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2008.12.04

大阪府・小中高生の携帯電話を禁止に

読売新聞関西版より「携帯電話、小中学校で持ち込み禁止に…橋下知事表明

府立高では校内使用禁止 「学校に必要ない」

大阪府の橋下徹知事は3日、政令市(大阪、堺両市)を除く府内の全公立小中学校で携帯電話の持ち込みを禁止する方針を明らかにした。

府立高校では校内での使用を禁止する。携帯サイトの利用をきっかけにした犯罪やいじめの増加などを受けての判断で、順次、禁止する学校を増やし、来年3月までには全校に広げる。

文部科学省によると、携帯電話の校内への持ち込みや使用を都道府県単位で禁じるのは初めて。

橋下知事はこの日の記者会見で「学校に携帯電話は必要ない」と強調。
「携帯電話への依存度が高くなれば、学習時間が短くなるのは当たり前」と学力向上策でもあると説明した。

府教委は近く、禁止方針を各校に通達。児童・生徒が違反した場合は携帯電話を没収し、保護者に受け取りに来させるなどの措置を求める。

通学時の安全確保などのために必要な場合は、持ち込みを認め、下校時まで学校側で預かるなどの対応を検討する。

府教委が今年7月に調査したところ、携帯電話所持率は中学生で59%、高校生で91%。所持生徒の4人に1人はメールで嫌がらせを受けたことがあるとしていた。公立小学校の88%、公立中学校の94%が持ち込みを禁じている一方で、9割超の府立高校が授業中以外は使用を認めていた。

こんな事が実現可能なのでしょうか?
そもそも、携帯電話(のメール)に時間を取られて勉強時間が減っているのだとしても、学校に持ち込み禁止にすると、それが是正されるものだろうか?

わたしが主張している、子供用に機能制限した携帯電話だけを持ち込み可能とする方が、話は簡単でしょう。

府立高校の校内で使用禁止はけっこう問題で、大学に進学すると携帯電話がキチンと使えないと授業が受けられないところが非常に増えています。
つまり、大学から見ると携帯メールが使えない生徒は高校卒業の水準に達していない、とも言えるわけです。

必要なのは、もっと丁寧に対処法を考えることで、こんな乱暴な「規制」をしても、ヘンなことになるだけでしょう。

第一、現在の社会で必要な能力の一つがネットワーク利用の能力であり、いじめ問題や違法ダウンロードといったことも、ネットワーク利用の実務能力と不可分の関係でしょう。
必要な教育しませんという宣言とも取れるわけで、大問題じゃないでしょうか?

12月 4, 2008 at 08:59 午前 教育問題各種 |

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コメント

こんにちは

>府立高校の校内で使用禁止はけっこう問題で、大学に進学すると携帯電話がキチンと使えないと授業が受けられないところが非常に増えています。

 そういう状況を時折耳にするのですが(現状を正確に把握しているわけではない)、素朴に考えて「どうかしてるよな」(現実に起こっていることに繰り言を述べてもしょうがないですが)と思ってしまいます。
 もちろん電子メールやWebの構造については授業でやりますので、真面目な生徒は仮に携帯電話を所有したことが無くても、困ることはないと思います。
 ただ、携帯電話を所有しない自由が、大学で学ぶ自由とバーターというのは、高校教員としては若干引っかかります。

投稿: miya-h | 2008/12/06 23:26:44

>もちろん電子メールやWebの構造については授業でやりますので、真面目な生徒は仮に携帯電話を所有したことが無くても、困ることはないと思います。

大学での携帯電話の使用についてはいくつかのパターンがありますが、大学の掲示板機能の代替が一番広く使われているでしょう。

要するに、休講の通知などに代表される大学からの通知が携帯メールになっている。
これですと、担当教官がすぐに出来る。紙の掲示だと事務員の手を煩わせることになります。

もう一つは、出席を取っている先生がいます。

もっと進むと「24時までに、この授業のレポートを携帯メールで送れ。無い場合は欠席」という使い方があります。

こう言う状況で「困る事がない」どころではなくて「使えないと大学生活は不可」と考えるべきだし、今日のエントリーで書いた情報ネットワーク法学会での大学での教育の今後の方向について「学生同士のネット上での評価」というのが注目されています。

簡単に言えば、ネットワークを使いこなせないと「評価の段階に上がれない」なのです。
すでに「紙の試験をしない」という先生もいます。

これが大学の現状なのだから、高校で何を体験して大学に進むのか?を考えたときに「携帯電話をうまく使う」は重要な教育目標になり得るし、逆に「高校は高校の立場がある」というのであれば「大学のことなど考えないで教育する」となりますから、これは大学から見れば「大学入学資格に欠ける卒業生を送り出している」とも取れるわけです。

というわけで「全体像を考えて」というのが重要なのです。

投稿: 酔うぞ | 2008/12/07 11:08:12

 なるほど、大学の現状に関して不勉強で正直知らない部分がありました。参考になります。
 ただ、私の感想としては「携帯メール」といっても「電子メール」ですし、ネットワークでの相互評価をするとしても結局「どのような端末を使うか」にすぎないと思います。
 私は高等学校で「教科情報」を教える機会が良くありますが、結局授業の内容(ただし情報BかC ですが)で十分な気はしています。リテラシーが身につけば、後は(入学してから)買った携帯の説明書を読めば良いだけですから。
 情報の授業では箱庭のような環境で、メールやBBS、電子会議などの実習を行いますが、これは私が特別なことをしているわけではなく、ごくありふれた実習です。
 とはいえ、紙のテストを行わない先生もいるというのは驚きです。やはり世の中の動きに無知になってはいけませんね。全体像が大切であるというのはまさにおっしゃるとおりだと思います。
 

投稿: miya.h | 2008/12/07 18:37:58

情報ネットワーク法学会で紹介された、ネットワークを利用した授業には

  1 チャットの利用
  2 学生の成績の相互評価

というがありました。

チャットの利用は、法学であるからということが大きいのでしょうが「文章によって主張する」ことを訓練し、評価採点する事ができる。

という積極的評価の側面と、口頭で意見を述べると声の大きいものが勝つということ防ぐ、という消極的な側面があるのだそうです。

この場合「チャットなんてできません」という学生が居るそうですが、こういう背景なので「それだと点数が付かない」と強制する事になります。

学生の相互評価というのも初めて聞きましたが、一旦サーバーに集めた、学生のレポートを匿名にして、再配布します。
学生が、それを評価する。
ほかにも幾つかの方法があって、その一つがスレッドのを作るつまり2ちゃんねる式に話題になる議論を作れるのか?を評価するのだそうです。

これをやると、成績の評価が民主化されるのだそうで、どうしても指導教官だけが評価すると、片寄りが出てくる。民主化されることで、新しい考え方などが出やすくなる。
といった評価があり、これはアメリカの大学教育でも同じ結論だそうです。

つまり、大学教育ではネットワーク利用のレベルが成績に直接反映する時代になりつつあり、その中に「紙の試験をしない」も出てきています。

そういう教育をしようという大学にどのような高校生を送り込むのか?という議論自体がないところは問題でしょう。

投稿: 酔うぞ | 2008/12/10 11:59:59

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