職業を教育する方法は?
大阪日日新聞より「好きなことで一生食べていける力 育成 府が素案」
大阪府は「おおさか職業教育ナンバー1戦略」の素案を策定した。
府内の専修学校で企業ニーズに沿った人材を育成する「産学接続コース(仮称)」の設置など
九つの具体策を盛り込んでいる。同戦略は、「ナンバーワン、オンリーワン」を軸とした「将来ビジョン・大阪」などを受け、「おおさか職業教育力向上作戦」をバージョンアップしたもの。
中高生を中心に、「好きなことで一生食べていける力」の育成を掲げている。素案によると、実現に向けたテーマとして、
を掲げ、具体策を定めた。
- 実践的職業教育の体験機会の拡大
- 中高生が将来の仕事や夢を考える場の提供
- 産業界が求める人材を育成し就職へ橋渡し
産学接続コースの大きな特徴は
と、双方にメリットのあるシステムとしている。
- 「就職する道が開かれる」。
- 専修学校と職業教育に関する協定を結んだ企業で実践的、長期的な学生の職場体験を実現する。
- 従来のインターンシップとは異なり、企業は求める技能者を育成、
- 学生は希望すれば就職も可能
橋下徹知事はこれまで「大学受験のための英・国・数・理・社だけでない多様な進路を子どもたちに」と職業教育の重要性を強調しており、担当部局の私学課も「大阪発の先進的な取り組みとして普及させていきたい」と意気込みたっぷり。
府専修学校各種学校連合会と協議の上、来年度からの本格実施を目指す。また、そのほかの具体策としては、
など。いずれも来年度の実施を検討している。
- 専修学校と高校との共同事業
- 専修学校による地域の活性化支援
- 中学・高校での将来の仕事を考えるためのワークショップの拡大
今ひとつ具体的なイメージが掴めない記事ですが、中高生 → 専修学校 → 企業の路線での人材育成を前提としている計画なのでしょう。
NPOで高校に出向いて「仕事について」で話をする機会が多いのですが、学校から「この職業について話が出来る講師をお願いしたい」ということで「職業」が10~20も示されます。
しかし、非常に多くが職業ではなくて職種を指定しています。
高校生で職業を考える場合に、分かりやすいのが「理容師・美容師」など「士」であって、それ自体は悪くはありませんが、専門学校に行ってすぐに「士」になれるわけではない。
そもそも専門学校や大学で専門教育を受けて資格を取ったとしても、それだけでは仕事は出来ない。
多くの場合は「就社」することが必要で、統計として働く人口の2/3は給与生活つまり会社員です。
入社すると、会社の都合で仕事を決められるわけで、その意味では資格を取っても「好きな仕事が出来る」保障はありません。
現役の理容師・美容師の方に経験談を語ってもらうと「専門学校を卒業して、会社(美容院など)に就職したが、髪を切ることが出来るまで何年も掛かった」といった現実が出てきて、生徒が驚くわけです。
若者にどう説明するのかは、今も研究しているのですが、現実として2/3が会社員であり、会社員は会社の命令で様々な仕事をするものだ、ということを優先して教えるべきだろう。
と思っています。
11月 23, 2008 at 08:55 午前 教育問題各種 | Permalink
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