決を支持、約1580万円の支払いを命じた。

大谷裁判長は1審同様、「女性のことを所持金や借入金をホームオブハートに支払ってくれる人間に改造していった。社会通念に照らしても許されない違法行為」と指摘。

トシオフィスについても「ホームオブハートの広報、営業部門としての機能があったことは明らか。セミナー実施はトシオフィスの業務そのものだった」と共同で違法行為をしていたことを認めた。

判決によると、女性は平成14~15年にホームオブハート主催のセミナーに参加。「セミナーをやめると地獄のような人生になる」と脅されたり、「化け物、醜い奴」と長時間にわたって罵(ば)倒(とう)されるなどして判断力を失い、参加費などの名目で約1200万円を支払った。

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啓発セミナー、二審も賠償命令 東京高裁、1580万円に増額

セミナー運営会社「ホームオブハート」(栃木県那須町)の自己啓発セミナーに参加した女性(41)が、マインドコントロールされ多額の現金を支払わされたとして同社などに計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(大谷禎男裁判長)は28日、約1580万円の支払いを命じた。

ほかに支払いを命じられたのは、ロックグループ「X JAPAN」のメンバーが代表で、セミナーを共催した「トシオフィス」(同県那須塩原市)など。

大谷裁判長は「執拗(しつよう)かつ暴力的に、不安感・恐怖感をあおる行為を繰り返した」などと指摘。一審判決から賠償額を約35万円増額した。(01:21)

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啓発セミナー、2審も賠償命じる 主催会社などに1580万円

「自己啓発セミナーでのマインドコントロールによって多額の現金を支払わされた」として、セミナーに参加した栃木県の女性(41)が主催会社のホームオブハート(栃木県那須町)などに計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、約1580万円の支払いを命じた。

ほかに賠償命令を受けたのは、ロックバンド「X JAPAN」メンバーが代表で、セミナーを共催したトシオフィス(同県那須塩原市)など。

約1540万円の賠償を命じた1審東京地裁判決から、セミナー参加費の一部などが増額され、原告側代理人の紀藤正樹弁護士は「女性が直接支払った損害は、ほぼ回復された。全面勝訴といえる」とした。

大谷禎男裁判長は、1審判決が認定した「マインドコントロール」の言葉を使わず、「執拗かつ暴力的に不安感・恐怖感をあおる行為」「畏怖誤信させられた心理状態」と言い換えた上で、女性の主張をほぼ認めた。

女性は判決後「精神的にもつらく、生活も無一文から立て直してきた。判決には心から感謝したい」と話した。

判決によると、女性は2002年7月にセミナーに参加、参加費などとして約1300万円を支払った。

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紀藤弁護士のHPにある判決文より一部を抜粋

【事件番号】東京地方裁判所判決/平成16年(ワ)第22529号
【判決日付】平成19年2月26日
【判示事項】自己啓発セミナーの主催者によるマインドコントロールが違法であるとしてセミナー生からの損害賠償請求及び慰謝料請求が認容された事例
【参照条文】民法709
民法715
【参考文献】判例時報1965号81頁

       主   文

被告らは、原告に対し、連帯して1543万3508円及びこれに対する平成15年1月27日から支払済みまで年5%の割合による金員を支払え。
原告のその余の請求を棄却する。
訴訟費用は、これを4分し、その1を原告の負担とし、その余を被告らの負担とする。
この判決第1項は、仮に執行することができる。

第2 事案の概要

自己啓発セミナー(被告ホームオブハートが従属関係にある被告トシオフィスを共催者として実施するもの)に平成14年に 参加した原告が、トレーナー(セミナー指導者)である被告倉渕、被告ホームオブハートのスタッフ(被告加田及び被告桃井)並びに被告トシオフィスのスタッ フ(被告出山)らの共謀による原告の生活全般にわたる不当なマインドコントロール、詐欺、脅迫、暴力行為などの違法行為を加えられ、自己啓発セミナーの受 講を止めたり、被告らの指示する商品購入その他の行為を拒絶したりすると、地獄のような生活を送らざるを得なくなり、著しく不幸になると信じ込まされた結 果、セミナー参加費用、商品購入代金、出店費用等の名目で多 額の金銭を支払わされたと主張して、被告らに対し、連帯して、不法行為(民法709条、719条)及び使用者責任(民法715条)に基づき、金銭支出額と 慰謝料の合計2134万4083円の損害賠償を求める事案である。

