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2008.05.17

ミャンマーのサイクロン被害の規模

AFP BB より「ミャンマー、サイクロンの死者・行方不明者13万人超える

【5月17日 AFP】

ミャンマー国営テレビは16日、大型サイクロン「ナルギス(Nargis)」による死者が7万7738人、行方不明者は5万5917人になったと発表した。

ナルギスは2日から3日にかけ同国各地を直撃し、洪水でいくつもの村が完全に流失したほか、多くの土地が冠水するなど大きな被害が出た。(c)AFP

死者が7万7738人、行方不明者は5万5917人ですから、合計すると133,655人。ミャンマーの人口は53,220,000人ですから、日本に当てはめると320,872人の死者・行方不明者という計算です。

32万人というと、宮崎市、中野区、青森市、港北区、那覇市、越谷市、前橋市、北区、秋田市、高知市、川越市、所沢市、高松市、郡山市、品川区、高槻市、吹田市、いわき市、岡崎市、旭川市などが31万人から35万人規模の自治体ですから、どれか一つが無くなったというほどの規模だとなります。

日経新聞より「ミャンマー、外交団がサイクロン被災地視察・日本など60人

【バンコク=野間潔】ミャンマー軍事政権は17日、在ミャンマーの外交団を対象に、今月初旬のサイクロンで甚大な被害を受けた同国南西部の視察を実施した。

外交団の被災地視察は初めて。日本や中国など最大都市ヤンゴンに大使館などを持つ外交官ら約60人が参加したが、行動は制限されていたもよう。

ヤンゴンには同日、タイからの医療救援の本隊30人が到着。約2週間の予定で活動する。

外交団の視察はミャンマー南西部のイラワジ川河口地帯の3カ所をヘリコプターで半日かけて回った。

軍事政権は自身で救援物資の輸送や医療活動を実施している姿を見せることで、「海外からの支援活動を拒み、救援活動が遅れている」との国際社会からの批判をかわす狙いがあるとみられる。

サイクロンによる死者は軍事政権の公式発表でも7万7000人を突破。
国連などは被災者は250万人に上ると指摘している。

イラワジ川河口流域は最も被害の大きい地域で救援活動が急がれるほか、有数のコメ生産地帯でもあることから、今後は海水をかぶった田園地帯の脱塩など回復措置も必要になるとみられている。 (20:42)

ミャンマーの軍事政権には、中国が深く関わっていますが中国も四川省大地震に見舞われてミャンマー支援どころではないでしょう。
ミャンマーはどうなっていくのでしょうか?

5月 17, 2008 at 11:49 午後 海外の政治・軍事 | | コメント (0) | トラックバック (0)

L&G(円天)広告塔役を提訴

毎日新聞より「L&G出資法違反:被害者、「円天」の広告塔と提訴 細川たかしさんら4人を

独自の電子マネー「円天」を売りに巨額の資金を集めた東京都新宿区の「エル・アンド・ジー」(L&G、破産手続き中)の「広告塔」として出資を促したと主張し、東京都と神奈川県の被害者7人が16日、演歌歌手の細川たかしさんら4人に計約4500万円の賠償を求め、東京地裁に提訴した。
警視庁などが出資法違反容疑で家宅捜索したのを受けて昨年10月に結成された被害対策弁護団による初の提訴。

訴えでは、細川さんは96年から8回、L&Gの全国大会に出席し、波和二(かずつぎ)会長との親密さをアピールして事業を信用させたと主張。
研究開発した商品をL&Gに提供するなどした大学の名誉教授と准教授らに対しても賠償を求めた。

L&Gの広告宣伝には細川さんら芸能人30人がかかわったとされる。細川さんの所属事務所は「訴状が届き次第、弁護士に対応を任せたい」とのコメントを出した。【北村和巳】

2008年4月16日に参議院議員会館で、L&G(円天)、近未来通信、ワールドオーシャンファーム(エビ養殖)といったところの被害者と弁護団が集まった集会に参加してきました。

この中で、L&Gでのタレントの活動の報告もありましたが、NHKニュースの報道が説明とほぼ同じです。

「円天」と呼ばれる架空の電子マネーを売り物に巨額の資金を違法に集めたとされる、東京の健康商品販売会社「エル・アンド・ジー」の元会員らが、出資を募る催しに出演していた歌手の細川たかしさんらを相手取り、およそ4500万円の損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

