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2008.09.05

御殿場事件判決

大石英司の代替空港で知ったのですが、朝日新聞より「御殿場集団強姦未遂、元少年の控訴を棄却 東京高裁

静岡県御殿場市で01年9月、当時15歳の少女を集団で暴行しようとしたとして、強姦(ごうかん)未遂罪に問われた当時16歳だった元少年の被告(23)の控訴審判決で、東京高裁は4日、懲役2年6カ月執行猶予4年とした一審・静岡地裁沼津支部判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。被告側は即日上告した。

事件をめぐっては、少女が途中で被害日を変えて供述したため、捜査段階で犯行を認めた被告や共犯者と、少女の供述の信用性が争点となった。被告側は「事件とは無関係」として無罪を主張した。

永井敏雄裁判長は、被告の供述に「取調官の誘導による影響が認められる」としたものの、「犯行の基本的内容に関する部分は十分信用できる」と指摘し、被告側の主張を退けた。

被告は04年3月、静岡家裁沼津支部の少年審判で刑事裁判の無罪にあたる「不処分」となったが、検察側が抗告。東京高裁が差し戻しを命じ、起訴された。

「御殿場事件」として有名な問題(えん罪事件の可能性が高い)なのです。

一番強烈なのが「犯行日時がはっきりしない」でありましょう。
自供で誘導あったとか無かったとか絶対的に説明できるモノではないでしょうが、日時は特定できるでしょう。
そこを、すっ飛ばして判決して良いのか?
明らかに合理的に起訴内容に疑いがある、ということではないのか?
日にちが違っていても、事件があったのは確かだから判決する、というのはあり得ないだろう。

どういうことなのだろうか?

9月 5, 2008 at 02:21 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.09.01

学力問題と言えるのか?

サンケイ新聞より「【正論】精神科医・国際医療福祉大学教授 和田秀樹 どこまで落ちる大学生の学力

≪少子化がもたらす弊害≫

私たちはさまざまな形で、学力低下を論じてきたし、その甲斐(かい)があってか、学習指導要領もゆとり教育撤回の方向に向かうことになった。しかし、学力低下の誘因としてもう一つの大きな問題がある。それは、少子化である。

少子化そのものが学力低下の原因になっているわけではない。フィンランドなどは、子供が減ることで、生徒一人ひとりに行き届いた教育を行い、むしろ学力が向上している。だが日本の場合は、子供の数が減ることで、受験圧力が大幅に緩和されて、それが学力低下に直結する。

第2次ベビーブーム世代は1学年200万人以上いた。その際に、「15の春は泣かせるな」の掛け声とともに、公立高校が大増設された。その後の少子化で、現在は1学年が120万人程度になっているが、結果的に、びりのほうでも新設の公立高校の普通科に入れるようになった。

おそらくは、それが中学生のインセンティブを奪ったのだろう。各種調査で、中学生の4割以上が学校の外で全く勉強していないという結果がでている。

このような少子化による学力低下の影響が、さらに激しく出ているのが大学だといわれるようになってきた。

現実に、第2次ベビーブーム世代と比べて、1学年70万人も減っているのに、大学生の数は当時と比べ、4学年で60万人も増えている。要するに少子化にもかかわらず、大学側が定員を増やし続けたため、大学が大幅に広き門となってしまったのだ。

≪AO・推薦で入試変質≫

1998年に行われた京都大学の西村和雄教授と慶応大学の戸瀬信之教授による大学生の数学力調査で、早慶クラスの大学でも、数学を受験しない文系学生の2割が分数ができず、7割が2次方程式の解の公式を使う問題が解けないことが明らかになった。

しかし、昨今では、それとは質の違うレベルの学力低下が問題にされている。

日本語の読み書き能力の著しい低さ、英語の基本的文法知識の欠如、歴史や地理的知識の著しい欠如(坂本龍馬やゲーテすらも知らないなど)である。

現実に、大学の入学定員と志願者数がほぼ同数となり、大学の半分近くが定員割れとされる状態であるから、事実上、中位・下位校では無試験で大学に入学する。

そしてさらに新たな問題が最近になって浮上してきている。それは、AO入試(学力試験の代わりに書類審査、面接、小論文などで選抜)、推薦入学の激増である。

2000年に旧文部省が、私大の推薦入試の上限をこれまでの3割から5割に引き上げ、国立大学協会も2008年度入試から5割に引き上げている。それ以外にAO入試の実施校が激増しており、現在では私大入学者の1割近くを占める。帰国子女選抜や社会人選抜、そして付属校からの進学者を含めると、私大では、入学者のうち、一般入試で入学した学生の割合が半分を割り込んでいるのである。