第1 認定事実

《証拠略》によれば、以下の事実が認められる。

1 当事者の形式的身分、肩書、目的等

(1)原告は、昭和43年生まれの女性・・・・・・・
(2)被告倉渕(MASAYA)は、「MASAYA」の名で音楽活動を行う男性であり、被告ホームオブハートのゼネラルトータルプロデューサーであり(乙イ1)、 取締役には就任していないが、同被告の実権を握っており、その開催するセミナーではトレーナーの地位にあった(甲8の2枚目)。被告ホームオブハート内で は、「マシャマシャ」とか「クーマン」とか「クマスン」などと呼ばれていた。
(3)被告加田は、被告ホームオブハートの代表取締役社長の女性であり・・・・・・
(4)被告桃井は、被告ホームオブハートの代表取締役会長の女性で、リゾート事業部長でもあった(乙イ1)。鹿児島県屋久島にある施設の管理も担当していた。
(5)被告出山香は被告トシオフィスの取締役兼従業員の女性であり、「TOSHI」の名で音楽活動を行う出山利三の戸籍上の妻であった。・・・・・
(6)被告ホームオブハートはCD、書籍、自然食品などの販売、ラジオ番組の制作、リゾートホテルの運営、心と身体に関する生涯教育事業を主たる業務として掲げる 会社であり(乙イ1)、「小さな森の美術館ホテルin屋久島」「Big Bear ClubHouse in 羽鳥湖高原」「屋久島森と花のふるさとの木 美術館」「那須高原松田賀江ふるさとの木美術館」などの施設を有し、心と身体に関する生涯教育事業としていわゆる自己啓発セミナーを開催及び運営する会社 である。
(7)被告トシオフィスは、「TOSHI」の名で音楽活動を行う出山利三のCDの企画・制作、コンサートの企画・制作などを目的とする会社である。被告ホームオブ ハートと協力関係にあり、被告ホームオブハートの実施するコンサートや自己啓発セミナーについては、参加者の募集、スタッフ(被告出山)の派遣などの業務 を分担して自ら行っていた。

2 被告ホームオブハートの開催する自己啓発セミナーについて

(1)被告ホームオブハートの実施する自己啓発セミナーは、これを部外の通常人からみるときは、猜疑心を持ってはならず、思考も停止しなければならず、それまでの 人間関係、家族関係、仕事、財産を捨てなければならず、これに反すると地獄のような苦しい人生を送ることになるというものであった。人間は生まれた時は無 垢であるが、親などからいろいろな「観念」を刷り込まれて不幸になっており、親から刷り込まれたあらゆる「観念」を捨てて、空(くう)になり、子供の純粋な心に戻らなければならないとされ、そのような状態を万物に貢献する牛き方と称していた。
MASAYAとか、マシャマシャとか、クーマンと呼ばれていた被告倉渕を絶対的な指導者として、被告倉渕への抵抗を一切許さないとする点にも、大きな特色があった。
し かしながら、外部からの参加者に対しては、初期段階ではセミナーのこのような実態を覆い隠していた。最初は癒しをもたらす商品の販売や癒し系の催しを開催 する会社のように装って癒しの音楽が中心の被告倉渕のコンサートに勧誘し、コンサートへの参加者に対して他の催しとしてセミナーの存在も紹介するが、被告 倉渕の音楽が一般に認識されているのと同様のイメージの癒しを提供するセミナーであるかのように装っていた。
(2)セミナーが進行していくと、マインドコントロールを施し、これにひっかかってしまった一部の参加者は、セミナーを止めると社会の中で人を傷つけることしか言 えないような人間として地獄のような人生を送らなければならないと思うようになり、なかなかセミナーから抜け出せないようになっていった。さらに、通常で は考えられないような高額のセミナー施設の会員権の購入指示や、同様に通常では考えられないような高額の関連商品の購入指示などにより、これも高めのセミ ナー参加料金の支払と併せて、借金をしてでも次々と金銭を被告ホームオブハートに支出することを余儀なくされ、その累計額が巨額にのぼる点(借金が巨額に のぼると自己破産を余儀なくされる者も出てくる点)も、被告ホームオブハートの実施する自己啓発セミナーの特色の一つであった。・・・・・
(3)セミナーの内容は、・・・・・・

