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2007.01.20

A380の貨物機は登場せず?

CNN.co.jp より「A380型貨物機の発注を近く取り消しか、UPS
フランスの経済誌レゼコーは19日、国際貨物輸送大手のUPSが来週にも、航空機製造メーカーの欧州エアバス・インダストリーが開発、生産する次世代の超大型機A380型の貨物機の発注をキャンセルする見通しだと報じた。この情報の出所には触れなかった。

発注機数は10機で、これが事実なら、エアバスは同機の貨物機の受注をすべて失うことになる。

同社幹部は、A380型の貨物機の開発は中断しないとも強調している。
また、エアバスの報道担当は、同紙の記事に触れ、「それを裏付ける情報は得ていない」と述べた。

UPSのライバル社であるフェデックスは2年に及ぶ生産工程の遅れからA380型貨物機10機の発注を既に取り消している。
代替機としてエアバスの競合相手、米ボーイング社の777型機に乗り換えている。

また、中東エミレーツ航空なども同貨物機を注文していたが、旅客機に変更している。

A380型の旅客機は機内の配線などの問題が生じたことから生産が遅れ、顧客への引き渡しは今年後半に延びている。
これを受けエアバスは顧客との違約金交渉などを強いられている。
A380はこのままでいくと商業的には失敗となる可能性が大きくなってきたように感じます。
何よりも、エアバス社と親会社のトップが短期間に交替するなど経営不安を感じさせることがまずいでしょう。
それにしても、遅れの原因として機内配線のユーザ向けの変更の幅が大きすぎて問題、という話であれば貨物機については納期遅れの程度は旅客機仕様よりは軽減すると思うのですが、どういうことなのでしょうか?

1月 20, 2007 at 09:57 午前 海外の話題 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.01.19

学者同士の裁判・別口

ありがたいことに「裁判所判例 Watch」なるサイトがありまして、RSSフィードを設定しておくと新着情報が分かります。

今日は「著作権侵害差止等請求事件」とあったので、元となる判決文を判例検索システムからダウンロードして読んでみました。
  • 平成18(ワ)10367
  • 事件名 著作権侵害差止等請求事件
  • 裁判年月日 平成19年01月18日
  • 裁判所名 東京地方裁判所
  • 権利種別 著作権
  • 訴訟類型 民事訴訟
全文はPDFになっています。

全37ページなので印刷して読みました。

事件は次のような経過をたどります。
  • 原告は千葉大学教授、被告は早稲田大学教授と出版社の東洋経済新報社
  • 二人の教授は共同研究をしていて、連名の英文の論文を発表した。
  • この論文は、早稲田大学政治経済学会誌に投稿・掲載された。
  • その後、被告の早稲田大学教授は日本語訳を東洋経済新報社から出版した。
  • 原告はそれは聞いていないと著作権侵害を主張。
  • 被告は学会誌に投稿したのだから、著作権は学会に移行したと主張。
  • 交渉は、原告が消費者の手元にある本を回収しろと主張して、無理だとする出版社と争いになった。
判決は、損害賠償にはついては原告の主張通り50万円の支払を命じ、消費者からの回収については認めませんでした。

興味があるのは、学会の投稿規定が著作権が移行するとしているから、被告の主張は原告は著作権者ではない、しているところについてでしたが、判決は「翻案権について明示がない」という理由で翻訳まで自動的に認めることは出来ない、としました。

もっとも、どうもこの本では実質的に翻訳であるのに元の英語論文を21の参考資料の一つとしてしか紹介していないのだそうで、被告の主張である「英語論文を紹介するための日本語の記事」とは認定できない、されています。

というわけで、判決としては常識的なところに収まったと思いますが「なぜ裁判になったのか?」については、どうも「全部回収しろ」を原告が強く視聴したからのようです。
また、被告の反論も「あっちこっちで紹介した時に特に何も言われなかったのだから、包括的に許諾されていた」とのことで、これでは「思った」とか「誰でも分かる」といった主張で法的解決にはなじまないですね。

