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2007.06.02

大物スパマー逮捕

CNN.co.jp より「世界有数のスパム送信者を逮捕、米連邦捜査当局

米国の連邦捜査当局が5月30日、インターネットを利用して膨大な迷惑メール(スパム)を送信していたとして、27歳男を逮捕、起訴した。
電子メール関連の詐欺罪や資金洗浄、通信不正行為など、35件の罪に問われている。
当局などによれば、世界でも10本の指に入る、悪質なスパマー(迷惑メール送信者)だという。

他人のIDを不正に利用し、他人のドメインを悪用して罪に問われるのは、初めてとなる。

捜査当局によると、容疑者は2003年から、不正なプログラムに感染させたコンピューターを悪用し、膨大な数のスパムを送信。

2005年に米マイクロソフトと、オクラホマ州のプロバイダが被告を相手取って起こした訴訟で、それぞれ700万ドルと1億ドルの損害賠償を命じられたにも関わらず、その後もスパムの送信行為をやめなかったとしている。

また、乗っ取ったコンピュータを使って大量のスパムを送信。送信したスパムにあるリンクをクリックすると、同被告のウェブサイトにつながり、495ドルの費用で、2000万通の広告メールを15日間で送信できると宣伝していた。

記事のタイトルだけを見たときには「どういう罪名で逮捕したのか?」と思いましたが、結構な確信犯のようですね。

警察の講演を聴くとサイバー犯罪であっても犯罪は最終的には利益を得ることを目的にしている、断ずることが多く、それを逆に考えると全くのいたずらと犯罪は区別できると言っています。

今回は、スパムの送信を業務として宣伝していたというのでは、FBIも黙ってはいない、というところでしょう。

インターネットが社会で実用になってほぼ10年強ですが、実用になったということは「インターネットだから」と特別視する対象ではないということです。現実に利益もあれば損害もあるリアルな存在になったということです。今後警察分野でも普通の犯罪扱いされていくのでしょう。

6月 2, 2007 at 10:48 午前 ネットワーク一般論 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.06.01

エレベータ死亡事故・メンテナンスで見逃し?

朝日新聞より「管理会社の立件を検討 シンドラーエレベーター事故

以前から

と延々と書いてきましたが、どうやら事故の直接原因としてメンテナンス不良(メンテナンス会社の責任)ということになりそうです。

東京都港区の公共住宅で06年6月、エレベーターに挟まれて高校生が死亡した事故で、保守管理会社がブレーキの摩耗を見落としていた可能性が高いことがわかった。
警視庁は摩耗が事故につながったと判断、エス社側を業務上過失致死容疑で立件する方向で検討に入った。
製造元の「シンドラーエレベータ」側の刑事責任の有無についても、引き続き調べている。

捜査1課などの調べでは、エス社は06年度から同住宅のエレベーター保守管理業務を受注。
月2回点検の契約で、担当者が直前の4月と5月に計4回点検していた。
最後の定期点検は5月25日で、事故8日前の同月26日にも機械の具合を見ていた。

警視庁が事故機のブレーキを調べたところ、隣の同型機よりパッド部分が摩耗していた。
ブレーキを解放する部品の不具合で、必要ない時もブレーキがかかった状態が続き、パッドが摩耗したとみられる。

その結果、ブレーキが十分に機能せず、12階に止まって扉が開いている最中にかごが上昇。
かごから降りていた市川大輔さん(当時16)が床と天井に挟まれたと判断した。

調べに対し、エス社側は「摩耗は事故直前の数分で進んだ。
点検に不備はなかった」と主張。点検担当者も「ブレーキの構造がよくわからず、細かい調整はできなかったが、外見でわかる摩耗はなかった」と説明したという。

しかし、同庁は、ブレーキの新旧や気温など条件を変えながら実験を入念に重ねた結果、最後の点検から事故までの間では、パッドの摩耗は大きくは進まないとの見方を強めている。

