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2009.04.12

チベット問題を考えてしまう映画

映画・雪の下の炎を見てきました。

原作は「雪の下の炎」 パルデン ギャツォ 著 、1998新潮社刊の自伝です。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のHPの記事「チベット僧元「良心の囚人」パルデン・ギャツォ講演会 ドキュメンタリー映画「雪の下の炎」抜粋試写

チベット僧パルデン・ギャツォ氏は28歳のときにチベット侵略を抗議した「罪」で逮捕され、33年間、牢獄や強制収容所で肉体的、精神的拷問、飢餓、激しい労働など受けました。

92年に出所、今なお不屈の精神と魂の炎を燃やし続け、チベットの人々のため世界平和のために祈り続けていらっしゃいます。

この度、彼の人生を描いた最新のドキュメンタリー作家、楽真琴(ささ・まこと)さんもニューヨークからお招きし、パルデン・ギャツォ氏とのトークが実現いたしました。

ぜひともこの貴重な機会に、パルデン・ギャツォ氏の強靭な精神力と深い信仰心にふれていただければ幸いです。

何か日本語がヘンですが、この講演会が2008年7月に開催され、「抜粋試写」となっていますから、映画として完成していなかったのでしょう。

映画の公式サイトの案内の通り、昨日から渋谷アップリンクで始まった上映に行ってきました。

上映後に楽真琴監督とジャーリスト西条五郎氏のトークショーがありました。

『雪の下の炎』の公開初日に、トークイベントを開催いたします。

チベット民衆蜂起から50周年となる今年の3月、中国当局はチベット自治区及び四川・青海・甘粛各省内のチベット自治州から外国人を締め出しました。そんな中、四川省内のチベット自治州での潜伏取材に成功した数少ないジャーナリスト、西条五郎氏をゲストにお招きし、ニューヨークから一時帰国中の楽真琴監督とトークショーを行います。

■日時:4月11日(土) 上映 18:30~/ トーク 19:45~ (20:30終了予定)

■出演:
楽真琴氏(「雪の下の炎」監督)
西条五郎氏(ジャーナリスト)

■会場:アップリンクX (渋谷区宇多川町37-18トツネビル2F)

■イベント料金:当日一般¥1,500/学生 ¥1,300/シニア ¥1,000
*前売り券もご利用いただけます。
*予約不要。17:30より整理券を配布いたします。

【西条五郎氏プロフィール】

1974年東京生まれ、ジャーナリスト。08年に長野で北京オリンピックの聖火リレーを現地したことで、チベット問題の取材を開始。同年8月、北京オリンピック期間中に北京のほか、チベット亡命政府があるダラムサラ、チベットのラサを訪れ、11月にダラムサラでチベット人特別総会を取材。09年3月上旬から中旬にかけて、中国政府が事実上の戒厳令とも言える厳戒態勢を敷いた四川省カンゼ・チベット自治州のリタンに潜伏。livedoorニュース内「PJ ニュース」で体験ルポを発表。

PJニュース「チベット潜伏記」

まあ、中国がチベットに侵攻したことで、ダライラマがインドに亡命政権を作っていること、いまでもチベットではしばしば治安状況が悪化することは承知していましたが、具体的にどんな状況なのかは知りませんでした。

2008年の北京オリンピックに対して、チベット問題を理由に反対意見が多数あり、2006年のトリノオリンピックで、パルデン・ギャツォ師はハンストをおこなっています。 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のHPの記事「チベットが解放されるまで、中国オリンピックはありえない- チベット青年会議、ハンストを主導 -」より

2月14日午前4時、TYC(チベット青年会議)は、イタリア・トリノの聖ピエトロ寺院でチベット組織の後押しを得てハンストを決行した。

秘書官のぺマヤンチャン氏は開始宣言の中で、冬季オリンピックが開かれているトリノでハンストを行う重要性とその目的を語った。

プログラムは、厳かなチベット賛歌の演奏に合わせたデンティスクモノラムの暗唱とともに始まった。黙とうは独立運動で自らの命を犠牲にした勇敢なチベット人のために捧げられた。

オリベロ氏の代理人であり、SERMIG(青年使節団)の指揮官であり、開会式の主賓として招かれたアンドレア氏は、ハンガーストライカーたちと結束を誓いながら、チベットの人権状況を改善するために中国に圧力をかける効果的なプログラムを遂行することを引き受けた。

SERMIGは世界中に強いネットワークを持つ使節団体の一つである。裁判院長官のエンリコ・ブエミ氏もまたチベット解放運動に対する結束を誓った。

バルデン・ギャッツォ氏は、以前政治犯として投獄されたハンガーストライカーであるが、体調が好ましくないにもかかわらず、TYCが主催するハンストに参加できることに対する喜びと誇りを述べた。

そしてスピーチの中でIOCに対し、オリンピックの主義と理念をもう一度掲げることを強調した。

彼はまた、中国の牢獄の中で苦しんだ33年間に及ぶ拷問の経験を語るとともに、TYCがデリーの中国大使館前でチベットの政治犯を死刑から救うためにデモを行ったことも回想した。

他の演説者としてタンディン氏、ケルサン氏、クラウディオ氏、ロザンナ氏が呼ばれた。タンディン氏はチベットの団体に所属しており、イタリアでのハンストメンバーの一人である。ケルサン氏は前チベット青年議会の 議長を勤めた。

