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2007.09.15

5W1Hサーチ

5W1H検索なるものが出来た。

gooサーチの実験ということなのだが、結構使える場面はありそう。

5W1Hサーチとは? これは検索の、主に入力部分のインターフェイスについての実験モデルです。

現在の検索は基本的に「What is ○○?」の形で表現できる問いかけしか解決できません
。なので、WhyやHowのような疑問を解決しようとすると、ある種のテクニックが必要なったりと、とたんに難しくなってしまいます。
一方で文章による検索というものも考えられていますが、残念ながら現在の技術では人間の文章を理解するまでには到っていません。
それに、そもそも文章をきちんと入力するのはわずらわしいのではないかと感じます。
そこで、この5W1Hサーチではそのまま5W1Hの6つのボタンを配置してみました。キーワードとボタンの組み合わせることにより、理由(Why)や方法(How)を調べるような検索が容易になるのではないかと提案します。

例えば...
「おせち料理」+ What? : おせち料理って何?
「おせち料理」+ Why? : なぜおせち料理を食べるの?由来は?
「おせち料理」+ How? : おせち料理ってどうやって作るの?

ひとつのキーワードから探したいのはひとつの答えだけではありません。将来の検索エンジンはより多彩な私達の疑問に答えるように進化するべきだと私達は考えます。

Up

いきなりこんな無愛想な画面が出てくるので「どうしてものか」と思ってしまった。
5W1Hが関わりそうなものという意味で「大型コンピュータ」と入れてみた。
例えば「What」のボタンを押すとこうなる。

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この状態で、5W1Hのボタンを押していけばそれなりの検索結果になる。
ブログの記事を書く場合などには向いていると思う。コロンブスのタマゴといったところですね。

9月 15, 2007 at 07:31 午後 ウェブログ・ココログ関連 | | コメント (2) | トラックバック (0)

ポンバルディア機主脚の構造

朝日新聞より「欠航、連休にずれ込む ボンバル主脚事故で緊急点検

着陸時に主脚が壊れる事故が3日間で2度もあったカナダ・ボンバルディア社製のDHC8―400型機。
いずれも海外の事故だが、影響は同型機が24機運航する国内にも及び、緊急点検による欠航は連休にずれ込んだ。
同型機は今年3月、高知空港で前脚が出ずに胴体着陸したばかり。「またか」。相次ぐ脚のトラブルに、利用者や航空会社の不安は高まる。

「心苦しく思っています」。14日、羽田空港近くの事務所で記者会見したボンバルディア社のトッド・ヤング副社長は、多くの欠航を出す事態について謝罪した。
この日、同社はアジアで最初のサポート事務所の開設を盛大に披露するはずだったが、会見は事実上、釈明の場になった。
「欠陥機では」との記者団からの問いに、「高いレベルの認証を受けた安全な航空機だ」「今回の点検要請は、迅速に対応した証し」などと答え、火消しに躍起だった。

着陸直後に右主脚が破損する事故は、デンマークで9日、リトアニアで12日に起きた。
同社によると、右主脚を出し入れする油圧ピストンの先端部のボルトが外れ、その影響で主脚が正しく固定されない状態に陥ったらしい。
11日から航空各社に主脚の点検を求め、12日には着陸回数が1万回以上の機体の運航停止を要請。13日には、より詳細な点検指示を出した。

日航と全日空両グループは、連日夜遅くまで点検作業と広報対応に追われた。
それでも13日に計87便、14日に日航系41便が欠航。日航系は3連休中も伊丹―宮崎間など計8便が欠航し、他機種による臨時便を出さざるをえなくなった。

テレビのニュースで着陸したら片方の主脚が引っ込んでしまった、という衝撃的な映像が流されて大問題になっています。
国交省は事故については非常に明快にサイトにアップするので調べるのも簡単になりました。

「ボンバルディアDHC-8-400型機の2件の事故を受けた我が国の同型式機に対する点検指示について(製造国政府の耐空性改善命令TCD-7157-2007に基づく措置)」(PDF)に点検箇所の図がありました。 点検内容は以下だそうです。

