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2007.09.15

ポンバルディア機主脚の構造

朝日新聞より「欠航、連休にずれ込む ボンバル主脚事故で緊急点検

着陸時に主脚が壊れる事故が3日間で2度もあったカナダ・ボンバルディア社製のDHC8―400型機。
いずれも海外の事故だが、影響は同型機が24機運航する国内にも及び、緊急点検による欠航は連休にずれ込んだ。
同型機は今年3月、高知空港で前脚が出ずに胴体着陸したばかり。「またか」。相次ぐ脚のトラブルに、利用者や航空会社の不安は高まる。

「心苦しく思っています」。14日、羽田空港近くの事務所で記者会見したボンバルディア社のトッド・ヤング副社長は、多くの欠航を出す事態について謝罪した。
この日、同社はアジアで最初のサポート事務所の開設を盛大に披露するはずだったが、会見は事実上、釈明の場になった。
「欠陥機では」との記者団からの問いに、「高いレベルの認証を受けた安全な航空機だ」「今回の点検要請は、迅速に対応した証し」などと答え、火消しに躍起だった。

着陸直後に右主脚が破損する事故は、デンマークで9日、リトアニアで12日に起きた。
同社によると、右主脚を出し入れする油圧ピストンの先端部のボルトが外れ、その影響で主脚が正しく固定されない状態に陥ったらしい。
11日から航空各社に主脚の点検を求め、12日には着陸回数が1万回以上の機体の運航停止を要請。13日には、より詳細な点検指示を出した。

日航と全日空両グループは、連日夜遅くまで点検作業と広報対応に追われた。
それでも13日に計87便、14日に日航系41便が欠航。日航系は3連休中も伊丹―宮崎間など計8便が欠航し、他機種による臨時便を出さざるをえなくなった。

テレビのニュースで着陸したら片方の主脚が引っ込んでしまった、という衝撃的な映像が流されて大問題になっています。
国交省は事故については非常に明快にサイトにアップするので調べるのも簡単になりました。

「ボンバルディアDHC-8-400型機の2件の事故を受けた我が国の同型式機に対する点検指示について(製造国政府の耐空性改善命令TCD-7157-2007に基づく措置)」(PDF)に点検箇所の図がありました。 点検内容は以下だそうです。

  1. 左右の主脚全般について目視点検
  2. 主脚格納作動器のシリンダー先端のナットについて、ナット及びゆるみ止めワイヤーの取付状態の目視点検

全般の点検は当然ですから、問題がシリンダーの先端のナットとそのゆるみ止めのワイヤーとなります。

Up2

シリンダーの先端のナットが緩んでいてはいけないと言うことなのでしょうがどう見ても単なる油圧シリンダーのように見えるし、シリンダーの固定部はナットの隣の部分でしょうね。
どういう具合に取り付けてあるのかというと。

Up3

Up1

こんな具合になっています。
飛行機の可動部分はコンパクトにするために妙に凝った構造が多いのですが、これもそのようで、水平になっているハシゴのようなパーツがトグル機構として脚出し位置でロックするのでしょう。

油圧シリンダーのピストンが押した位置がロック位置まで届かなかったと考えるべきでしょうが、そうなると「ナットはなんの役目をしているのだ?」になりますね。

ナットが回ってしまうとシリンダーの幾何学的位置が狂ってしまうような設計だと言うことなのでしょうか?
なんかちょっと巧妙に過ぎるという印象があります。

9月 15, 2007 at 12:48 午後 もの作り |

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コメント

主脚の動作は
http://www.youtube.com/watch?v=z-tUhGxsT2M
をみると想像しやすいようです。
ご参考まで。

投稿: kumakuma1967 | 2007/09/18 14:38:12

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