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2008.01.22

中国の対北朝鮮政策

読売新聞より「北朝鮮の体制崩壊危機なら軍派遣…中国の専門家ら議論

【北京=佐伯聡士】

北朝鮮の金正日体制が崩壊の危機にひんした場合、中国が、北朝鮮の一般難民だけでなく、軍や治安部隊などの一部が武装したまま難民化し、国境地帯の中国東北部に流入するのを強く警戒して、北朝鮮国内に軍を派遣し、治安回復や核管理などに乗り出す案が、中国人民解放軍の専門家らの間で議論されていることがわかった。

中朝関係に詳しい消息筋が21日、明らかにした。

中国は、北朝鮮情勢は当面安定していると見ているが、不測の事態に備えた緊急対応策の策定を急いでいるとみられる。

同筋によると、専門家らは、金正日総書記の急死やクーデターなどの北朝鮮有事で軍を派遣するかどうかは、国連安全保障理事会の承認が原則的には前提になるとしているが、難民流入が一刻の猶予も許さない場合は、中国が独自判断で派遣することも検討している。この案について、中国指導部はまだ最終決定しておらず、有事の際は対米関係などに配慮した上で慎重に判断することになるという。

中国では、2006年10月の北朝鮮の核実験以来、有事の際の核管理に対する懸念が強まっている。別の消息筋は「北朝鮮だけでなく、パキスタンなど政情不安を抱える核保有国が混乱に陥った際、いかに多国間で核兵器の管理を行うかについて、国連安保理で議論すべきだ」として、検討の必要性を訴えている。

米戦略国際問題研究所(CSIS)は先に、中国の専門家と昨年議論した結果として、北朝鮮有事の際の中国軍派遣構想に触れた報告書を発表した。報告書は軍派遣目的として、〈1〉(一般の)難民の支援など人道上の任務〈2〉平和維持〈3〉核兵器・核物質の安全確保――といった可能性を指摘した。ただ、中国外務省報道官は、この構想について存在を否定している。
(2008年1月22日03時11分 読売新聞)

こういう計算はあるだろうとは以前から考えてはいましたが、新聞の取材記事として登場したとは驚きです。

この「発表」がどのレベルのものかが良く分かりませんが、世界に向けてある種の事前通告の要素を持っていることは確かでしょう。
これにロシアがどう反応するのかが興味深いところですが、北朝鮮の政権が次世代に平穏に引き継がれるかとなると、かなりの疑問がありどういう形にしろ政権崩壊になる確率は低くは無いでしょう。

とりあえず、崩壊直後の混乱が中国に及ばないようにするために、と議論は出発するわけですが、その後をどうするのか?という問題は残っているわけで、とりあえずを乗り切ったとしても東北アジアの国際関係の緊張が強くなるのは避けられないと考えています。

1月 22, 2008 at 09:33 午前 海外の政治・軍事 |

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