1月 19, 2007 at 04:34 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.01.18

三菱ふそうののハブ、またもリコール

読売新聞より「三菱ふそう、新型ハブ亀裂で56000台リコールへ
三菱ふそうトラック・バスは18日、車輪部分の金属部品「ハブ」をめぐり、新たに25トントラックなど8車種、約5万6000台をリコール(回収、無償交換)する方針を国土交通省に報告した。

問題のハブは、同社が2004年に計約24万台を対象に行ったハブの大規模リコールの際には、「十分な強度がある」としてリコール対象外とされ、交換用部品にも使われたが、現実の使用条件下では強度不足であることが判明した。
ハブをめぐるリコールはこれで延べ約30万台に達し、三菱ふそうの品質管理などが改めて問われそうだ。

今回のリコール対象は、車輪を車軸に固定する部品ハブのうち、新型の「Fハブ」と呼ばれるもので、通常使用の範囲内なら強度は十分とされていた。

しかし昨年10月、鹿児島県内で25トントラックの右側前輪のFハブが破断。
これをきっかけに三菱ふそうで抽出調査を行ったところ、同型車計7台の前輪ハブで亀裂が見つかった。
これらトラックはいずれも、04年にはリコール対象外とされていた。

同社はこれまでハブの強度について、
  • 〈1〉積載量オーバーが基準の2割以内
  • 〈2〉摩耗量が0・8ミリ以下
  • 〈3〉車輪を固定するホイールナットの締め付け力が適正値の1・6倍以内
  • 以上の条件を満足した上で、走行距離100万キロまでは破断や亀裂が生じないことを基準としていた。
しかし緊急点検で問題が見つかった車両を詳しく調べた結果、ホイールナットの締め付けが強すぎたことが大きく影響し、ハブの寿命が短くなっていたことが判明した。

このため同社は、ホイールナットの締め付け力が適正値の2倍となるまで耐えるようハブの強度基準を変更。また積載量についても基準を強化し、この基準に合わない5万6000台について、さらに強度を高めた最新型ハブに交換するリコールに踏み切ることにした。

Fハブは、04年のリコール対象車のうち約7万台に交換用として取り付けられるなど、1995年~05年に製造された大型車約15万台に使用されている。
今回のリコール対象となるのは、このうち25トントラックや22トンダンプカーなどで、04年のリコールでFハブに交換された約1万3000台も含まれる。
2006年12月11に付けで書いた「三菱ふそうのハブ問題」がようやくリコールの形になりました。

以前は「摩耗したハブをそのまま使い続けるから破断するのだ、点検をすれば回避できる」としていたのですが、実際には点検をするサービス工場がきちんと点検していなかった、ということが露呈したあげくに今度は「ナットに締めすぎが問題」としたようですが、ナットの締めすぎなんてのは防ぎようがないですよ。
いやあるけど、特殊なネジを使うとかが必須だから、トラックのホイールの取付ナットに対しては「締めすぎるな」と注意することそのものが無理なわけです。

大体トラックのタイヤは世界的に共通部品だからタイヤの付くホイール、ホイールがネジで取り付けされるハブと基本的にはどの会社の製品も似たようなモノにしかなりません。
その中で、ハブが割れるといった事故が他社のトラックで起きているのか?
少なくともリコールは他社のトラックでは無い。

じゃあ、三菱ふそうのトラックだけホイールナットを締めすぎるのか、といえばそんなことあるわけがない。
締めすぎならどこのメーカのトラック対しても均等に起きているでしょう。

この事から、三菱ふそうの主張はまたもや現実離れしているとなるでしょう。
じゃあ真実の原因はどこにあるのか?
これは設計がダメだからに帰着するでしょう。設計はOKで出来た部品がダメというのは、材質不良か加工不良しか原因はあり得ません。
材質強度を上げて対応する、ということが設計不良な以外の何者でもない。

ちょっと気になるのは、今回のリコール対象車輌は1995年~05製造の物とされていることです。
しかし、酔うぞの遠めがねで三菱のハブ問題をとりあげたのは2004年4月です。

「三菱自動車の欠陥部品」

ということは2004年の春頃に大問題だと事件なっていたいころに作っていた新車の部品もダメだった、となります。当然ですが、2006年・2007年に作られた新車の部品はどうなのでしょうか?

