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2008.06.19

続・小学校の天窓から6年生が転落死

「小学校の天窓から6年生が転落死」は午後5時頃の速報段階で書きました、このため夜のニュースで明らかになった事実とはだいぶ違っています。

その後、サンケイ新聞には「ほかの天窓にも複数の足跡 杉並の小6男児転落死」が出ました。

東京都杉並区の杉並第十小学校で6年生(12)が屋上の天窓から転落死した事故で、ほかの天窓からも児童の古い足跡が見つかっていたことが19日、警視庁杉並署の調べで分かった。

「人が乗ることは想定していなかった」。学校側はこう釈明するが、過去にも児童が天窓に乗って遊ぶなどしていた可能性が高く、杉並署では学校側の安全管理に問題がなかったか業務上過失致死容疑で捜査している。

■平成2年以降17人死亡

転落した男子児童は1時間目の算数で歩幅を測る授業終了後の18日午前9時25分ごろ、教室に戻る途中で屋上の天窓に乗ったところ、ドーム形のプラスチック(直径130センチ、厚さ4ミリ)が割れ、さらに金網入りガラス(厚さ7ミリ)を突き破り、12メートル下の1階に転落。頭を強く打っており、搬送先の病院で約4時間後に死亡した。

学校やマンション、公共施設などで起きた天窓からの転落事故は、平成2年以降少なくとも25件発生。世田谷区大蔵の区立総合体育館で平成17年7月、私立高2年の男子生徒(16)が屋上で遊んでいるうちに天窓を突き破って転落して死亡するなど、成人も含めて計17人が死亡している。

太陽光を効率よく採り入れる天窓は電気代を節約できる上、デザイン性にも優れているため、昭和50年代ごろから学校で設置されるようになり、マンションやホテルにも広まった。成人は屋根の補修作業など仕事中の事故が多い一方、児童・生徒らは無断侵入して遊んだり、飛び乗ったりして転落するケースが目立つ。

■人乗ること想定せず

杉並第十小では、昭和61年の校舎建設で天窓を設置し、建築基準法に基づいて3年ごとに検査。直近の平成18年10月の検査では、ひび割れや傷がないかなどを目視で確認し、異常は見つかっていなかった。

天窓を設置したプラスチック製造業者によると、こうした天窓は積雪や火災に耐えられる設計となっているが、人が乗ることは想定しておらず、天窓にも注意書きがしてあるという。

担当者は「静かに立つぐらいは大丈夫だろうが、飛んだり跳ねたりして一点に大きな力が加わると壊れることもある。過去にも転落事故が起きており、立ち入りできないように柵をつけるなど何らかの対策を講じるべきだ」と話す。

一方、国土交通省は「この学校の屋上は人の出入りを前提にしておらず、天窓自体に問題があったとは考えにくい。逆に屋上に立ち入る際は十分な注意が必要だった」としている。

■安全管理に問題か

杉並署では屋上のほかの天窓でも複数の児童の古い足跡が見つかったため、学校の安全管理に問題がなかったか詳しく調べている。

同校の校長らによると、屋上は通常、カギがかけられているが、授業などで利用することがあった。教諭が付き添えば校長や副校長の許可は不要で、今回引率していた女性教諭(49)も校長に事前に報告していなかった。

女性教諭は「天窓に乗らないよう注意はしていなかった」と説明。屋上を走っていた別の児童を注意している間に男子児童が転落したという。転落した男子児童が天窓の上で飛び跳ねていたという同級生の目撃情報もある。

過去のケースでは、神奈川県横須賀市の小学校で13年9月、6年生の女児が校舎屋上の天窓から転落し重体になり、現場にいた女性教諭と校長が業務上過失傷害容疑で書類送検された。

