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2007.11.28

FX取引は賭博であって公序良俗に反する?

サンケイ新聞より「FX業者に賠償命令 「取引は賭博」と認定

茨城県の主婦(66)が、違法な取引を勧誘されたとして、外国為替証拠金取引(FX)業者の「シー・エフ・ディ」(東京、破産)の元代表取締役や元従業員に約3200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、約2900万円の支払いを命じた。

FXは、業者に預けた証拠金を担保に外貨を売買し、為替相場の変動などで利益を狙う取引。リスクが大きい半面、多額の利益を得られることもあり個人投資家の人気は高い。

杉山順一裁判官は、同社は主婦相手に、市場を通さずに当事者間の相対取引をしていたと認定した上で

「同社の取引は
『当事者間で
予測できない事情で
財産上の利益を争う行為』
である賭博に該当し、
公序良俗に反する」
と判断。

違法な取引に勧誘したなどとして元従業員らの賠償責任を認め、証拠金全額と弁護士費用の支払いを命じた。

判決によると、主婦は平成17年3~10月にFXの証拠金として約2700万円を支出。取引の結果、約1000万円の損失を出した。

シー・エフ・ディは債務超過になったことから17年11月、金融庁から半年間の業務停止処分を受け、後に破産した。

う~む・・・・・・

なんか議論を呼びそうな判決ですね。
判決文に注目でしょう。

当事者間で予測できない事情で財産上の利益を争う行為である賭博に該当し
というのは、予測が本質的に結果を保証しないものなのだから、予測が当たった・予測が外れたという話とは別に、予測が出来ないというのが存在するのか?が問題になるように思います。

あまりに幅広く解釈するとあらゆる商行為が賭博であるとも言えるわけで、この業者(シー・エフ・ディ)の取引が賭博に該当する、というのかFX取引そのものが賭博に該当するというのかによって大きく話は変わります。

個人的には先物取引は本質的にはバクチ(賭博)であり、偶然による結果が誰かの利益が誰かの損失となって、社会(世界)全体ではプラスマイナス・ゼロになることで価格決定のメカニズムとして有効に機能している、と考えています。
先物取引に素人が参加するものではないと断言しますし、参加するのであれば参加した時点でプロであって、被害者となりがたい立場になっている思うのですがねぇ。

11月 28, 2007 at 01:14 午前 事件と裁判 |

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コメント

為替ってそもそも相対取引なんですけどね・・・。
それが賭博と言うなら、世界中の銀行や外貨を稼ぐ企業が賭博していることに成りそうななんですが、
そこのところはどうなんでしょうかね?
ついでに言えば日銀だってほぼ損と分かっててドル買いしていたわけですし。

TBSと楽天の騒動の時も思いましたが、裁判官の頭が思考停止に陥っている気がします。
時代の流れや、経済の流れに対してちょっと疎い、かつ保守的な気がします。

投稿: なる | 2007/11/28 4:33:49

この判決は全文を読まないと分かりませんよね。

そもそも、賭博的だからダメというのでは無理なのであって、「実質的に賭場開帳に当たる」ということでないと無理だと思うんですがねぇ。

投稿: 酔うぞ | 2007/11/28 10:05:35

 賭博罪の構成要件や判例を調べないと、素人にはなんだかよくわかりませんな。裁判官は、法令を蓄積された判例や慣行に照らして、判決文を書いているだけでしょうから。

投稿: Inoue | 2007/11/28 13:25:54

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