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2007.08.17

中央教育審議会の基本方針

読売新聞より「言語力育成、脱「ゆとり」も…中教審が指導要領改定へ

今年度中に改定が予定される小中高校の学習指導要領について、中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)は16日、基本方針を「ゆとり教育」から「確かな学力の向上」に転換した上で、自分の考えを文章や言葉で表現する「言語力」を全教科で育成していく方針を固めた。

国際学力調査で低下していることが明らかになった文章表現力や思考力を向上させる狙いがある。中教審は今後、各教科ごとに言語力の具体的な育成方策をまとめる方針だ。

学習指導要領は、小中高校の授業で行う内容や時間数などを定めた国の基準で、ほぼ10年に1回改定される。現行の指導要領は、学校5日制の完全実施など、学習内容を大幅に削減した「ゆとり教育」が柱で、小中学校は2002年度から、高校は03年度から施行されていた。

しかし、学力低下が指摘されているため、新たな指導要領では、「ゆとり教育」からの脱却を明確に示すことにした。

さらに、「言葉は学力向上のために欠かせない手段」と位置づけ、小学校の低学年から、国語だけでなくすべての教育活動を通じて言語力を育成する必要があると判断した。

例えば、小学校低学年では、体験学習で感じたことを作文にまとめたり、発表したりして、他の人と比べる学習を重視。
中学の理科では、予想や仮説を立てた上で実験や観察を行い、結果を論述させる。
体育の授業でも、筋道を立てて練習計画や作戦を考え、状況に応じて修正させる訓練を積むことを想定している。

経済協力開発機構(OECD)が2003年に行った国際学習到達度調査(PISA)では、文章表現力や思考力を測る「読解力」の順位が、日本は8位から14位に下落した。

中教審は、こうした力が欠けていることが、人間関係の構築が苦手な子供を増やし、いじめやニートなどの問題の遠因となっていると分析。
言語力の習得を通じ、子供のコミュニケーション能力を向上させることも目指したいとしている。

まぁ結構なことだと思うが、逆に今頃なんでこんなことに「改善の余地」があるのかが不思議だ。
今、高校生向けのキャリア教育のプランを考えているところですが、全6クラスで3時間を埋めなくてはいけない、という条件なのでNPO側からは人が出せない。(すでに他の計画が入っている)
そこで、教材を提供するか?となって、職業について書かれた本を生徒に読ませて、それを元に自分や他人、生き方について考えるといった授業を先生にやってもらう、と考えました。
そこで、出てきたのが「感想を書かせるではダメだ」なんですね。

感想書かせると「面白かった」とかが終わる生徒が過半数です。
どこが面白かったのかも書かない。まして、なぜ面白かったのかを発表できるのは10~15人に一人ぐらいです。

文章で算数の問題を出すと、途端に回答が大混乱になる、といった報告があります。
これに対して、計算式を直接解かせるような問題だと、昔と大差ない。
さらに、大学の試験などで「二つの説があって正解がない」といったことで「問題を出した方が悪い」と非難される論調がずーと続いていますが、実社会・実生活では「問題の意味を仮定して答えを出す」「一つの問題に複数の回答を用意する」のはごく普通のことで、問題と回答で一対一の関係が成立していなければならない、というのは採点側の都合でしょう。

採点にアナログ的解釈の余地無くデジタル的に判定するのが公平だ、という考えにあまりに強く支配されている、いや毒されているというべきではないかと思う。
第一、生徒が揃って同じ回答をしさえすれば良いものか?回答そのものは同じでもプロセスが違うだろうし、それは評価しない。
デジタル的になりすぎていると思う。

ところで、この「言語力育成計画」と「ゆとり教育からの脱却」はどちらかというと相反するものではないだろうか?
ゆとり教育の理念は悪くはないと思うが、なにしろ手間と莫大な費用が掛かるのは明らかで、特に先生に教材作りが出来る余裕が無くてはとてもできない。その意味では、先生の事務処理負担の軽減を同時に考えないと無理だろう。

これを書いていて思いついたのだが、中央教育審議会などが教育についての方針を作るときに予算や人員について事務局はきちんとした情報を提供しているのだろうか?さらには中央教育審議会が、将来の予算についても提言できるのだろうか?
もし「予算のことはさておいて」と技術論のようなことばかりをやっていたらそれはチグハグな事になるだろう。

修正 & 追記

apj さんが「事象の地平線」で同じ問題を取り上げていて、大学の先生からの意見として読むと、わたしが書き損ねた面があるので追加します。

社会人講師で小学校ではもの作り教室で何十人かの子どもたちにスクローラⅡを作らせていますが、プラモデルというか模型製作なので、子どもたちの得手不得手が表れてできあがりまでの時間が大幅に違います。

