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2008.03.16

チベットの暴動について・その2

毎日新聞より「チベット:暴動が甘粛省に波及…亡命政府 30人が死亡

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【北京・大谷麻由美、ニューデリー栗田慎一】中国チベット自治区で始まった暴動は15日までに、西部・甘粛省甘南チベット族自治州夏河に波及した。

チベット仏教僧侶を含む数百人が14日にデモ行進し、15日には治安当局がデモ隊に催涙ガス弾を発射した。AP通信が地元住民の話として伝えた。 暴動の成り行き次第では、他のチベット族居住地にも飛び火する可能性が出てきた。

一方、インド北部ダラムサラを拠点とするチベット亡命政府は15日、ラサの14日の武力鎮圧で30人の死亡が確認されたと発表。国連の即時介入と現地調査を求める声明を出した。中国国営新華社通信は、ラサの暴動で商店主ら10人が死亡したと伝えていた。

こうした中、チベット自治区の司法当局は15日、ラサの暴動に加わった僧侶らに出頭を呼びかける通告を出した。住民の密告も奨励しており、あらゆる手段で事態収拾を急ぐ姿勢を見せている。

通告は「18日午前0時までに出頭すれば減刑し、他の犯罪者の検挙に協力すれば刑の免除もあり得る」としている。「期限までに出頭しない者や犯罪者をかくまった者には厳罰で臨む」と警告した。

チベット亡命政府は声明で死者100人の未確認情報もあるとし、「平和的なデモが無差別殺人で抑圧されている」と非難。中国政府が暴力的な鎮圧を続ければ「チベット人は方向性を失う」として暴力の連鎖の深刻化に懸念を示し、全チベット人に暴力で対抗しないよう求めた。

声明はまた、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世を暴動の「首謀者」とする中国政府の主張について「全く根拠がない」と全面否定した。

インドの首都ニューデリーでは15日も、中国大使館の塀をよじ登ろうとするなどした亡命チベット人ら約50人が警察に逮捕された。ダラムサラでも約300人がデモ行進したが、大きな混乱はなかった。インド政府は中国側での暴動に関連し、国内の亡命チベット人による政治活動を厳格に取り締まる方針を確認している。

毎日新聞 2008年3月15日 21時14分 (最終更新時間 3月16日 0時59分)

AFP BB より「チベット仏教僧ら新たに抗議デモ、甘粛省

【3月15日 AFP】】中国のチベット統治に抗議するデモが暴動に発展した問題で、中国甘粛省で15日、チベット仏教の僧侶らによる抗議デモが新たに行われた。これに対し中国治安当局は、催涙ガスを用いてデモを中止させようとしていたという。チベット支援団体が明らかにした。

ワシントンD.C.を拠点とするチベット支援団体「チベットのための国際キャンペーン(International Campaign for Tibet、ICT)」と、ロンドン(London)に本部を置く人権団体「フリー・チベット・キャンペーン」によると、これまでで大規模となった抗議行動が、同地のチベット仏教の僧院ラブラン寺を中心に行われているという。

フリー・チベット・キャンペーンの広報担当者によると、デモ参加者が複数の政府関連の事務所を破壊。同団体によると少なくとも1000人が抗議行動に加わったという。一方、ICTは抗議行動に参加したのは最大で5000人とした。

フリー・チベット・キャンペーンは、同州の博拉郷と碌曲県でも抗議行動が行われ、博拉郷では車数台が焼かれたという。また14日に夏河で行われた僧侶主導の抗議行動には、約4000人以上のチベット民族が参加したと発表した。(c)AFP

なんでこんな争乱がこの時期に起きたのでしょうか?が良く分からないですね。

確かに中国は実際的にはチベットを侵略して支配下に置いていると言えますし、チベット族自治区での散発的な反中国政府運動はありましたけど、これほど大々的な事件は聞いたことがありません。

もちろん、中国政府の主張のように「ダライラマ一派が首謀した」といったようなことも信じがたいです。

そうなると事件のきっかけはなんだったのでしょうか? 中国の中央政府は、オリンピック前にこんな騒動になることは何よりも嫌っているでしょうから、中央政府が特に取り締まりを強化しないでしょう。

つまり、中国政府とチベット亡命政府の正面衝突とは思えません。。 中国の地方政治の問題なのでしょうか?
この点については、毒ギョウザ事件で見られた、中国地方政治の発言が中央政府と摩擦を引き起こしそうになっていたところに注目しています。

中国は共産党政権の強力な政治体制で第二次大戦後の中国をまとめてきましたが、自由経済に移行することで自然に中央集権的な政治体制から地方自治になるはずで、実際に自由選挙も地方自治から始められたはずです。
これらが裏目に出たのでしょうか?現時点では謎が多い事件です。

3月 16, 2008 at 10:49 午前 海外の政治・軍事 |

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 亡命したダライ・ラマでさえも、独立を求めているわけではない、ひかえめな民族運動だし、日本国内には支援活動さえも、まともにはない状態だ。国民感情としては、圧倒的にチベット人に同情が集中して、中国の共産党政権への嫌悪感が増すものだが、日本人はテレビを見ているだけで、どうしようもない。  そういう状況のなかで、中国当局は、なんとしてでも騒乱を鎮めて、オリンピックと上海万博をのりきる作戦だと思う。そのあとになにが来るんだろうかの予測をわきにおいて、いま現在のかれらの脳裏にはそれしかない。手段と...... 続きを読む

受信: 2008/03/16 17:17:24

コメント

 中国のチベット自治区で起きた大規模な暴動で、チベット
亡命政府は16日、死者が少なくとも80人に上ることを
明らかにしました。
 一方、中国の国営テレビは、「死亡したのは巻き込ま
れた市民10人」と報じています。また、日本人旅行客
3人が暴動の中で保護される場面を放送しました。

ミ#・д・ミ < 恐らくデモ隊に紛れ込んだ治安当局か
      軍の工作員が暴動を引き起こし、
      軍がデモ隊に向かって発砲したのだろう。
 
(・A・#) < 『日比谷焼き討ち事件』と同じ手口ですね。

08.3.17 TBS「チベット暴動、『死者少なくとも80人』」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3805479.html

投稿: ホッシュジエンの国内ニュース解説 | 2008/03/17 9:45:50

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