住宅側との契約上、パッドの摩耗具合も重要項目の一つとして点検することになっていた。
事故直前の点検では、摩耗が進んでいたため、ブレーキ周辺にパッドの削れた破片などが散っていたはずで、担当者が摩耗を見落とした疑いが強いと同庁はみている。

ちょっと分かりにくい内容ですが、事故を起こしたエレベータの仕組みは、

  1. カゴを重りでバランスを取っている
  2. カゴは人が乗り降りして重くなったり軽くなったりする
  3. 従って、重りでは完璧にバランスさせることは不可能
という仕組みです。

事故当時のように1人しかカゴに乗っていない場合には、重りが下がりカゴが上がる方向に動く力が掛かっています。(重りの方が重い)
バランスが取れていていないから動いてしまうエレベータを静止させるために電磁式のブレーキが働いています。
当然のことながら停電に対応するために、

  • ブレーキはカゴを静止させる時には電力切り
  • ブレーキを緩めてエレベータが上下する時には磁石に通電してブレーキを緩める
仕組みです。

事故は、エレベータが停止してドアが開き亡くなった高校生が降りようとした時に、エレベータが上昇して天井との間に挟まって死亡しました。

事故の直接原因は、ブレーキパッドの摩耗していてブレーキが働かなくなっていたからで、なぜそのような状態になったのかが問題となっていました。

  1. 静止しているべきエレベータが動いてしまった。
  2. ブレーキバッドが摩耗していたのが原因
  3. なぜブレーキパッドは摩耗したのか
  4. 電磁ブレーキの電磁石機能が弱っていた
  5. エレベータが上下する時に電磁石の力によって離れているべきブレーキパッドが接触していたので急速に摩耗が進んだ
この段階で、メーカー・メンテナンス会社サイドの見解が
  1. ブレーキパッドの摩耗は事故直前の数分間で進んだ
だったものですが、警視庁が実験した結果
  1. ブレーキパッドがブレーキドラムに接触している状態で
  2. 最後の点検から事故発生までの8日間では摩耗しないと判定
定期点検でブレーキパッドの摩耗、電磁ブレーキの劣化を見逃していたと結論づけた。ということでしょう。

それにしても、ブレーキパッドが摩耗してしまうと動いてしまうという構造で良いのでしょうか?
難しいのかもしれませんが、ブレーキパッドが摩耗するとロックしてしまって動かなくなる仕組みも不可能ではないでしょう。
なんか仕組みとしておかしいような気がします。機構を単純化して製作側のコストダウンをしたのだろうと想像しますが、メンテナンスの手間や重大事故の可能性は高くなっていたので果てないでしょうか?それだとトータルコストとしてどう評価するべきなのか?色々な問題が顕わになってきました。

6月 1, 2007 at 10:01 午前 もの作り, 事故と社会 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2007.05.31

確定実刑を国連使って無罪にする、という詐欺

いつも拝見している 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 さんが紹介していた記事 宮崎日日新聞より「無罪にする 新理事長が3000万円要求」というのがありました。

この報道について落合弁護士のコメント

真っ赤な嘘にしても、確定した有罪判決を「国連に働き掛けて取り消す」という、極めてダイナミックなところが凄いですね。

嘘は大きくつけばつくほど人を信用させやすい、と言いますが、そのことを改めて感じさせるニュースです。

というものでわたしも同感であります。
宮崎日日新聞の元記事によるとこの事件は

「国連施設誘致委員会幹事長」を名乗る大分県別府市の男性が延岡市の社会福祉法人・真隆会の新理事長に就任、補助金適正化法違反で最高裁で実刑が確定した元理事の罪を「国連に働き掛けて取り消す」などと持ち掛け、法人の運営費約3000万円を個人口座に振り込ませた疑いが強いことが分かった。情報を把握した県は定期監査の日程を急きょ繰り上げ、29日から法人会計を詳しく調べている。