動画(wmv)を見ると分かりますが、ある程度の広さのあるところで遊ぶ方が楽しいから、出来上がった子供から体育館に移動して遊びます。

遅れる子供はどんどんと教室内の仲間が体育館に行ってしまうわけですが、この段階で「これを完成させないと行かない」と自己主張して絵を描いている子供がいたりします。

これが大事だと思うのです。自分の得手不得手、他人の得意なこと、考えていることを理解することは社会人にとっては必須だし非常に重要なことだけど、それを学習するのは間違えなくある種の競争の結果なんですよね。

よく考えると、学校の中では他人との違いが明確になるのは、成績と学科の得意不得意ぐらいしかない。意外と少ないと言うべきなのかもしれません。
それでも昔は夏休みにトンでもないものを作ってくる子供とかいましたが、段々とそれも薄れてきた。

小学生にあからさまに差が付くような授業の進行を毎回やっていたら、そりゃストレスで大変ですが、だからと言って全く差を見せないようにするというのもヘンで、自己主張をするためには「わたしは相手と違う」というところから始まらないとダメだと思う。

さらに高校生になると「理不尽な体験をさせる」として、明々白々ではない事については「やってみよお~」とか煽って、結果的に出来ないという方向でも進めています。
当然のように生徒は「やってみろと言われたからやったけど出来ない」と文句を言いますが「じゃどう考えたのよ?」とか聞くと「途中からヘンだと思った」とか言い出すわけです。 「じゃちゃんとやれるようにしろよ」と言うと「じゃ、出来れば良いんですね?」とか言い出すから「最初から言っているでしょう」でやっと話が通じるわけです。

体験学習というのはこういう奥深いところに手が届く授業の型式だとは思いますが、恐ろしく手間が掛かる、時間の効率が悪い。
その意味で、普通の教科書による教科のすごく研ぎ澄まされた仕組みには改めて感心しています。

何が悪いのか?というと色々あるけど、結局は学校教育の中で社会で使用する技術の優先度とはまるで無縁に近い受験技術を大きく取り上げすぎているのが一番問題では無いかとも思う。
なにしろ、考える前に自動的に回答を選ぶ練習が受験勉強なのだから、社会生活という観点からは危なっかしくて見てられないような事をやっている若者を作っているとしか言いようがない。

8月 17, 2007 at 10:40 午前 教育問題各種 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2007.08.16

横浜市営バスの現金抜き取り事件・回収記録はあった

サンケイ新聞神奈川版より「回収機のデータ、9カ月で差額1980万 横浜市営バス

横浜市営バス売上金窃盗事件に絡み、横浜市交通局は15日、平成15年度以前の金庫回収機用の光磁気ディスクが、8営業所で計85枚見つかったと発表した。
一部のデータの解析結果から同局は「15年度以前から売上金窃盗があった可能性がある」とみて、引き続き解析を進める方針。データの解析は今月末に終了する見通し。

6月に逮捕された北部サービスセンター保土ケ谷営業所長=懲戒免職=が、警察の調べに対し、15年度以前についても犯行をほのめかす供述をしたため、同局が調査。その結果、7月下旬に以前勤めていた本牧営業所でディスク17枚が見つかった。
そのうち、15年7月から16年3月までの同営業所のデータを解析したところ、銀行に納められた現金収入金額と料金箱データの金額との差額が約1980万円あった。

さらに本牧以外の全9営業所を調べた結果、他にも7営業所で68枚見つかった。
ディスクは金庫室や書庫、倉庫に保管されていた。

この事件でさっぱり分からなかったのは、現金を抜き取っていたことがなんで後から追跡できたのか?だったのですが、やっぱり電子データとして料金箱への入金(乗客の支払)記録があるんじゃないか。

それを日常のチェックに使用しない事にしていたから、堂々と現金を何年にもわたって抜き取っていたわけだ。

しかもこの期に及んで「光磁気ディスクが見つかった」とはなんなのだ?
「入金は記録しているが、その記憶データはどこにあるか分からない」とかやっていたのだろうか?

こんなのダブルチェックをすれば簡単に分かるわけで、記録を残していく複式簿記の徹底だけ解決してしまう内容ではないのか?

