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2007.10.13

エスカレータに穴が空いてた・その4

「エスカレータに穴が空いてた・その3」の続報です。

読売新聞神奈川版より「破損板に異常圧力施工、整備ミスの疑いも

川崎市川崎区のJR川崎駅のエスカレーターで8月、女性会社員が足の指を切断した事故で、破損して穴が開いていた部分に、異常な圧力が加わっていたことが12日、県警の調べで分かった。

設置の施工ミスや整備不良などが原因になった疑いがあるとして、エスカレーターを管理する川崎市から保守点検を委託された東芝エレベータ(東京都)などから事情を聞いている。

県警科捜研が鑑定した結果、破損した部分のアルミ製立て板に、力が加わった跡が見つかった。繰り返し圧力が加わって摩耗して、穴が開いたとみられる。

女性は8月12日夜、立て板に出来た高さ約12センチ、幅約7・5センチの穴にサンダルのつま先が入ってしまい、足の指を切断した。ほかに、こうした力が加わる所はなかった。製造元でもある東芝エレベータは月2回、点検しているが、欠損部分の有無を目視確認するだけで立て板など部分ごとの強度は調べないという。同社は「いつごろから圧力が加わって破損に至ったかなど、詳しいことは分からない。通常、立て板の一部分だけに圧力がかかる状況は考えられない」と話している。

あり得ることでしょうかねぇ?
アルミダイカストの板が繰り返し応力で割れたというのであれば、異常音があったのではないか思うのですが・・・・・。

しかし、こういう発表があったのだから、それなりにすでに怪しいところは特定されているのではないかと思います。
真相究明が待ち遠しい。

10月 13, 2007 at 09:42 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.12

裁判員裁判では量刑にバラツキ

サンケイ新聞より「裁判員裁判、量刑に開き 同一シナリオでも無期~懲役16年 (1/2ページ)

今年に入って全国35カ所で行われた模擬裁判員裁判で、起訴事実は最高裁が作成した同一シナリオで証拠もほぼ同じであるにもかかわらず、判決が懲役16年から無期懲役まで開きがあることが、最高裁のまとめで分かった。

一般市民が有罪・無罪だけでなく量刑まで決めるのが裁判員制度の特徴。職業裁判官による現在の裁判では量刑のばらつきは少ないとされるが、市民感覚を量刑にも反映させる裁判員制度では、受け止め方で大きな差が出る特徴が浮かび上がった。

今年2~8月、全国35カ所の地裁(支部を含む)で行われた模擬裁判では、最高裁が作成した同じ設定の事件を題材にした。
男性被告が、タクシー運転手の男性をナイフで刺して死亡させ、約8700円を奪ったとして起訴され、被告は事実関係を認めている-というシナリオだ。

起訴罪名は、地裁ごとに強盗殺人罪と強盗致死罪に別れている。しかし、両罪とも法定刑は「死刑または無期懲役」。酌量によって「懲役7年以上30年以下」にまで減刑できる点も同じ。

各地裁で同じ事件を審理したにもかかわらず、最も軽かったのが懲役16年(1地裁)、最も重かったのが無期懲役(8地裁)と、大きな開きが出た。最も多かった量刑は、懲役20年(9地裁)。そのほか、懲役30年(8地裁)、懲役28年(1地裁)、懲役25年(6地裁)、懲役23年(2地裁)だった。

最高裁は、ばらつきについて「被告役、証人役の演技力に差がある」などの点を挙げ、「ある意味当然」としている。

一方で別の見方もある。シナリオは今月1~3日に東京地裁で行われた模擬裁判でも使われたが、熱演した被告役が終了後、裁判員に「演技は判断に影響したか」と質問。裁判員は「あまりなかった」と答えている。

裁判では、事実認定に加え、被告にとって有利な事情と不利な事情を加味して量刑が決められる。職業裁判官にはケースの似た事件を審理した経験などから、量刑は「だいたいこの辺になる」という“相場観”が形成されているという。

東京地裁の模擬裁判の評議では、職業裁判官3人は「無期懲役は重すぎる」と判断。量刑は懲役25年が2人、「20~30年の範囲」が1人だった。一方、裁判員の量刑は無期懲役1人、懲役30年2人、懲役25年3人とばらつきが見られた。結局、判決は裁判員法の規定により懲役25年となった。

ベテラン裁判官は「今までの相場はプロの裁判官が作ったもので、裁判員裁判がこれに影響された量刑でいいのかという問題がある。裁判を重ねることで、新たな相場が形成されるのではないか」と話している。

バラツキがどのような形なのか表にしてみました。

量刑35ヶ所の地裁中
懲役16年(1地裁)3%
懲役20年(9地裁)26%
懲役23年(2地裁)6%
懲役25年(6地裁)17%
懲役28年(1地裁)3%
懲役30年(8地裁)23%
無期懲役(8地裁)23%

東京地裁での模擬裁判では、3人の職業裁判官の判断は、懲役25年が2人、「20~30年の範囲」が1人ですから、裁判員裁判の判決バラツキの中央になって正に平均値です。

そういう視点でこの表を見てみると、量刑を重くする方向と軽くする方向に大きく分かれていて、正にバラツキが大きくなるわけですがこれこそが社会が現在の刑事裁判制度に漠然とした不満を持っていた理由の表れではないでしょうか?