杉並区の教育長は「安全安心でなくてはならない学校でこのような事故を起こし、申し訳ない。事故原因を徹底的に調査したい」としている。

【全国の主な天窓転落事故】

発生年月転落場所転落者けが
08年12月名古屋市守山区のマンション屋上小5男児死亡
10年07月沖縄県北中城村の島袋児童館1階小2男児死亡
10年10月長野県浪合村の浪合小中校1階小5女児重傷
11年05月横浜市港北区の慶応高体育館屋上高2男子2人死亡・重傷
13年07月茨城県那珂町の菅谷小プール更衣室中3男女2人軽傷
13年11月神奈川県横須賀市の大楠小屋上小6女児重体
17年07月世田谷区総合運動場体育館屋上高2男子死亡

※市町村名や名称は当時

この事件の学校と教育委員会の記者会見を見ても何を考えているのか、よく分からないのです。

「小学校の天窓から6年生が転落死」でも指摘していますが、事実関係はそれほど複雑ではありません。

  1. 通常は屋上に出るドアにカギを掛けていた。
  2. 屋上で授業をした。

授業が出来るところに、なぜカギを掛けて普通は入れないようにしていたのか?というほとんど超根本的な疑問になってしまいます。
普通の人は疑問に思うことはありません。「屋上で危険だからだろう」と誰もが判断します。
だから普通は

  1. 屋上は人が日常的に使用するのには適した場所ではなく、転落も含めて危険がある場所である
  2. したがって、通常は屋上に出るドアにカギを掛けていた。
  3. にもかかわらず、屋上で授業をした。

となってしまいます。
今回の転落事故に至った、最大の理由は屋上に立ち入ったからで、これが今まで全く前例がないというのならとにかく、授業で使っていたことは教育委員会の記者会見も認めていました。
しかも今回のニュースのように「他の天窓にも古い足跡があった」というのですから、少なくとも屋上に立ち入ったことが異例なことでないのは確実でしょう。

こうなると「カギを掛けていたのに、立ち入って事故になった」なのですが、鍵を開けて立ち入っているのであって、鍵を開けたのはカギを掛けた学校です。

どう考えても「なぜカギを掛け、なぜ鍵を開けたのか?」が問題になります。 鍵を開けず、立ち入らなければ事故は起きなかった。

学校では、だれもこれを異常なことだと考えなかったのでしょうか?
カギを掛けて屋上を立入禁止にした意味が分かっていない学校関係者、というのはアリでしょうか?
亡くなった男子児童は正にこれからが期待の少年であったことは確かなのですが、彼の生活していた世界がこれほどまでワケの分からない判断基準で動いていたとは、誰も思いつかないでしょう。

子供自身が注意する、危険なところだと先生が注意する、複数の大人が見張る、色々な方法で最悪の自体だけは避けることは可能でしょう。

しかし、わたしには一方で「危険だから立入禁止」の場所で「特に問題にせずに授業する」という判断の根本に非常に重大な問題があると思っています。

6月 19, 2008 at 11:41 午後 事件と裁判, 教育問題各種 |

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コメント

別スレのコメントの続きで書いております。

>屋上に出る扉にカギを掛けていることが、危険を通知しているのは明らかと言えるでしょう。

「この危険を通知している」の点で、「じゃあ、その危険とは何か?」のところが曖昧だったのがこの事件ではないでしょうか?

>通常、屋上には鍵がかけてあった

上のコメントにも「今時、公立学校だと、屋上利用可能な施設でも、必ず鍵は閉めていますね。」とありますが、柵はあってもよじ登るなどの「落下」の危険はありますからね。
 
>しかし、わたしには一方で「危険だから立入禁止」の場所で「特に問題にせずに授業する」という判断の根本に非常に重大な問題があると思っています。

今回は、少なくとも下から「天窓」は見えるわけで、「屋上に「天窓」があること」は共通認識になっている。
「その「天窓」がどれくらいの危険なものか」というところが曖昧であった、ところに問題があるのでしょう。

実際に対策するとして
・柵などで「天窓」の部分に侵入できないように区画をつくる(=このことは同時に「天窓」の危険性をアピールしている)
・「天窓」の部分の危険性を表示する(屋上扉、天窓周辺など)
・「天窓」の部分の危険性を文書・言葉などで明らかにする(生徒・教師への説明)

