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2008.04.10

小林温・選挙違反高裁判決

読売新聞神奈川版より「出納責任者の控訴棄却

昨年7月の参院選神奈川選挙区で当選した小林温・前参院議員(辞職)派幹部の選挙違反事件で、公選法違反の罪に問われた出納責任者で元私設秘書の控訴審判決が9日、東京高裁であった。

原田国男裁判長は「違法性の認識があった」と述べ、懲役1年2月、執行猶予5年の1審・横浜地裁判決を支持し、控訴を棄却した。
被告は即日、最高裁に上告した。

1審では、現金を受け取ったアルバイト学生らの活動が、公職選挙法で認められた労務かビラ配りなどの選挙運動かが争われ、2審では被告の違法性の認識の有無が焦点になっていた。

原田裁判長は「設営隊(アルバイト学生ら)が選挙運動を行っていたことは、小林陣営すべてが知り得ていた。選挙の中枢にいる被告が、違う認識をしていたとは言えない。違反が認められる」と認定した。

判決によると、被告は昨年7月29日~8月1日、自民党県連職員と、大学生ら24人に、小林氏への投票を依頼するビラ配りなどの選挙運動への報酬として、1人1万~12万円の計151万円を手渡した。

県連職員の有罪判決は確定しており、東京高検が、連座制の規定に基づき、小林前議員に同選挙区から5年間、立候補を禁止することを求める行政訴訟を起こしている。

弁護団の高原将光弁護士は「有罪にするため、都合の良い事実だけをつまみ食いしたような判決。
裁判所は選挙の実態を知らないのではないか」と話した。

自民党県連の竹内英明幹事長は「被告が最高裁までやるというなら、県連としても支援したい」と話した。

◆「有罪ショック 戦い続ける」◆

前参院議員の小林温氏(43)は9日夜、東京・赤坂の会社事務所で読売新聞の取材に応じ、「報酬は正当なもので判決は非常にショック。無罪を信じていたが残念、これからもさんをサポートし、戦い続ける」と語った。現在は政治活動から身を引いており、「今後のことはまだ考えられない」としている。

小林氏が取材に応じるのは、議員辞職した昨年9月の記者会見以来。
1、2審を通じ、小林氏は、公判を傍聴していないが、秘書だった被告とは頻繁に連絡を取り合っているといい、この日の判決後も「納得が行かないので、上告することにした」と電話で伝えてきた被告に、「無罪を勝ち取るまで頑張ろう」と話したという。

再び、有罪が言い渡されたことに、小林氏は「秘書だから何でも知っているのか。(被告は)地元の選挙活動にはノータッチだった。つぎはぎの供述を結んだ推測で有罪と決めつけている」と批判した。

その上で、県民に対しては、「たくさん票を頂いたのに、仕事を出来ずに申し訳ない」と謝罪。「無実を勝ち取ることが、有権者に対する一番の説明になる」と話した。

小林氏は被告と、県連職員の男性に有罪を言い渡した昨年12月4日の1審判決後、横浜市内から現在の事務所に移り、現在はIT関係の仕事を始めたという。事務所の会議室には、支持者に配る予定だった著書などが入った段ボールが無造作に積まれたままになっていた。

被告側の言い分に「選挙の実態を知らない」とありますが、実際に2007年4月統一地方選挙をやっていた者としては「選挙の実態を知らないのは、小林元議員側だ」と強く指摘します。

わたしが参加した選挙でも、2003年の選挙ではバイト代を払うのが一般的でした。
公選法の解釈ではどうなのか?は当時も議論しましたが、小林元議員側の主張のように「学生の活動が選挙運動なのか、労務なのかをどうやって区別するのだ?」が常に論点になっていました。

もっと考えてしまったのは「金額はどこまでOK?」でした。選挙の事務なんてのは、考えようによっては、30分で終わりもあれば、16時間・20時間という仕事もあります。要するに管理からして大変。そこで、日当1万5千円として、それを30分の仕事に払ったら問題だろうということです。

2004年の選挙では「普通のアルバイト時給なら良いだろう」が一般的でした。しかし、この時も「根拠はないよな」と思いつつやっていたのが実態でした。

2007年の統一地方選挙では、4月の選挙なのに、1月頃から「規制が厳しくなった」という情報は飛び交っていました。
選挙運動の悩ましいところは、法的には選挙運動は公示後ですから一週間(わたしのやった選挙)なのですが何ヶ月か前から「政治運動」は継続しているわけです。どこかに「選挙運動とみなす」という線があるわけですが、それが分からない。

政治運動にアルバイトを動員して、バイト代を払うのは正当な行為ですが、どこかで「今日からは選挙運動とみなされるから、バイト代は払いません」とやることになります。
言葉では簡単に言えますが、事務所としては「明日から人が来なければどうしよう?」です。

そういう困難を乗り越えるのも、選挙の一部なのでしょう。

小林元議員側が選挙の実態を知らないで選挙運動に突入した、と指摘します。

4月 10, 2008 at 09:53 午前 選挙 |

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コメント

秘書の方は今どうしていますか?