建前上は、一発勝負の受験の弊害を排したり、多様な学生を集めるためのものだが、有効に機能しているとは思えない。推薦組、とくにAO入試組の低学力が、各大学で問題になっているのだ。

≪早急に「資格試験」導入を≫

現実には、中低位校では定員割れを少しでも避けるための学生確保に用いられ、上位校では、これを行うことで、一般入試の定員が減り、見かけ上の偏差値が上がるために学校の格を上げることに用いられている。

もともと、一般入試組が無試験同然になっている低位校以上に、上位校では、推薦入試、AO入試組と一般入試組の学力格差が問題になっているそうだ。

私の知る限りでも、早慶レベルの学校に、それより偏差値が10以上下の大学の付属校から成績不良で大学に上がれなかった生徒が推薦やAOで数人入学している。

基本的にAO入試というのは、アメリカで行われている試験制度を採り入れたものということになっているが、アメリカの場合は、SATと呼ばれる統一学力テストの点数も評価したうえでのセレクションが原則だ。ところが、日本では、推薦入学を文科省が11月まで認めていないので、その代わりになる。

そのため、秋に大学入学が決まった学生で自動車免許の教習所がいっぱいになるという。いちばん勉強するはずの高校3年生の秋以降がいちばん勉強しなくていい時期になっているのだ。

中教審や教育再生懇談会でも、この事態を認識して、高大接続テストの導入を検討しているそうだが、早急に大学入学の資格試験を作らないと大学教育のみならず、高校教育までが崩壊しかねない。(わだひでき)

和田秀樹氏は教育問題のオピニオンリーダーの一人です。この意見を読んでみると「何を言いたいのだ?」と感じます。
いわゆる「学力重視」は分かるのですが、記事中で指摘されている通り。

1998年に行われた京都大学の西村和雄教授と慶応大学の戸瀬信之教授による大学生の数学力調査で、早慶クラスの大学でも、数学を受験しない文系学生の2割が分数ができず、7割が2次方程式の解の公式を使う問題が解けないことが明らかになった。

しかし、昨今では、それとは質の違うレベルの学力低下が問題にされている。

日本語の読み書き能力の著しい低さ、英語の基本的文法知識の欠如、歴史や地理的知識の著しい欠如(坂本龍馬やゲーテすらも知らないなど)である。

といった問題があります。
しかし、和田氏のこの文章で「さっぱり意味不明」のところが、「しかし、昨今では、それとは質の違うレベルの学力低下が問題にされている。」の部分です。
分数のできない大学生と、日本語の読み書きの能力の著しい低下、を「質の違う問題」と考えることができるものなのか?

おそらくは、和田氏はゆとり教育を否定する立場から「生きる力」といったまとめ方ができないから、分けざるを得なかったのではないだろうか?
ゆとり教育批判は、かなりのところが批判されて仕方ないと思うが、教育は総合的に生きる力といったところ高めることが目的であることを否定はできないだろう。

ここらを「総合学習は学校教育ではない」として「学校教育とは学力向上である」「進学率の向上である」とやってきたのが、現在の大学進学率が増えた理由なのだから、学力向上派(?)としては「結構なことだ」と言わざるを得ないのだろう。

和田氏は意見ではなくて現状報告を述べたということかもしれないが、現実がバラバラになっていると指摘したのだから、対策は「どうやって統合するか」といういわば教育ビジョンとか長期政策の提言になるはずなのに、「資格試験の導入」と言い出した。

和田氏がはっきり書くべきなのは「資格試験で大学進学率を下げるべきだ」であろうと思う。
どう考えても「資格試験に切り替えるとどうなるのだ?」の回答は「現在の低学力大学生を排除する」だろう。それとも、資格試験で一生懸命勉強するから、底上げになるとでも言うのだろうか?

大学生の学力が低下すると、何が問題なのか?を和田氏はどうとらえているのだろうか?
問題は、学力低下ではないように思う。
人生にとって学力は誰にでも一律に影響するものではない。いわゆる、知的エリートとされる、学者・研究者といった人にとっては学力こそが第一の評価基準かもしれない。
しかし、店員などサービス業の第一線で必要とされるのは対人能力になる、今の学力検査には対人能力なんて無い。

これで分かる通り「学力ですべてを推し量る」こと自体が無理であって、わたしには現在の大学受験を頂点とする「学力での層別を過度に重視した結果」として、学力以外のところを教育していないことこそが問題であろうと強く思うのです。

このように考えてみると、今回の和田氏の主張が「何を主張しているのか分からない」理由が、学力問題について従前の「過度の重視」から抜け出せないのに、世間が変化してしまったから学力低下では論ずることができなくなった、という証明なのかもしれない。