などがありますが、これが不十分な状態であり、判断の元自体が間違っていたのでは、という印象を受けています。

投稿: 北風 | 2008/06/20 7:14:32

皆さん、こんにちは。

そういえば、親戚の家の屋上に天窓があります。

私は何も考えずに、ただ、上に乗らなかっただけですが、イタズラ盛りの子供だと、つい、乗りたくなるのでは。

文字だけだと読まない人もいますから、柵と両方必要な気がします。

投稿: 多分役立たず(HNです) | 2008/06/20 14:54:51

監督者がいない状態での立ち入りを禁ずるために普段は施錠し、監督者がいるときは解錠して使用する。このこと自体は(それだけなら)別におかしいこととは思いませんが。たとえば理科室あたりだってそうですよね。授業で薬品やガスバーナーは使いますが、先生のいない時に勝手に使われても困ります。

もっとストレートに、監督できていなかった、あるいは、監督してもやっぱり危険なところで授業していたというのがおかしいんじゃないでしょうか。施錠の有無は微妙に別な話のように思います。

投稿: やまき | 2008/06/20 19:50:04

やまきさん

特に屋上だから、注意するということは学校自体に無かったようです。

授業をやった教師は、特段に学校に許可を取ったりしていませんが、それ自体は学校では問題になっていない、つまり日常的に教師は自由に屋上を使っていた。
学校は、特段に注意するべき場所と認識していない。

これは区教育委員会も同じです。

だから、教師も、学校も、教育委員会も屋上を塚事を危険だとは思っていなかった。
としかなりません。

それなのに鍵を掛けていたわけで、これでは矛盾としか言いようがないでしょう。

危険なところだからカギを掛けていた。
であるのなら、おっしゃるとおりに「監督できていない」「監督して子供が無視した」と言ったことになるのでしょうが、今回は「安全について監督する必要を理解していなかった」なのだと思います。

それなら「なぜ鍵が掛かっていたのか?」となりますね。

投稿: 酔うぞ | 2008/06/20 22:48:11

>それなら「なぜ鍵が掛かっていたのか?」となりますね。

「鍵をかける場所」=「危険のある場所」じゃないですよね?(屋上には確かに危険がありますが、通常使用しない箇所にも鍵をかけることはあるわけで)

投稿: 北風 | 2008/06/21 8:50:02

北風 さん

だから「なぜ」は非常に重要な意味を持っているはずなんですよね。

それを「鍵が掛かっているのだから、開けて使って良い」 → 「危険があることは知らなかった」

となっていたのだとすると「カギを掛けてもダメだ」となるわけですよ。
社会通念上、こんな判断は通用しないでしょう。

本当に聞きたいのは「カギが掛かっていることをなんだと考えていたのか?」なのです。

投稿: 酔うぞ | 2008/06/21 9:20:28

>本当に聞きたいのは「カギが掛かっていることをなんだと考えていたのか?」なのです。

理科室であろうが美術室であろうが、鍵を開けて授業をすることもあります。(使用してないときは施錠されている)

さらに言えば、「施錠されている理由を十分に把握できていなかったのではないか?」という意味であってもそれには違う考えを持っています。

>屋上を使うことを危険だとは思っていなかった。

私は、「屋上にある危険は何でどういうものなんだと考えられていたのか?」という視点です。

・屋上なのですから、「周囲の柵からの転落」という危険はある
・通常使わない場所である

の2点からだけでも鍵をかける理由となるわけです。
上の2点だけであれば、児童もある程度は周囲からの転落の危険性は分かっているでしょうから、わざわざ外周の柵を登らないでしょうし、先生側もその危険性を重視して監視する。
監視して対応できるのであれば、屋上で授業したことは異常とは言えないでしょう。