  1. 左右の主脚全般について目視点検
  2. 主脚格納作動器のシリンダー先端のナットについて、ナット及びゆるみ止めワイヤーの取付状態の目視点検

全般の点検は当然ですから、問題がシリンダーの先端のナットとそのゆるみ止めのワイヤーとなります。

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シリンダーの先端のナットが緩んでいてはいけないと言うことなのでしょうがどう見ても単なる油圧シリンダーのように見えるし、シリンダーの固定部はナットの隣の部分でしょうね。
どういう具合に取り付けてあるのかというと。

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Up1

こんな具合になっています。
飛行機の可動部分はコンパクトにするために妙に凝った構造が多いのですが、これもそのようで、水平になっているハシゴのようなパーツがトグル機構として脚出し位置でロックするのでしょう。

油圧シリンダーのピストンが押した位置がロック位置まで届かなかったと考えるべきでしょうが、そうなると「ナットはなんの役目をしているのだ?」になりますね。

ナットが回ってしまうとシリンダーの幾何学的位置が狂ってしまうような設計だと言うことなのでしょうか?
なんかちょっと巧妙に過ぎるという印象があります。

9月 15, 2007 at 12:48 午後 もの作り | | コメント (1) | トラックバック (0)

秋の展示会・学会

DM カードジャパン社インターネット版展示会ガイドからの引用を中心としてわたしが興味のある展示会紹介します。
ボールドは特にお勧めです。

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会期展示会会場主催
2007年9月
27日(木)~29日(土)第12回ポリテックビジョン(PDF)職業能力開発総合大学校東京校
2007年10月
2日(火)~6日(土)CEATEC JAPAN 2007幕張メッセCEATEC JAPAN実施協議会
3日(水)~5日(金)第10回関西機械要素技術展インテックス大阪リードエグジビションジャパン株式会社
4日(木)~6日(土)ネットワーク・セキュリティワークショップ in 越後湯沢湯沢町公民館NPO新潟情報セキュリティ協会(ANISec)
3日(水)~5日(金)第10回関西設計・製造ソリューション展インテックス大阪リードエグジビションジャパン株式会社
17日(水)~19日(金)全日本科学機器展in大阪2007インテックス大阪日本科学機器団体連合会 フジサンケイビジネスアイ
17日(水)~20日(土)メカトロテックジャパン2007ポートメッセなごや名古屋国際見本市委員会
24日(水)~26日(金)FPD International 2007パシフィコ横浜日経BP社
2007年11月
6日(火)~9日(金)INCHEM TOKYO 2007東京ビッグサイト社団法人化学工学会 社団法人日本能率協会
6日(火)~9日(金)プラントショー東京ビッグサイト社団法人化学工学会 社団法人日本能率協会
6日(火)~9日(金)先端材料展(ADMAT)東京ビッグサイト社団法人化学工学会 社団法人日本能率協会
6日(火)~9日(金)製造業環境・エネルギー対策展(ECO-MAnufacture)東京ビッグサイト社団法人化学工学会 社団法人日本能率協会
6日(火)~9日(金)非破壊評価総合展2007東京ビッグサイト社団法人日本非破壊検査工業会 社団法人日本能率協会
7日(水)~9日(金)計測展2007 TOKYO東京ビッグサイト社団法人日本能率協会 社団法人日本電気計測器工業会
7日(水)~21日(水)2007年ユニバーサル技能五輪国際大会沼津市・静岡市ワールドスキルズ・国際アビリンピック連合・国際リハビリテーション協会・静岡県、静岡市、沼津市
10日(土)情報ネットワーク法学会・第7回研究大会財団法人にいがた産業創造機構情報ネットワーク法学会
13日(火)~16日(金)システムコントロールフェア2007東京ビッグサイト社団法人日本電機工業会
14日(水)~16日(金)Embedded Technology 2007パシフィコ横浜社団法人組込みシステム技術協会
14日(水)~16日(金)Hospex Japan 2007東京ビッグサイト日本医療福祉設備協会 社団法人日本能率協会
14日(水)~16日(金)Jpan Home+Building Show 2007東京ビッグサイト社団法人日本能率協会
14日(水)~16日(金)スクール&ホームセキュリティ2007東京ビッグサイト社団法人日本能率協会
14日(水)~16日(金)学校・教育施設展2007東京ビッグサイト社団法人日本能率協会
28日(水)~30日(金)SAMPE JAPAN 2007東京ビッグサイト先端材料技術協会 日刊工業新聞社
28日(水)~12/1日(土)2007国際ロボット展東京ビッグサイト社団法人日本ロボット工業会 

