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2008.02.24

小中学生の携帯電話使用を教育委員会が禁止

奥村弁護士のブログに出ていた記事です。「携帯電話を小中学生に「持たせない」方針
奥村弁護士のコメント。

これは有効ですよ。実現すれば携帯電話を接点とする被害はゼロになります。

「防犯対策」等で携帯を持たせる必要性との調和点が問題ですが、児童が被害に遭うネット犯罪はほとんど携帯電話経由になっていることは警察がよく知っているところで資料も豊富。それに対して、必要性を主張する方が、根拠を示して欲しいところです。

防犯として電話機能・メール機能はともかく、カメラとブラウザは必要なのかという点も。

元の記事は、佐賀新聞の記事「携帯電話を小中学生に「持たせない」方針

携帯電話を持つ子どもが増える中、佐賀市教委とPTAは合同で「小中学生には原則持たせない」方針を打ち出した。

保護者からは「防犯面からも必要」との声もあるが、出会い系サイトのトラブルやメールによるいじめなども起きており、学校現場は対応に頭を悩ます。

所持にまで踏み込んだ方針には賛否あるが、学校だけでなく親子で携帯電話について考える契機になりそうだ。

市教委と市PTA協議会、佐賀郡PTA連合会は昨年12月、小学五年と中学2年を対象に携帯電話について調査。
昨年4月に小学6年と中学3年で実施した全国学力・学習状況調査の携帯電話所持のデータと合わせ現状を分析した。

それによると、児童生徒が自分の携帯を持っている割合は、小5の14・8%から学年が上がるにつれ増加し、中3では30・1%。しかし調査の回収率は小5が約82%、中2が約77%で、市教委は「未回収分は所持している可能性が大きく、実数はもっと多い」とみる。

トラブルがあったのは小五が2・5%、中2は5・7%。内容は「アダルトサイトに入り、高額請求があった」「ブログに悪口を書かれた」「メールで『死ね』と送られ留守電で連呼された」などがあった。

結果を受け、市教委とPTAは「子どもたちの健全な成長に大きな影響を与える」として、小中学生に携帯を持たせない方針を決定。

保護者にも安易に買い与えないよう呼び掛けることにした。

ある教頭は携帯の問題について、「暴力や無視などと違い“現場”が見えないため、教師や保護者がトラブルに気づきにくい」と話し、生徒指導の難しさを指摘。

別の校長は「朝、子どもを起こすのに携帯を使っている親さえいる。親子関係も希薄になりかねない」と危機感を募らせており、方針に賛同する。

一方で、中学3年に携帯を持たせている父親は「防犯の役割は大きく、持たせないだけでは問題は解決しない。学校の責任逃れの口実にならないか心配」。別の母親は「子どもの気持ちも簡単には切り捨てられない。使い方のルールをきちんと決めることが大人の責任では」と、実態を踏まえた対応を求める。

今後は各校のPTA主催で、保護者が携帯について理解を深める研修会を開くほか、佐賀市が設けている3月の「命を考える日」では全校一斉に携帯やネットの実態を取り上げる予定。ある生徒指導の教師は「全体を見渡す学校と、自分の子だけを見る親とで考え方に温度差があるのは事実。でも、子どもを守る共通認識だけは持ちたい」と話している。

子供の携帯電話問題を文科相以下の教育関係者のほとんどが「よく分からないから様子見」のようなことで放置している間に携帯電話はどんどん進歩しているというのが実情です。

子供の携帯伝はどうあるべきかというのを教育委員会が責任を持って判断したということで、誠に結構なことです。
問題があれば修正すればよいのだから。

しかしどう考えても「持たせないだけ」では解決とはいいがたいわけで、奥村弁護士の指摘するとおり、教育委員会は携帯電話の機能について判断するべきだったし、それは結果として機種指定になっていくでしょう。
やるのなら、子供の持つべき携帯電話のあり方=許可機種といったところまで踏み込んでいただきたい。

子供用の携帯には、ブラウザーは不要で、メールも宛先指定したところだけに制限してしまって良い思う。

2月 24, 2008 at 02:03 午後 教育問題各種 |

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コメント

うちの子には携帯電話を買いました。
お子様用の携帯なので、自分からは登録している番号にしかかけることができません。知らない人からかかってくる可能性は無きにしもあらずですが、子供がお友達の家に行く際や、学童保育から「早めに迎えにきてね」と連絡するのに使っています。

子供に必要なのは親と緊急の連絡先として警察の番号だけなのではないかしらね。。。

投稿: koneko04 | 2008/02/24 16:37:07

koneko04 さん、コメントありがとうございます。

ご説明のように、機械としては子供用携帯電話はあるのですよね。

それを選択できる親が少ないから問題なのであって、親を誘導するのが学校の仕事だと思うのです。

だから学校が「子供用携帯電話しか認めません」とやれば問題のかなりの部分が解決すると思うのです。

投稿: 酔うぞ | 2008/02/25 21:54:06

>だから学校が「子供用携帯電話しか認めません」とやれば問題のかなりの部分が解決すると思うのです。

これは「被害が減る」ということかな、と思っています。

何が問題か? 何をすれば問題が「解決する」のか? は今後の打つ手にもかかってくるかと思います。

では、高校生になればOKなのか?
ネットによる被害・犯罪は、携帯というかネットによるものです。ネットや携帯を利用することについての注意点などを大人が教育というかしっかり伝えることが必要で、それが中学生ではまだ早すぎる、というのならいいのですが、単にそうした教育を考えずに子供に持たせなければ、というのであれば、問題は解決でもなんでもないので。

メールについては、「『死ね』と・・・」という例など、機能どうこうの問題でないので、こちらについては機能制限うんぬんよりも教育というかそちらの問題ですね。

投稿: 北風 | 2008/02/25 22:14:03

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