しかし、今回のケースでは、危険はそれだけではなかった。「天窓からの転落の危険」という項目があった。

しかし、これは「鍵をかけた側」はそれを知っていて「施錠のみで放置していた」、その対策として「天窓・屋上扉への危険性の表示」「教員への周知徹底」「柵などの設置」「ドームあるいはガラスの強度改善」「転落防止用ネット、枠などの設置」などをせずに、というのではないのでは?と思われるのですが。

鍵をかけた側にも開けた側にも「天窓からの転落の危険」は考慮されていなかった、のではないかと。

今回のケースについて、「天窓の危険性」がメーカーでは把握しているし、施工完了の検収を誰がしたのかはわかりませんが、その時点では把握できているはず。そこからその危険性が学校関係者に伝わっていなかったし、気付かなかったし、誰も確認をしなかった(ここの点の感度には非常に問題がありそうですが、それはともかく)

そのため、施錠についてはやや問題がずれているような印象を受けました。

投稿: 北風 | 2008/06/21 10:12:13

北風さん

う~ん・・・・・・

>そこからその危険性が学校関係者に伝わっていなかったし、
>気付かなかったし、誰も確認をしなかった
>(ここの点の感度には非常に問題がありそうですが、それはともかく)

わたしは、この部分こそが最重要な点だと考えています。

映像で見る限り、エアコンの室外機があり、配管が走ってもいるようで、国交省が「通常人が使うところではない」としている方が妥当だと思うのです。

少なくとも、高価な機材か置いてあるからカギ掛けてある部屋、と同等ではない。

これが、化学準備室のように薬品が危険だからというのは、説明しないと危険なものなのか単なる水なのかも区別できないでしょうね。

それと同じ事が屋上について言えるとは思えないのです。

確かに「カギがなぜ掛かってるのかを考えろ」と言った場合に、「高価な機材があるから」「危険な物質があるから」「転落の危険があるから」を説明するべきなのかもしれないけれど、鍵を開けることが出来る人は、事前に知っていることを当然要求されているでしょう。

それが「音楽室の鍵の意味と、屋上のカギの意味が分からないから・・・」というのでは、鍵を開ける資格がない、と思いますね。

投稿: 酔うぞ | 2008/06/21 11:53:40

>映像で見る限り、エアコンの室外機があり、配管が走ってもいるようで、国交省が「通常人が使うところではない」としている方が妥当だと思うのです。
>少なくとも、高価な機材か置いてあるからカギ掛けてある部屋、と同等ではない。

この部分、よく分かりません。
「通常人は使うところではない」のであれば、それを理由に施錠されていることもあるということでは?

それ以外では、2つの危険についての区別については、酔うぞ様と認識は一致しているのでしょうか?

1.施錠されている原因である危険(施錠者が内部にあると認識している危険)
2.施錠されている内部に実際に存在する危険

「基本的に、1.2.は一致しているわけですし、それを認識していないのはおかしい」というであれば、それは同意です。

しかし、今回は、1.2.に乖離があった、「表示」も「柵」も「危険性の認識」もない「天窓」があったわけです。
 施錠されている理由=1.の中に「天窓」が含まれているのであれば、それを知らずに鍵を開けることはおかしい、というのは分かります。
 その教員だけが(あるいは過去鍵を開けたものだけが)、「天窓」の危険性を知らず、施錠管理している者を含むその他の教員はその危険を知っていたのですか?それならば、「施錠によってそういう危険性を回避していたにもかかわらず知らずに鍵を開けた」者に責任があります。

 しかし、今回そうなんですか?

 そうでなく、1.としても認識されていなかったのであれば、鍵を開けたうんぬんでなく、1.として、「天窓に危険性があること」について該当の学校関係者に十分認識されていなかったのではないでしょうか?