出資法違反の疑いで警視庁の捜索を受け、およそ5万人から1000億円を集めていたとされる「エル・アンド・ジー」をめぐっては、出資を募る催しに多くの歌手やタレントが出演していたほか、大学教授らが講演して商品を宣伝していました。

これについて、東京と神奈川に住む元会員7人が、会社を信用させ出資を促したなどとして、歌手の細川たかしさんや大学教授ら4人を相手取り、およそ4500万円の損害賠償を求める訴えを16日、東京地方裁判所に起こしました。

訴えの中で元会員らは、このうち細川さんについて10年以上前から「エル・アンド・ジー」の催しに数多く出演し、高額の出演料を受け取っていたとしています。

エル・アンド・ジー被害対策弁護団の団長を務める千葉肇弁護士は「事実関係の問い合わせにもまったく応じないなど誠意ある対応がみられなかったため訴えに踏み切った」と話しています。
細川たかしさんが所属する事務所は「訴状が届きしだい、弁護士に任せたい」と話しています。

複数のタレントが出演しているのですが、多くは一度だけの出演のようで「単なる営業」という主張も理解できます。

要するに有名タレントによるショーが開催されたのですが、ショーを見ることは無料であったのだそうです。
その一方で、出演料は破格の高額であったとも伝わっています。

そのような状況で、8回の出演なので責任を追及するとなったのでしょう。

実際に被害者集会に参加してみると、ビックリすることばかりです。
特に驚くのが、被害額のものすごさです。サンケイ新聞より「細川たかしさんらを提訴 L&G被害者ら-広告塔で被害拡大させた

健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(波和二会長)の出資法違反事件で、出資者7人が16日、被害拡大に関与したとして、エル社関連のコンサートや講演会に出演した歌手の細川たかしさんや大学教授ら4人に、計約4500万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
「L&G被害対策弁護団」による第1次提訴。

訴えたのは、東京都や神奈川県の会社員や主婦ら男女7人。訴えによると、細川さんは平成8年ごろから、エル社関連の無料コンサートなどで「L&Gのおかげでたくさんお金が入っていいですね」などと発言し、広告塔として活動。
大学教授らもエル社の全国大会や講演会に出席し、出資を勧めるなどした。

被害対策弁護団は「著名な歌手や大学教授らの宣伝が被害拡大につながった。被告らがエル社の違法性を認識していたことは明らかで、出演料などで詐欺の分け前を受け取っており、共同不法行為に当たる」と主張している。

原告らは平成16~19年、「1口100万円で3カ月ごとに9%の利息が受けられる」などの勧誘を受けて協力金として計8400万円をエル社に支払った。

警視庁は昨年10月、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で東京都新宿区の本社などを家宅捜索。東京地裁はエル社と波会長の破産手続きの開始を決定している。

細川さんの所属事務所は「訴状が届いていないので、届き次第、弁護士に任せたい」としている。

今回の原告は7名ですが、その支払総額が計8400万円ということでしょう。
なぜこのような怪しげな話にこれほどの大金を投じる人がいるのか、わたしには理解しがたいところですが、最初に挙げた、近未来通信やワールドオーシャンファームでも同じように何千万円も投じた方がいます。

はっきり言えば、詐欺商法ということなのでしょうが先に挙げた3つの商法を考えてみると、近未来通信=通信サーバ、L&G=電子マネー、ワールドオーシャンファーム=海洋養殖、といずれも「あまり知られていないが、話題にはなっている」「名前は知っているが、実態は理解されていない」といったものを「商材」にしています。

「何となく、目新しい」が詐欺商法の共通点かもしれません。

5月 17, 2008 at 01:43 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.13

弁護士懲戒・大阪弁護士会

読売新聞関西版より「弁護人の「懲戒相当」議決…被告に不利な上申書提出

汚職事件で起訴された元神戸市議・村岡功被告(70)(上告中)から捜査段階で選任された2人の弁護人が、村岡被告の有罪を立証する上申書を神戸地検に提出したとして、大阪弁護士会綱紀委員会から「懲戒相当」の議決を受けていたことがわかった。