9月 1, 2008 at 10:50 午前 教育問題各種 | | コメント (61) | トラックバック (0)

L & G(円天)騒動

朝日新聞より「慶大元准教授にL&G資金 1200万円は受領認める

慶応大学医学部の元准教授(53)=免疫学=が在任中の04年4月から1年間、出資法違反容疑で警視庁などの家宅捜索を受けた健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」から、自分の会社を受け皿に毎月100万円の振り込みを受け、計1200万円を受け取っていたことがわかった。
04年から05年にかけて元准教授が理事を務める法人にもL&Gから計1億6千万円余が振り込まれていた。この期間に、少なくとも6500万円が同法人から元准教授名義や会社名義の銀行口座に移されていた。

元准教授は、1200万円については「不徳だった」と受領を認める一方で、法人を経由した資金移動については「(自分の関与は)絶対にあり得ない」と否定している。

元准教授が毎月100万円の資金の受け取りを始めた04年は、L&Gが高配当をうたった投資商品の扱いを本格化させ、会員からの苦情などが増え始めた時期と重なる。
L&Gが家宅捜索を受けた昨年10月、元准教授は朝日新聞の取材に対し、L&Gが元准教授の名前や免疫について話す場面を勝手に使って健康関連商品の宣伝に利用していたと主張。
「自分の研究が悪用されたとしたら許し難い」と関与を否定していた。

元准教授は大手化学メーカーで医薬品の企画・開発などに携わった後、01年11月、慶応大が学内外の専門家を年度ごとに任用する特別研究教員に採用され、04年4月に助教授に就任。その後、准教授と名称が変わったが、08年3月末に大学との契約は打ち切られた。

元准教授によると、L&Gとかかわりを持ったのは03年冬。
研究テーマだった「自然免疫」にL&G側が関心を持ったことで付き合いが始まり、L&Gからの申し入れを受ける形で、04年4月から「研究費」として毎月100万円を受け取るようになったという。
この金は自ら代表を務める医療コンサルタント会社に毎月振り込まれた。

関係者によると、こうした資金の受領が始まって以降、元准教授はL&G主催の講演会で自分の研究内容を話したり、会報誌に顔写真と「慶応大教授」の肩書とともに論文を寄せたりしていた。

1200万円とは別に、L&Gからは04年8月から05年10月にかけて、元准教授が理事だった法人に計4回総額1億3500万円、その他にも毎月210万円(計15回)の振り込みがあったことも判明。
総額は1億6650万円に上る。

この法人は、営利目的でも公益目的でもない法人の設立について定める中間法人法に基づき、04年3月、医療系ベンチャーの支援を目的に設立された中間法人。
元准教授や公認会計士らが参加していたが、徐々にL&Gからの資金提供が増え、関係者によると、この期間中の法人の収入の約96%をL&Gからの資金が占めていた。
L&G側は健康商品の研究開発費や業務委託費として支払っていたという。

この法人に入った資金のうち計約6540万円は、04年8月から05年11月にかけて、元准教授の個人名義の口座と医療コンサル会社名義の口座に移されていた。関係者によると、いずれも元准教授に対する役員報酬や健康商品の研究開発費の名目だったという。

1200万円を除く一連の資金の流れについて元准教授は「自分は絶対に受け取っていない。(医療コンサル会社の)資金管理は法人の代表理事に任せていた。L&Gからいくらが支払われ、そこから私名義の口座にいくらが支払われたのか、私は把握していない」と話している。

これに対し、法人の代表理事は「元准教授がいたからこそ、L&Gは法人に資金提供した。L&Gも元准教授がいないと戦略的に困る部分があった。資金の管理や移動は元准教授の指示に従っていただけだ」と主張している。(向井宏樹)

〈L&G〉「円天」と称した疑似通貨を使って全国約5万人から1千億円超を集めたとされ、警視庁などが昨年10月、出資法違反容疑で東京・新宿の本社などを家宅捜索し、同社をめぐる商法の実態解明を進めている。

87年、健康寝具販売などを目的に設立されたが、次第に100万円預ければ年利36%の金利を受け取れるとうたった「協力金」などの投資商品を扱い始めた。また、会員が振り込んだ金額に応じて付与される円天で、貴金属や日用品などを購入できる「円天市場」を開催。「使っても減らないお金」と宣伝して出資者を募っていた。