逆に言えば、現時点で作られているハブは絶対に大丈夫ということならば、それに交換するべきだとなるでしょうし、それが部品として互換性がないつまりは設計を全く変えたものだということであれば、設計を変えないとダメだったと明らかにするべきでしょう。
このままでは、いつまで経っても三菱ふそうのハブはいった壊れるのか分からないと思いながら使うわけで、ユーザがいつまでもそんな状態に甘んじるわけがない。

三菱ふそうが行うべきは、情報公開でありましょう。

1月 18, 2007 at 04:13 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.01.17

不二家は悪しき実例か?

毎日新聞の不二家関係の記事をまとめています。
16日がココログのメンテナンスだったので、半日遅れになりました。

最新更新日時
     
記事のタイトルおよび概要

1月16日 朝刊     不二家:期限切れ原料使用 社長辞任表明(その1) ずさん、苦い代償
                                    1月15日午後3時、東京・銀座の不二家本社で藤井社長らが会見に臨んだ。
100人以上の記者が詰めかけた。会見は2時間40分の異例の長さに及んだ。

埼玉工場(埼玉県新座市)で新たな消費期限切れの牛乳使用が分かったことや、札幌工場でも基準を上回る細菌を検出していたことを明かす。
続けて「私は責任を取り、辞任したい」と、幹部社員と一緒に頭を下げた。

ところが、消費期限切れの材料を使った経緯や関与した社員の人数など、事実関係を確認する質問には「調査中なのであいまいなことは言えない」「従業員からのヒアリングの内容が手元にない」と繰り返した。
記者からは「そんなあいまいな情報で発表しているのか」と厳しい声も。

会見開始から1時間以上が経過したころ、札幌工場で洋生菓子から基準以上の細菌が検出されていたことに関して質問されると「回収や出荷停止にしなかったのは問題だった」と初めて深刻な事態だったことを明かした。
「モラルの低下で出来なかった」と謝罪するものの、会見は「重要事実」が小出しになるためズルズルと長引くだけで、実態解明とはほど遠い内容となった。

工場従業員に本社かん口令

15日夕、埼玉工場では、従業員の多くが固く口を閉ざしたままゲートを出入りした。
帰宅途中という男性従業員は「ご迷惑をお掛けしてすみません」と頭を下げたが、質問には一切答えなかった。
従業員の一人によると、本社がかん口令を敷いており、工場の電話に出た従業員も「本社総務部に聞いてほしい」と繰り返した。
10日の問題発覚後、工場は操業を停止し、食品衛生法の順守などの教育を従業員に行っているという。

洋生菓子の中から国の基準を超える細菌が見つかった札幌工場は、11日に在庫をすべて処分して操業を停止しており、15日は社員や一部のパート従業員が出勤し、工場内の清掃などを行った。
男性職員は「休日だったがニュースを見て、慌てて出勤した。詳しいことはわからない」と戸惑った様子だった。

1月16日 東京朝刊     不二家:期限切れ原料使用 社長辞任表明、「同族」弊害指摘も
                                    藤井社長も会見で「同族会社ということが法令順守の欠如につながるとは考えていない」と説明。
後任社長の人選についても「同族であるかどうかは、現時点ではお答えできない」と述べ、取締役の2人に名を連ねる従兄弟(いとこ)を起用する可能性に含みを持たせた。

同社は12日、社内のチェック体制を強化するため、各工場の衛生状態を徹底的に調査する対策委員会を設置。マニュアルを点検するチームと消費・賞味期限の適正表示を点検するチームも置き、食の安全・安心に万全の対策を取るとしている。

