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2009.04.01

GM・CEOが交替したのだが

朝日新聞より「背水GM、最後の挑戦 新CEO、覚悟の初会見

【デトロイト=山川一基】
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のフレデリック・ヘンダーソン最高経営責任者(CEO)は31日、就任後初の会見を開き、米政府に与えられた期限内にリストラ交渉がまとまらなければ破産申請する方針を鮮明にした。

同社とクライスラーは前日30日、米政府に「最終通告」を突きつけられたばかり。GMは自ら退路を断ち、破綻(はたん)回避のための最後の挑戦に臨む。

「60日間の期限で新しい経営再建策がまとめられなければ、破産申請することになるだろう」。
9年間GMの指揮をとったリチャード・ワゴナー氏に代わり、前日にCEOに就いたばかりのヘンダーソン氏は31日、デトロイト市にあるGM本社内で開いた会見で明言した。

その新再建策のとりまとめは「極めて困難な課題」(ヘンダーソン氏)だ。

政府の作業部会がまとめたGMの再建計画への評価はさんざんだった。

  • 「環境技術は少なくともトヨタより1世代遅れている。
  • GMの電気自動車は高過ぎる。相当のコスト削減が必要」
  • 「ここ30年間で毎年平均0.7%のシェアを失ってきたのに、14年までは0.3%と(過小に)見込んでいる」

作業部会は債務や資金繰りについても見通しの甘さを指摘し、「楽観的すぎる」と結論づけた。
残る時間は、計画の再提出期限である5月末までの2カ月間。さらに厳しい市場予測に基づく収支計画や、より現実的な先進技術の開発を約束しなければならなくなった。

GMのOBで、経営コンサルタントのロバート・クラインバウム氏は「GMは目前の痛みを避けて、本質的な問題をやりすごそうとする文化が長年根付いている。その点をついに政府に指摘された」と言う。
「痛みに耐えて抜本改革ができるかどうか最後の機会であり、その改革のためならば破産法申請も一つの重要な手段だ」と指摘する。

GMは債権者や全米自動車労組(UAW)との交渉にてこずっている。
破産法を申請すれば両者との契約を見直しやすくなり、再建は大幅に進む。

3月31日付のウォールストリート・ジャーナル(電子版)は「政府はGMとクライスラーを経営破綻に追い込み、良い資産と悪い資産に分ける積極策を検討し始めた」と報じた。

ただ、新CEOは「法的措置なしにリストラするのが最優先」ともしている。
破産すればGMの株は紙くずになり、UAWも大きく力をそがれる。
GMが破産法申請を前面に出すのは、両者との交渉を有利に進めたい思惑もありそうだ。

政府としても、これ以上の失業率上昇や景気悪化につながる巨大企業の経営破綻は避けたいものとみられる。
オバマ大統領は同月30日に「自動車産業をなくさない」と宣言した。結局GMは倒産させられないとの見方も根強い。

あまり難しく考えるまでもなく、現時点で山川一基記者の判断が世論そのものでありましょう。
その意味では、ワゴナー会長が居座っていること自体が、世論と乖離していたのだから、それを是正するために、CEOが後退したのは分かりやすいことです。

しかし、巨大企業GMをどうするべきか?について世論もアメリカ政府も確信的に方向性を見いだしてはいないだろう思います。
つまりは現状維持の弥縫策なのではないか?

一方、全米自動車労組の立場も容易に転換できるものではないでしょうし、研究開発についても、大変な状況でありましょう。

「GMの倒産は論外」と言っている事で、よりいっそう時間を空費し最終的に「GMののたれ死」に至るかもしれません。

4月 1, 2009 at 11:24 午前 国際経済など |

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