« 2007年2月4日 - 2007年2月10日 | トップページ | 2007年2月18日 - 2007年2月24日 »

2007.02.16

パワードスーツの時代

FujiSankei Business i より「大和ハウス ロボットスーツに参入 サイバーダインと提携
大和ハウス工業は15日、筑波大学発のロボットベンチャー企業、サイバーダイン(茨城県つくば市)と資本提携してロボットスーツ事業に参入すると発表した。
これを機にロボットスーツを量産し、価格を現在の4分の1の50万円程度に引き下げ、普及を目指す。

大和ハウスは、サイバーダインが7日に実施した10億円の第三者割当増資を引き受け、出資比率15・43%で第2位の大株主になった。
両社は来年中にロボットスーツを量産し、レンタルするほか販売も行う。

提携を機にサイバーダインは年間400体規模で量産に着手し、大和ハウスは自社の住宅販売網を利用してレンタル、販売する。

現在、同スーツは福祉施設などで試験的に使われており、価格は1体約200万円程度。
価格引き下げが普及のカギを握っている。
大和ハウスは、量産化で1体50万円程度に抑えたいとしている。
これはすごいねぇ。
「こんなものがビジネスになる」ということが証明できればすごいことだと思う。
2005年のロボット展で大々的にデビューしたことになると思いますが、その後にサイバーダイン社が活動を始めて、増資にまでこぎ着けたわけですな。

一部報道では大和ハウスは、筑波大学山海研究室が目差していた「障害者が装着する」方向のバリエーションとも言える「高齢者が装着する」計画があるようです。
これも興味深い。

2月 16, 2007 at 09:05 午前 もの作り, 経済・経営 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2007.02.14

ソニー・半導体事業のリストラ

FujiSankei Business i より「ソニー 半導体事業リストラ加速 次世代型量産を外部委託
ソニーは13日、苦戦が続く半導体事業の黒字化に向け、事業の選択と集中に乗り出すことを明らかにした。
半導体事業は2006年10~12月期に黒字転換したものの、時新型ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」用半導体の立ち上げに伴うコストがかさみ、収益を圧迫していることから、設備投資の縮小など抜本的なリストラ策に踏み切る。

次世代製品の半導体を量産するには、数千億円規模の費用がかかるとされており、量産を外部に委託することで設備投資額を抑制する。

また、半導体事業の早期復活に向け、注力する製品を絞り込む。デジタルカメラ用半導体とゲーム機用半導体、薄型テレビ、次世代DVDなどのデジタル家電用半導体の3つの製品郡には重点的に投資する。

その一方で、昨年末に生産を中止したGPS(衛星利用測位システム)用半導体のように「利益が上がらない製品はやめていく方向」(中川副社長)で、選択と集中を進め、高収益体質の構築を急ぐ。

さらに、研究開発費に関しても、「見直さざるを得ない」(同)とし、研究開発費にもメスを入れる考えだ。

半導体の生産拠点の閉鎖など生産体制の見直しについては、「生産する品目の再配置はもちろんあるが、製造拠点の統廃合は一切、考えていない」(同)と否定。現行の生産体制を維持する考えを強調した。
よく読むと「経営判断としては意味不明」という印象が強いですね。

設備投資の抑制をする、と言いつつ製造拠点の統廃合はしない、というのは両立するものなのか?
つまりは、研究開発費を抑制する、が主力なのかね?
半導体業界のことは知らないけど、ソニーの研究開発体制のバランスはかなり歪んでいると以前から思っています。

金型業界では有名なのがホンダで、ホンダとの取引では金型屋にとって金型を買ってくれるのが、本田技術研究所と各工場との二系統があったのです。
本田技術研究所は金型を量産に使わず、金型屋から購入した金型を量産システムとして工場のラインに組み込むといったことを引き受けていて、工場にとっては技術研究所経由だと金型代が倍になる、と言われてました。

ホンダは全体として金型のようなものでも、開発をしていたわけです。
ソニーについてはこういう話は聞かないですね。
東芝、日立、松下といったところは、基礎技術をガッチリやっていますから、何年か前の話ではありますが金型でも鋳物でもプレスでも自社内で可能でしたしその設計や加工のための投資もしていた。

こういうところがないと、家電系の製品では全くの組み立てメーカが成立するわけで、液晶モニターのような特定の商品だと、飯山などが頑張ったりする余地があったわけです。
しかしながら、特定商品の専門メーカでは大企業にはなれない。

トヨタはいまや工場は組み立てメーカですが、システムとして「トヨタシステム」とでも言うべきで、研究開発部門に相当するデンソーも世界的に見てものすごい実力企業になっています。
今後の大企業メーカのあり方としては、製品企画力・試作能力・量産体制の研究と言ったところが最重要であって、部品レベルの量産は専門の下請けメーカに出す、というのが正しいのではないかと思っています。

そういう点からは、今回のソニーの半導体事業の方向転換はまずいのではないか?と強く思います。

2月 14, 2007 at 10:14 午前 もの作り | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.02.11

原発のタービン問題その6

「原発のタービン問題その5」の続報です。

朝日新聞より「浜岡原発5号機が発電再開 タービン損傷から8カ月ぶり
中部電力は11日、浜岡原発5号機が、昨年6月のタービン損傷事故以来約8カ月ぶりに発電を再開したと発表した。

中電によると、破損があった羽根を取り除いての「応急復旧」のため、出力は8%低下する。
設計をやり直しての「本格復旧」には数年がかかるが、停止が続くと火力発電による代替運転で1日数億円も燃料費がかかることから、早期復旧を優先した。
「原子力発電所問題」で写真と図を紹介していますが、壊れたのは特定の段でそこを取り除いて運転するというのことなのでしょう。
また、問題のタービンは効率向上のために以前のものとは形状が違っていたようで、その意味では効率を落とせば運転できるということのようです。

それにしても、今後はますます頻繁に点検することになるでしょうし、また対策が出来たタービンと交換することになるわけで「エライことになった」のに代わりはありません。

2月 11, 2007 at 10:06 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)