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2007.10.03

中学生・砲丸投げの授業で頭蓋陥没骨折

産経関西より「砲丸直撃、中3重傷授業中、通報せず大阪・守口

2日午前11時半ごろ、大阪府守口市佐太中町の市立庭窪中学校の運動場で、砲丸投げの授業中、3年生(14)に、別の生徒が投げた砲丸が頭に当たり、左後頭部陥没の重傷を負った。
病院に搬送されたが、命に別条はないという。学校側は救急車を呼び、市教育委員会には連絡したが、警察には通報していなかった。
守口署は業務上過失傷害の疑いも視野に、学校関係者らから事情を聴く。

市教委や学校によると、事故当時は3限目の体育の授業中で、3年生2クラスの男子生徒36人が、3~4人のグループごとに約15メートル離れて投げ手と拾い手に分かれて練習。
事故当時、岳本君は拾い手で、隣のグループが投げ損じた砲丸を拾おうと身をかがめた際、自分のグループの男子生徒が投げた砲丸が左後頭部に直撃したという。

砲丸は直径約12センチ、重さ約2・7キロ。通常は女子中学生が使用するやや小さめのものだった。3年生で砲丸投げの授業はこの日が初めてだったという。

担当していた体育科の男性教諭(54)は約10年間、同校で砲丸投げの授業を行っており、授業前に安全確認をするよう生徒らに説明したが、投げ方やタイミングなどについて具体的な取り決めはしていなかったという。

同校では事故後、警察に通報しておらず、約5時間半後の午後5時ごろ、報道関係者からの問い合わせで警察が知り、警察側から同校に電話を入れたという。

庭窪中の校長は「安全であるべき学校で事故が起きたことにおわび申し上げる。安全の配慮が足りなかったことは認めざるをえない」。
市教委の指導部長は「校内で起きたことなので通報する必要はないと思った」と釈明した。
今後は砲丸投げの授業は取りやめる方針という。

全体としてずいぶんひどい話だと思う。

投げ手と拾い手に別れてについては、他の報道では「並んでキャッチボールの要領で」との説明があった。
また、実際の事件(ここでは事故とは呼ばない)でも、拾いに行った生徒に他の生徒が投げた砲丸が当たっているのだから、同時に複数の砲丸を投げ合っていたのは明らかだ。

危険なものを取り扱うときの大原則に、同時に複数を動かしてはいけない、というのがあってこれはごく普通の身を守るための常識だろう。
こんなところに反しているのが、学校側の常識=社会では非常識、と言えるのが教育委員会の発言だ。

教育委員会の指導部長にとっては生徒が頭蓋骨陥没に至るようなことは事件どころか事故ですらなく、日常的に起きる「事」なんですね。
随分とひどい発言だと思う。

砲丸の授業が云々ではなくて、根本的に安全管理の意識が無いのではないか?
人間が大勢集まっているときに一番注意するべきは安全管理で、しかも失敗したときにも安全に、というのが安全管理の常識だ。
「失敗したから怪我をした」という認識であれば、それ自体が間違っている。

10月 3, 2007 at 09:40 午前 事故と社会, 教育問題各種 |

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コメント

 2グループに分かれて、相手方に投げるというあたりが狂ってますよ。どこの世界に、砲丸をキャッチボールする授業がありますか。
 素人が考えても、

1.全員で一方向に投げる
2.全員が投げ終わったら、拾いに行く
3.1に戻る

この繰り返しなら、事故は起こらないですよ。

投稿: Inoue | 2007/10/03 11:25:02

あ~砲丸は一発当たったら取り返しのつか
ない事態になりますからね

>1.全員で一方向に投げる
 の指導の時点で駄目ですよ
砲丸に慣れていない生徒は真横に飛ばす
 可能性も有りますし、往々にしてそういう
 生徒は砲丸投球が遅れますから他の投球  後の生徒が当たる方向に出ている可能性
 も否定できない。

 ここは時間がかかろうが各自周りの安全を
 確認しつつ一人一投げが安全です

 と過去に砲丸死亡事故があった学校のOBが言ってみる 

投稿: YO | 2007/10/03 19:26:27

テレビのニュースでは、被害生徒が相手生徒が投じた砲丸ではない、つまり斜め前の生徒が投じた砲丸を処理するために指定線より前に出たところ、相手の投げ手が下手投げで投じたためにまるでよその方向に飛んでそれが後頭部に当たってしまった、ということでした。

どう考えても、一斉に投じて、その後に回収に入るべきですし、そもそも砲丸を下手投げすることを許すべきではないです。

担当していた教師は何をやっていたのか?

危険な事をさせているのだから、それをコントロール出来ない時点で、事故があろうが無かろうが責任は追及されて当然だし、その上で傷害事件になったのだから過失傷害罪は当然でしょう。

投稿: 酔うぞ | 2007/10/03 19:40:05

ここはなかなか難しいのですが
砲丸なんか手に持って誤って落して足の上に
落しただけで大怪我します。

ある意味凶器を生徒を委ねる訳で慎重な指導をするべきですよね

今回の場合も相当な指導が指導の先生から生徒側に行われていた物と想像します
(そうでなければ打ち首獄門ですな>この教師)

しかしながらそれを理解していない馬鹿の瞬間
の生徒の行動まで制圧できるかというとムリだろうという感想です。

はっきり言うと投球を遅らせて「下手投げ」で投げて当てたって・・・?
それはワザと狙って当てんじゃ・・・?