8月 16, 2007 at 10:51 午前 事件と裁判, 国内の政治・行政・司法 | | コメント (0) | トラックバック (1)

裁判員制度対応で自白調書を不提出に

東京新聞より「自白調書、不提出も 裁判員対策で最高検試案

市民が刑事裁判の審理に加わる裁判員制度に備え、最高検は15日までに、捜査・公判対策の「試案新版」を作り、「任意性、信用性に問題がある自白調書は、疑問を抱かれたときのダメージが極めて大きく、証拠提出しないという選択もあり得る」との方針を打ち出した。

自白調書は、任意性などを否定されて無罪判決につながるケースもあるが、これまでは「ほかに取って代わる明確な証拠があれば別だが、よほど信用性に問題がある場合を除けば自白調書を証拠請求してきた」(検察幹部)とされてきた。
提出自体の回避は従来方針の転換となる可能性もあり、捜査や公判の実務に影響を与えそうだ。

最高検は昨年3月に旧版の試案を公表。その後の法曹界の議論や模擬裁判などを踏まえて大幅改訂し、より実践的な指針として新版を作成した。

新版は、有罪への疑問を抱かせかねない立証を控える一方、犯行の悪質さを訴えるため被害者を効果的に尋問することなど、裁判員に与える印象を重視した点が特徴。
(共同)

「本当かよ?」と思ってしまう報道ですが、自白調書の任意性が否定されて無罪になった事件では、自白調書の内容自体だけで無罪になった例はさすがにないでしょう。

ほとんどの場合が、自白調書が信用できないとする他の証拠との評価で自白調書が信用できないとなっているでしょうから、そのようなケースであらかじめ自白調書を出さないと決定したとすると、公判では捜査自体が違法であったとするような展開になりかねないから、自白調書を出さないから有罪に持ち込めるということならないのではないか?

つまりは最高検が問題だと考える「自白調書に疑問を抱かれたときのダメージが極めて大きい」とは他の裁判へのダメージのことで、問題の裁判では検察が負けることは必然、という事なのだろ。

なんかヘンではないか?と感じます。
裁判全体を問題にしているのではなく、検察の権威=面子を潰さないことを目的にしている、と言われても仕方ないのではないか?

法律の権威は、明らかにすることで保たれているのだから、公開裁判が全世界で支持されている。 何かを公開しないで隠すことは、裁判=法の権威を多少とも傷つけることになると思うのだが。

むしろ、日弁連が主張している「取り調べ全てのビデオ記録」を使う方が実際的ではないだろうか?

8月 16, 2007 at 10:25 午前 裁判員裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

9月以降の裁判傍聴予定

そろそろ9月も近づいてきて裁判傍聴の予定を作ってみると、こんなになりました。

8月24日聖神横浜教会事件小学生虐待・証人尋問東京高裁818号法廷
14:00~
9月3日ホームオブハート損害賠償東京地裁527号法廷
10:30~
9月11日ホームオブハート名誉毀損裁判東京地裁611号法廷
13:15~
9月19日平和神軍HP名誉毀損刑事裁判東京地裁428号法廷
13:00~
9月21日ホームオブハート損害賠償東京地裁527号法廷
10:00~
10月2日ホームオブハート損害賠償・控訴審東京高裁810号法廷
15:00~
11月13日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷
13:15~

聖神横浜教会事件とホームオブハート裁判の一つは(確か全部で5つの裁判が同時進行中です)東京高裁つまり控訴審で、これはわたしが応援している原告側(被害者側)が勝訴して、被告側(加害者側)が控訴したものです。

聖神横浜教会事件は被害者の小学生というより取り巻く大人の争いについて裁判になっているようなところがあって、8月24日には証人尋問があります。

ホームオブハート裁判の控訴審は「ホーオブハート裁判夏の陣」に紹介しましたが、判例時報なども注目しているは

心理学等の研究成果を基礎とする
自己啓発セミナーのノウハウを流用して
マインドコントロールを施し

と非常に画期的な判決でした。これに対する控訴審ですが、わたしの見るところ東京地裁の判決は、金銭被害については原告(被害者)の請求をほぼ100%と認めている、つまり被害者には落ち度がないとしていることもあって、現在のところ控訴審での控訴原告であるホームオブハート側の主張は、自己啓発セミナの内容が悪いものではないといった主張になっているように見えます。

しかし、元の提訴の理由が「損害賠償」ですから、本来は争うべきところは「損害を与えたのか否か」であるはずで、現在の控訴審の進行状況は「どっちに行くのだ?」といった印象です。

