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2007.09.27

ミャンマー・国連での国際政治問題が顕在化?

ミャンマーの軍事政権に反対する僧侶のデモが大規模になって死者と負傷者多数が出たと報じられ、国連も動きを見せています。
国際政治の問題になりつつあります。

CNN.co.jp より「僧侶らのデモ隊に発砲、死者の情報 ミャンマー軍政

ヤンゴン──仏教僧主導の反軍事政権デモが続発するミャンマー政局で、僧侶らが前夜に布告された集会禁止令などを無視し旧首都ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダ(仏塔)付近で26日、デモ行進を新たに実施した。ヤンゴンでは9日連続の抗議デモ。

これに対し、警官隊はデモ隊を解散させるため仏教僧らに威嚇発砲し、催涙ガスも発射。タイに本部があるミャンマーの反軍政グループはCNNに対し、衝突で少なくとも1人の僧侶が死亡、市民3人が負傷した、と述べた。

この事実の真偽は不明だが、ミャンマー内の活動家の証言としている。別の仏塔に結集していたデモ隊にも発砲、死亡者が出たとの情報もある。

反政府感情の高まりを懸念し、国民の尊敬を受ける僧侶の弾圧はこれまで避けてきた軍政が強硬路線に転じたこともうかがわせる。
軍政の人権侵害などを批判する欧米諸国が威嚇発砲、デモ規制に反発するのも必至となっている。
26日のデモは収まったとみられるが、27日以降の僧侶、軍政の動向が極めて注目される重大局面となってきた。

シュエダゴン・パゴダでは、僧侶、活動家ら多数が逮捕された。警棒で殴打される暴力も受けたという。行進に参加していた僧侶、市民らの数は不明。

軍政は25日夜、午後9時から午前5時までの外出禁止令を布告、5人以上の集会も禁止した。26日の実力阻止はこれに基づくものだ。

AP通信によると、同パゴダ周辺では仏教僧や支持者200人近くが排除を狙う警官隊に追跡され、一部は混乱の中で倒れる騒ぎとなった。治安当局はパゴダ入口に有刺鉄線を張り進入を阻止したが、デモ隊はこれを突破する動きも一時見せた。警察のオートバイが焼かれたとの情報もある。

デモ隊には、仏教僧と学生、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏率いる野党・国民民主連盟のメンバーなどが加わっていた。シュエダゴン・パゴダから市内中心部の別のパゴダに向かったが、軍のトラックに阻止された。

CNN.co.jp より「ミャンマー情勢で国連安保理の緊急招集を要請、英首相

イングランド・ボーンマス――政府批判の仏教僧らと軍政の対立が深まるミャンマー(ビルマ)情勢で、英国のブラウン首相は26日、国連に対し安保理の緊急招集を求め、事態悪化の防止に努める特使を早急に派遣すべきだとの考えを示した。

与党の労働党大会が開催されているボーンマスで記者団に述べたもので、デモ多発を受け外出禁止令、集会禁止などを打ち出した軍政の対応を踏まえ、「今後数日間の情勢の注視が極めて重要」と事態の悪化を懸念、早急な対応策を求めた。

また、欧州連合(EU)の閣僚級会議が招集され、ミャンマーへの制裁策延長を協議する方針を明らかにした。

今回のデモ隊には、仏教僧と学生、政治改革運動指導者でノーベル平和賞受賞者のアウン・サン・スー・チー氏率いる野党・国民民主連盟のメンバーなどが加わっているとされる。自宅軟禁中の同氏の亡き夫は英国人で、英政府はスー・チー氏の処遇問題でミャンマー軍政を一環して批判してきた。

読売新聞より「ミャンマー緊迫で国連安保理、非公式の緊急会合

【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会は26日、ミャンマー情勢の緊迫化を受け、同日午後(日本時間27日未明)に緊急の非公式会合を開くことを決めた。

安保理筋によると、ガンバリ国連事務総長特別顧問による情勢報告の後、ミャンマー軍政に自制などを求める報道機関向け声明を発表する方向で調整が進められている。

一方、米国と欧州連合(EU)は26日、安保理が「制裁を含むさらなる措置」を検討することを求める共同声明を発表した。米英などが近く制裁決議案を提案する可能性もあり、ミャンマーへの圧力強化に反対する中国、ロシアなどとの対立が予想される。

日本は1988年の軍事クーデータによる現政権(軍事政権)を素早く承認していますが、イギリスなどはアウン・サン・スー・チー女史の軟禁といったことに反対し、またミャンマーの軍事政権自体が首都の移転などについても海外に情報を明らかにしないこともあって、ほとんど唯一の友邦が隣国中国となっています。

中国から見ると、ミャンマーの西海岸はアンダマン海・インド洋に繋がる軍事的要衝と言えます。
ミャンマー国内の動向も重要ですが、今回の事件をテコに米英と中国との争いにどういう影響が出てくるのか、といった面からも注目するべきでしょう。
もちろん、その間に立つ日本の立場も大問題です。

9月 27, 2007 at 09:57 午前 海外の政治・軍事 |

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受信: 2007/09/28 23:26:13

コメント

@niftyトップページ「旬の話題ブログ」コーナーにて、
9/27に本ページの記事を紹介させて頂きました。
紹介記事については、「旬の話題ブログ」バックナンバーで
半年間、ご覧いただけます。

死者や負傷者が出たこと、心が痛みます。。
お亡くなりになった方々の御冥福をお祈りするとともに、
世の中が平和になることを願って、本記事をピックアップさせていただきました。

今後も@niftyをご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。

        @nifty「旬の話題ブログ」スタッフ

投稿: 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007/09/28 10:47:36

 ビルマ(ミャンマー)における騒乱の様子は中国、ロシア、北朝鮮などはどの程度国民に知らせているのでしょう。たとえばテレビなどで。

以 上

投稿: 島田 浩 | 2007/09/30 10:55:37

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