2人のうち1人は当時、汚職事件で神戸地検から取り調べを受ける可能性があったとされ、綱紀委は「自らの取り調べを回避するため、依頼者に不利な上申書を提出した行為は弁護人制度の根幹に触れる非行」と指摘した。今後、同弁護士会懲戒委員会が処分するかどうか審査する。

大阪市中央区で事務所を共同経営する59歳の弁護士と元検事の51歳の弁護士。
議決は4月8日付。村岡被告が懲戒を請求していた。

村岡被告は2003年春ごろ、地元業者から依頼を受け、大手産廃会社の神戸進出を妨害した謝礼に、2000万円を地元業者から受け取ったなどとして、1、2審で懲役2年6月の実刑判決を受けた。
2人の弁護士は、以前、公選法違反事件で摘発された村岡被告の秘書らの弁護人を務めており、2000万円は公選法違反事件で支払われた弁護士報酬で、贈賄業者が村岡被告の要求を受け、肩代わりしていたとされる。

議決書によると、59歳の弁護士は、村岡被告逮捕後の06年6月20日ごろ、神戸地検の担当検事から、2000万円を受け取った経緯について上申書を出さなければ取り調べるとの連絡を受け、上申書を提出。
51歳の弁護士は上申書の作成・提出を知りながら、反対していなかった。

上申書には、59歳の弁護士が2000万円を受領した経緯や、村岡被告がわいろ性を認識していたことを示す多数の事実が記載されていたという。
しかし、59歳の弁護士は綱紀委の調査に対し、「村岡被告から同意を得たうえで上申書を提出した」と主張していた。

これに対し、綱紀委は「上申書の内容は、弁護士が職務上知り得た秘密に当たり、(上申書を見せて内容に同意を得たわけではなく)秘密漏示罪に問われかねない違法性の強い行為。弁護人としては上申書の提出を拒絶するか、取り調べの嫌疑がぬれぎぬならば、検事に積極的に説明すべきだった」と指摘した。

51歳の弁護士についても綱紀委は「59歳の弁護士に比べて非行は軽いが、非難は免れ難い」とした。また、この弁護士は捜査を担当した神戸地検幹部と懇意で、「(59歳の弁護士の)免責と引き換えに、依頼者の有罪の証拠を検察に提出する一種の取引を行った疑問をぬぐえない」とまで言及した。

神戸地検は2人について立件はしていない。

議決について、59歳の弁護士は本紙の取材申し込みに回答がなく、51歳の弁護士は「議決内容は不当で、懲戒委員会の場で争う」などとしている。

なんか「藪の中」といった感じがしますが、大騒動になるかもしれないとも感じます。

それにしても「上申書を出さないと、取り調べる」といった検察の行動もちょっとヘンじゃないでしょうかね?

5月 13, 2008 at 10:32 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

名古屋市営地下鉄エレベータ破損事故その2

「名古屋市営地下鉄のエレベータ破損事故」の続報が、朝日新聞と中日新聞に出ましたが、どちらの記事も何が起きたのが疑念を感じさせる内容です。

朝日新聞より「ブレーキ利かず、乗客一気に落下 エスカレーター事故

名古屋市営地下鉄で乗客が転倒してけがをしたエスカレーター事故の当時、乗客の大半はブレーキがまったく利かない制御不能のなかで最下部まで一気に落下していた状況がわかった。
名古屋市交通局によると、乗客が最下部に重なるように倒れ込んだ際に踏み板の側面のパネルが押されるまで、ブレーキを動かす安全装置は作動していなかった。

この事故では、高さ約9メートル、長さ約20メートルの上りのエスカレーターが突然逆走を始めたことで、乗っていた約25人のうち14人がけがをした。

Up

けがの程度がいずれも軽傷だったことなどから、異物を挟んだときなどに感知する安全装置がどこかで作動し、ブレーキはある程度利いていたとみられていた。

しかし、市交通局の調査で、乗客が倒れ込むまで安全装置が働いた形跡はどこにもなかった。このエスカレーターは、安全装置の稼働で電磁ブレーキが利かなければ、逆走しても、踏み板に動力を伝えるチェーンが切れるなどしない限り緊急停止はしない仕組みになっている。