こういう事なので、この二つの高裁の裁判はあまり見る機会がない上に、内容的にも珍しい裁判として傍聴できます。

8月 16, 2007 at 12:10 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.08.15

リチウムイオン電池・大量リコール

毎日新聞より「ノキア:松下製の携帯電池交換 4600万個対象

フィンランドにある世界最大の携帯電話メーカー、ノキアは14日、松下電池工業(本社・大阪府守口市)が製造した携帯電話用リチウムイオン電池パックが異常発熱する恐れがあるとして、約4600万個を対象に無料交換すると発表した。
リチウムイオン電池の交換では、ソニーによるノートパソコン用電池の960万個(06年)を上回り過去最大規模。費用は最大数百億円規模になる見通しだ。

松下電池は松下電器産業の全額出資子会社。対象は、松下電池が05年12月~06年11月の間に製造した「BL-5C」電池パック。
ノキア・ジャパンと松下電池によると、充電中にショートして発熱、膨張し携帯本体から外れる可能性がある。
全世界で約100件、日本では2件を確認しているが、重大な人的被害は出ていないとしている。

松下電池は、製造工程で電池に微細な傷が入ったことが原因とみて、第三者機関に詳細な調査を依頼した。

交換対象の電池を使ったノキア製携帯は、国内ではノキア・ジャパン、ボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)、NTTドコモの3社が計7機種、約17万台を販売。
電池が交換対象かどうかについて、ノキアは電池パックの表で「Nokia」か「BL-5C」との印字を確かめた上で、裏にある26文字の製造番号を同社のサイト(www.nokia.com/batteryreplacement)に入力して確認してほしいと呼びかけている。

一方、NTTドコモとソフトバンクモバイルも14日、電池パックを無償交換すると発表した。

ドコモの機種でBL-5Cを使っているのは約3万3000台。同社は、不具合のある電池パックを使っている端末を絞り込み、使用者に新しい電池パックを郵送する。問い合わせの専用窓口は準備中。

ソフトバンクでは、計約13万6000台で使用しており、使用者全員に新しい電池パックを郵送する方針。問い合わせは、専用窓口0088・21・0035。【宮崎泰宏、前川雅俊】

4600万個とはすごい数ですね。
一点集中もここまで来るとどうかと思いますが・・・・・・
これもリチウムイオン電池の量産は日本が独占している、という事なのでしょうか?

ノキアのサイトによると、2005年12月から2006年11月の間に製造された松下製のBL-5C電池パックとなっていますから、1年間で4600万個なんですかねぇ?さすがノキアと言ったところでしょうか。

8月 15, 2007 at 11:19 午前 もの作り | | コメント (3) | トラックバック (0)

2007.08.14

小林温議員・選挙違反で当選無効の可能性その4

「小林温議員・選挙違反で当選無効の可能性その3」にサイバード創業者の真田哲弥氏からトラックバックをいただきました。

「小林温議員よ頑張れ!(公職選挙法の運動員とは?)」
本来はコメントするべきなのかもしれませんが、ちょっと重要な事もあるのでトラックバックにします。

記事の全文は、「小林温議員よ頑張れ!(公職選挙法の運動員とは?)」を読んでいただくとして、私が注目するのは、この点です。

小林温陣営は何にどう違反したのか? 公職選挙法をよく知らなかったので、調べてみた。

なんと、選挙運動は、みなボランティアでバイト代を支払ってはいけない。バイト代を支払うと、買収と見なされる。

私は、てっきりみなバイトだと思ってました。

(中略)

なんとも不思議で難しい法律だ。

小林陣営は、学生を報酬有りの事務員バイトとして雇用し、報酬を支払ってはいけない選挙運動に従事させた。ということらしい。不思議な法律だが、法律は法律、選挙事務所幹部は細心の注意を払い、適法に選挙運動を行わなければならない。それを、しなかった小林陣営の幹部が腹立たしくてしょうがない。

真田氏は小林議員について

これだけは言っておきたい。小林温氏は、金で票を買うような政治家ではない。

私が、初めて小林温に会ったのは、今からちょうど20年前、東京円卓倶楽部という社会人交流会だった。当時、東京円卓倶楽部には政治家を志す若者が集まっており、その後10人を超す国会議員を輩出した。政治家ではないが、ドコモの夏野氏や松永真理さんともこの会で出会った。

小林氏と二人で事業をしたこともあった。小林氏がワシントンのジョンズ・ホプキンス大学国際関係大学院に留学していた頃のことだ。小林氏と私は、全米各地の新聞から日本と日本企業について書いてる記事をピックアップして和訳して配信するというサービスだった。しかし、大企業向け営業の壁は高く、1年経たずして事業は頓挫した。