というものですから「本当かよ?」と思いましたし「こんな話に引っかかるものか?」と思っていたのですが、続報がありました。

宮崎日日新聞より「福祉法人振り込み 3300万円を確認

延岡市の社会福祉法人・真隆会の指導監査を行っている県は30日、法人の運営費から「国連施設誘致委員会幹事長」などと名乗る理事長の個人口座に、約3300万円の振り込みがあった事実を確認した。
振り込み後、法人の口座には百数万円しか残っていなかった。

県は29日から、法人が同市長浜1丁目で運営するデイサービスセンターで、問題となっている運営費の流れを中心に精査。
2月21日付の法人名義の振込依頼書のコピーから、基本金約100万円を除いた運営費としての積立金などのほぼ全額が、複数の法人名義の口座から理事長の個人口座に振り込まれたことを確認した。

監査では理事会の議事録なども調査。
3月30日の理事会で、理事長に振り込まれた約3300万円を「法人存続のための裁判費用」とする補正予算が承認されていたことが明らかになった。

理事長は30日、宮崎日日新聞の取材に対し一転して振り込みがあった事実を認め、「3千万円が振り込まれたことは知っていたが、どこから振り込まれたものなのか確認していなかった」と説明した。

誠に良く分からない事件ですが

  1. 社会福祉法人・真隆会の元理事長は補助金適正化法違反で最高裁で実刑が確定した
  2. 「国連施設誘致委員会幹事長」を名乗る男性が「国連に働き掛けて取り消す」などと持ち掛けた
  3. 2月19日の緊急理事会でこの男性は理事長に選出された
  4. 翌20日に職員あてに、真隆会が保有する定期預金と普通預金の全額を理事長口座に振り込むため、預金通帳と印鑑を代理人に渡すよう要請するファクスを送信
  5. 21日に元理事長の家族らが真隆会の口座から約3千万円を引き落とし、ほぼ同額が新理事長個人の銀行口座に振り込まれた
  6. 3月30日の理事会で、理事長に振り込まれた約3300万円を「法人存続のための裁判費用」とする補正予算が承認されていた
という経過をたどったようです。

結局は社会福祉法人を私物化していて、その横取りということでないかと思います。
元理事長の家族らが一部職員の反対を押し切って、社会福祉法人名義の全預金を引き出した、ということのようですし、さらにそれを理事会で承認したことになっています。
確かに「無罪にする」もものすごい詐欺だとは思いますが、それに応じることができてかつ議事録が出来てしまうとことの方が問題であるように思います。

新理事長が、「3千万円が振り込まれたことは知っていたが、どこから振り込まれたものなのか確認していなかった」といっているのもものすごいですね。全体としてすご過ぎます。

5月 31, 2007 at 09:47 午前 事件と裁判 | | コメント (21) | トラックバック (0)

2007.05.30

ホーオブハート控訴審始まる

5月29日(火曜日)に傍聴してきた「ホームオブハート事件裁判」についてです。

「ホームオブハート裁判勝訴」の敗訴した被告側(株式会社ホームオブハート他)が東京高裁に控訴して、その第一回目の裁判でした。

ほとんどの方は裁判傍聴することがないのですから、相対的には非常に多くの裁判を傍聴していると言えるわたしですが、ちゃんとした(?)控訴審を傍聴するのは初めてです。

控訴審は、原審(地裁判決)に納得しない側が高等裁判所の判断を求める、ということですから原理的には「原審の判断が間違っている」という主張が控訴審の主張の根本になるのだと思います。
早い話が「地裁の裁判では判断しなかった全く別の話がある」などとやっていた日には裁判が終わらなくなってしまいます。
証拠によっては新たに出てきたりすることはあるにしても、原審の判断に反する証拠であれば全く新しいとは言え無関係ではないですからOKなのでしょう。