しかし、その対策委員会のトップは藤井社長。
市場からは「社内の隠ぺい体質を醸成し、3カ月後をめどに引責辞任する人間に徹底的な見直しができるのか」と疑問の声が上がる。
事実を公表せず法令順守をおろそかにした背景に同族企業の弊害があったのか。不二家の再出発には、その検証も必要だ。

1月16日 東京朝刊     クローズアップ2007:不二家社長辞任表明 不正、工場ぐるみ
                                    不二家の調査で新たに分かった問題

不二家が消費期限切れの牛乳などを使って洋菓子を製造していた問題は、藤井林太郎社長が引責辞任を表明する事態に発展した。
埼玉工場では過去7年間にわたって不正使用され、工場長が容認していたことも判明し、「組織ぐるみ」ともいえる不正体質が露呈した。
これを受け、大手スーパーなどで不二家製品を撤去する動きが広がり、同社経営への打撃は深刻さを増す一方。
構造的な市場縮小に悩む菓子業界再編につながる可能性も否定できなくなってきた。

製造作業を担当する現場の従業員にとって重要なはずの「食品衛生マニュアル」が「運用の段階できちんと生かされていなかった」(同社幹部)こと。
多量の細菌検出など大きな問題が生じても、現場の判断で処理され本社の経営陣の耳には届いていなかったようだ。

商品撤去の動き波及 経営苦境、資産売却も

イオンなど大手小売業が一斉に同社商品の撤去に踏み切り、不二家の経営が大きな打撃を受けることに関し、藤井社長は同日の会見で、資産売却や同業他社などとの提携の可能性も示唆。
不二家の経営の行方は不透明感を増してきた。

「大手スーパーが商品を撤収するとなれば、我々が被る影響は大きい」。藤井社長は、渋い表情でこう説明した。

その会見の直後、イオンやセブン&アイ・ホールディングスは、自社の各店舗に対し、チョコレートやキャンデーなど不二家製品の撤去を指示した。
イオンの担当者は、

「一度で終わるかと思ったら、
追加で問題が出てくるとは。
小売業としては慎重に対応せざるを得ない」

と説明。
この日の会見でも、不正問題収束のメドを示せなかったことが、大手小売りの製品撤収を招いた格好だ。

不二家の06年3月期の連結売上高は848億円。
うちスーパーやコンビニエンスストアなどで販売している一般菓子の売り上げは約5割の419億円に上る。
バレンタインシーズンを控え、チョコなどの売り上げ増が見込まれる時期だけに、不二家の痛手は計り知れない。

一方、不二家は、洋菓子販売の全面休止に伴って営業を休止している全国707のフランチャイズ店に対し、毎週、休業補償をすると明らかにした。
補償額は1週間で1億円を超える。1日6000万~1億円を売り上げる洋菓子販売の再開時期について、藤井社長は「何とか(11日の休止から)20日間をめどにしたい」と述べたが、全国の工場の調査は継続中。さらに問題が浮上する可能性もあり、先行きは見通せない。

藤井社長は、こうした事態が資金繰りの悪化につながる可能性について、「当面は大丈夫だが、資産売却を考えたい」とし、厳しい現状を明らかにした。
経営の立て直しについては「自力でやっていきたい」と強調したものの、同業他社などとの提携について問われると、「これから検討していきたい」とも述べ、業界再編につながる可能性も否定しなかった。

1月16日 東京夕刊     不二家:期限切れ原料使用 農水省、JAS法違反の有無調査
                                    農林水産省は16日、食品の表示について定めたJAS法に違反する点がないか、調査を始めた。

JAS法上の問題になる可能性があるのは、プリンとシュークリームについて、消費期限を社内基準より1日長く表示していた点。

食品は消費期限か賞味期限の表示を義務づけられているが、期限の設定は事業者の合理的判断で行うことになっている。
このため、社内基準を超えたことが直ちに違法とはいえないが、社内基準の設定の仕方などによっては問題になりうるという。