その後も小林は家業の文具屋を手伝いながら再び起業する。

そして、6年前、ついに得た立候補のチャンス。小林は自ら起業した会社を売却し、その資金で選挙戦を戦い、見事トップ当選を果たした。

二世議員が幅を効かす国会の中で、小林温は唯一、裸一貫からベンチャー起業を経験した国会議員だ。どうすれば日本経済が活性化するのか、身をもって知っている。そんな議員は他にいない。

連座制で当選無効などに成らないことを願っている。

との観点で応援しています。

ここから、真田さんへのコメントという面も含めてわたしの意見を述べます。

公選法が不思議で難しい法律であるのは真田さんのご指摘の通りで、選挙実務に10年以上も係わってしまったわたしも毎回「なんだ?これは」と考え考えやっている程です。
おそらくは「わたしは完璧に大丈夫」という人は日本中に一人も居ないと言っても良いのではないだろうか?

法律は一般に「禁止と書いていること以外は許される」と理解していますが、公選法の運用では「書いていていないことは全部ダメ」が原則だとされています。
そのために統一地方選挙では宣車の看板問題で右往左往しました。
最近ではHPに当選報告を出したら、違反だと指摘されて削除したというのがありますが、これは「当選報告は事務所に貼り出す紙一枚」となっているからです。 インターネット利用については「インターネットという言葉が公選法にないから使ったら違反」です。
解釈の余地がないというルール自体が社会常識とずれてます。

真田さんも「てっきりみなバイトだと思ってました」とお書きになっているのは世間の常識だと思うし、実際にちょっと前までは運動員に日当を出していました。
少なくとも6年前の参議院選挙の時には問題にならなかった。では公選法が改正になったのか?というとそうではなくて、適用が厳密になったのです。

選挙運動が出来るのは運動員の腕章を付けているときだけ、なんてのは多くの方はご存じないでしょう。大勢の人が駅頭で制服を着て立ったりしますが、あの中に運動員と応援団の区別があるのです。

話を戻して、公選法の適用がうるさくなったのは2006年ぐらいからで2007年4月の統一地方選挙では「宣車の看板問題」「運動員のボランティア化」「公示前の運動の制限」など大変な苦労をさせられました。

今回の小林議員派の公選法違反容疑は統一地本選挙後だから目立ってしまった、という面があると思います。

真田さんは「二世議員が・・・」と政治に素人が参加するべきだとおっしゃっていて、わたしも賛成ですが、選挙実務には実にプロフェッショナルなところがあります。
そして選挙の段階で「素人ですから間違えました、勘弁してください」では法律の世界は通用しませんし、当選無効にでもなれば投票してくれた人も裏切ることになります。

では、小林議員の事務所にベテランの選挙実務者がいなかった(不足していた)のはどこに問題があるか?となりますが。言うまでもなく、これは候補者が集めるべき事なのです。
有能な人が自然に寄ってくる事はない。それが、日常活動であり、地元対策であるわけです。

選挙は結果であり、それも一回の試験ではありません。その一方で「選挙に落ちればただの人」でもあるわけです。つまりは選挙の当落といったデジタル的な結果だけで全てが決まることは事実ですが、そこまでのプロセスが評価された結果であって、例えば何度も当選する首長や議員の得票数がどう変化するのかも重要な指標です。
そういったプロセスという観点で見ると、運動員に日当を払ったというところが「選挙の周囲の情報を見ていなかった」という「プロセスのミス」をしているわけで、それが重大なことになる可能性があるプロセスの見逃しだから、ことは重大だと言えます。

結論は、立候補者に「選挙の素人」は許されないというべきです。
なお、ベテラン議員の多くが選挙素人であることもまた事実です。

8月 14, 2007 at 12:04 午後 選挙 | | コメント (0) | トラックバック (0)

すごい工事

京都新聞より「側溝に電柱 長岡京 NTT西、ふた壊して設置

Up

京都府長岡京市天神4丁目で、市道に建てるはずだったNTT西日本の電柱が、側溝の中に建てられていることが13日までに分かった。

このままでは側溝を流れるはずの雨水を電柱がせき止める可能性もあり、設置に必要な道路占有許可を出した市土木課は「考えられない間違い」と驚いている。

老朽化などのため新しく建て替えられた電柱で、市が7月20日にNTT西日本に対して道路占有許可を出した後、7月下旬から8月上旬にかけて工事が行われた。

ところが、設置後に市民から連絡を受けた市土木課職員が現地を確認したところ、側溝(深さ約40センチ)のコンクリート製ふたの一部を壊して電柱が建てられていることが分かった。

