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2007.11.04

パキスタンで戒厳令

サンケイ新聞より「パキスタンに戒厳令憲法停止、最高裁長官排除

パキスタン国営テレビによると、ムシャラフ大統領は3日、非常事態を宣言、現行憲法を停止し暫定憲法命令を発令した。
命令はムシャラフ氏が兼務する陸軍参謀長名で出され、事実上の戒厳令。
イスラム過激派による自爆テロなど、国内の治安悪化を理由にするとみられるが、大統領選の出馬資格をめぐる訴訟で同氏に不利な判決を出すと予想される最高裁の封じ込めが目的とみられる。

民放テレビやAP通信によると、首都の電話回線が不通となり、軍がテレビ局や最高裁の建物に展開、最高裁の執務室にいたチョードリー最高裁長官を排除した。大統領は3日夜、戒厳令について国民向けに演説するという。

約8年間にわたり権力の座にあるムシャラフ体制への反感は国民の間で強まっており、反発を呼ぶのは必至。抗議デモが頻発する事態も予想され、核保有国であるパキスタンの混乱で、テロとの戦いを同国と展開する米国をはじめ国際社会の懸念も強まりそうだ。

最高裁では10月6日に行われた大統領選での立候補資格をめぐる審理が継続中。暫定憲法命令により、裁判所の機能も停止もしくは縮小される可能性がある。非常事態はムシャラフ氏に批判的なブット元首相が国外に出たタイミングを狙ったとの見方もある。

ムシャラフ氏は10月6日に行われた大統領選で最多票を獲得したが、事実上の軍トップである陸軍参謀長を兼務したまま出馬したため、公職兼任者の立候補を禁じた憲法に違反するとして対立候補が提訴していた。

ムシャラフ氏は1999年のクーデターで実権を握り、暫定憲法命令に基づき大統領に就任。2002年に総選挙を実施して民政復帰したが、憲法改正で議会解散権を得るなどして大統領権限の強化を図ってきた。

気にはしていた気ですが、まさか非常事態宣言・憲法停止といったことになるとは予想外です。
10月の選挙で最多得票というか圧倒的多数だとされていて、いわば信任された事になるでしょうが、その段階で「立候補が憲法違反だ」となって、公式には立候補していないようです。
つまり選挙自体が公職選挙ではなく人気投票だったことになってしまう。

パキスタンの政治史は極めて複雑で、JICA(国際協力機構)の資料(PDF)に「政治史に見る内政の特徴」というのがあります。
近代史では何らかの形で軍が政治に関与してきた歴史が上記の資料で述べられていて、政治的なターニングポイントはクーデターばっかりです。

また、社会主義や中国の意向もパキンスタンの内政に大きく関わってきました。
核保有国でもあり、無事に大統領選挙の決着が付くことを願っていましたが、戒厳令になってしまいました。
注目する必要がありますね。

11月 4, 2007 at 11:34 午前 海外の政治・軍事 |

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