« 派遣労働の削減になるか? | トップページ | 全国学力テストの学校別成績公開問題 »

2008.03.16

ETCゲートを遅くする?

産経関西より「ETC通過「ひと呼吸置いて」山陽姫路西料金所、24日から

高速道路料金所のETCレーンを高速で通過する車が多いことから、NEXCO西日本関西支社(大阪市北区)は、山陽自動車道の山陽姫路西料金所で、バーが開くタイミングを0・4秒遅らせる通過速度抑制対策を24日から実施する。
同社は「ETCレーンの普及に伴って事故も増えており、今後拡大していきたい」という。

ETCレーンについて各道路会社は、事故防止の観点から時速20キロに減速するよう呼びかけている。しかし、車とバーとの接触や追突事故を避けるために、車を感知すると早めにバーが開くよう設定されていることから、実際は数十キロで通過する車が多い。同支社によると、姫路西料金所の場合、20キロ以下で通過する車はわずか2%だという。

センサーが車を感知してからバーが開くまでの時間は公表されていないが、現在の設定より0・4秒遅らせることで、「ドライバーはこれまでよりひと呼吸置かなければ通過できない感じになる」という。当面は、事故防止のため職員が現場に立つほか、看板や横断幕でも注意と協力を呼びかける。また、ETCレーン手前に段差舗装を施すなどの整備も進めていくという。

(2008/03/15 15:20)

意味が分かりません。

「ETCレーンの普及に伴って事故も増えており、今後拡大していきたい」

とはどういう事故なのでしょうか?
深刻なのは追突事故でしょう。
追突の防止という観点だけを考えれば、ETCも含めてゲートの廃止が一番であるのですから、突然減速させることが事故防止になると言うのは何を考えているのでしょう?

確かに、ETCカードを挿していないから作動しなかったという経験はありますし、前車が間違えてETCゲートに入って止まってしまったというのも経験しました。

ETCが実用化した最初期から使っていますから、わたし自身は慣れていると言えますが、それでもゲートが通行可能かどうかといった情報を確認するのは大変で、自動車運転の中でも難しい技量の一つと言えるでしょう。

そういう話をほったらかしておいて、ゲート開閉のタイミングを遅くすると何がどうなると言うのでしょうか?

3月 16, 2008 at 11:47 午前 日記・コラム・つぶやき |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/40515885

この記事へのトラックバック一覧です: ETCゲートを遅くする?:

コメント

機械についても同様なのですが,何も考えずに「止めれば安全」「遅くすれば安全」と思い込んでいることが多いと思います。「その状態を変えない」ことが安全ということが多いのですが・・・。
安全性の,例えば経済や環境の観点からも,「流れを維持する」「流れを良くする」ほうが良い場合が多いと思うのですが,特に日本の交通関係はそうではないようです。

投稿: TuH | 2008/03/17 2:21:35

以前に国交省HPにETC掲示板のようなものがありました。その当時から似たような話題がありましたね。料金所の係員がETCレーンを規則違反で横断してはねられたという事件があった時に、危険だからETCレーンでも一旦停止させるべきだという意見があったのです。それじゃ一体何のためのETCなのだということになってしまうのですが。

そもそもの目的を忘れてしまっているというのは、国交省、道路会社(当時の道路公団)だけでなく、道路利用者も同じようなものでした。
ETCの目的は渋滞解消という利用者全体が恩恵を受ける公共財的サービスです。ところが、公団はETCユーザーのみ渋滞を避けられるメリットがあるような宣伝をして、費用負担もETCユーザーに求めました。(高い車載器購入はユーザー負担)経済学でいうところのタダ乗り(ETCユーザー以外も渋滞解消の恩恵にあずかれる)を防ぐためには渋滞を解消してはいけないことになってしまいます。こんなことでは普及するはずがないと意見をしつこく出したところ、ETCユーザーを経済的に優遇し、ハイカ廃止などの方針転換がなされ、一気に普及しました。しかし、当時はこの方針転換に結構批判が多かったのですね。利用者もETCは渋滞解消が目的ではなくて、ETCユーザーのみが渋滞を尻目にすいすい通過できる特権的サービスだと思い込んでいた人が多かったのでした。

投稿: zorori | 2008/03/17 22:01:20

 ETCゲート通過車と有人ゲート通過車の速度差があまり開きすぎるのは危険ではないでしょうか。
 ETC車載機を載せていない車で有人ゲートから出る際、ETCゲートを猛スピードで抜けてくる車にひやりとさせられることがままあります。自分自身がETCゲートから抜ける際はあまり感じないのですが。