 今回のケース、施錠だけで管理すべきものではないですから、管理者が危険性を認識しているのであれば、「天窓の危険性」を通知する・表示する・柵などの対策をする、などすべきです。
 あえて言えば、そもそもそういう対策がなされず「危険が放置されていた」のが今回の問題の核心であって、放置されていた危険ゾーンに知らずに進入したこと、が問題の核心とは思いません。

>>そこからその危険性が学校関係者に伝わっていなかったし、
>>気付かなかったし、誰も確認をしなかった
>>(ここの点の感度には非常に問題がありそうですが、それはともかく)

>わたしは、この部分こそが最重要な点だと考えています。

 ならば、「天窓の危険性が放置されていた」のは何故か、「誰が」「何を」すべきであったか(「何を」は今回のケース容易に想定できますが)、再発防止には「誰が」「何を」すべきなのか再確認する、ことが、今回の問題の最重要点ではないでしょうか?
(それはともかくの部分、危険への感度「ドームを見て、耐久性に疑問を持たないのか?」の部分は先生には求められる部分ではありますが、そこに焦点をあてたとしても、鍵を開けての部分は問題にはなりにくいです(気付いてないんですから)。)

投稿: 北風 | 2008/06/21 12:33:57

教育機関に勤務していますが、
屋上への出入り口の施錠で、考慮している大きなことは
飛び降り自殺の予防でしょう。
そういういう意味では、屋上が危険な場所とは認識
してなかったのだと思います。

投稿: けいじ | 2008/06/21 13:55:54

朝日の記事です。
【認識に差、安全不徹底 杉並小6男児転落死】
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000806200001

屋上の危険性についての認識というか情報が共有されていなかった、というべきか。

>区教委は「今後、安全対策を講じていない屋上は利用禁止にするなど、明確なルールづくりが必要かもしれない」として、ようやく区内66小中学校の屋上利用の実態調査を始めた。

いや、ここなんですが、「自分達の学校の屋上の危険性については」(屋上に限らないですが)、目で見たり現場にでたりすることもある自分達でなんとかできないもんなんですかね?

投稿: 北風 | 2008/06/21 14:09:48

>いや、ここなんですが、「自分達の学校の屋上の危険性については」(屋上に限らないですが)、目で見たり現場にでたりすることもある自分達でなんとかできないもんなんですかね?

正にここが何とかならないものなのか?
であり、事故に関しては「この程度のことも出来なかった」としか言いようがないですよね。

投稿: 酔うぞ | 2008/06/21 14:49:41

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080620AT1G1904S19062008.html より、

小6転落死、区が設計時に「3階屋上に児童入らず」と説明
 東京都杉並区立杉並第十小学校で6年生の中村京誠君(12)が屋上の天窓から転落死した事故で、校舎設計時、杉並区と同小の担当者が「3階屋上に児童は立ち入らない」と説明したため、設計士が天窓の安全柵を設置しなかったことが19日、関係者の話でわかった。同小は説明に反し、校舎が完成した1986年当初から屋上を授業に使用して児童の立ち入りを続けたという。

 設計士は「屋上に児童を入れるのなら、安全柵を設置したはず」と話しており、児童が立ち入らないことを条件に設計された屋上で20年以上も授業をしていた同小の安全管理体制が問われそうだ。

 関係者によると、校舎の設計が話し合われた80年代前半、杉並区と同小の担当者は設計士に「3階屋上は普段鍵をかけるため児童が入らない」「屋上は使わない」と説明。このため設計士は3階屋上の天窓を安全柵で囲ったり、天窓の下に防護ネットを設置したりしなかった。


屋上を使用することを想定していなかったため、柵の設置等の安全対策を取らなかった(当然、児童は立入禁止)ことを申し送りしなかったことが原因のようですね。

屋上へ連れて行った教師の刑事責任を問うことは難しいように思います。

投稿: エディ | 2008/06/22 12:27:55

エディさん

「やっぱりね」でありますね。


    校舎設計時、杉並区と同小の担当者が
    「3階屋上に児童は立ち入らない」と説明したため、
    設計士が天窓の安全柵を設置しなかった
    ことが19日、関係者の話でわかった。
    同小は説明に反し、校舎が完成した1986年当初から
    屋上を授業に使用して児童の立ち入りを続けたという。