今回の控訴審で控訴被告となったCさんが地裁で勝った裁判は「金銭被害」でした。
従って、控訴審では控訴原告(原審の被告=ホームオブハート他)が争うところは「金銭被害は無かった(あるいはそれほどの被害は無かった)」となるはずだと考えます。

民事裁判は、口頭弁論で原告・被告双方が主張を書類として提出することで進行していきます。
なんでこんな面倒なことをするのか?と直感的には思いますが、原告が主張することを被告が聞かないと反論が出来ません。
裁判の仕組みについてあまり考えていないと、原告・被告を裁判所が見て正しい方の勝利とする、いった風に考えがちですが、裁判は基本的に争いであり争いの勝ち負けを裁判所が決めるものです。

このために、原告が主張しその主張を被告が反論する、という形を繰り返します。
被告側が積極的に原告をやっつけるような主張をするのは戦術的には大失敗になる恐れがあるから避ける方が良いのでしょう。言わなくて良いことは言わなければ存在しません。

こんな事情があるので、裁判では各種手続きの期日は非常に重要な意味があって、一番重大な場合には期日に間に合わないから裁判が終わってしまう、こともあり得ます。
ただし、現実には弁護士が関わっているから裁判所も裁判を進行させるのではありますが・・・。

今回の控訴審が始まるまでの経過を山口弁護士がブログに公開しています。

  1. トシオフィス、出山香は2007年3月7日に控訴
  2. それ以外の被告は、2007年2月27日に控訴
    控訴をした者は、控訴した日の翌日から50日以内に控訴の理由を具体的に主張しなくてはなりません。
  3. 5月18日にホームオブハートらからは控訴理由書が提出されました
  4. 5月20日現在、トシオフィス、出山香からはまだ提出されていません。
  5. 5月27日トシオフィス、出山香からは、控訴理由書提出
  6. 5月28日トシオフィス、出山香からは、午後0時過ぎになって、控訴理由書(2)が提出

注目していただきたいのは、東京高裁の控訴審第一回は5月29日午後3時に始まっています。
そのための控訴原告の主張が5月28日に来た、というのでは控訴被告側が対応する時間は半日も無いわけで、法廷の場で「読んでいません」としか言えなくなる危機があることです。
3月7日を起点とすると4月27日で50日になります。4月27日を起点として約一月間の時間を控訴被告が反論を作る時間に当てはめて、第一回の控訴審を開廷するという予定だったのでしょう。

それが「当日に書類が出てくる」となりました。

実のことを言えば、わたしが傍聴していた地裁の法廷で何度も繰り返された光景で、ホームオブハート側は何度も書類の提出が遅れたり、当日になったりしています。
しかし、地裁では原告と被告の立場が逆でホームオブハート側は被害者である原告のCさんの主張に反論する立場でしたから、書類が遅れるとは反論が遅れたとか反論しなかったことになります。
しかし、控訴審では控訴原告つまり訴えた側ですからそれが主張が遅れるのでは、控訴被告側に化なりの破綻を強いるわけで、裁判長が冒頭に「書類が遅れた」と注意していたのはこの点を問題にしたのでしょう。

控訴審もこんなスタートなので荒れ模様かもしれません。
しかし、冒頭に書いたように「原審に問題がある」と主張するのが控訴審なので、裁判所の判断をひっくり返すのはなかなか難しいことらしく、弁護団の説明によると控訴審では一回目で結審つまり実質的な判断をしない場合が過半数なのだそうです。

今回の裁判は、書類の提出遅れとは別に、書類そのものがかなり膨大なので一部保留になった、つまり形式的には第一回の法廷は完了していない、ということのようで書類の整備にさらに時間が必要ということになったため、次回は8月になります。
あからさまに言えば裁判の引き延ばしになったわけで、Cさんの負担が増えたことになります。
8月の法廷は注目するべきだと思います。

5月 30, 2007 at 01:45 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.28

時の過ぎゆくままに

大変な日であったと言うべきか?