また、裁判員裁判ではその時々の社会の風潮がダイレクトに反映されのではないかと思います。
現在の社会の風潮は、先行きの不透明感などから重罰化を求めているのは明らかで、社会の風潮が重罰化を求めているときに、判決に反映しないのであれば裁判員制度の意味はないとも言えるでしょう。
日本の刑法では、量刑の相場という言葉があるとおり、量刑は機械的に決まりません。
このために、現在の職業裁判官だけが判決する裁判制度においても長期的には相場は変化していますし、そのことで法律改正も進んでいます。

こんなことを考えると、社会のその時々の判断が判決に反映するのは必要なことであると思います。
見方によっては「ボツネタ」氏(岡口裁判官)がおっしゃるように「現実にも,ラッキーな被告人やアンラッキーな被告人がでてきそうですね。」となりますが、これも「何に比べて」「いつに比べて」なのかということになるでしょう。

量刑の相場があるのですから「今どきこんな事件に以前からの相場では」という判断があって量刑の相場が変化してきたことは間違えないでしょう。
その辺かの速度を裁判員裁判は大きく変えることになると思います。それを「行きすぎだ」となるのかどうか、これはやってみないと分からない。

現実の被告にとっては、期待する量刑のどこら辺の判決になるのか分からない、ということあるでしょう。

その面で「ラッキー」と「ガックリ」に分かれるのは容易に予想できますが、これはすぐに「裁判員裁判では判決はこの位の範囲になる」と幅をもった表現に変わると考えます。

スッパリ言えば「裁判員裁判では量刑にバラツキが出る」と考えるのが現実的でしょう。

10月 12, 2007 at 09:42 午前 裁判員裁判 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.10.11

787大幅遅延

毎日新聞より「ボーイング787:納入が半年遅れに…次世代中型機

【ワシントン斉藤信宏】
米航空機大手ボーイングは10日、来年5月に予定していた次世代中型機「787」(ドリームライナー)の納入開始時期が6カ月以上遅れて来年11月下旬~12月になると発表した。
部品不足が主因という。1号機が引き渡される予定の全日本空輸(ANA)は北京五輪に合わせて来年8月に羽田-北京便に787を就航させる計画だったが、変更を余儀なくされる。
日本航空(JAL)など導入準備を本格化させている航空各社も影響を受けそうだ。

ボーイング社は納入遅れの原因について、組み立ての際に使う留め具などの部品不足や運航管理機器のソフトウエア開発の遅れを挙げており、初の試験飛行も来年3月末に延期する。

787は、機体の35%の開発・生産を三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の3社が担当。主翼など機体の約50%を「鉄より強くアルミニウムより軽い」と言われる炭素繊維の複合素材で製造しており、燃費効率は同型機比で20%改善する。
軽量化効果で、中型機(標準機種の座席数210~250)にもかかわらず、航続距離は最大1万5200キロと大型機並みで日本から米東海岸へも直行できる。

これまでに、世界全体で約50社から700機以上を受注。燃料価格の高騰で疲弊している日本の航空各社は、経営改善への効果に期待を寄せていた。

欧州の航空機大手エアバスも、超大型機「A380」の引き渡しが大幅に遅れ、業績が悪化した経緯があり、ボーイング社の経営に影響を及ぼす恐れがある。

ANAは「機材計画の見直しが必要で、策定中の08~11年度の中期経営戦略に納入遅れを反映させなければいけない」(広報室)と話している。
JALは「期待していたので残念。機材運用計画を見直し、影響を最小限に抑えたい」(広報部)としている。

エアバス社のA380の引き渡し大幅遅れはエアバス社の業績悪化から地方経済問題、国際政治問題にまで拡大していました。
それに対してボーイングの787は妙に順調な情報ばかりで「本当に心配ないのか?」と思っていましたが、結構すごいことになったようですね。

日本航空では747の退役をどんどん進めています。
朝日新聞(昨日の記事)さらばジャンボ 燃費に難、世代交代へ

ジャンボの愛称で知られ、前方が盛り上がる2階建てのボーイング747型機が日本の空から消えつつある。超大型機で燃料を多く消費するため、天井知らずの原油高が直撃。航空会社が「満席でも経費に合わない」と、燃費が良い新型機への交代を急いでいるためだ。機長、副操縦士、航空機関士の3人が乗り組む旧型(在来型)はあと2年半で完全に消える。空の旅を身近にした名機だけに、惜しむ声が上がっている。

94年の関空開港時、国際線の5割以上はジャンボだった。今は1割弱で、香港、台北、ソウルなど6路線の週50便だけだ。貨物便は3割余り残るものの、一般の人が乗れる機会は減っている。

