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2009.03.24

今日のホームオブハート裁判

今日(2009/03/24)はホームオブハート裁判その6を傍聴してきました。
「児相通告賠償請求裁判・民事45部」です。

原告はホームオブハート側、被告が紀藤弁護士他です。

訴状は「被告らは、悪意を持って虚偽の児童虐待事件を児童相談所に通告したために、子どもたちが長期に渡って保護施設に収容されたことに対する損害賠償を求める」といった内容であるそうです。

まあ、これはこれで裁判で争えば良いかと思いますが、今日の法廷で非常に気になるやり取りがありました。

今日は、原告側が前回まででている甲15号証に加えて、甲16~70号証までを証拠申請しました。
これに対して、被告側が「関係ない内容を証拠として提出されても、一々反論することになるから・・・」と反対しました。
もちろん、原告側は「被告側こそ他の裁判で関係ない証拠を出している」と主張して、そこだけ見ると「子供のケンカのようだな」と感じます。

そこで裁判長が「争点を拡大するつもりはない」と言って、無闇に関連証拠を採用することはないと取れる意見を述べました。

わたしは以前「広げることには反対」と裁判長が述べた場面に当事者として立ち会いました。

2006.01.28の酔うぞの遠めがねの記事「インターネットに書かれるから証言拒否や追加訴訟」より

昨日「中西 vs 松井裁判」で原告側弁護士が驚くべき発言をしました。
産総研の中西先生が京都大学の松井教授のシンポジウムにおけるプレゼンテーションの内容についてインターネット上の個人の日記(雑感)で批判したことで「名誉毀損である」と損害賠償請求が起こされたので、わたしが名目上ではありますが「インターネット上の表現の自由を考える会」に深く関わっている関係からも「この裁判では中西先生を応援する」として山形大学助教授の apj さんと共に「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」というサイトを作って、裁判の様子を伝え、中西先生を応援する立場で傍聴に多くの方の参加をいただくように呼びかけるなどの活動をしています。

この活動は名誉毀損事件が提起されて裁判が始まってから始めたものですが、この種の動きが原告側にプレッシャーを与えるであろうことは承知しています。
しかし、元々裁判と言うものは「ある時点で区切って考える」ですから、裁判が始まった後の問題をその裁判に取り込むことは裁判を混乱させるので御法度というべきものでしょう。
ところが、原告側は apj さんの記事を証拠として提出しました。

つまり裁判の内容を批判したインターネット上の記事をその裁判の証拠として提出したというもので、裁判の範囲を広げる方向に動きました。
これに対して昨日は被告側弁護人の弘中弁護士が「後からの話を持ち出すべきでない」と述べたのに対して、原告側弁護人は追加の訴訟あるいは別の訴訟を起こす、と宣言しました。

この将来の訴訟とは「元の裁判について、報じるインターネット上の記事が問題だから訴訟する」というもので、「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」に責任者として名を連ねている apj さんと酔うぞには、訴訟を起こされる可能性が出てきました。

この時に裁判長は「裁判を拡大することに反対です」述べました。

結果的に、何事も起こらなかったわけですが、民事裁判では基本的に原告被告の双方が言いたいことを言って、裁判所が判断を下すのですから、主張の途中で裁判所が「反対だ」と述べるのは、かなり重大な局面であると考える事もできるでしょう。

この裁判の中核である児童の一時保護については普通に考えると時効が成立しているので、時効が成立しないという事にしないとそもそも賠償請求ができません。
よって、裁判所が「時効である」と判断すればそれで終結になるのだろうと思います。

ところで、今日の法廷はなかなか壮観でありました。
なんと、被告側の弁護士が16人来て、15人が柵の中(弁護士席)につきました。
問題は柵の外で、わたしを入れて全部で6人・・・・・う~む

3月 24, 2009 at 08:07 午後 裁判傍聴 |

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コメント

>なんと、被告側の弁護士が16人来て、15人が柵の中(弁護士席)につきました。

 事件よりも、弁護士が15人も柵の中に物理的に入れたことの方にびっくりです。どういう押し合い圧し合いになっていたのか見たいですが、写真撮影は禁止ですよねぇ。

投稿: | 2009/03/24 23:54:46

すいません、上↑は私の投稿です。名前入れ忘れました。

 中西さんの訴訟の件はなつかしいですが、そのエントリーからもう丸3年も経ったんですね……。

投稿: apj | 2009/03/24 23:56:15

>事件よりも、弁護士が15人も柵の中に物理的に入れたことの方にびっくりです。
>どういう押し合い圧し合いになっていたのか見たいですが、写真撮影は禁止ですよねぇ

実は、午前中にも傍聴があって時間がかなり空いたので本屋を求めて結局は秋葉原まで行ってしまいました。

その結果、今度は遅刻しそうになって開廷2~3分前に廊下に行ったら、ゾロゾロと人が居る。
「ドアがまだ開かない」なんて言っているのです。
その時にドアが開いたから、法廷に入っていく人を見ながら廊下でカバンの中身を整理していたりしたら、どういうわけか人が渋滞して進まない。

ようやく、入れるようになって覗いてみたら、柵の向こう側で、どんどん座っている。
「????こんなに入れるものか?」でありました。

後から聞いたら、裁判所に「今日は弁護人が大勢来るからよろしく」といった程度の連絡をしておいたとのことです、そうしたら裁判所が「15席用意ました」と連絡があったのだそうです。

本来であれば、これだけドタバタしていれば開廷が遅れて「イヤになっちゃう」的な感覚になるわけですが、この時は原告側(ホームオブハート側)がさらに大幅に遅刻して来たので、落ち着いてからもかなり長い時間を待つことになって、裁判長から「なぜ遅れたのですか?」と言われてました。

まあ、色々な意味で裁判の裏側が見えた日でありました。

投稿: 酔うぞ | 2009/03/25 8:02:17

おはようございます。

どういう展開で、HOHが酔うぞさんらを提訴する、と宣っているのか、理解できませんでした^^;

投稿: com | 2009/03/25 9:09:25

comさん?

HOHが「酔うぞ氏」を提訴するなどとは
どこにも書いてないと思うのですが。

投稿: レンズ豆 | 2009/03/26 10:52:19

レンズ豆さん、

ご指摘感謝です。誤読してましたorz

投稿: com | 2009/03/26 13:21:20

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