9月 15, 2007 at 12:49 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.09.14

キログラム原器は絶対基準にし難いのです

CNN.co.jp より「国際キログラム原器 が謎の減量50マイクログラム

パリ郊外のセーブルにある国際度量衡局で、厳重に管理・保管されている1キログラムの標準器「国際キログラム原器」が、50マイクログラム(μg)軽くなっていることが判明した。
同時に作られた複製品には変化がなく、質量が変化した原因も見当が付かず、研究者らが困惑している。

質量や長さなど物理量に関しては国際的な単位系(SI)が定められており、例えば長さを表す「メートル」は、「2億9979万2458分の1秒の間に、光が真空中を伝わる距離」といったように、普遍的な物理量に基づいて定義されている。

ところが質量については、1889年に作られた白金(プラチナ)とイリジウムの合金の分銅「国際キログラム原器」が基準となっている。
人工物に基づいて定義されている単位は、質量のみだ。

「国際キログラム原器」は質量の基本となる原器のため、国際度量衡局では真空状態にした二重の気密容器中で保管し、質量に変化がないように厳重な注意を払っている。

AP通信によると、変化したとみられる50μグラムは、ほぼ「指紋がついた」質量に匹敵するという。

国際度量衡局の物理学者リチャード・デイビス氏は、「同じ時期に同じ材料から作られ、同じ条件で保管している複製には変化がなく、納得のいく説明がつかない」と話す。

国際度量衡局に保管されている原器は、3重に鍵がかかった金庫の中にあり、ほとんど外に出されることはない。
定期的に、世界各地で保管されている公式複製と比較する場合のみ、金庫の外へ出される。

「国際キログラム原器」の質量が変化したことについて、ドイツ計量標準当局のミヒャエル・ボリス研究員も、「原器が軽くなったのか、公式複製が重くなったのか、はっきりしていない」と原因をつかめない様子だ。

さまざまな単位系について、11月初めにパリで審議会が開かれることになっており、「キログラム」についても議論が進められる予定。

「キログラム」の定義については現在、不純物を含まない単結晶を作りやすいケイ素(Si)を用いた、原子質量標準などが、有力な候補に挙がっている。

いや~ビックリと言うよりも懐かしい話です。

わたしの先生は松代正三教授で計量研究所から転じられ計測の専門家でした。
なかなか洒脱な方で木村秀正先生に引っ張られ他というだけのことはあって、おしゃれでスマートなエンジニアで、色々と面白い話を聞きましたし、外部からの講師も面白い話をしてくれたので、わたしも今や高校生に接するときにマネしています。

いくつも印象に残る話がありましたが、キログラム原器の質量変化事件もその一つでした。

確か、日本のキログラム原器は一つの原器と2つの予備があって、原器はパリの原器の複製と定義されています。

先生は、原器は秤の校正に常用するので「摩耗による質量減の可能性はある」と考えていたのだそうです。
もちろん、3つの原器・予備のどれが減るのか分からないので、相互に比較測定をして「どれが減ったか」と校正していくのが日常の業務なのだそうです。

ところが「ある時に重くなっていた」!!
「減って軽くなるなら分かるけど、重くなるとは信じがたい」ということで「研究が始まった」(ここらは聞いているのだけでワクワクしました)
その結果は「カビが付いていることが判明した」のだそうです。

「今度はカビを取る技術の研究を始めた」のだそうですが、下手に腐食するようなモノは使えないし、さんざん実験などを繰り返した結果「拭き取ってしまった」(もう、大爆笑でした)

この先が極めて印象的な話になるのですが
「後で上司(所長かな?)に報告したら烈火のごとく怒られた」
「お前、原器の質量を勝手に変えてしまったのだぞ」と。

大学でこんな授業ばかりを受けていた、計測工学をやった学生は「絶対的」なんてのを全く考えないモノだから、いやに融通の利いたエンジニアになって、あっちこっちの工場で非常に便利に使われましたね。
松代先生の父上は、日露戦争で世界初の会場無線発信に成功したエンジニア・グループの一人であった、というお話しも直接伺っています。
キログラム原器の話で学生時代の愉快な話を思い出します。

9月 14, 2007 at 11:32 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.09.12

中央教育審議会なのか?

