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2007.12.30

パキスタンからトルコまで

AFP BB より「パキスタン政府、総選挙延期の可能性を示唆

【12月30日 AFP】

パキスタン政府は29日、ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相が自爆テロで死亡し、それに伴い全国的な暴動が発生したのを受け、来年1月8日に予定されていた総選挙が延期される可能性を示唆した。暴動により、これまでに38人が死亡し、53人が負傷した。

■PPPは30日に総選挙の参加・不参加を決定

欧米各国はパキスタン政府に対し、ブット元首相の死に伴う混乱の中でも民主化プロセスを進めるよう要請しているが、野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML)のナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相はすでに総選挙のボイコットを表明している。

また、ブット元首相のパキスタン人民党(Pakistan People's Party、PPP)議会派は、総選挙の参加について30日に決定を下すと発表した。

■ブット元首相の死因をめぐり激しい論争

一方、ブット元首相の死因をめぐっては、激しい論争がわき起こっている。

PKKは、ブット元首相の死の真相を隠蔽しようとしているとして政府を非難。これに対し、同国内務省は同日、同元首相の死因についての説明は「真実以外の何ものでもない」と述べ、PKKからの要請があれば検視のために遺体を掘り起こすと言明した。

ブット元首相はラワルピンディ(Rawalpindi)で開かれた選挙集会の会場を離れようとした際、自爆テロに遭い死亡した。当初の報道や目撃者の証言では、爆発前に射殺されたと伝えられていたが、政府はブット元首相の遺体からは銃弾や爆弾の破片は発見されず、自爆テロ発生時に伏せようとした際、車両のサンルーフに頭をぶつけたことが死因になったと発表した。

PPP幹部はこの政府の説明を「でたらめ」と一蹴(いっしゅう)。ブット元首相の遺体洗浄を行った同元首相報道官のSherry Rehman氏は、「彼女の後頭部から貫通した銃創を見た」と証言し、「政府は真実を隠蔽しようとしている」と主張した。(c)AFP/Nasir Jaffry


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すごい展開になりつつあって、暗殺を企てたものが政治の混乱を狙ったのだとすると成功しつつあると言えるでしょう。
アメリカ側から見れば、パキスタンの政治的安定を確保しないと隣国アフガニスンタンの安定などあり得ないわけだし、さらにパキスタン・アフガニスタンと接するイランの反米的な姿勢にも悪影響が出る、と考えているでしょう。

しかし、トルコ軍はイラクに侵攻する様子を見せていて、アメリカはかなり抑える方向で動いたようですが、すでにトルコ国内の政治情勢がイラク領内に侵攻せざる得ないところまで来ているようです。

アメリカのシナリオは破綻したと言って良いでしょうが、ではこの地域の安定はどのような形で実現するのか?
大げさに言うと、近代国際社会の原理にまで戻るような騒乱がすぐそばに迫っているような印象すら受けます。

12月 30, 2007 at 11:23 午前 海外の政治・軍事 |

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