1月16日 東京夕刊     不二家:札幌工場・細菌検出 国のマニュアル無視、生イチゴ除かず検査
                                    不二家札幌工場が昨年夏に製造した洋生菓子の中から、国の基準(1グラム当たり10万個以下)を超える細菌が見つかった問題で、同工場は国の検査マニュアルに従わず、生のイチゴを除去しないまま細菌検査をしていたことが分かった。
生のイチゴを除去しないで検査した場合、細菌数が多く出やすく、札幌市保健所は「この方法では多い数値が出て当然で、検査の意味がない」と指摘。
15日、浅野敏工場長らを呼んで、国の基準に沿って検査するマニュアルを整備するよう指導した。

1月17日 3時00分     不二家:工場に担当者派遣し安全確認 ファミリーマート
                                    ファミリーマートは16日、不二家の工場に担当者を派遣し、自ら衛生や品質管理体制を確認する方向で検討に入った。

不二家製の飲料を委託されて販売しているサッポロ飲料も製造工場を独自調査しており、不二家に対する不信感が食品・小売り各社に広がりつつある。

ファミリーマートは同日から不二家製品の販売を見合わせているが、消費者の不安が高まっていることを重視し独自調査を決めた。
具体的な手法は今後検討する。流通業界で調査に追随する動きはいまのところないが、「品質管理の徹底は時代の流れなのに、ここまで遅れている会社があるとは」(小売り企業)と怒りの声も上がっている。

サッポロ飲料は今回の問題発覚後に不二家から飲料の安全性を証明する文書の提出を受けているが、「対外的な説明などその後の対応が悪い」と批判の声も漏れる。
飲料業界では「不二家製品を同じ自動販売機で扱うサッポロ飲料のイメージダウンも避けられない」との見方も出ている。

1月17日 13時11分     不二家:埼玉工場、県が2度目の立ち入り検査
                                    埼玉県は17日、食品衛生法に基づき同社埼玉工場を立ち入り検査した。
県の検査は発覚直後の11日に次いで2度目。

県は16日に同工場から報告書の提出を受けたが、15日に本社が発表した消費・賞味期限切れなどに触れておらず、こうした点を詳しく聞く。

県は、報告書の内容を検討した結果、前回検査で確認できなかった品質管理に関する記録が工場内にまだ多数あるとみている。

モトケンさんが「●ずさん以前(不二家の品質管理)」をアップされていて、そのコメントで消費者の食品衛生について過度な潔癖性を問題にするべきかという議論になりましたが、わたしも含めて多数意見は「不二家の問題は衛生問題と言うよりも不二家の経営や商売の問題」と捉えるべきだとなりました。

紹介した、毎日新聞の記事にファミリマートが工場を確認に人を派遣するといった記事が出ていますが、こんな事はあり得ない事態です。

わたしは、不二家が社長も工場長もよくもまあここまで社会(記者)に呆れられような発言できるモノだと驚きますが、よく考えてみると戦前からの洋菓子メーカとしてまた戦後に大飛躍した成功した会社として自負を抜きには不二家を語ることは出来ないと思います。

そもそも、今回の事件は雪印の事件のように現実に大食中毒事件になって大騒ぎというのとは違います。
雪印の時には、1万4千名以上の中毒症状の届け出があり、1,272名が受診し、79名が入院と大騒ぎになりました。
それで、工場を止めて調べてみたら管理がなってないと分かりました。

今回の不二家の事件は、まず管理に問題があることが内部告発なのでしょうかマスコミに流れました、この問題による直接の食中毒事件は報告されていません。

雪印はモロに食中毒事件であり、その意味では不二家は事件になっていません。
それがなぜここまで大騒ぎになるのか?
簡単に言えば「不二家が信用できない会社」と知れ渡ってしまったことでしょう。