市交通局によると、踏み板を動かすための、エスカレーター本体と制御装置の歯車をつなぐ金属製チェーンがたるみ、制御装置が載った台座もずれていた。また、制御装置の一部が踏み板にぶつかった跡もあった。

乗客の転倒まで「異常」が感知されなかったことなどから判断すると、台座がずれたことでたるんだチェーンが、制御装置がさらに踏み板にぶつかった衝撃でかみ合わせもはずれ、空回り状態になったと市交通局はみている。踏み板は制御不能状態になり、乗客の重みで加速度的に逆走したとみられる。

事故機の制御装置の台座をとめるボルトは昨年9月に2本が「金属疲労」で折れているのが見つかり、補強工事をしていた。しかし、今回も一部のボルトが折れていたことから、市交通局は疲労破断によってボルトが取れ、台座ごと制御装置が動いたとの見方を強めている。

こういう場合は、金属疲労とは呼ばないで強度不足というべきだと思うのですがね。
もっと怪しげな内容になっているのが中日新聞の記事「補強工事先延ばし、なぜ? 名古屋地下鉄エスカレーター」です。

名古屋市営地下鉄久屋大通駅のエスカレーター事故で、本格的な補強工事の準備が昨年10月には一部、整っていたことが市交通局の調べで分かった。

その時点で、早急に対応していれば、今回の事故は回避できた可能性もある。

昨年9月下旬、久屋大通駅のエスカレーターの機械室でボルト2本の「疲労破断」が見つかり、応急工事した際、製造元の日本オーチス・エレベータ(東京)は計19基の恒久工事がさらに必要と申し出ていた。

ただ「部品がそろうのに時間がかかる。施工は今年4月以降」と市側に伝えていた。しかし、事故後、市交通局の調べで、昨年10月25日には11基分の製造を終えていたことが判明した。

残る8基分の製造がなぜ遅れたのか、当初めどとしていた4月以降もなぜ工事を始めなかったのか、12日現在、オーチス社は市にも、本紙の取材にも明確に答えていない。

市交通局は、製造済みの部品を使い、12日夜から一晩に1基ずつ、ボルトの直径を16ミリから20ミリに交換するなどの本格的な工事を開始。残る8基分も14日までには準備が整うという。

なんでこんな怪しげなことになっているのだろうか?
エスカレータはユニット化されているのだから、建物に設置するところが場所によって工事が変わってくるのだろう。それぞれの現場特有の工事があるわけで、そこに強度不足があったのだとすると、少なくとも同時に工事したところは全部に危険性があると考えるべきだと思う。

大体「2本のボルトが折れたから、補修する」というが問題だろうと思う。
なぜ折れたのかが問題だし、ボルトの強度不足であれば設計段階からの見直しが必須であろう。早い話がエスカレータの使用中止となったはずだ。

今回の事故は、補修したが壊れたのが現実であって、ボルトを太くすれば大丈夫と言えるのかは大いに疑問である。

16ミリから20ミリに変えるとのことだが、それでは剪断強度は1.5倍になるだけだ。
飛行機の軽量化設計じゃあるまいし、強度が1.5倍になったからOKとはとうてい言えないだろう。

普通に考えて、16ミリのボルトは数トンの負荷までは破断しないから、複数のボルトが切れたというのは10トンといった負荷が掛かったことになるが、それだとチェーンが先に切れるのではないだろうか?

一体何がどうなっているのか?根本的に、負荷対策が出来ていないとかではないのか?
原因不明であるのなら、使用中止にするべきだと考えます。

5月 13, 2008 at 10:20 午前 もの作り | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008.05.12

名古屋市営地下鉄のエレベータ破損事故

中日新聞より「同型式のエスカレーターに補強工事 名古屋市営地下鉄

名古屋市営地下鉄の久屋大通駅で9日朝、急停止後に上りエスカレーターが後退して11人が軽傷を負った事故で、市交通局は事故が起きたのと同じ型式の18基の本格的な補強工事を、12日夜に開始することを明らかにした。