ジャンボは70年、日本航空の羽田―ハワイ線で日本にデビューした。席数は当時の主力機DC8の約3倍。日航は「空飛ぶ豪華船」と宣伝した。

85年にDC8からジャンボの副操縦士に転じた若林一男機長(57)は「初めて離陸した時、まさに大型艦船が浮き上がる感じがした」と振り返る。操縦席の高さはビルの3階並み。地上が遠く見え、感覚が狂って車輪走行中につい速度を出しすぎるのに苦労した。

席を埋めるために安いツアーが広まり、海外旅行は身近になった。若林さんは「年末年始はハワイの空港にずらっと日本のジャンボが並び、壮観だった」と懐かしむ。

「ジャンボは航空をあらゆる面で変えた」と、日航広報部で歴史資料を収集する伊藤勝久マネジャー(59)は評する。女性客室乗務員が大量採用され、ビデオ、オーディオといった機内サービスも一般化した。

空港が込み合う日本では大勢の人を一度に運べるジャンボが国内線でも重宝された。関西には77年の大阪(伊丹)―羽田線で初就航。85年に同路線の日航ジャンボが群馬県の山中に墜落し、520人が死亡した。

騒音対策で伊丹空港は06年4月からジャンボの発着が禁止された。関空も国内線は全日空の羽田線1便のみ。

エンジンが四つあるジャンボは燃料消費量が多い。エンジン二つでジャンボに近い席数を持つボーイング777型機(94年初飛行)と同じ東京―パリ間(約1万キロ)を飛ぶと、1回で約4万リットル(ドラム缶約200本分)かさむ。席が減った分を引いても年15億~20億円の差になるという。

航空会社はジャンボの退役を急ぐ。ボーイングから世界最多の通算108機を購入した日航は、現59機のうち旧型10機は10月にまず1機が引退し、9機も10年3月までに全廃する。通算45機の全日空は06年に旧型を全廃し、機長、副操縦士の2人で飛べる新型についても、21機中7機の売却がすでに決まっている。

次の空の主役は来年登場するボーイング787型機になりそうだ。全日空が50機、日航が35機を発注している。最大330席の中型機だが、ジャンボより60%程度燃費が向上するといい、両社は「2回飛ばしてもジャンボを1回飛ばすより安上がり」と期待する。

朝日新聞の記事は、企画記事でしょうからだいぶ前に取材して書かれたものでしょう。
それが翌日になったら、大幅な納期遅れの発表。まるで、図ったようです。

すぐに、日本航空は「747の退役は予定通りに進める」と発表してダメージが影響しないようにアピールしていますが、このところの燃料高騰は非常に問題になっているようで、低燃費と運行で小回りを利かせるための「ダウンサイジング」だったのでしょうから、ここでつっかかるとというのはエアラインにとっては大問題でしょう。

一方、ボーイングについてはこのところヘンで、航空自衛隊(とイタリア空軍かな?)が発注している、KC767空中給油機が完成しているのに納入されません、契約でボーイング社はかなりの違約金を支払い続けているようですが、かなりの問題があるようで最終的に検査をパス出来ていないとのことです。

航空機メーカが合併によって大型化し、同時に大幅なコストパフォーマンスの向上をクライアントに提示することで、技術的な高度化とコストダウンの厳しい途を選択肢、同時に予備の航空機メーカがないから次善の選択も出来ない、という脆弱性が表れてきたのでしょう。

同じようなことは、自動車メーカでは十数年前にあって、フォードグループが非常に巨大になったり、ベンツとクライスラーが一つの会社になったりとありましたが、最近ではフランス・イタリア・ドイツなどで小規模メーカも成り立つようになってきました。

これからは、企業の小型化の時代に向かうのかもしれません。

10月 11, 2007 at 02:00 午後 国際経済など | | コメント (3) | トラックバック (0)

2007.10.10

それはないだろう・中華航空機

「びっくり・中華航空機」の続きですが、さらにまたまたビックリ。

毎日新聞より「中華航空機:計器異常は「虫が原因」 佐賀空港引き返し

中華航空機が佐賀空港(佐賀市)の滑走路をオーバーランして離陸した後、計器異常で引き返したトラブルで、計器異常の原因は、速度を測るため機体外部に取り付けられている管(ピトー管)に虫が入ったためだったことが9日、分かった。中華航空が国土交通省に報告した。

国交省によると、中華航空側は「ピトー管内に虫が入っていた。取り除いたところ、正常に戻った」と連絡した。

航空機を長期間駐機する際は、ピトー管にカバーをかけるが、同機は当初日帰りで台湾に戻る予定だったため、カバーを用意していなかった可能性を指摘する関係者もいる。

ピトー菅に異物が入って速度計が作動しないという話は時々聞きますが、そういうのは回避するべく対策するのが普通でしょう。
カバーを持ってこなかったというのも修理のために日本で長期間の現地修理が必要になって、整備の人員が来ているのだから、その時の体勢はどうなのか?という問題で、基本的に整備ノウハウに問題があると言えるのではないでしょうか?

10月 10, 2007 at 08:38 午前 事故と社会 | | コメント (0) | トラックバック (0)