読売新聞より「小学校で全都道府県名と位置くらいは暗記を…中教審方針

今年度内にも改定する予定の学習指導要領について、中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の専門部会は、小学校社会で、47都道府県と世界の主な国々の名称と位置を覚えさせる方針を固めた。

現行の指導要領で学習内容が3割削減されたことに伴い、弥生時代から教えることになっている日本の歴史も、縄文時代から教えることにする。

詰め込み教育への批判から、授業時間が大幅に減る一方、自分で資料を探して発表するといった「調べ学習」の時間が増えたため、「学校が基本的な知識を教えない状況」(文部科学省)になり、学力低下の一因と指摘されていた。今回の方針は、脱ゆとり教育への転換を示す一例と言える。

現行の小学校社会の学習指導要領には、地理分野について何を教えるか具体的に示されていない。改定案では、小学校で全都道府県と世界の主な国、海洋、大陸の名前と位置などを教えることを明記。歴史でも、「農耕の始まり以前の内容についても取り上げる」として、弥生時代より前から学ばせることにした。

また中学校でも、現行の地理分野では、学ぶ国を2か国か3か国に限定し、教科書にも米国やフランス、オーストラリアなど限られた国の産業や文化などの説明しかないため、「世界各地を網羅的に学ぶことが必要」と盛り込む方針だ。

「中央教育審議会  専門部会」をキーワードにしてニュースを検索するとこんなタイトルが出てくる。

これではどう見ても、それぞれの学会の勢力争いに過ぎないではないか。
しかもそれを垂れ流していて、全部を実行することは時間的に不可能なのだからこそ、調整機関として中央教育審議会の仕事があるはずなのに、無調整で情報を出している。

これでは教育の構造の破滅というのではないのか?

9月 12, 2007 at 09:50 午前 教育問題各種 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.09.11

スーパーエコシップとはなんぞや?

毎日新聞より「タンカー進水式:電動で環境配慮 佐世保の造船所で建造

国土交通省と独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が建造を後押ししている電気推進船「スーパーエコシップ」のタンカー「なでしこ丸」の進水式が11日、長崎県佐世保市の前畑造船であった。
環境への負荷を軽減した次世代船で国内4隻目。タンカーでは初の建造となる。

白油(精製油)の国内輸送用タンカー(749総トン)で、従来のディーゼルエンジンに代わり、電動モーターでプロペラを回すため、二酸化炭素排出量を約10%軽減し、騒音も抑えることができる。
また、船体が損傷した場合に油の流出を防ぐダブルハル(二重船殻)構造とし、推進効率を向上させる二重反転プロペラも採用している。

同機構が大阪市の海運会社「商運海運」と建造した。同社は同機構などから各種補助を受けて運航する。スーパーエコシップはほかに、フェリー、貨物船、化学薬品輸送船が既に就航している。

このニュースを読んだときに「電気推進にしてエコになるとはどういうことだ?」が最初の印象でした。
電気推進船は珍しくなく、豪華客船ではクイーンメリー2(2004)やクリスタル・ハーモニー(1990)、ダイアモンド・プリンセス(2004)などが知られています。
クイーンメリー2は推進ポッドを採用しポッドを回転させることで舵を不要としました。

当然、発電機を使用してモーターを駆動しているのですから、機械・電気・機械となるエネルギー変換効率が問題だろうから、エコになるというのが理解しがたかったのです。

今回の内航用タンカーは「スーパーエコシップ」(PDF)なのだそうです。
要するに、エンジンなどの配置を自由にすることで船体の効率(荷役を含む)を挙げると言うことなのでしょう。

先に紹介したクイーンメリー2では、ガスタービン発電機を最上部に配置していますね。
客船でもエンジン配置を自由にすることで、使い勝手を良くしたということなのでしょう。

