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2008.05.28

人口倍増策だって

沖縄タイムスより「知事「人口倍増」に言及/沖縄21世紀ビジョン懇

沖縄の将来像を描くビジョン策定に向けて議論する「沖縄21世紀ビジョン懇話会」(主宰・仲井真弘多知事)の第七回会合が二十六日、県庁であった。
仲井真知事は少子高齢化対策として、百三十七万人の県人口を約三百万人に引き上げる「人口倍増計画」策定に言及。
委員からは、県が観光を総合産業ととらえて部局横断的・官民協働で取り組むよう求める意見や、小規模な島しょ県であることを踏まえたインテリジェンス(情報の収集・分析)能力強化の必要性などが示された。

カヌチャベイリゾートの白石武博社長は、仲井真知事が言及した人口倍増計画に「人口は経済の基盤。増やすのは大賛成だ。人口が減ってコミュニティーが無くなる所で観光振興はうまくいかない」と賛同した。

観光への行政の取り組みについては、「『観光立県』という言葉が観光客を増やすためだけに使われている気がする。観光部局だけでなく横断的に取り組んでほしい」と要望した。

カルティベイトの開梨香社長も「観光は、二次産業に三次産業を掛けて六次産業という意見もある。総合産業として関連づける必要がある」と述べた。

宮﨑政久弁護士は「理念を具体的施策にするため、柱としてインテリジェンスと戦略性が求められる。(県は)知と戦略性を持つ志の主体者集団になるべきだ」と提案した。

文化で地域おこしに取り組む脚本・演出家の平田大一氏は「自分の生まれた地域、島のことを知らないと、沖縄の良さが認識できない。他の地域との違いも分からない。視点を郷土に置くほど、視野は世界に広がっていく」と述べ、沖縄の歴史や文化、地域に関する教育を充実させる重要性を強調した。

実際に県知事がこの通りに発言したのかが気になるところですが、根本的に無理でしょう。

この10年くらいの間ではっきりしてきたのは、自治体などの道路・水道・下水などのインフラ整備で将来需要の見通しについて全ての計画が実現したとすると、あり得ないほどの人口増加になるという指摘です。

これについて、担当者は「街が出来れば人が増える」といった説明を主に議会を対象に行うわけですが、ちょっと計算の出来る人は「どこかから人が移動するわけですね?」と突っ込みます。

つまり、インフラを拡大する必要があるという説明の前提には「人が移動する」しかないとなっています。

これ自体もムチャクチャで人口の増加はないと考えるべきでしょうが、それ以上に最近問題になってきているのが、高齢化で移動できる人口の平均年齢はリタイア組などが中心になるから、何年か後には移動先の地域の負担が増えるという計算があります。

こんな問題があるから、人口増加策が少子高齢化対策とイコールではない、というのが都市計画などの問題として浮かび上がってきています。

そもそも「倍増計画」というからには期間を示さないと意味がないわけですが、示されていないのでなんとも言えません。
しかし、日本全体としてはすでに人口減少社会になっているわけで、人口増加そのものには他地区からの人の移転が必要であり、それは高齢化に拍車を掛けることになりますから、少子高齢化対策としては高齢者の転出を目的とする地域住人減少政策の方が正しいとなってしまいます。

こんな政策はとりうることが出来ませんが、それにしてもいきなり無理なことを「21世紀ビジョン」として知事が打ち出して良いものか?
実現の可能性がない夢物語を現職の知事が言い出すのは正しいこととは思えません。

5月 28, 2008 at 08:55 午前 人口問題 |

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