3 被告トシオフィスの業務について

4 最初の勧誘

5 MASAYAコンサート

平成14年7月27日、原告は、原告の妹及び原告の娘を連れて、MASAYAコンサートに参加した。

コンサート終了後、被告ホームオブハートのスタッフである戊原三江は、原告は苦しそうに生きている、自分のトラウマが分かると楽に牛きられる、被告 倉渕(MASAYA)は見ただけでその人のトラウマが分かるなどと言って「MASAYA個人ワーク(クーまんワーク)」(被告ホームオブハート主催のセミ ナー)への参加を勧誘した。

翌28日の午前中、被告出山が参加するオプションプログラムがあり、草むしりや花植え(羽鳥湖の施設の維持管理作業にすぎない。)をしながら、シェ アー(被告出山がセミナー的な気づきと小さい頃の経験談などを話し、他の参加者が感想を述べるもの)が実施された。当時の原告には、これが被告ホームオブ ハートの自己啓発セミナー中のシェアーというものであることは、皆目、分からなかった。

原告は、この日の帰り際に30万円支払って羽鳥湖「ビッグベアークラブハウス」会員になることを勧誘されたが、断った。

6 親友を装った鈴木乙枝による原告の勧誘と原告についての情報収集

7 MASAYA個人ワークにおけるマインドコントロールの始まり

8 原告をその気にさせるホームオブハートの代理店の話

鈴木乙枝は、原告が化粧品の販売店を出すことを考えていると言っていたことに目をつけ、平成14年8月31日の「MASAYA個人ワーク」終了後、原告に 対し、ホームオブハートの商品の販売店を営むことを提案した。さらに、被告倉渕が、原告のような入門のセミナーを受ける前の段階の人に代理店の話をするの は前代未聞だが、原告は気づきが早いから特別だと原告をおだて、ホームオブハート商品の販売は、人をトラウマから解放して癒し、苦しんでいる人を助ける本 質の仕事だと説明し、将来原告に出店費用を被告ホームオブハートに対して支払わせることの布石を打った。

9 コンサートリハーサルでの突然の初めてのフィードバック

10 豊原ツアーとマインドコントロールの強化

11 被告倉渕と複数の女性の共同生活

12 森のおかしやさんについて

13 アイランドセミナーでの初めてのセラピー体験と原告の家出

14 商品代金の支払等

15 伊豆ツアー・フィードバックと絵画等購入の強要

16 出店話(ハーべストファーム)‐オーガニックビレツジの前段階

17 ハワイツアーでの出来事

18 お花の小道帰途ツアー及びセミナー後の入金

19 マネートレーニング及び出店計画の変更(オーガニックビレッジ)