「スーパーエコシップ・フェーズ1規準」(PDF)によると

  1. 総則
    スーパーエコシップ・フェーズ1とは、電気推進システムを採用することにより、環境負荷低減、物流効率化等が図られている船舶をいう。
  2. 設計要件
    船舶の設計が以下の要件を満足すること。

    1. 船舶の推進システムのうち、通常の航行に必要な推力を供給するものが以下のa.の設備のみ又はa.及びb.の設備の組合せにより構成されていること。
      また、当該推進システムを構成する発電用原動機又は推進器駆動用原動機のひとつに異常が生じた場合においても船舶の運航に支障がないこと。

      1. 発電用原動機、発電機、インバーター(又はコンペンセータ)、 推進器駆動用電>動機、推進器等により構成される電気推進ユニット
      2. 推進器駆動用原動機、推進器等により構成される原動機推進ユニット
    2. 以下のいずれかの措置を講じることにより、エネルギー効率の向上が図られていること。

      1. ア バトックフロー船型その他の推進効率の向上に資すると機構が認める技術の採用
      2. イ 電動荷役システムの採用その他のパワーマネージメントの最適化に資すると機構が認める措置

パワーマネージメント、電気式制御による人員の削減や操船の簡易化といったことを総合してエコシップということのようです。
なかなか興味深い内容ですが、新聞の報道はどうにも簡単すぎて説明が伝わっていないと感じましたね。

9月 11, 2007 at 11:54 午後 もの作り | | コメント (5) | トラックバック (0)

足立区の教育委員会は??その3

「足立区の教育委員会は??その3」の続編です。

朝日新聞より「足立区教委、試験前に学力テスト配布 校長会で問題用紙

東京都が05年1月、都内の公立小中学校を対象に学力テストを実施した際、足立区教育委員会が事前に区立小中学校の校長を集め、問題用紙の一部を配っていたことが分かった。
この際、担当者は「よく学習してください」などと話したという。校長側が反発したため、結果として事前の「学習」には使われなかったとみられる。

足立区では、都が実施した06年1月と07年1月、区が実施した06年4月の計3回の学力テストで、区立小1校で教員が児童に間違いを指さして知らせるなどの不正が今年7月に発覚し、区教委は「校長の指示に行き過ぎがあった」としていた。
しかし、問題の事前配布が明らかになったことで、それ以前に区教委自身が、成績アップをねらい不正を行おうとしていた可能性が出てきた。

関係者によると、問題が事前配布されたのは、都が学力テストを実施した1月18日の約1週間前。足立区教育研究所(現・区教育相談センター)であった校長会のために集まった区立小中学校の校長たちに、区教委側がテスト問題の一部を封筒に入れて配った。区教委の担当者は「よく学習してください」「先生たちに見せてください」「扱いは任せます」などと言ったという。

しかし、校長たちは「おかしい」と反発。区教委側は態度を変えて「校長がしっかり管理してほしい」と言い、「鍵のかかるところで管理するように」などの指示があったという。
実際にテストに使う問題は、その後に人数分が送られてきた。校長会で配られた問題は試験後に返却されたという。

足立区の斉藤幸枝教育長は「すぐに回収したので実害はなかったと聞いている」と、証言と一部食い違うものの事前配布については大筋で認め、その理由として「問題用紙と解答用紙が別になっている書式に子どもたちが慣れていないので、慣れさせるために教員向けに一部分を配ったのではないか」と話した。

足立区は04年2月の都の学力テストで23区中最下位になり、学力向上が課題になっていた。問題を事前配布した05年1月分でもやはり最下位。都や区が実施するテストで学校ごとの正答率などをホームページで公表したり、07年度からは成績の伸び率を各校の予算配分に反映する仕組みを作ったりして学力を競わせている。

わたしが足立区の教育委員会の動きに興味を持ったのは「足立区の教育委員会は??」に紹介した、

区立小中学校に配分する07年度予算で、都と区の教委がそれぞれ実施している学力テストの成績に応じて各校の予算枠に差をつける方針を固めた。

という2006年11月の新聞報道だった。
しかし、さすがにこれは数日で撤回されたのだが、2007年の予算策定の時期に出てきた話であるから、行政主導の話であるのは当然でその観点から行政機関としての教育委員会の判断がおかしいのではないか?と考えていた。