補強工事は製造元の日本オーチス・エレベータ(東京)が昨年9月、ボルト2本の破損が判明した際に、必要性を申し出ていた。

工事には8、9時間を要するため、終電前の午後9時ごろから、始発後の午前6時ごろまで毎日行う。1日1基ずつ補強し、30日までに全基を終えたいとしている。

全基の工事完了までは毎朝の始発前に、工事を終えていない同型式のエスカレーターの機械室で、モーターやブレーキが載っている架台とエスカレーターの骨組みをつなぐボルトに問題がないか、ハンマーでたたいて点検する。

市交通局によると、補強工事は、ボルトを現在の直径16ミリから20ミリに交換するほか、今回のように架台がステップからの圧力でずれるのを防ぐことを徹底するため、新たにボルトを上下に1本ずつ打ち込む。

同型式のエスカレーターは久屋大通駅に6基、桜通線の野並駅(天白区)に9基、桜山駅(瑞穂区)に3基ある。事故後は全基を止めたが、安全点検後、10日朝までにすべて運転を再開している。

市営地下鉄のエスカレーターは今回の同型式を含め計377基。今後は他社製も月1回、ハンマーでの安全点検をする。ボルトの点検はこれまでオーチス社が申し出た昨年9月に緊急実施しただけ。

元々6本のボルトでモーターと減速機を一体にしたフレームを取り付けていたようです。
それをさらに、補強工事していたものが今回は1本を残して全部が破断。
フレーム全体がチェーンに引っ張れてずれてしまい急停止し、さらに重量によって下がってしまったようです。

中日新聞より「補強した4カ所も破損 エスカレーター事故

名古屋市営地下鉄の久屋大通駅で9日、急停止後に後退して11人が軽傷を負う事故を起こした上りエスカレーターは、昨年9月に破損が見つかり補強した4カ所も、今回の事故後の調査で破損していたことが分かった。

市交通局は製造元の日本オーチス・エレベータ(東京)が実施した補強が強度不足で他のボルトの破損を引き起こし、事故につながった可能性があるとみて調べている。

Up

破損していたのは、モーターやブレーキが載っている架台とエスカレーターの骨組みをつなぐ個所。もともとは6本のボルトで架台と骨組みを固定していた。このうち2本が昨年9月、モーターなどの振動による疲労で破断し、根元からちぎれるように折れていた。

オーチス社は、この2本をそのままにした上で、破断個所近くの骨組みに厚さ2センチのL字形の鋼板を溶接、その上に架台とつなぐように2本のボルトを上から、別の2本を横から埋め込んだ。

この結果、架台についているボルトは、10本(昨年9月に破断した2本を含む)となり、市側はオーチス社から「この補強でこれまでと同等の強度が出る」と説明を受けた。

しかし、わずか7カ月後の今回の事故で、補強した4カ所すべてが破損していたことが判明。うち少なくとも2カ所は、鋼板そのものが溶接個所の根元から外れていた。もともとあった6本のうちの1本のボルト以外すべてが破損していたことになり、架台は反時計回りにずれていた。

市交通局は「補強が適切でなかったか、設計通りに施工が行われなかった可能性がある」として、オーチス社から当時の状況を聴いている。

市交通局は10日、事故のあったエスカレーターの機械室を点検。11日はへこむように破損したステップ以外に異常のあるステップがないかを調べる。

市営地下鉄には、同型のエスカレーターが事故機のほかに、久屋大通、桜山、野並の3駅に合計18基ある。緊急点検の結果、安全が確認できたとして、10日朝までに順次、運転を再開した。

今回の事故では、ステップが破損しているようで破片が噛み込んで過負荷になったのではないかとも思うのですが、動力部がフレームから脱落したのですから機械設計としては落第でしょう。

ちょっと信じがたいのは「厚さ2センチのL字形の鋼板を溶接」「鋼板そのものが溶接個所の根元から外れていた」という部分で、よほどひどい溶接をしない限りは、壊れるとは思えません。

さらには、シアピンなどはどうなっているのでしょうか?

この状態で、ボルトを太くするというのは修理と言えるのでしょうか?
原因が不明のまま補強しているようにしか思えないのですが、なんか三菱自動車のハブ破損事故を思い出してしまいます。

5月 12, 2008 at 09:26 午前 もの作り | | コメント (1) | トラックバック (0)