86年からですから20年以上になりますが、この間に誰も確認などしなかったのでしょうか?
当然子供の口からは「屋上に上がった」という声はあったはずで、地域で「知らなかった」はあり得ないでしょう。

こうして考えると、校舎の仕様を定めた担当者が「屋上を使わないとして設計した」事を他に伝えなかったとなりそうですね。
それにしても「実態は屋上を使っている」という情報がこの建設の担当者に入らないとも思えません。
情報は入っていたが終わった仕事だから無視していた。なのでしょうか?

それとも行政の縦割りの隙間に落ちて亡くなってしまった、と考えるべきなのでしょうか?

投稿: 酔うぞ | 2008/06/22 12:48:47

記事のような経緯であれば、建築士(一般には設計士と言われることが多いけど、違和感があります。)の責任は問えないと思いますが、少し気になります。

アフォーダンスという言葉がありますが、階段で屋上に行けるようになっていれば、日常的に使用するような印象を与えてしまいます。日常的に使用しないなら、点検用のタラップにでもしておけば誤解を与えません。日常的に使用しないなら、屋上の周囲に手すりを設けることも普通はしませんが、あったわけですよね。

手すりと階段があるのに、日常使用は考えていないというのはちぐはぐな印象があります。

打ち合わせの担当者が異動することはよくあることで、設計者は有る程度先読みした設計をする必要があります。そこまで要求するのは厳しいように思えるかもしれませんが、逆に打ち合わせに反するようなクレームが使用者側から出てくるのは日常茶飯事です。専門家としてはお客様の要望通りでは済まないことがよくあります。

もちろん、法的にそこまで要求されることはないにしても、技術者、専門家としては考えておくべきことだと思います。

投稿: zorori | 2008/06/22 16:51:47

zororiさん

20年以上前の話なのですから、刑事責任の追及も、当時の担当者の不作為の責任追及すらも難しいでしょうし、そもそも刑事にしろ民事にしろ責任者を特定すること自体が社会的に意義があるとは思えないですね。

そういう意味では本当に「原因究明」が必要な亊案であると思い、新たなエントリーを立てました。

投稿: 酔うぞ | 2008/06/22 16:58:25

学校側から『人が乗ることは想定していない』とのコメントがありましたが、あのドーム型の天窓は、いかにも子供が上に乗って遊びたくなるような形をしてますよね。
上に乗ったら危険なのだという認識が教師や学校側にもなかったのだと思います。
ところで、あれが『天窓』だって事を知らない先生も実はいたんじゃないのかな?

投稿: てんまど | 2008/06/23 11:12:46

>学校側から『人が乗ることは想定していない』とのコメントがありましたが

本当にこう言ったのでしょうかねぇ?
記者は突っ込まなかったのかな?
どう考えても、子どもたちに注意しなければ、普通は乗るでしょう。

全然別の学校で、今年の初めにあった転落事故で軽傷という記事が、今回の事故で出てきました。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20080621-OYT8T00079.htm

これで、窓ふきをさせたというのだから、乗らない方が不思議です。
「子どもたちが乗るとは思わなかった」なのだろうから、そんな判断はアリか?と思います。

建築の専門家などにとっては「乗らない」のは「立ち入らない」と同義語でしょうから、ここで判断がすれ違っているのかもしれません。

いずれにしろ、最終的な使用者である学校が「乗っても安全」と思いこんでいたのだろうと思うし、それ以前に「子どもたちに屋上を使わせて良いのか」を確認していなかったのでしょう。

これでは「安全確認に漏れがあった」と言う範囲ではないでしょう。

中学生が自動車で暴走し事故を起こした、というくらいの情報不足というか知識不足ですよ。
知らないのにやっちゃった、というところが一番悪いことでしょう。

投稿: 酔うぞ | 2008/06/23 13:09:06

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