ところがその後、一斉試験で先生が成績を上げるために細工をしたという記事が出てきた。

「足立区の教育委員会は??その2」より

東京都足立区の区立小学校で、区独自の学力テストの採点から障害のある児童3人を外したことが明らかになった。 なぜ問題は起きたのか。区教委は7日の会見で「今後の調査を待ちたい」と明言を避けたが、教育関係者からは、学校ぐるみで成績を上げる「不正行為」をしていたのでは、との疑惑も出ている。 「決して平均点を上げるためだったとは思っていない」。3人の答案を集計から外したことについて、区教委はこう説明した。

この段階では、各校が競ってそのために成績のつり上げをした、といった雰囲気の記事になっているのだが、学校が個々にそこまでやるものか?という疑問がどうしても出てきます。
わたし自身も「教育委員会の意を受けて学校が暴走した」と解釈はしていますが、それにしても何にもない段階でそこまで具体的に走り出すのものか?とは思うわけです。

それが、今回こういう形で明らかになってきた。
結局は、教育委員会は学校に対してかなり強硬に成績向上策を押しつけていたわけです。
どうも、予算配分を成績比例にするとか、試験の時に成績が良ければそれでよいとか、教育委員会の判断として根本的なところに重大な欠陥があると思います。

9月 11, 2007 at 09:19 午前 教育問題各種 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.09.10

共産党・全選挙区に立候補戦略の転換

朝日新聞より「共産党、選挙区候補を半減 2大政党化の影響

共産党は8日の第5回中央委員会総会で、次期衆院選の小選挙区について、擁立する候補者を大幅に絞り込む方針を明らかにした。
新たな基準を適用すると、候補は前回衆院選から半減し、130前後にとどまる計算になる。
参院で民主党が第1党になるなど2大政党化の流れが加速するなかで、全300小選挙区での擁立を目指してきた従来の方針の転換を強いられた形だ。

志位委員長が同日、党本部で講演し、
(1)参院選比例区での同党の得票率が8%以上の小選挙区に絞る
(2)ただし、各都道府県ごとに最低1人以上は擁立する
との新基準を公表。その理由について「従来の方針のままでは、多額の供託金没収による財政圧迫など、マイナスが大きい」と説明した。得票率が10%未満だと、供託金が没収されるためだ。
今後は比例区をより重視し、参院選に続いて650万票の目標を掲げるという。

共産党は03年衆院選では全小選挙区に、05年は275小選挙区に候補者を立てたが、いずれも全敗だった。
公明、社民、国民新各党は一部の小選挙区でしか候補者を出しておらず、共産党の方針転換で、自民、民主両党の候補者の一騎打ちになる小選挙区が増える見通しだ。

05年衆院選では、民主、共産両党候補の得票を足せば、当選した与党候補の得票を上回る小選挙区が約40あった。
共産党の候補絞り込みは、民主党への追い風になるとの見方もあるが、共産党側は「選挙での野党共闘を想定した決定ではない」としている。

小選挙区の共産党票が自民・民主のどちらに流れるのか、あるいは無効票になるのか?と考えると、一番多くなるのが民主票だろう。

衆議院のサイトにある会派名及び会派別所属議員数

会派名会派略称所属議員数選挙区比例区
自由民主党・無所属会自民30522976
民主党・無所属クラブ民主1135360
公明党公明31823
日本共産党共産909
社会民主党・市民連合社民716
国民新党・そうぞう・無所属の会国民642
無所属954
欠員000
480300180

小選挙区選挙で指摘されている「死票問題」そのものであるわけですが、現在のところ共産党は300の選挙区全部に候補者を出していますが、一人も当選していません。
この票が、他党のどこに流れるのか?と考えると自民党に流れる票は皆無でしょう。

仮に、記事の指摘する40選挙区で自民党から民主党にへの逆転が起きたとしても、自民党単独でも過半数を割りません。
まぁ安倍政権下の総選挙で自民党の票がさらに伸びるとはちょっと考えられないので、場合によっては自民単独で過半数維持が不可能というくらいのところまで変わるかもしれません。

今回の共産党の決定は大きな影響を与えるかもしれません。

9月 10, 2007 at 10:24 午前 国内の政治・行政・司法 | | コメント (1) | トラックバック (0)