同課がNTT西日本に問い合わせると、本来の設置予定地は側溝横の道路上だったことが判明した。
NTT西日本京都支店の広報担当者は「強度を保つために太めの電柱にしたせい、と聞いている。盆休み明けに、行政と話し合って対応を決めたい」と話している。

こんな工事をして、市民から通報があるまで関係者が誰も問題にしなかったとはどういうことなのだ?
実際に工事する作業員だって「これは変だろう」と協議したと思う。
それでも工事を強行したのには、それなりの決断をした人物が居たわけで、どうなっているのだ?
また、これほどまで明確な「ミスが止まらない」ので危なくって仕方ないではないか。

8月 14, 2007 at 10:02 午前 事故と社会 | | コメント (8) | トラックバック (0)

エスカレータに穴が空いてた・その3

「エスカレータに穴が空いてた・その2」の続きです。

読売新聞神奈川版の記事「エスカレーター破損で足にけが」にエスカレータ全景の写真が出ています。
事故が起きたのは8月12日(日曜日)の夜9時過ぎで、翌朝には平常運転していたとのことなので、実は報道機関は直後には取材していない様子なのです。
そこに新聞休刊日が重なってほとんど情報が流れなかった。なんでなのかな?と思うところですがこんな記事が出ました。

毎日新聞より「エスカレーター事故:川崎市、対応怠る 翌朝まで業者任せ

JR川崎駅(川崎市川崎区)の東西自由通路の上りエスカレーターで12日、女性会社員(27)が左足を挟まれ親指を切断した事故で、エスカレーターを所有・管理する川崎市が13日朝まで職員を現場に派遣せず、保守点検を委託する東芝エレベータ(東京都)に対応を任せきりにしていたことが分かった。
同市道路整備課は「判断に誤りがあった。今後はないように気をつけたい」と判断ミスを認めている。

同課によると、事故から約20分後の12日午後10時15分ごろ、警備会社を通じて川崎区役所に連絡が入った。女性はサンダルばきの左足親指の先1・5センチを切断されていたが、区の担当課長は「詳細が分からない」として、けがの状態を確認せず市にも報告しなかった。

区が同課に連絡したのは、翌13日午前8時40分ごろ。
補修は東芝エレベータに任せ、同社は破損した立て板(高さ20センチ、幅1メートル)を交換し、同日早朝に運転を再開した。

エスカレーターは東芝製で、市が88年に設置。東芝エレベータが月2回定期点検し、今月7日の点検時に異常はなかったという。
市は14日、所有する市内の東芝製エスカレーター21基を緊急点検する。

破損していた立て板は厚さ約5ミリのアルミ製。東芝エレベータは「全国で東芝製を約1万基扱っているが、こういう欠損は初めて」と話す。
神奈川県警川崎署は「通常の運転で壊れるものではない」として、何者かが意図的に壊した可能性もあるとみて調べている。

一方、国土交通省は13日、川崎市から情報収集し、同機種を緊急点検する必要があるか検討している。【吉住遊、笈田直樹、高橋昌紀】

どうもこの記事だと、市役所の当初の認識はエスカレータが壊れて止まった、という情報程度だったのではないか?と思われます。
だから至急直す必要がある。というだけのことだったのではないか?

こんな壊れ方をするのに、相応の理由があるはずで、故意に壊したとなれば一種のテロ行為とも取れます。つまり警察の対策をどうするか?というところまで話が広がる。

市が職員を派遣せずに対応したという事を「判断ミス」だとして「判断ミスを無くす」と言ってますが、どう考えても判断ミスそのものは無くならない。

むしろ、どういう情報のやり取りがあったのかを明らかにする必要があるでしょうね。

  1. 事故が起きた
  2. エスカレータは緊急停止
  3. (救急活動はあっただろう)
  4. 警備会社が市役所に連絡

だそうですが、人が怪我すれば警察が出てきますよ。そこはどうなっていたのか?消防が出てもそれなりに情報は取れる。
そういう情報が市役所に届いていたのかどうか?それが問題でしょう。その上で「故障だ」ぐらいの判断をしているようなら、そりゃ判断ミスじゃなくてサボタージュと言われてもしかたあるまい。

8月 14, 2007 at 09:46 午前 事件と裁判 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.08.13

エスカレータに穴が空いてた・その2

「エスカレータに穴が空いてた」の続編です。

写真がありました。

Up

この写真によると「左下」とのことですから、穴=空洞というよりも削れて出来た凹みのような感じですね。

それにして妙にきれいに凹んでいて、なんでこんな凹みが出来たのかちょっと分かりません。

8月 13, 2007 at 07:39 午後 事故と社会 | | コメント (2) | トラックバック (0)