投稿: aquila | 2008/03/18 0:53:36

aquilaさん

危険を感じるという観点からだと、ETCゲートを通過する場合でも危険を感じるところはETC以前に比べて増えたと思います。

その上で、「ゲートのタイミングを遅らせると事故が減る」というのに合理的な根拠があるのか?となると、わたしは思いつきませんね。

ETCの安全化としては、信号の位置を下げることが出来ないものか?と思っています。

ある程度の速度で進入するので、視角が狭くなっているのですね、そのために信号が上にあるのが見えにくく感じます。

だからと言って、側面に置いたら隣のレーンと区別が付きませんからね。
進入路にLEDでも埋め込むことになるのでしょうか?

投稿: 酔うぞ | 2008/03/18 2:19:48

>ETCゲート通過車と有人ゲート通過車の速度差があまり開きすぎるのは危険ではないでしょうか。

この議論も過去にありました。速度差を解消する方法は他にもいろいろあります。速度差を解消するために、一旦停止させるとか通過速度を遅くするのでは、ETCの意味が無くなります。

現状では20km/h程度で安全に通過できる設定になっています。でも現実にはそれ以上の40km/hで通過する車もいます。それは確かに危険です。そこで、10km/h程度で安全に通過できるように変更したとします。そうすると、20km/hで通過するようになります。それで安全になったかというと、依然として危険でしょう。究極は0km/h、つまり一旦停止させれば安全かというと、直前までスピードを緩めず急停止する車もいます。そうすると後ろのほうで追突の危険性が増えます。

投稿: zorori | 2008/03/18 7:21:16

高速道路で使うのに、時速20キロ対応の能力しか持っていないシステムを作ったのが間違いだと思う。
最初から高感度センサー使って、検知区間を長くしてセンサー数を多めにしておけば、何の問題もなかったと思うのですがどうでしょうか。

まあ、できちゃったものだから、今更システムの大幅変更ばできないだろうから、走行路を囲むようにセンサーを追加して検知区間長くすれば何とか成るんじゃないかと思うのは、甘い考えですかねー。

投稿: 昭ちゃん | 2008/03/18 14:40:41

>高速道路で使うのに、時速20キロ対応の能力しか持っていないシステムを作ったのが間違いだと思う。

いや、実はETCのシステムは時速80キロでも通信可能だそうです。日本のシステムは世界でも例をみないほど高度で、むしろその点が過剰仕様だと批判されていました。20キロ制限は供用開始後にあれこれと危ないだのの批判に対応した運用上の措置に過ぎません。

日本版ETCは将来のITS対応まで考えてあります。他にもいろんなことに対応できる能力があって、現状は宝の持ち腐れという状態です。それをさらに、遅い速度で使おうというのは確かに考え方が変だと思います。安全面でも、できるだけスムーズに本線の時速100キロにつなげるのが良いわけなのに、速いのは危険だという意見が根強いのですね。

そういえば、そもそもの目的を忘れるということで思い出した落語のような実話がありました。
昔の阪神高速の時に、ETCゲートを強行突破して、ゲートのバーを破損するという無法車が相次ぐ事件がありました。当時の公団は、その対応として、バーを短くして車がすり抜けられるようにしたのです。つまり、遮断機から遮断機能を無くしたのです。これを称して、トマソンバー(阿部定タイプ)と言います。トマソン物件の定めでもちろん短命に終わりました。

投稿: zorori | 2008/03/18 20:46:02

前のコメントを書いてから気づいたのですが、問題になっているのはシステムの能力では無いと思います。システムに十分能力があってさらに安全余裕を見込むと、人間はその余裕を食いつぶしてますます危険な行動を取るという心理の問題ではないでしょうか。

信号が赤になっても、それと交差する方向の信号はすぐには青にはならないため、信号無視して突っ込む車は結構います。この対策として、余裕時間を短くして危険をドライバーに感じさせるようなことは普通考えられませんが、今回のNEXCO西日本関西支社の対応はそんな感じです。

心理的対策として危険を感じさせるだけならよいのですが、現実に危険にするわけですから安全対策とは到底言えません。昔のトマソンバーやら、関西支社は変ですねえ。

投稿: zorori | 2008/03/18 21:05:20

コメントを書く