20 屋久島ブレーバートレーニング

21 山の学校オプショナリーツアー

22 健康食品や水の購入

23 借金をするトレーニングという名の破産への道

24 年末のマスタートレーニングにおける極限状態

25 山の学校における極限状態

26 エンロールメントトレーニングとホームオブハートからの脱退

27 被告ら側の証人、本人の供述の信用性について

第2 被告らの行為の違法性について

1 被告倉渕、被告加田及び被告出山について

(1)前記認定事実によれば、次のような事実を推認することができる。
被告倉渕、被告加田及び被告出山は、セミナー生の積極財産の全部を被告ホームオブハートに提供させることはもちろんのこと、当該セミナー生の借入能力(貸金 業者等がある程度機械的に設定する与信限度額に基づくものであって当該セミナー生の弁済能力は考慮されていない。)をフル活用し、複数の貸金業者やクレ ジット業者から借入限度額満額の借入(利用限度額満額の商品購入を含む。)をさせてその全額を被告ホームオブハートに提供させること(全財産と全信用能力 を被告ホームオブハートに提供させること)を、共謀の上、企てていたものとみるのが相当である。・・・・・・・
(2)1)に記載したような目的及び手法をもってマインドコントロールされた状態に照らし意図的に陥れる行為は、社会通念に照らし、許容される余地のない違法行為であることは、明らかである。・・・・・・・
(3)そ うすると、被告倉渕らの指示に基づき実施された、平成14年7月の被告ホームオブハートのスタッフによる原告に対するMASAYAコンサートへの勧誘に始 まる原告へのセミナー等への参加の勧誘、商品及び施設会員権購入の勧誘並びにオーガニックビレッジへの出店の勧誘行為は、原告にマインドコントロールを施 し、その状態を維持する意図に基づく一連の行為であって、平成14年7月の最初から全部違法な行為と評価されるべきものである。・・・・・・
(4)被告らは、被告倉渕は被告ホームオブハートの実権を把握しているものではなく、プロデューサーとセミナーのトレーナーにすぎないと主張する。
し かしながら、・・・・・・・。被告倉渕がレクチャーにおいて代表取締役社長である被告加田に対しても恫 喝するような罵倒句を浴びせかけていること(甲22)や、被告倉渕が自分が被告ホームオブハートの決定権を握っていると発言したことを聞いた者がいること (甲24の1)は、このことを裏付けている。
被告らの前記主張は、採用することができない。
(5)被告加田について
(4) に説示したとおり、本件違法行為の首謀者が被告倉渕であることは明らかであるが、前記認定事実によれば、被告加田も、被告倉渕の片腕として、また、被告 ホームオブハートの代表取締役社長の地位にあった者として、被告ホームオブハートのマインドコントロールシステムを十分に理解し、これが意図した成果を産 むように部下のスタッフを指揮・命令していたことは容易に推認することができるところであって、共謀者として被告倉渕と同様の責任を負うものというべきで ある。・・・・・・・
(6)被告出山について
(4) に説示したとおり、本件違法行為の首謀者が被告倉渕であることは明らかであるが、前記認定事実によれば、被告出山も、被告ホームオブハートのマインドコン トロールシステムを十分に理解し、これが意図した成果を産むように、被告トシオフィスからの被告ホームオブハートへの出向者として、被告ホームオブハート のスタッフを指揮・命令していたことは容易に推認することができるところであって、共謀者として被告倉渕と同様の責任を負うものというべきである。・・・・・・。した がって、被告出山は、会社法429条1項の規定によっても、これによって原告に生じた後記損害を賠償すべき義務を負うものである。

2 被告桃井について

3 被告ホームオブハートについて

被告倉渕は、被告ホームオブハートの被用者であり、その業務の執行として原告に対して前記の違法行為をしたものであるから、民法715条により、被告ホームオブハートも当該違法行為により原告に生じた損害を賠償する義務を負うものである。

被告加田及び被告桃井は、被告ホームオブハートの代表取締役であり、その職務を行うについて原告に対して前記の違法行為をしたものであるから、会社法350条により、被告ホームオブハートも当該違法行為により原告に生じた損害を賠償する義務を負うものである。

4 被告トシオフィスについて

第3 損害

1 財産的損害

(1) 前記認定事実によれば、原告は、被告らの違法行為により、セミナー参加費用、商品・会員権等の購入代金、オーガニックビレッジ出店費用等の 負担を負わされたものである。これらは、被告らの違法行為がなければ負わなかった負担であるから、原告に生じた損害算定の基礎となるべきものである。
その損害算定の基礎となるものは、別紙1、3及び4の全部並びに別紙2の一部である。
別紙2のうち次に掲げるものは、そこに定める額の限度で損害算定の基礎となり、それ以外のものは別紙2記載の金額が損害算定の基礎となる。