エスカレータに穴が空いてた

毎日新聞より「エスカレーター:女性が足挟まれ親指切断 JR川崎駅ビル

12日午後9時55分ごろ、川崎市川崎区のJR川崎駅ビルで、エスカレーターに乗っていた同市中原区の会社員の女性(27)が左足を挟まれ、親指切断の大けがを負った。

神奈川県警川崎署の調べでは、エスカレーターは1階から3階の改札階につながる上りで、川崎市所有。

ステップの垂直部分に
高さ12センチ、横7.5センチの
穴が空いており

、女性はその穴に気付かず、立っていた。
降り場が近づき、たたまれる過程で、左足の親指が挟まれ、エスカレーターは緊急停止した。
同署は業務上過失傷害容疑で、メーカーの東芝エレベータと川崎市の担当者から事情を聴いている。【吉住遊】

これは地下街のアゼリアに繋がる東西自由通路の真ん中にある大きなエスカレータですね。
この自由通路、アゼリアのサイトには

川崎駅東西自由通路 「JR川崎駅東西自由通路」は1日33万人が行き交う首都圏でもトップクラスの巨大ターミナルです。

と宣伝しております。
いや、実際にすごい通行人の数で、巨大な通路が狭く感じるほどですが、地下街と線路を越えている通路を一気に繋いでいる長いエスカレータです。

最近は駅に設置してあるエスカレータが増えたので、分解して点検しているところをよく見かけます。
エスカレータのステップはアルミ鋳造品のようですね。多分、LPでしょう。
だから原理的には割れて穴が空くことはありうると思うけど「12センチ×7.5センチの穴」が通常使用で空くとはちょっと思えない。

手帳ぐらいの大きさですよね。誰かが故意に壊したのではないかな?
エスカレータの点検を見ていると、あまり大きな(長大な)エスカレータはメンテナンスの観点からは効率が良いのか疑問に感じます。
この、川崎駅のエスカレータはわたしはあまり好きではない。なんか転んだりすると大事故になるのではないか?と感じさせるところがあるからで、それと同じような印象を江戸東京博物館のエスカレータにも感じます。

基本的にはエレベータよりもエスカレータの方が開放的で好きなんですけどねぇ。

8月 13, 2007 at 04:45 午後 事故と社会 | | コメント (1) | トラックバック (1)

高等学校の数

ちょっと調べてみました。

大和市

学校名
生徒数
大和高校
677
大和南校高
668
大和東高校
761
大和西高校
749
市内県立高校合計
2,855
市内の15~17歳人口
5,711
市内県立高校充足率
49.99%

きっかけは、大和市のデータを調べ直していてなのですが、人口22万3千人の市に県立高校が4校あるのは多いように直感的に感じました。

人口統計から15歳から17歳の人口を拾ってみると、こんなことになりました。
そこで横浜市青葉区のデータを作ってみます。

横浜市青葉区
学校名
生徒数
市ヶ尾高校
1,033
田奈高校
612
元石川高校
898
区内県立高校合計
2,543
区内の15~17歳人口
8,624
区内県立高校充足率
29.49%

現在では神奈川県の県立高校は全県一学区制度になっているので「大和市が」とか「 青葉区が」というのは直接的な意味はないわけですか、それでも傾向は分かります。
県外はもちろん、青葉区外の県立高校や私立高校に通う生徒も多いでしょうから、青葉区で県立高校のシェアが低くても不思議はありません。

全国ではどうか?と調べると

全国の高等学校総数
5,318
生徒数
3,406,343
一校当たりの生徒数
641
全国の15~17歳人口
3,933,000
全国の高校充足率
86.61%

高等学校の総数としましたが、正確には「全日制・定時制の高等学校」ですから、通信制高校は含まれません。
それにしても、87%ですから「統計的には高校全入」ですね。

8月 13, 2007 at 03:00 午後 教育問題各種 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.08.12

参議院選挙の清算

読売新聞神奈川版より「どうなる!? 収支報告書

13日に提出期限を迎える参院選の収支報告書に、注目が集まっている。
自民党の小林温議員(43)陣営は、選挙違反事件で報告書のもとになる帳簿や領収証が押収され、民主党の牧山弘恵議員はテレビ番組で「法定選挙費用をオーバーした」と発言したためだ。