無論事故の責任は指導教師が全責任を負うべきという事に反論は有りませんが

運が悪くて可哀相という感想がぬぐえないのも確かです。

投稿: YO | 2007/10/03 20:59:25

修正

>しかしながらそれを理解していない馬鹿の瞬間
の生徒の行動まで制圧できるかというとムリだろうという感想です。

>しかしながらそれを理解していない馬鹿な生徒の瞬間の行動まで制圧できるかというとムリだろうという感想です。

です

投稿: YO | 2007/10/03 21:08:19

 中3ですからねえ、砲丸が人に当ったらどうなるかの想像はつくわけで。
 一斉に投じるにしろ個別にしろ、安全エリアと危険エリアを認識させるのが必要なのですが、そこの指導がどうだったのか。

 自分の身を守るには、投げる人間から十分な距離を保つようにしないといけない。
 人を傷つけないためには、投げる人間は周囲から十分な距離が確保された状態で投げるようにしないといけない。
 自分の安全を守る、周囲(他人)の安全を気をつける、という基本を指導できていたか、という点で、指導教師の責任はあると思いますが、生徒側も自分達の身の安全がかかっているのですが危険の感度に不安を感じます。

 砲丸投げの授業をやめるうんぬんは何か違うと思いますが、そうしたことが書かれていると邪推を禁じえません。
 
 今回の砲丸投げの事故にしろ、自分や周囲の安全を気づかう必要のある(ある意味危険な)体験なしにきてそうした心構えができていなかったということも一因ではないのかと。

投稿: 北風 | 2007/10/03 21:52:49

私の通っていた中学校では、二列に並んで向かい合って投げていました。
A列の人間が先生の合図で投げて、最後の砲丸が転がり終えるのを先生が確認して、
B列の人間が拾いに行き、B列が全員拾って戻ってから、B列に投げる合図が出ていました。
向かい合った列の間隔は、中学生では届かないくらい広く取っていましたので、
普通の生徒では、その半分も届かず、投げた本人が取りに行くほうが合理的だったかもしれません。
砲丸の扱いも、飛んでいる物には当然、転がっているものにも手を出してはいけませんでしたし、
持ち運びも必ず両手でするよう、指導されていました。
取り扱いは、厳しく指導されていましたので、覚えていますが、投げた記憶があまりありません。

投稿: mimon | 2007/10/03 22:26:17

2.7kgの砲丸を15m”しか”間を空けずに、というところにだれも疑問を持たない事に、違和感を感じます。
もちろん、複数を同時に投げあうこともおかしいと思います。

投稿: | 2007/10/04 11:16:25

 もともと、砲丸投げなんて危険な授業はすべきじゃなかった、ということでよろしいでしょうか?

 話が少しズレるので恐縮ですが、私は小浜逸郎の
「公教育は主要科目のみに限定して、体育や芸術や社会見学や体験学習や課外活動みたいなことは、民間にアウトソーシングして、教員の負担を減らすべきだ」
に全面的に賛成です。
 これだけ社会が豊かになった時代に、どうして学校の貧弱な設備で、音楽やスポーツをやらなきゃならんのか。水泳をやりたいならスイミングスクールへ行けばいいではないか。

投稿: Inoue | 2007/10/05 1:05:52

>公教育は主要科目のみに限定して

なかなかデリケートですね。

わたしはこの4年間ぐらい主に高校を中心に数十校で社会人講師をやっていますが、社会人講師が学校に入る必要性がどこから生じたのか?を考えると、社会教育の機会が極端に減ったことが問題の根本だと思います。

そういう意味では、学校教育に社会教育を入れるという方向性か選択の余地がないでしょう。

確かに、学校で主要科目の授業のみにすることは可能で、おそらくは学校の負担というか学校にいる時間を2/3とか半分にすることも考えられますが、それは現実には街中に何もしない青少年がうろつくことになります。
これは、都立高校の考え方です。

だから、都立高校では3部制(朝、昼、夜)の高校を始めた。

そういう側面も考えないと、学校のあり方がまとまらないのが現実です。
教育内容の変更は大いにありだと思いますが、時間については削減ではなく増加の方が妥当かもしれません。

投稿: 酔うぞ | 2007/10/05 2:01:29

基本的に学習指導要領から外れているものを勝手に指導しているのだから法律違反。付け加え、それで事故を起こしているのだから、事故では済まされないと思う。

投稿: 中山 | 2007/10/05 16:56:09

学習指導要領は法律じゃないです。

投稿: tambo | 2007/10/09 13:56:31

大阪って生徒も生徒なら先生も先生だな

投稿: あー | 2008/02/29 21:44:17

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