クラウディオ氏はチベット人のための運動を行う一人で、ロザンナ氏はトリノの急進派政党に所属する議員である。

TSG(Members of Tibet Support Group)のイタリア支部もこのプログラムに参加した。

演説者は激励と感謝の念を他の支援者に表した。

「チベットが解放されるまで、中国オリンピックはありえない」と書かれたマスコミ向け資料は多くのメディアに流された。

【三人のハンガーストライカーの簡単な紹介】

Palden Gyatso パルデン・ギャツォ

チベット、パナンで生まれる。彼はチベットの政治犯として最もよく知られる人物の一人。

1959年から33年間、中国の刑務所に服役していた。

服役中の体験を綴った本『雪の下の炎』の著者。

この本はすでに19ヶ国語に翻訳され、祖国と自由を愛する最もパワフルな男として評価されている。彼は執筆活動とともに、これまでに20カ国以上をめぐり、チベットの完全な独立を熱心に訴え、国連を始めとする様々な国際フォーラムの場で、中国支配下で受けた体験を語ってきた。

映画は、わたしには面白かったのですが、ちょっと不思議な感じで、そもそも現在のチベットで反中国映画が撮影できるはずもないので、ニューヨークでのフリーチベット運動の様子などが主になります。
インド・ダラムサラに亡命チベット人の町が出来ているのだそうで、その様子などが映画の中心です。

もちろん、パルデン・ギャツォ師はお坊さんですから、チベット仏教の法衣で画面に登場するし、過去の写真などの挿入画面も異文化であり、同時に少々の知識では追いつけないような内容であるために、私のような素人にとっては「小説のようだな」と感じる作品でした。

冷静に考えると、映画の最後に「チベット人は自国で少数民族になったしまった」と出てくるのですから、国際問題として大変なことであるのですが、映画はちょっと違った視点を強調しているよう思います。

映画を見て、トークショーを聞いてから、色々と検索して書きましたが「この位の事前知識があった方が良かったな」と思っています。

監督の楽真琴(ささ・まこと)氏を取り上げた記事を見つけました。

サンケイ新聞より「チベットの悲劇、伝えよう 相次ぐ支援作品

中国の侵略によるチベット動乱とダライ・ラマ14世の亡命政府樹立から50年の今年、日本人アーティストらがこの悲劇を描き、独立回復を願う作品を発表。主婦の翻訳本刊行や僧侶らの追悼行事なども続く。いずれも「日々の生活の中からチベット支援を」と呼びかけている。(八並朋昌)

◆国境や人種を越えて

「チベットでとてつもない悲劇が続いている。アジアの一員として僕たち一人一人が日々の生活で、できることから実践し、この悲劇を伝えることが大切」

25日発売のCD「ソングス・フォー・チベット・フロム・ジャパン」発起人でロックミュージシャンの難波章浩さん(38)は話す。平成11年の「チベタン・フリーダム・コンサート日本公演」にハイスタンダードの一員(当時)として出演。昨夏発売の「ソングス・フォー・チベット」にも日本向けボーナス曲で参加した。

今回のアルバムは「日本からもアクションを」と難波さんが呼びかけ、細野晴臣さんやコーネリアス、ブラフマンなど18組が所属レーベルを超えて曲を提供。難波さんも新曲「ヒマラヤは泣いている」を寄せた。収益の一部はチベット支援事業に寄付する。

参加したハワイアンシックスの安野勇太さん(29)は「僕らはこうして歌うことしかできないが、小さな希望が生まれることを祈る」。コークヘッドヒップスターズのKOBAさん(39)も「チベットの人たちは自由が奪われたまま…。国境を越え、人種を超え、自由と平和を叫ぼう」と訴える。

◆「真実を友人に」

来月11日公開のドキュメンタリー「雪の下の炎」を手がけた映画監督の楽真琴(ささまこと)さん(35)は、動乱で中国軍に不当逮捕され、33年間の拷問に耐えたパルデン・ギャツォ師(77)を4年がかりで描いた。

映画の一場面、2006年2月のイタリア・トリノ。断食で北京五輪開催決定に反対した師に密着し、「自由になれても、なお闘い続ける姿に涙が止まらなかった」と話す。

そして、「一人の人間にも小さいなりにできることがある。真実を友人、その友人の中国人へと伝えることが、やがてチベットの悲劇の解消、独立回復につながる」。

◆支援の輪

主婦として活動するチベット交流会代表の朝野玉美さん(50)は、亡命政府の要請で3作目の邦訳『中国侵略下のチベット』を来月出版する。チベット本土の実態を亡命政府がまとめたもので、「宗教弾圧や洗脳教育、天然資源略奪などがここまで進んだのかと、訳しながら絶句した。中国が公表した『チベット民主改革50年白書』のウソが明白になる」と話す。

そして、「チベットでは今も多くの子供たちが肉親と別れ、中国軍の狙撃をかいくぐって、ヒマラヤを越え亡命している。母親として、この悲劇を一人でも多く伝えたい」という。

昨年の北京五輪聖火リレー出発地を辞退した長野市の善光寺周辺では、チベット人犠牲者の追悼行事やチベット僧による舞踏劇、映画上映会など支援活動が5月末まで続く。活動の一端を担う市民組織「チベットの風」呼びかけ人で海禅寺(長野県上田市)副住職の飯島俊哲さん(28)は「継続的な活動でチベット問題への理解が一般市民にも深まり、支援の輪が広がっている」と話している。

問い合わせは

CDトラフィック(電)050・5510・3003
「雪の下の炎」渋谷アップリンク(電)03・6825・5502
チベット交流会(電)045・942・2439。

4月 12, 2009 at 09:41 午前 日記・コラム・つぶやき |

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