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2009.03.29

小学校の理科教育の危機

京都新聞より「若手教員も「理科離れ」? 滋賀県の小学校

子どもたちの理科離れが問題視される中、小学校の若手教員にも理科に対する苦手意識が広がっていることが、滋賀県総合教育総合センターの調査で分かった。

大学で科学関係の実験、実習を経験しない教員が6割に上ることが理由とみられ、センターは研修などを充実する方針だ。

■高校の履修偏りも響く

県の理科教育充実に向けた資料とするため、センターが昨年8月に実施した。
対象は2003年から08年採用の小学校教員計926人で、回答率は92・1%だった。

大学で理科概論のほかに「科学関係の実験実習を受けた」のは、 全体で41・4%。年代別では、04年採用の54・5%をピークに、07年には28・9%まで落ち込んだ。08年は35・9%と持ち直したが、いずれも低い水準だった。

より専門的な知識などが必要とされる中学理科の免許の保有者は8・7%。03、04年の14%から減少傾向にあり、08年には4・7%にまで落ち込んでいる。

高校時の理科分野の履修科目は「化学Ⅰ」が82・1%、「生物Ⅰ」が78・6%。一方で「物理Ⅰ」は34・4%、「地学Ⅰ」は31・9%と偏りがあった。調査では、担当する学年が上がるにつれ、物理と地学分野の学習の指導を不得意と感じる傾向が顕著となっており、高校時の履修状況に関係するとみられる。

センターは「ゆとり教育や総合学習の導入で、理科の授業が減った影響があるようだ。苦手意識を持つ教員のため、新年度以降は理科関係の研修や講座を増やしていきたい」としている。

ちょっと前に「子供の理科嫌いの理由は、小学校の先生が理科嫌いであった場合に顕著である」という記事がありました。
さもありなんと思うところです。しかし、今回の記事はその理科嫌いの先生が増加している、という意味でありましょう。

だいぶ以前から「教育が文系とされているために、理系の学生が入りにくい」という指摘があって、文系の学生に理科を強制しても理科教育が出来るモノなのか?という意見は根強くありました。

今回の記事からデータを表にします。

2003年から08年採用の小学校教員計926人で、大学で理科概論のほかに「科学関係の実験実習を受けた」先生

Up

【注記】この表は、2003年~2008年まで、毎年同じ数の教員が採用されたという前提で計算し、かつ回答の無かったところは全体として一致する数字を当てはめた、仮定の計算です。

あからさまに長期低落といって良いでしょう。
日本は、今後も産業立国である国ですから小学校教員の半数以上が理科教育が充分に出来る体制を維持することが最低限では無いかと思います。

元もと、理科教育が頼りないとされていたところに、さらなる理科教育体制の劣化なのですから10年後20年後の日本がどうなるのか?きわめて深刻な問題だと言えるでしょう。

3月 29, 2009 at 11:49 午前 教育問題各種 |

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