投稿: | 2008/10/01 9:32:44

秘書の方は今どうしていますか?

投稿: | 2008/10/01 9:34:14

> 被告側の言い分に「選挙の実態を知らない」とありますが、実際に2007年4月統一地方選挙をやっていた者としては「選挙の実態を知らないのは、小林元議員側だ」と強く指摘します。

あの、解釈変じゃないですか?
あなたの言う通り

> 「学生の活動が選挙運動なのか、労務なのかをどうやって区別するのだ?」が常に論点になっていました。
> しかし、この時も「根拠はないよな」と思いつつやっていたのが実態でした。
> どこかに「選挙運動とみなす」という線があるわけですが、それが分からない。
> 政治運動にアルバイトを動員して、バイト代を払うのは正当な行為ですが、どこかで「今日からは選挙運動とみなされるから、バイト代は払いません」とやることになります。
> 言葉では簡単に言えますが、事務所としては「明日から人が来なければどうしよう?」です。
> そういう困難を乗り越えるのも、選挙の一部なのでしょう。

法律とは、そんな手前勝手な解釈が前提のあいまいなものであってはいけないはずです。
そういう状態が放置されている実態こそ「裁判所は選挙の実態を知らない」ということなんじゃないか?

あなた自身が、2003年、2004年、2007年の選挙の時の行動において摘発を受けたとしたら、納得できますか?

投稿: | 2008/10/15 7:24:51

公選法の現場での解釈(警察の解釈)は明確に「書いてあること以外は全部違反」で統一されています。

これを「知っている」と言っているのです。

なぜ、「書いてあることに解釈の余地がない」という「裁判所の判決よりも優先することが許されるのか?」は、裁判の結果を後から裁判しても、間に合わないので、事前に警察から説明があります。

政党も説明会を開きます。

そういう事前の説明を全部無視しないと「知らない」とは言いがたい。

一方、事前説明会に出る義務は立候補者に無いわけで、説明会に出なくても構わないわけですが、そうなると情報が入ってこない。

公選法はこのところ大きな変更はありませんが、それでも連続して関わると「今回は何が重視されるか」は分かってきます。

つまり「前回はOKなことがなんで今回はダメなんだよ」という議論は、毎回のように現場で出るのものなのです。

それについて「前回と同じだから裁判所で」というのが、この違反事件なのかもしれません。

納得できなければ、上訴して争えば良いのではないでしょうか?
解釈がおかしいなんてのは現場ではいつも出ている話です。
それでも選挙はやっています。

投稿: 酔うぞ | 2008/10/15 8:14:28

こんな古いブログにいまさらコメントで申し訳ない。
私は小林を知らないわけでもない。
故郷を出て議員になっていたのはテレビで知った。
私がHPに半分応援、半分冷やかしのメールを送ったくらいしか議員になって以降接触はなかった。
そんな私から一言。

温は馬鹿だ。選挙に関する法律を隅から隅まで知る選挙参謀がいればこんなことにはならなかった。
プロの選挙プランナーでもいい。
私とて初めて選挙をする時には自民党の選挙対策用ハンドブックのようなものを利用しベテラン秘書から自陣営幹部数人で講義を受けた。
いつから、いつまでがアルバイトなのか選挙運動なのか後援会活動なのか、報酬を払うのが可能なのはいつからいつまでなのか?
法律の改正はなかったのか?こんなことは本人でなく後援会幹部・選対幹部・秘書が承知していなければならない。
故郷を離れ、そういう活動をしてくれる仲間が少なく自民党県連や報酬を得ないと協力を得られない関係者しかいなかったのか?
これはやはり小林温の不徳。
もし公民権停止が解け、本人がまだやる気があり、話をして私が納得できれば、私は温の復活の為に動くつもりです。
もちろんボランティアでね。私も事業に失敗し故郷を離れた身ではあるが、昔の仲間やダチで金を得ようとは思わない。
またここで見てくださる皆さんに「小林温をよろしくお願いします。」とも言わない。あいつが、どういう奴になってるか今の私にはわからないし。
もし奴に復活の日が来たら、その時はちょっとだけでも思い出してあげてください。
参議院でもあり、イケメンでもないただ地味なだけのメガネデブですから。

投稿: 爺 | 2010/10/02 15:13:34

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