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2008.12.16

続・ホームオブハート裁判・控訴審証人尋問の感想

「ホームオブハート裁判・控訴審証人尋問の感想」の続きです。

「ホームオブハート裁判・控訴審証人尋問」では、「よく分からない証言であった、というのが印象」と書きましたが、どこが良く分からないのかという説明は書いていませんから、読まれた方も気にしているだろうと思います。
しかし、書こうと思ってもかなり難しいのです。

たとえると「トンデモ本」を読んでいるようなモノでした。
トンデモでもいろいろなジャンルがありますが、わたしには「トンデモ陰謀論」であるように受け取りましたが、当然「裁判所で陰謀論を展開してもどうにもならないだろう」というのがストレートな感想です。

現実と懸け離れているから「2004年の事件について1998年の問題を引っ張ってくる」こともあるのでしょうが、MASAYA本人には分かっていても、聞いている側には、どう話がつながっているのか分かりませんから証言をそのまま文字に起こすぐらいしか伝達の手段がありません

しかし、速記もできませんし録音もしていませんから、これもできません。
仕方ありませんから、気になった「ヘンなところ」をいくつか紹介します。

今回の裁判は控訴審(東京高裁)であって、原判決は東京地裁でのホームオブハート側の敗訴を受けてのものです。
いわゆる消費者被害裁判で、判決では

原告は、被告らの違法行為により、セミナー参加費用、商品・会員権等の購入代金、オーガニックビレッジ出店費用等の負担を負わされ

と認定して、1543万円余の損害賠償を命じたものです。
当然、控訴審ではこの金額や「違法行為」とされる部分の反論をするのが、本来の控訴審のあり方ですが、その種の「実務」になると「プロデューサーだから実務は知らない」「ソフトの専門だから土地取引など知らない」として、金銭関係についてはほとんど何も証言していません。

事件が大々的に報道されたのは「児童虐待報道」であり、児童相談所が児童を一時収容したり、警察が捜査したりという事実がありました。
しかし、刑事事件での立件はありませんでした。

さらに、ホームオブハート側の弁護士の尋問(主尋問だから先に質問します)で「なぜ、第一審で何も述べなかったのですか?」と聞かれるとMASAYAは「まさか、紀藤弁護士らが裁判所もだましているとは思いませんでした。当然、裁判所は分かるはずだと考えていました」と答えています。

普通に考えますと、裁判所をだますのなら、警察はどうなのだ?、児童相談所はどうなのだ?となりますが、これらの機関はMASAYAに対して「ホームオブハート側が正しいです。紀藤弁護士はひどいです」と言ったのだそうです。
そして、マスコミと組んで紀藤弁護士がX-Japan復活を画策して、Toshiの兄と企んでいる」とか言うのです。 ここらヘンまで来ると「世界を裏から操る紀藤弁護士に、警察も児童相談所も裁判所も欺された」となってしまうわけで、「いくら何でもそれじゃ裁判所では通用するわけが無いだろう」という感想にしかなりません。

くり返しますが、この控訴審は不当利得かどうかを争っているはずなのです。そして、争っている相手である被害者は一人の女性です。
事件は平成14年(2002年)の7月から15年(2003年)1月までに起こった被害を指しています。
児童虐待報道は2004年春の事ですから、それがどうこの裁判に影響すると考えるのでしょうか?想像も付きません。

証言全体の進行は、こんな調子なので「あの証言では勝つ方向に行かないのではないのか?」と強く感じました。と書くことになってしまいました。

弁護士が証人に質問するときは基本的に「イエスかノーか」といった質問をします。延々と演説しないと説明にならない質問はしません。
ところが、MASAYAはしばしば「演説」になってしまうのです。 裁判長から「質問に答えて下さい」「弁護士が話している時は発言しないよう」といった注意を何回もされていましたが、裁判長が「あなたは、セルフコントールのプロなのですから、それにふさわしい発言をするように」と言ったのは裁判長の注意としても異例でありましょう。

ディズニーランドのようなものを作るつもりだった、といったことを何回か発言しています。
その一方で「土地取引などは分からない」ですから、全体として首尾一貫していると思えませんし、単なる夢物語に多くの人を引き込んで今に至っているのかな?とも感じるところです。

ホームオブハート裁判は全体として、ホームオブハート(MASAYA)とトシオフィス(Toshi)が出てきますので、今回の法廷にも「本人」として、Toshiと出山香も弁護席に座っていました。
ホームオブハートとトシオフィスの関係がよく分かりません。どっちが上でどっちが下といった明確な関係は無いようです。だからと言って、一体ということでもないようです。

Toshiは終始落ち着いて座っていましたが、出山香は大きくうなずくというかリズムを取っているような動作があったりして、「どうしちゃったんだろう?」と不思議な感じがありました。

傍聴者の中にはオウム裁判にくわしい方が居て、「MASAYAの話し方は麻原彰晃とそっくりだよ」とおっしゃっていて「そういうものですか?」と感じたものです。

このように思い出しつつ、書いても論旨が首尾一貫していませんので、つまみ食いの報告になってしまいます。
これこそが、MASAYA尋問の結果のすべて、ということなのでしょう。

12月 16, 2008 at 07:32 午後 事件と裁判 |

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