ちょっと読んだだけでは把握できないですね。組織を書いてみるとこんな事らしいです。

L & G中間法人代表理事
  元准教授医療コンサルタント会社元准教授

L & G、中間法人、コンサルタント会社、と連なっていて、元准教授は中間法人の理事であり、コンサルタント会社の代表である。となります。
資金の流れもややこしくて

L & G医療コンサルタント会社1200万円
L & G中間法人1億6千万円医療コンサルタント会社6500万円

L & Gから中間法人と医療コンサルタント会社に資金が流れ、中間法人から医療コンサルタント会社にさらに流れたというのです、こうなると元准教授の手元には二つのルートから資金が流れたとなりそうですが、元准教授はそれを否定しています。

1200万円を除く一連の資金の流れについて元准教授は「自分は絶対に受け取っていない。(医療コンサル会社の)資金管理は法人の代表理事に任せていた。L&Gからいくらが支払われ、そこから私名義の口座にいくらが支払われたのか、私は把握していない」と話している。

これが真実であれば、元准教授が代表の医療コンサル会社は中間法人のダミー会社だったとなります。
ここに至って双方の言い分が食い違ってくるわけですが、もともとL & Gは円天を使った詐欺商法会社なのですから、元准教授を広告塔に使いそのギャラを支払っていたことは確実でしょう。それが1200万円というのは元准教授も認めるところのようです。

医療コンサルタント会社はおそらくは中間法人の、さらにはL & Gのダミー会社であったのでしょう。
こんなややこしいことをして追跡を困難にすることで、集めた金を返さないようにすることが目的だったのだろうと思います。

9月 1, 2008 at 09:45 午前 事件と裁判 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2008.08.31

我孫子の交通トラブル殺人

千葉日報より「我孫子の農道 交通トラブルで2人刺殺容疑の男逮捕、長男逃走

我孫子市北新田の農道で二十九日午後七時四十五分ごろ、茨城県取手市新取手の電気工事士(60)と千葉市花見川区作新台の解体作業員(61)が、軽トラックの男二人組と車の通行方法をめぐってトラブルになり、胸などを刺されて死亡した。

県警捜査一課と我孫子署は三十日、男二人組のうち、我孫子市東我孫子の廃品回収業(61)を殺人容疑で逮捕した。
容疑者の長男(31)についても同容疑で逮捕状を取って行方を追っている。
軽トラックからは血の付いた包丁が見つかった。

調べでは、目撃者の通報で現場に駆け付けた同署員が、走り去る軽トラックを確認。県警は緊急配備を敷き、約三時間後に野田市内の県道を走行する軽トラックを発見した。
車内には容疑者の廃品回収業(61)だけがおり、服の一部に血が付いていた。

調べに対し、容疑者は「現場(の農道)で、対面交通のことでトラブルになってやった。 長男は途中で降ろした」と供述。 県警は長男の立ち回り先を捜査するとともに、週明けに電気工事士と解体作業員の遺体の司法解剖を行って死因を特定する方針。

現場には、クレーン付きトラックと廃品回収業者の乗用車があり、被害者の電気工事士(60)は農道上で、解体作業員(61)は乗用車内で倒れていた。
二人は知人同士とみられる。乗用車の助手席に電気工事士の妻(75)がいたが、けがはなかった。
クレーン付きトラックは被害者のどちからが運転していた可能性が高いが、ナンバープレートから所有者は特定できないという。

現場は利根川の河川敷に近い、幅約四メートルの農道の橋の上。抜け道になっているが、車二台がすれ違うのは困難という。
目撃者は「男女数人がもめている」と近くの交番に届け出ていた。

被害者の妻から覚せい剤反応が出たため同署は三十日、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕した。

知人らによると、被害者の電気工事士は、約二十年間にわたって勤めていた取手市内の電気工事店を一年ほど前に辞め、病気で倒れた妻を介護していた。近所では、妻を車いすに乗せて散歩する姿も見かけられていたという。

何だかよく分からない、報道で整理された情報が伝わってきません。
最初の報道では「犯人二人が乗ってきた車とは別の車で逃走した」というものでした。「なんで犯人が別の車で逃げた、と特定できたのかな?」と思いました。

その後に出てきたのはもっと分からない話で、「トラックの使用者行方不明 軽トラも乗り捨て」でした。「一体何台の車が出てくるのだ?」でありました。

紹介した、千葉日報の記事では双方が2台の車で移動していたことになるようです。被害者は、クレーン付きトラックと乗用車、加害者親子は軽トラック2台、ということのようです。

しかし、クレーン付きトラックを被害者の一人が運転していたらしいとまで分かったものの、所有者は不明のようですし、被害者の妻から覚せい剤反応が出たというのはなんなんでしょう?病気療養中だったとのことだから犯罪性はないようにも感じるのですが、なんとも全体としてわけの分からない話です。

まるで、fox crime ではないのか?と思うところですが、間違えなく日本が劣化し治安も危うくなっていることの現れでしょう。

8月 31, 2008 at 01:25 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)