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2008.01.14

心臓が出来た!

AFP BB より「死んだ心臓を細胞注入で再生、ラットで成功 米ミネソタ大

【1月14日 AFP】

米ミネソタ大の研究チームが、死んだラットから取り出した心臓を拍動させることに成功したとする論文を13日の英医学誌ネイチャー・メディスンの電子版に発表した。研究成果が人間にも応用されると、ドナー(提供者)不足問題が解消され、心臓移植を待つ患者数百万人の命が救われると見込まれる。

実験では、死んだラットの心臓を薬剤処理してすべての細胞を取り除き(脱細胞化)、内部に誕生直後のラットの子の心臓から採取した細胞を注入して実験器具内で培養した。
4日後に収縮が始まり、8日目に拍動が始まったという。

心臓再生研究においては、これまで組織の再生は実現されていたが、心臓そのものの再生に成功したのは今回が初めて。

将来的には、心臓移植手術が必要な患者を対象として、死亡者の心臓に患者自身の幹細胞を注入して再生し、移植されることが期待される。この方法では、拒絶反応の問題も解消される。

研究を主導するドリス・テイラー氏は、「患者自身の細胞に由来した臓器が利用できるようになると、数百万人の患者が恩恵をこうむるだろう」と語る。

研究チームは現在、心臓再生の効率化を目指し実験を進めており、この技術を腎臓や肝臓やすい臓、肺に応用したいとしている。(c)AFP/Marlowe Hood

この記事のタイトルが「死んだ心臓が再生」と読めたのですが「どういう意味があるのだ?」と感じました。
ちょっと読んだだけではかなり分かりにくい内容ですが、手順をまとめると以下のようなことになるようです。

  1. 死んだラット心臓を取り出す
  2. 死んでいる細胞から細胞を取り除いてしまい(何が残るのだか理解できないが)
  3. 別のラット(生まれたばかり)の心臓の細胞を注入した
  4. 注入された細胞は増殖して、心臓になった

つまり、死んだ心臓を利用して

新たな心臓を作ることに成功した。

だから「臓器再生」と言っているわけです。
記事の通り組織の再生は出来ていましたが、それだけではあまり役に立たないわけで、臓器再生とか臓器創生が出来て初めて、交換可能な臓器を作ることが出来るようになった。と言うべきなのでしょう。

その点からは、大きな一歩ですが、一方で「本当かな?」とちょっと思っていたりします。
ともあれ、こういう具合に進んでいくというのは実にすごいことだと思います。

1月 14, 2008 at 09:58 午後 医療・生命・衛生 |

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コメント

>死んでいる細胞から細胞を取り除いてしまい(何が残るのだか理解できないが)

細胞と細胞をくっつけたり、隙間を充填したり、構造を保持したり支える役目を持つ、細胞外基質とか細胞外マトリックスとかいわれる物質があります。コラーゲンとか、植物だとセルロースがその代表ですね。

つまり、細胞の部分が除去されてこういった細胞外基質だけが残った、心臓のかたちをしたスポンジみたいな構造物を、新しい細胞が増えていくための足場として使っている、ということだと思います。

NIKKEI NET だと、その辺、もうちょっとわかりやすい記事になってますね。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080115STXKC004015012008.html

投稿: Seagul-X | 2008/01/15 23:58:57

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