お花の小道帰途ツアー29万9180円
マネートレーニング15万4650円
10屋久島ブレーバートレーニング28万円
12Childish Tour11万3000円
15ホームコンサート0円
17マスタートレーニング45万7750円
19ハーブ講習会8万円

以上によれば、別紙2のうち損害算定の基礎となる金額は、466万6948円となる。

(2)(1)に記載した原告の負担のうち、原告が実際に自己の財産から現金の交付や銀行送金等の方法で被告ホームオブハートに支払った分及び原告が負担した送金費用は、原告に現実に生じた損害であって、その全額を被告らが賠償すべきものである。
これに該当するものは次のとおりで、合計1203万3508円である。

(3)(1)に記載した原告の負担のうちその余のものは、原告がクレジットカード等で被告ホームオブハートから商品を購入し、又はサービスの提供を 受け、商品又はサービスの代金はクレジット会社から被告ホームオブハートに支払われ、原告はクレジッ卜会社に所定の分割金を支払っていくというものであ る。

2 慰謝料
(1)前記認定事実によれば、原告は、被告らの一連の違法行為により、マインドコントロールされた状態に意図的に陥れられ、罵倒句を浴びせかけた上で五体投地の姿勢で叩かれ続ける集団的恫喝(フィードバック)を継続的に受けるなど、激しい精神的苦痛を受けたものである。
精神医学や心理学の知識を濫用したり、他人を意図的にマインドコントロールされた状態に陥れる行為が著しく反社会的な行為であることは言うまでもない。ま た、考える余裕や反論する余裕を与えずに、集団で長時間一人の相手を罵倒し続けることは、精神的な拷問に等しく、半永久的に被害者の心に深い痛手を残すこ とになり、これまた、極めて非人間的な行為であるというほかはない。

原告がセミナー等において受けた暴力的、恫喝的行為による精神的損害を慰謝す るための慰謝料の額は、その被害の期間、程度、加害者の反社会的な意図、本件訴訟においても事実関係を全く認めようとしない加害者の態度等を総合すると、 100万円を下ることはないものというべきである。
(2)前 記認定事実によれば、原告は、被告らの一連の違法行為により、(1)で説示した被害のみならず、原告の生活の全面にわたるマインドコントロールを受けた結 果、家庭の崩壊から離婚に至り、かつ、被告ホームオブハートのような反社会的集団に一時的にせよ所属していたということを理由に、離婚に際して娘の親権を 得ることができず、娘と面接交渉をすることすら元夫に拒否されるという状態に陥れられたものである。また、原告は、被告らの一連の違法行為により、マイン ドコントロールに陥らされた状態下で、弁済のあてがないことが明らかであるのに、多額の借金やクレジットカード等を利用した商品購入を無謀にもさせられ、 これらの債務を返済していくことができず、その結果自己破産のやむなきに至らされたものである。
原告が離婚に追い込まれたばかりか、娘に会うこと すらできない状態に置かれ、自己破産にも追い込まれたことによる精神的損害を慰謝するための慰謝料の額は、その被害の程度、加害者の反社会的な意図、本件 訴訟においても事実関係を全く認めようとしない加害者の態度等を総合し、実額の厳密な証明ができないクレジット会社等への支払による損害の発生の事実も若 干加味すると、100万円を下ることはないものというべきである。
(3)以上によれば、原告に生じた慰謝料は(1)と(2)の合計の200万円であり、この限度で原告の慰謝料請求は理由がある。

3 弁護士費用

第4 結論

よって、原告の請求は、被告らに対し、連帯して1543万3508円及びこれに対する不法行為以後の日である平成15年1月27日から支払済みまで民事法 定利率年5%の割合による遅延損害金の支払を求める限度で理由があるからその限度で認容し、その余は理由がないから棄却することとし、訴訟費用の負担につ いて民事訴訟法61条、64条、65条を、仮執行の宣言について同法259条1項をそれぞれ適用し、主文のとおり判決する。

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5月 29, 2009 at 11:57 午後 裁判傍聴 |

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