ところで、会社の不祥事には色々なものがあって、ひどいのがエンロンでした。
これで、SOX法が出来てしまって、日本版SOX法も成立して2008年3月期決算(2007年の事業決算)から適用になります。
広くは「内部統制」にISOの認証が守られているのかといったことも問題になるわけで、これについてはまるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記に「経済産業省 不二家に対するISOの臨時審査を要請?
 ISOの認証は形骸ですから経営者の倫理観や意識が重要なんですよね。。。統制環境。
だから、財務報告に係る内部統制の評価と監査の制度では、これも評価の対象となります。
とさらっと書かれていますが、丸山さんから10月に越後湯沢でセミナーを聞いたときには現実がこんな形で出来ることが想像できませんでした。
逆に言えば、内部統制がちゃんと機能しているのかを担保するためにはSOX法も仕方ないのかね、というのが今回の不二家事件の一番の印象です。

1月 17, 2007 at 06:07 午後 医療・生命・衛生 | | コメント (3) | トラックバック (5)

2007.01.15

不二家は出直しするしかないか

「不二家、予定通りに・・・・・」の続きです。

最新更新日時
     
記事のタイトルおよび概要

1月14日 03時00分     不二家:数年前も期限切れ卵…従業員証言 常態化の疑い
                                    2~3年前にも同工場が消費期限の切れた卵を使ったシュークリームを出荷していたことが分かった。
昨年9月に設置した社内の構造改革チーム「2010推進プロジェクト」の調査に対し、パート従業員の1人が証言していた。

同社によると、この従業員は消費期限を1日過ぎた卵をシュークリームに使用していたことを認めたという。
ただ、使用した食材の記録などが残っていないため、出荷数量や出荷先、詳しい時期までは調べられないという。

これまで判明した管理不備の事例は、いずれも昨年の出荷分だったが、新たに明らかになった消費期限切れの卵使用は数年前で、少なくとも数年間はずさんな管理が行われていた疑いが濃くなった。

同社幹部は11日の記者会見で「継続的に常態化していたと受け止めている」と話していた。

1月14日 19時20分     不二家:ISO認証で事実関係の調査依頼 経産省
                                    経済産業省は同社が取得しているISO認証が「実態に適合していない可能性がある」として、ISOや日本工業規格(JIS)などの認証制度全般を統括する財団法人「日本適合性認定協会」に事実関係の調査を依頼した。

これを受け、同協会は不二家のISO認証取得を担当した民間認証機関に調査を要請。
臨時審査の結果、品質管理の問題点が確認されれば、認証が取り消される可能性もある。

1月14日 21時38分     不二家:チェーン店で「ペコちゃん焼」の販売継続 東京
                                    東京都新宿区の飯田橋神楽坂店は独自商品の「ペコちゃん焼」を販売し、営業を続けている。

同店などによると、ペコちゃん焼は同店がフランチャイズ店になった67年直後から販売を始めた。
ペコちゃんの顔をかたどった生地にあんを入れ、1個105円。子どもの握り拳ほどの大きさだ。
当初は全国十数店舗で売られたが、現在はこの店だけという。

販売を続ける理由について、「原材料は店で直接調達し、この場で焼いて販売している。一切工場とは無縁」と説明。
一方で、今回の問題を「重く受け止め、フランチャイズの一員として、本社にも社会的責任を全うするよう強く進言していく」としている。

店頭には14日も常時20人程度の行列ができ、従業員が休む間もなく製造にあたった。

1月15日 03時00分     不二家:消費期限切れの牛乳、パート従業員に押し付け
                                    消費期限切れの牛乳を使用したパート従業員は、工場内で使い切れなかった牛乳を別の部署から押し付けられていたことが同社の調査で分かった。
同社幹部は「工場からの廃棄物が増えると、是正報告を求められる。弱い立場のパートにしわ寄せがいった」と話し、再発防止策を検討している。

