« ミネアポリスで橋が崩壊 | トップページ | 保育園児・車内に閉じこめられ死亡 »

2007.08.06

安全教育か危険回避の訓練か?

朝日新聞より「ドライアイス入れたペットボトルが破裂、小学生2人けが

5日午後4時25分ごろ、大阪府東大阪市中石切町5丁目の中石切公園で、同市の小学3年男児(9)が手に持っていたドライアイスの入ったペットボトルが破裂した。
男児は両手や胸を約20針縫うけが。近くにいた小学1年男児(6)も右腕に軽いけがをした。ペットボトルは、約10分前に公園にいた中学生らが砂場に埋めたもので、男児が掘り起こしたところ破裂したという。

枚岡署は、ペットボトルを埋めた同市内の中学1年の男子生徒3人を、過失傷害の非行事実で児童相談所に通告する方針。

調べでは、中学生らは近くのスーパーで保冷用にもらったドライアイスを公園で容量500ミリリットルの2本のペットボトルに入れ、1本はまもなく破裂した。しかしもう1本が数分たっても破裂せず、ふたも開かなくなり、砂場に埋めて公園を離れた。
1本目の破裂を見ていた男児が掘り出したところ、破裂したという。

中学生らは「破裂の方法を友達に聞いていたのでやってみた。1本が破裂せず怖くなり埋めた」と話しているという。

夏休みだなあ、という感じの事件でもありますが、子細に読んでみるともうちょっと何とかならないのか?という印象です。

  1. 中学生が500ミリリットルのペットボトル2本ドライアイスを入れた
  2. 一本はまもなく破裂した
  3. 二本目は数分経っても破裂しない
  4. 中学生は怖くなったから砂場に埋めて、講演から離れた
  5. 10分後、破裂したのを見ていた小学生が掘り出した
  6. その後、手に持っている状態で破裂、両手胸に20針縫う怪我になった

問題を挙げると

  • 密閉容器のペットボトルにドライアイスを入れて栓をした
  • 爆発しないから砂場に埋めた
  • 爆発したのを見ていて、掘り出して手に持っていた

この三点はどれも劣らずの「少しはものを考えろ!」でありましょう。
危険についての感受性の低下といったものを感じてしまいます。

高校生にロボット製作の授業をするときに、ドライバー、ニッパーといった工具についても工場並みの安全教育をしていますが、それでもドライバーやペンチを用もなく持って遊んでいる生徒が出ますから、そういうのは即座に注意します。
そうすると「あっ、注意されてた」という感じでパッと止めるのですが、しかしペンチを両手でもってパチパチと開いたり閉じたりといったことをやってしまうのがちょっと不思議なんですよね。

また、プラスチックパーツのヤスリ掛けをさせると、ヤスリを自分の顔の方に向かって動かすのがいます。
ま、覗き込んでいるのと方向が逆ということでありますが「滑ったらどうするのだ?」となるわけです、こういうことを注意するのも授業の内とおもって対処していますが、どうも着実に安全をおろそかにする傾向は強くなっているように感じます。

8月 6, 2007 at 09:27 午前 事故と社会 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/16022626

この記事へのトラックバック一覧です: 安全教育か危険回避の訓練か?:

コメント

幼い頃から高層マンションで育つと、高所平気症なる症状を示す子供が出るらしい。
http://www1.cts.ne.jp/~clab/Tokyo/Tokyo4.html

恐怖というのは安全を脅かされたときのセンサーですから、過剰も、不足もいけないのでしょうね。

コワイモノ知らずは、古来命を縮めます。

安全な方がいいに決まっているとはいえ、危険予知のできない人間が増えれば、
「安全なこと」の範囲はどんどん狭くなります。
それはつまらない生き方だろうし、窮屈ですよね。

良い塩梅、というのは難しいものです。

投稿: もこもこ | 2007/08/06 11:19:58

二酸化炭素は、中途半端な温度・圧力のところに臨界点(31.1℃、7.4Mpa)がありますので、日常生活の感覚とは、異なる挙動を示すことがあり、要注意(小さな事故が多い)です。

投稿: mimon | 2007/08/06 19:38:56

わたしは、怪我した小学生ふたりが

「爆発するところを見ていて掘り出した」

に注目します。
「爆発したのだから、次も爆発するだろう」と掘り出しのだと思いますよ。
確かに「あっちは爆発したが、こっちは爆発しなかった、だから掘り出した」というのもあるとは思うけど、やっばり「爆発するだろ」の方が強かったと思う。

そうなると「爆発するものを手に持っていた」ところに恐ろしさを感じるわけです。

なんて言うかな、ハンマーで殴ると痛いのが試した、みたいな根本的なところに危険があるのではないか?
と感じてしまうのです。

痛みとか危険とかは、徐々に経験して先を予測できるようになるより手がないわけで、ここらがうまくできないと後々大変なことになる、ということでもあります。

投稿: 酔うぞ | 2007/08/07 1:13:37

危険物への恐怖心より好奇心が勝ってしまったという印象を受けます。
事例として近いのは毎日新聞記者の不発弾を持ち帰ろうとして空港で爆発させた件ではないでしょうか。

投稿: サルガッソー | 2007/08/07 10:37:00

コメントを書く