平和神軍事件・無罪判決
NHKニュースより「ネット名誉棄損 無罪判決」
東京・大田区の会社員、橋爪研吾さん(36)は、6年前、みずからのホームページで東京の外食チェーンの会社がカルト集団と関係があると中傷したとして、名誉棄損の罪に問われました。
判決で、東京地方裁判所の波床昌則裁判長は「書き込みの内容は事実ではないが、一般の人が関心を持ちうることについて情報収集をしたうえで事実と思って書いていた。会社も十分な反論をしなかった」として無罪を言い渡しました。
この事件をめぐる民事裁判では、会社の名誉を傷つけたとして77万円の賠償を命じる判決が確定していますが、29日の判決は、刑事責任までは問えないと判断しました。
橋爪さんの弁護士によりますと、インターネットの書き込みが名誉棄損にあたるとして起訴された事件で無罪の判決が出たのは初めてだということです。
判決について、橋爪さんは「起訴されて3年になりますが、ようやく無罪を勝ち取ることができました。一般の市民の表現の自由を確保した判決でうれしく思います」と話していました。
また、橋爪さんの弁護士は「インターネット社会での個人の表現活動について、どういう場合が名誉棄損になるかを示した画期的な判決だ」と話していました。
一方、東京地方検察庁の渡辺恵一次席検事は「判決の内容を詳しく検討して適切に対応したい」という談話を出しました。
これは「平和神軍事件」と呼んでいた裁判の判決です。
ニュースの通り無罪判決が出ました。
今日(2008/02/29)13時30分開廷でした。
平和神軍裁判は、法廷の廊下に貼り紙が貼られた、前代未聞の事件のために警備法廷で続いてきました。
裁判所の建物の外に並んで、傍聴券を受け取り法廷前の廊下で金属探知機による検査を受けて手荷物は全て預けます、その上で法廷内には常時二名の警備員がいます。
今日は、13時ちょっと過ぎに東京地裁に行ったところ、わたしの4名前で満席扱いで、傍聴券を受け取れず当然法廷内にも入れないまま、廊下で待っていました。
予定よりちょっと遅れて、傍聴人が法廷に入ったのが13時40分ぐらいでした、10分ほどで報道記者が数名廊下に飛び出して来て、すぐに携帯電話で「無罪」と言っていました。
念のため記者に聞いて、橋爪さんの無罪判決が出たことを確認しました。
この時点では、どのような判決で無罪になったのか情報が無かったのですが、40分ぐらいで全員が法廷から出てきて、知人に判決の内容を聞きました。
NHKニュースにまとめてある通りのようで(いずれ判決文を入手します)我々ネットワーカにとって一番重要なのは、従来はインターネット上の情報発信による名誉毀損については、マスコミの報道などと同列に考えるとしていたものを、マスコミとインターネットでの一般市民の情報発信は区別して考えると、という判断によって無罪としたことです。
暗くなる頃から、傍聴で応援してきた人たちや弁護士らが集まって食事しましたが、弁護士も無罪にならないだろう、という考えに傾いていたとのことです。
わたし自身も、弁論に極端な問題はなく被害者で告発したグロービートジャパン社の関係者の証言があまりきちんとしたものではなかったことを考えると、無罪になるだろうとは思いましたが、その反面で有罪になったときにはどのような判決になるのか分からなくなって考えるのを止めていました。
なんと言っても、今まで聞いたことが無い判断基準を設定してそれによって無罪とした判決ですから画期的な判決であることは間違えありません。
とりあえず、被告人を応援してきたわたしは、皆さんの笑顔が見えたのが良かったです。
3月 1, 2008 at 02:01 午前 裁判傍聴 | Permalink
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無罪を勝ち取った橋爪研吾・元被告 全国展開するラーメンチェーン「花月」の運営母 続きを読む
受信: 2008/03/01 4:36:23
コメント
でも,書いていた内容について真実との証明がないとされたのですから,手放しで喜ぶのはおかしいのではないですか。
投稿: 小倉秀夫 | 2008/03/01 12:04:28
>書いていた内容について真実との証明がないとされたのですから,手放しで喜ぶのはおかしいのではないですか。
あのぉ、誰が喜んでいるという話なのでしょうか?
わたしは別に手放しで喜んではいないし、他の方が手放しで喜んでいても、わたしにはどうにも出来ませんです。
それに、第一「真実の証明が無い」→「喜べない」という理屈が分かりません。
関係ないでしょう?
わたしが書いたのは
>皆さんの笑顔が見えたのが良かったです。
という事実だけであって、お一人お一人の思惑は当然違っているでしょう。
人が喜んでいるのを良かったするのがダメというのはいくら何でも無理ですよ。
投稿: 酔うぞ | 2008/03/01 12:17:07
結論としては,不十分な根拠で特定の飲食店をカルト宗教の関係者とネット上で決めつけて営業妨害をしてもおとがめなしってお話だと思うのですが,「画期的な判決」なんて評価してしまって良いのでしょうか。
投稿: 小倉秀夫 | 2008/03/01 14:27:59
おとがめなしではなかったですよ。
投稿: | 2008/03/01 15:02:40
> 「画期的な判決」なんて評価してしまって良いのでしょうか。
”良くも悪くも”という言葉付きで、画期的な判決というしかないですよね。
例えば今回の判決、草の根ジャーナリズムが既存のジャーナリズムを駆逐すると考えている人たちには、致命的な大打撃になりかねません。個人発信の情報の信頼性が低いことを明白に認め、許したたわけですからね。
私は草の根ジャーナリズムが既存ジャーナリズムを駆逐するなど空想のたまものであると考えている立場ですから、それについてどうこう思うこともありません。ですからとりあえず、知り合いが無罪になったという事が素直にうれしい状態です。しかし一方で、予想以上に社会への影響が大きくなったという気もしています。
まぁとりあえずは、全体としては「民事では賠償責任があるが、刑事罰に相当するほどではない」という判断だと理解しておくことにします。
投稿: わくたま | 2008/03/01 18:23:18
無罪判決、おめでとうございます。
重箱の隅ですが、
>法廷内には譲治に命の警備員
「常時二名」の誤りでは。
投稿: 多分役立たず(HNです) | 2008/03/01 21:24:14
多分役立たず(HNです) さん
ご指摘にしたがって書き直しました(^_^;)
ところで、話はちょっと変わりますが、わたしはここに挙げた速報のような部分は、わたし自身の考えとかを中心にはしていないので、そこを「おめでとう」と言われますとなんか落ち着きません。
別に酔うぞとして個人的な立場からどう考えているのかを新たなエントリーにしますのでよろしく。
まぁ、ずっと付き合って応援していた被告が無罪判決を得たことはごく自然に良かったと思っていますが、それが全面的に万歳と言っていればよいのか?というは全然別の問題です。
はっきりしているのは「やってみる値打ちのある問題」であったことですね。
投稿: 酔うぞ | 2008/03/02 1:58:09
もう1ヶ所typo
>一般臣民の情報発信
投稿: エディ | 2008/03/02 10:41:09
>一般臣民の情報発信
明治憲法かよ!ってツッコミ入れたくなりました。
横道すみません。
投稿: apj | 2008/03/02 13:14:47
へへへへへ(^_^;)
修正しましたよっと。
投稿: 酔うぞ | 2008/03/02 14:19:57