今日は、昼過ぎから高校に「社会と個人」というテーマで1年生に話をしに出かけました。 出かける直前にZARDの坂井泉水死すとのニュースにビックリしつつ MIXI に書く込みました。
14時過ぎになって目的地も近づいた電車の中 MIXI のコメントを見たら「大臣が自殺」と書いてあるから、慌ててニュースを見て松岡農相の自殺を知りました。

高校生への講演は学校からテーマが指定されますが、今回は「社会と個人」ということで普通は自分の社会経験(仕事の歴史)などを語るのですが、今回は対象が1ねんせいだということもあって書いたレジメので出しが「自分が死んでしまったら世界は存在し続けるのだろうか?」という言葉で始めてました。

カントの純粋理性批判から持ってきたもので、自分から見る社会、社会から見られる自分といったことを説明するつもりでした。
これで、書いたレジメがそのまま配付されていたら、けっうこうしどろもどろになってしまうところでしたが、幸いなことにレジメに書いてある章のタイトルだけが配付されていて、特別に変な話題を取り上げることにはなりませんでした。

それにしても、高校生に説明するのに困るようなことは政治家なら避けて欲しいものです。

しかしこうして時は過ぎで行き、これが時代の流れの一部であることは間違えがありません。
帰り道で携帯電話のポーチを買いました。
電車を携帯のスイカで使うようになってから、左胸ポケットから電話を出すのはちょっと具合が悪くなってきたのでベルトに付けるポーチを買いました。
携帯電話が折りたたみでなかった時代にはポーチも買っていたのですが、随分と久しぶりです。
これも、携帯電話の使い方が変わった、時代の変化だな。と思うことしきりです。

5月 28, 2007 at 09:23 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.05.27

白河高校PTAが労働争議で解散

福島民報より「白河高PTA解散 事務職員の労働条件めぐる提訴で

福島県白河市の白河高PTAが事務職員の女性(42)から賃金の大幅な引き下げをめぐって提訴されていた問題で、同校PTAは26日、同校で臨時総会を開き、組織の解散を決めた。
裁判に応じると多大な費用と時間がかかる上、在校生らにも負担を強いることになるとして下した“苦渋の決断”。
PTAの解散は全国的にも異例で、同校では今後、学年ごとの保護者会などがPTAの業務に当たり、生徒の学業や部活動に支障が出ないようにする。

臨時総会には委任状を含めて786人が出席した。辺見美津男会長ら役員がこれまでの経過や職員に対する対応などを説明。役員らは対応策として「法廷で争う」「あらためて話し合う」「訴訟を取り下げてもらう」「解散する」の4点を示し、意見を求めた。

出席者からは「会社ならこのままでは破たん。解散は嫌だが、考えなければいけない」「裁判では負担が大きく、子どもにも迷惑が掛かる」などの意見が出た。
一方で、「穏やかな話し合いで解決したい」などと引き続き女性職員と交渉する提案もあった。

意見が出尽くしたとして挙手による採決を取り、賛成多数で解散が決定した。

総会後、記者会見した辺見さんは「つらい、悔しい。ただ、子どもたちのことを一番に考えれば解散しかなかった」と胸の内を明かした。
現在の会費の管理や清算などの手続きについてはこれから考えるという。

PTAでは、平成17年度の総会で予算に占める女性職員の人件費の割合が高いとの指摘があった。

  1. 17年度は38%
  2. 18年度は42%
  3. 19年度は45%になる見通し。
元会長が女性職員に事情を説明し、賃金を年約291万円から約177万円に引き下げて契約しようとした。女性職員は雇用の継続は希望するものの、条件は受け入れられないとして提訴した。

女性職員は平成2年4月に同PTA職員として雇用契約を結び、18年度まで17年間連続して勤務。会費の管理や連絡などの事務に当たっていた。

女性職員側はPTA解散後も訴訟を継続する方針。6月1日に女性職員を支援する会を発足させ、5日の第1回口頭弁論に臨む。女性職員を支援している県労連の小川英雄議長は「裁判逃れのための解散で、全く不当な行為だ」と話した。