関係者によると、同社は季節や連休などによる変動要因を元に各商品の需要を予測し、それに見合った量の材料を仕入れている。
ところが、昨年10~11月ごろには商品の需要が予測を大幅に下回り、埼玉工場の牛乳が大量に余ってしまった。
このため、牛乳を最も多く使用するシュークリームの製造ラインに、他の部署から余った牛乳が集中した。
牛乳を受け取ったのは、正社員や契約社員に比べて社内での立場が弱いパート従業員だったという。
「ISO14001」を取得し、廃棄物削減などに取り組んでいる。
廃棄物が増えると是正方法を報告することが義務付けられており、この報告義務が従業員へのプレッシャーになっていた面もあった。

さらに、牛乳が余っても廃水処理場に流してはいけないという社内ルールがあったにもかかわらず、牛乳の廃棄方法を明確に決めていなかった。


同社は「牛乳が余ることを、
そもそも想定していなかった」

といい、今回の問題を受けて牛乳の廃棄場所を新たに定めた。

ただただマネージメントの情けないところが次々に出てきますが、ISO14000を取得していて廃棄を想定していないとはどういうことです?
よくまぁ審査を通ったものですね。
どういう審査をしていたのかを問題にするべきでしょう。

廃棄するのが大変だから他部署に回すというのは、たしか雪印でも同じ事があったはすです。

最初から期限切れの材料が来るわけ無いし、それなりに受け入れ検査や記録はあるでしょう。
それが工場の中で何だかワケ分からなくなってしまって、雪印の場合は後から検査したら細菌の巣になっていた。
仕入れ・加工・出荷が順調に行われているときには、極論を言えば検査も管理も不要です。
滞ったときにこそ管理が必要で、検査もは管理の一部を校構成しています。
それを管理不可能な状況に追い込むと、検査しても不合格ならどうするのだ?といったことに展開していくわけで、管理が面倒だから他部署に回した方が簡単だ、という管理体制は管理とは言わない。

これで分かることは、不二家には管理が出来ていなかった。これではISO14000もISO9000も取消になる可能性があるでしょう。

1月 15, 2007 at 10:36 午前 医療・生命・衛生 | | コメント (4) | トラックバック (2)

2007.01.14

不二家、予定通りに・・・・・

「不二家の不祥事」はその後予定通りの進行になっているようです。
「予想」ではなくて「予定」であります。

不二家では問題発覚直後に「雪印の二の舞だ」として隠蔽に走ったわけですが、わたしはさっぱり分からないのが「隠しおおせると判断したこと」です。

現実は、ものすごいことになりつつあります。

読売新聞より「不二家製品、全国のスーパーなど31社が撤去
全国のスーパーなどで、不二家製品を撤去する動きが広がっている。

不二家によると、同社製品を撤去した小売り企業は、13日までに31社に上った。

クイーンズ伊勢丹は、18店舗すべてで、不二家の全製品を撤去した。
同社で販売していたのは、チョコレートやクッキー、キャンデーといった加工菓子で、今回問題となった洋菓子は扱っていなかったが、同社は「安全性が確認されるまでは、販売を見合わせる」と話す。

東急ストアも、「安全性が確認できていない」として、全101店舗に対し不二家の全商品の撤去を指示。
各店舗では13日の開店前に撤去した。
高橋一郎社長は「不二家商品全般に対して、お客さんから不安の声が出ており、

『疑わしきは販売せず』

という観点から販売自粛を決めた」と話している。

イトーヨーカ堂や、「ジャスコ」などを展開するイオン、ローソンといった大手スーパーやコンビニでは販売を継続しているが、「様子を見ている」(イトーヨーカ堂)、「今後については状況次第」(ローソン)と、行方を見守る姿勢だ。
どう考えても、隠蔽工作をするような会社の品物は信用できないと思うのが普通でしょう。
結局、不二家の現経営陣にはリスク管理といった観点で見ると経営能力がないに等しいのではないだろうか?

1月 14, 2007 at 11:21 午前 医療・生命・衛生 | | コメント (4) | トラックバック (2)