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2008.05.12

名古屋市営地下鉄のエレベータ破損事故

中日新聞より「同型式のエスカレーターに補強工事 名古屋市営地下鉄

名古屋市営地下鉄の久屋大通駅で9日朝、急停止後に上りエスカレーターが後退して11人が軽傷を負った事故で、市交通局は事故が起きたのと同じ型式の18基の本格的な補強工事を、12日夜に開始することを明らかにした。

補強工事は製造元の日本オーチス・エレベータ(東京)が昨年9月、ボルト2本の破損が判明した際に、必要性を申し出ていた。

工事には8、9時間を要するため、終電前の午後9時ごろから、始発後の午前6時ごろまで毎日行う。1日1基ずつ補強し、30日までに全基を終えたいとしている。

全基の工事完了までは毎朝の始発前に、工事を終えていない同型式のエスカレーターの機械室で、モーターやブレーキが載っている架台とエスカレーターの骨組みをつなぐボルトに問題がないか、ハンマーでたたいて点検する。

市交通局によると、補強工事は、ボルトを現在の直径16ミリから20ミリに交換するほか、今回のように架台がステップからの圧力でずれるのを防ぐことを徹底するため、新たにボルトを上下に1本ずつ打ち込む。

同型式のエスカレーターは久屋大通駅に6基、桜通線の野並駅(天白区)に9基、桜山駅(瑞穂区)に3基ある。事故後は全基を止めたが、安全点検後、10日朝までにすべて運転を再開している。

市営地下鉄のエスカレーターは今回の同型式を含め計377基。今後は他社製も月1回、ハンマーでの安全点検をする。ボルトの点検はこれまでオーチス社が申し出た昨年9月に緊急実施しただけ。

元々6本のボルトでモーターと減速機を一体にしたフレームを取り付けていたようです。
それをさらに、補強工事していたものが今回は1本を残して全部が破断。
フレーム全体がチェーンに引っ張れてずれてしまい急停止し、さらに重量によって下がってしまったようです。

中日新聞より「補強した4カ所も破損 エスカレーター事故

名古屋市営地下鉄の久屋大通駅で9日、急停止後に後退して11人が軽傷を負う事故を起こした上りエスカレーターは、昨年9月に破損が見つかり補強した4カ所も、今回の事故後の調査で破損していたことが分かった。

市交通局は製造元の日本オーチス・エレベータ(東京)が実施した補強が強度不足で他のボルトの破損を引き起こし、事故につながった可能性があるとみて調べている。

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破損していたのは、モーターやブレーキが載っている架台とエスカレーターの骨組みをつなぐ個所。もともとは6本のボルトで架台と骨組みを固定していた。このうち2本が昨年9月、モーターなどの振動による疲労で破断し、根元からちぎれるように折れていた。

オーチス社は、この2本をそのままにした上で、破断個所近くの骨組みに厚さ2センチのL字形の鋼板を溶接、その上に架台とつなぐように2本のボルトを上から、別の2本を横から埋め込んだ。

この結果、架台についているボルトは、10本(昨年9月に破断した2本を含む)となり、市側はオーチス社から「この補強でこれまでと同等の強度が出る」と説明を受けた。

しかし、わずか7カ月後の今回の事故で、補強した4カ所すべてが破損していたことが判明。うち少なくとも2カ所は、鋼板そのものが溶接個所の根元から外れていた。もともとあった6本のうちの1本のボルト以外すべてが破損していたことになり、架台は反時計回りにずれていた。

市交通局は「補強が適切でなかったか、設計通りに施工が行われなかった可能性がある」として、オーチス社から当時の状況を聴いている。

市交通局は10日、事故のあったエスカレーターの機械室を点検。11日はへこむように破損したステップ以外に異常のあるステップがないかを調べる。

市営地下鉄には、同型のエスカレーターが事故機のほかに、久屋大通、桜山、野並の3駅に合計18基ある。緊急点検の結果、安全が確認できたとして、10日朝までに順次、運転を再開した。

今回の事故では、ステップが破損しているようで破片が噛み込んで過負荷になったのではないかとも思うのですが、動力部がフレームから脱落したのですから機械設計としては落第でしょう。

ちょっと信じがたいのは「厚さ2センチのL字形の鋼板を溶接」「鋼板そのものが溶接個所の根元から外れていた」という部分で、よほどひどい溶接をしない限りは、壊れるとは思えません。

さらには、シアピンなどはどうなっているのでしょうか?

この状態で、ボルトを太くするというのは修理と言えるのでしょうか?
原因が不明のまま補強しているようにしか思えないのですが、なんか三菱自動車のハブ破損事故を思い出してしまいます。

5月 12, 2008 at 09:26 午前 もの作り |

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コメント

>溶接個所の根元から外れ

たぶん、油分も満足に落とさず、溶接棒も適当、作業者の現場溶接能力欠如、更に検査能力欠如、とりあえずくっついたから良し溶接だったんでしょうねー。工業高校の生徒が生まれて初めてしたような溶接だったんじゃないのかなー。修理部隊として恥ずかしくないんですかねー。

最悪の現場品管体制しかない会社ですねsign02

投稿: 昭ちゃん | 2008/05/12 15:24:20

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