一体どういうことなのか?と調べてしまいました。

福島県立白河高校

  • 大正11年(1922年)福島県立白河中学校として発足
  • 平成9年(1997年)から男女共学を実施
  • 平成18年度(2006年度)の進学実績
  • 4年生大学 260/317(82%)
  • 専門学校・就職 20/317(6%)

大変な進学校で学区内一の難関高校であるようです。

PTAが職員を雇用していることに驚いたわけで、普通に考えてPTAの業務に常勤職員が必要なものなのか?と思いますし、まして労働問題として裁判沙汰になっていることにも「なんでなの?」でありました。検索するとさっそく出てきました。

郡山地方労連のサイトより「白河高校PTA雇用職員柏木さん不当解雇 雇用の継続求め白河地裁に提訴

白河高校PTAの事務職員柏木さんは、1年雇用を繰り返し17年働いてきました。ところが年収114万円もの減額の通知に納得がいかないので労働組合との交渉での合意を求めましたが、PTA会長は合意に達しないまま3月31日解雇を通告してきました。

半分以上は学校の事務

福島県にはPTA雇用の職員が100人ちかくいます。PTA雇用職員といっても半分以上は学校の事務を行っています。事務職員の数が足りないためにこの補充をしているのが実態で、本来は県が雇用すべきものです。

法律無視の違法解雇

団体交渉でまともな話し合いにならないことから、県労働委員会にあっせんを申請しました。柏木さんは労働条件については引き続き協議することにし雇用の継続を希望しました。

しかし、PTA会長らは3月末に雇用を継続しない旨通告してきました。そして「雇用の期限は31日まで」なので解雇ではないといっています。しかし厚労省は「契約の更新を繰り返しているケースは、事実上期限を定めない雇用契約とみなす」という見解を表明しています。解雇は通常①懲戒解雇②整理解雇③一般解雇のどれかに当てはまるものですが、今回の解雇はどれにも当てはまらず、「賃金の引き下げを認めないから解雇」ということになり、著しく「合理的理由を欠く」 ものです。学校とは社会的ルールを子ども達に教える役割をもっています。その学校でこのような法律を無視した解雇はあってはならないことです。

法に基づく解決こそ重要

「法律に関係ない」とか、自分の主張に従わないから解雇、労働委員会などの第三者機関の「あっせん」にも応じないなどというなどというやりかたは、教育に携わるひとのやることでしょうか。安倍首相の好きな「規範意識」を欠くことになるのではないでしょうか。

なんとまぁ、PTAが学校の職員のために給与を支払っていたということなりますが、公立高校でこんなことがあって良いのでしょうかね?
そっちの方がよほど重大な問題ではないでしょうか?

わたしも社会人講師として学校に行きます。学校から謝礼が出る場合があります。(ケースバイケースでほとんどの場合学校は講師派遣費用に関知しません)他にも臨時で学校の仕事に参加する人は多いはずですが、スポット的な仕事でしょうし事務処理といった広範囲の事には責任問題もあるから関わらないのが普通でしょう。

学校の職員の体制は意外と複雑で、教員・事務職員の他にも調理(給食)担当や昔の言い方の用務員という仕事もありますし、人員も事務室(仕事部屋)もあります。
逆に言えば、学校が雇用できる人についてはPTAに属するなんてヘンなことをしないでも何とかなるようになっています。
これは日本の近代教育が色々問題ありとは言われても一貫しているからシステムとして整備されているからなのでしょう。

そうしかおもっていなかったから「PTAの常勤職員」に驚いてしまったわけです。
やっぱりこれは全体の仕組みとしてヘンだし、その結果としてPTAが解散するというのもヘンですよ。

5月 27, 2007 at 01:11 午後 教育問題各種 | | コメント (122) | トラックバック (1)