公職選挙法は、選挙後15日以内に、選挙関連の寄付や支出を報告書にまとめ、領収証などとともに選挙管理委員会に提出することを義務づけている。

小林議員の事務所は、県警に帳簿類などが押収されたほか、報酬を支払う人は選管への届け出が必要なのに、アルバイト学生の一部を届けていなかったことが判明している。

こうした問題をどうクリアするのかが課題となるが、県選管の担当者は「とにかく提出された報告書を確認するしかない」と話しており、小林温事務所は「(領収証などについては)選管と相談したい」としている。

一方、牧山議員は4日に出演したテレビ番組で、「法定選挙費用には収まったか」という質問に、「オーバーした」と答えた。神奈川選挙区の法定の選挙費用は5925万円で、上回れば公選法に違反するだけに、一時、騒ぎになったが、民主県連は「選挙費用は約1300万円だったが、牧山議員が国から支給された約400万円を上回ったと勘違いした」と釈明している。
県警は報告書が公表されしだい、すぐに確認するという。

牧山議員の失言には呆れますが、それ以上に8月4日つまり選挙の10日後に「選挙費用について回答できる」と思いこんで企画を作ったテレビや、失言だと理解しないで報道した側を見て「この程度にしか認識されていないのだ」と感じました。

選挙後15日以内に、選挙関連の寄付や支出を報告書にまとめ、領収証などとともに選挙管理委員会に提出することを義務づけている。
実はこれが大変で、選挙では色々な物を借ります。
大きいのは事務所とか自動車、小さいものはフトンや机といったものになります。
これらの契約を終了して、金額を確定し、清算をしないと報告書になりません。

このために、借りてくるのに事務所などは半年がかりで契約に持ちこみますが、清算は翌日にでもすぐに終わらせる、といった具合になるので片づけるのが結構大変で、ここらは学生ボラティアといった新人さんには無理な仕事です。

さらには、書類の整理とそれを元に報告書の作成で、2~3人は掛かります。短期勝負ですが、色々な混乱は必ずあって、15日間で報告書を出すこと自体が極めてハードルが高い作業です。

小林議員については「事務所が素人ばっかりで」のような報道がありましたが、多少は選挙慣れしている人達を集めても、寄り合い所帯だとうまくいきません。
個々の仕事について一々事細かに説明してから指示するといった余裕はないので、話を聞く方が全体の仕組みを理解していることが重要で、それには数回の選挙で事務の中心にいるといった経験が必要です。
つまり人材のハードルもかなり高い。

牧山議員は、前回の選挙で民主党の公募に応じて出馬、結果落選でその後は地道に活動して今回当選しました。
小林議員は、前回の選挙に自民党の公募に応じて出馬して当選しています。

わたしは、選挙の直前にまったくの選挙素人を公募した候補者として運動するのは、回りの負担が大きすぎると考えて、ちょっと賛成しがたいです。
誰がなんと言っても、選挙には選挙の世界があって、それを形作るのは思いつきなどで出来るものではありません。
実際的に、経験者に付いて実務を教えて貰う、といった世界に他ならないです。

選挙では「選挙の手引」というハンドブックが必須ですが、意外と買い忘れる。
わたしは統一地方選挙で、たまたま本屋で見つけたから事務所に顔を出したときに「買ってきました」と見せたら「ぁ、まだ手配してない。買ってくれ」と頼まれましたが、オンライン書店にも一般書店(の本店)にも在庫がありませんでした。
そこで出版社のサイトを見に行ったら、そこにはあったから直接取り寄せました。
こんな小細工は、選挙の現場でバタバタしている人が誰でも思いつくことでないから、そのまま「まだ買ってない」となってしまうのでしょうね。
こんなところで得意分野の実力を発揮できるのが選挙の面白いところなのです。

8月 12, 2007 at 01:45 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

自分の車の下敷きになる

福島民友新聞より「女性が車の下敷き、死亡/二本松

11日午前6時20分ごろ、二本松市の主婦(58)が軽乗用車を駐車、車外に出たところ車が動きだし、止めようとしたこの主婦が車の下敷きになった。
主婦は全身を強く打ち同市の病院に運ばれたが、約3時間半後に死亡した。

二本松署の調べでは、現場は坂道で、車は約40メートル下ったところで道路脇の斜面に乗り上げ、反動で、車を止めようとしていた高橋さんに覆いかぶさるように横転したとみられる。高橋さんは知人宅を訪問しようと車を駐車した。

最初、タイトルを見たときに「車にはねられたとは言うが下敷きとはどういうことだ?」でした。
上記の記事を読んで「意外なことも起きるものだ」というのが正直な印象です。
日本は全体として安全に注意する習慣などが薄まっているのでしょう。

8月 12, 2007 at 01:01 午後 事故と社会 | | コメント (0) | トラックバック (0)