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2008.03.30

数百億円を詐取事件・詐欺事件に

東京新聞より「丸紅幹部は替え玉 出資企業が詐欺で告訴

大手商社「丸紅」との共同事業を装った投資話への400億円を超す出資金が焦げ付いた問題で、約300億円を出資した米企業が東京都千代田区の丸紅本社で出資の協議をした際、「丸紅幹部」として引き合わされた人物が替え玉だったことが、関係者の話で分かった。

出資金が回収不能となった米企業は、協議に同席した元丸紅社員らを詐欺容疑で警視庁に告訴した。

告訴したのは米証券大手リーマン・ブラザーズ。出資金の焦げ付き問題は、大規模な詐欺事件に発展する可能性が強まった。

丸紅は、リーマンが協議の場で受け取ったとする丸紅との契約書などについても、元社員らが偽造したと主張している。

関係者によると、出資の協議は昨年秋に数回、丸紅本社の会議室で行われた。

この問題で今月10日に懲戒解雇された社員2人のほか、架空の投資話で出資を募った医療支援サービス業「アスクレピオス」(中央区)の親会社、医薬品研究開発「LTTバイオファーマ」(港区、東証マザーズ上場)の前社長(34)=今月7日辞任=が出席。さらに、丸紅で医療事業を担う「ライフケアビジネス部の部長」を名乗る人物も同席した。

協議の結果、リーマンが出資する投資事業組合と丸紅が、医療機関を再生させる共同事業の契約を結んだ。事業の成否にかかわらず、丸紅がリーマンの出資分の元本と分配金相当額を保証する内容だった。

ところが、償還が滞って今月6日に架空契約が発覚。リーマンが実際のライフケアビジネス部長に確認し、会議室で会った人物が替え玉だと判明した。

リーマンは解雇された丸紅元社員2人とともに、丸紅出身のLTT前社長も告訴の対象とした。

本紙の取材にリーマンの広報担当は「協議が丸紅本社で行われ、丸紅社員がかかわっていたことで丸紅側に返済の責任がある」と主張している。

これに対して丸紅広報部は「会議室は解雇した元社員2人が不正に使った。契約書や稟議(りんぎ)書なども偽造されたもので、当社は被害者」と話している。

ほぼ予想通りに詐欺事件になりつつありますが、ずいぶんな急展開です。
サンケイ新聞より「未償還は400億円、200億円超行方不明 「丸紅」文書偽造

大手総合商社「丸紅」の偽造書類が悪用され、投資銀行などから集められた多額の資金が焦げ付いている問題で、未償還の資金は総額400億円を超え、そのうち少なくとも200億円以上の行方が分からなくなっていることが29日、関係者の話で分かった。

資金は病院再生事業などを手がける「アスクレピオス」(東京都中央区、破産手続き中)の前社長(46)らが管理していたとみられる。同社の親会社の前社長(34)の関与なども浮上しており、警視庁も一連の経緯に関心を寄せているもようだ。

アスクレピオスは平成16年9月設立。昨年9月に東証マザーズ上場の医薬品研究開発「LTTバイオファーマ」(東京都港区)の100%子会社となった。

関係者によると、アスクレ社の前社長は、LTT社の前社長と一緒に丸紅の文書偽造に何らかの形で関与していた疑いが強いとされる。

LTT社の前社長は丸紅出身で、今月、健康上の問題を理由に社長を辞任、退社している。
丸紅を懲戒解雇されたライフケアビジネス部嘱託社員2人のうちの1人とは、かなり以前からの仕事仲間だったという。

アスクレ社は、丸紅が元本や分配金を保証するかのような文書を投資家らに示し、事業内容を信用させていた。
アスクレ社が事実上支配する投資事業組合で集めた資金は、アスクレ社と親密な関係にある千代田区の建築コンサルティング会社を通じて病院に投資されるというスキームだった。

もし投資を受けた病院側が返済できない場合は、丸紅が肩代わりする趣旨のものもあり、副社長名やライフケアビジネス部長名が記されたものもあった。

大手総合商社の信用力を利用した結果、リーマン・ブラザーズやフィンテックグローバル、大手外資証券会社などから総額400億円以上を集め、その大半が返済のめどが立たず、焦げ付いているもようだ。
一部は本来の病院再生事業に使われているが、未償還の資金のうち200億円以上の行方が分からなくなっているという。

アスクレ社の前社長は周辺に、使途不明になっている資金について「丸紅にプールされている」などとつじつまの合わない説明をしているという。

LTT社は今月19日、問題の表面化を受けてアスクレ社の破産手続き開始の申し立てを発表している。

一方、丸紅も29日、文書でコメントを出した。それによると、

  1. 書類はすべて偽造されたもの
  2. 書類は金額や金利などが非現実的で当社がかかわる取引でないのは一目瞭(りよう)然(ぜん)
  3. 懲戒解雇された社員の行為に会社として一切関与していない
などとしている。

1988年4月1日川崎市宮前区(聖マリアンナ医科大学内)に株式会社エルティーティー研究所を設立
2003年1月1日LTTバイオファーマ創業
2004年9月1日アスクレピオ設立
2004年11月1日LTTバイオファーマ東証マザーズへ上場
2007年9月1日LTTバイオファーマはアスクレピオを完全子会社化
2007年秋に数回丸紅本社の会議室でリーマン・ブラザーズは出資の協議に参加
2008年3月6日架空契約発覚
2008年3月7日LTTバイオファーマ代表取締役辞任
2008年3月10日丸紅は2名の社員を解雇
2008年3月19日アスクレピオス破産手続開始の申立

9月に子会社化してから、半年で破産では誰でも怪しいと思うわけですが、この間に今回問題になっている「大口出資」があったわけです。
全体としてかなり不審だし、株式市場では親会社のLTTバイオファーマへの疑問も出ていて単なる詐取事件では収まらないような気がします。

3月 30, 2008 at 11:41 午前 事件と裁判 |

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コメント

>関係者によると、出資の協議は昨年秋に数回、丸紅本社の会議室で行われた。

大掛かりな「籠抜け詐欺」ですね。

投稿: エディ | 2008/03/31 2:29:04

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