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2007.08.06

保育園児・車内に閉じこめられ死亡

朝日新聞より「ワゴン車内への園児放置、福岡県警が家宅捜索 北九州

北九州市小倉北区の私立中井保育園に通っていた園児(2)が園の送迎用ワゴン車内に放置されて死亡した事故で、福岡県警捜査1課と小倉北署は6日、同保育園に対し業務上過失致死容疑で家宅捜索に入った。園長(31)が立ち会った。

調べによると、園児は7月27日夕、保育園から約240メートル離れた入浴施設の屋根のない駐車場に止めていたワゴン車内で、2列目と3列目の座席の間に仰向けでぐったりした状態で見つかった。搬送先の病院で間もなく死亡が確認され、司法解剖の結果、死因は「熱射病の疑い」とされた。

この日、園児21人は3組に分かれて園外保育で近くの公園に出かけており、午後1時半ごろ、暖人ちゃんら園児7人、保育士ら職員2人が乗ったワゴン車でいったん園に戻った。だが暖人ちゃんが降りたかどうか、保育士らは確認していなかったという。

県警は、保育士らの刑事責任が問えるかどうか、園の管理体制に問題がなかったかどうか、慎重に捜査を進めている。

園側は今月3日、市に事故報告書を提出。北村園長らの説明によると、保育園のスタッフが暖人ちゃんを発見したのは7月27日午後4時50分。遠足に参加した他の園児たちが園に戻った同1時半から、約3時間たっていた。園側が119番通報したのは同5時29分で、発見から約40分経過していた。

県警が翌28日、事故があったのと同じ時間帯に炎天下で実況見分をした結果、車内の温度は50度近くまで上がった。

同保育園は事故の翌日から休園している。

この事件は報道された直後に記事にしようかとも思ったのですが、分からなかったのが亡くなった園児が車内にどのように居たのか?でした。
今回の報道だと

2列目と3列目の座席の間に
仰向けでぐったりした状態

とのことですから、床の上ですね。車は写真によると普通のミニバンです。

園児7人と職員2名で、保育園に帰ってきて、一人残っているを見過ごしてしまった。
ということのようですが、職員2名は一名はドライバーでしょうから、もう一人の職員はどの席に座っていたのだろうか?多くの場合、バスでない限りこの手の人を運ぶときには、本質的に3名体制なんですよね。ドライバー、車内、車外(ドアの開け閉め)の3人分

車の仕様といい、チェックしなかった事といい、なんか最初からダメ、という印象が強いです。

8月 6, 2007 at 01:13 午後 事故と社会 |

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コメント

こんにちは、なんとも痛ましい事故ですね。

ショックだったのは、人数確認以前に、3時間も姿が見えなくても、
保育士が気づかなかったのか?ということです。
多分、お昼寝とか、おやつとか、全員がそろう場があったと思われますが、
「○○ちゃんがいない」と、人数でなく、個人の不存在に気づかなかったのか?
一回きりのイベントなら、人数確認しないとわからないでしょうが、毎日生活している場です。
ただ預かるだけの、個人と個人のつながりのない園だったのでしょうかね。

投稿: tambo | 2007/08/07 11:35:55

この保育園、どうも、人材派遣の保育員も居るようです。(保育園長と派遣会社社長が同じ?情報源:http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/、所在地も同じらしい)

当然、人材派遣員だと(保育士資格が無い)無資格者も居るだろうし、入れ替わりも多いはずなので、園児の顔を覚えている人は少ないし限られるでしょうね。朝日新聞報道によれば、「おやつのプリンが一つ余って一人いないのに保育士が気づいた」のだから、保育員の大半が園児の顔を知っていなかった『ただ預かるだけの、個人と個人のつながりのない園』と言われても反論できないでしょうね。

ちなみに、保育士は「児童福祉法」にもとづく国家資格です。

投稿: 昭ちゃん | 2007/08/07 12:16:49

人数を数えるとか、複数人でチェックする、予備の手段を常に考えておくといった大人数あるいは大量の流通といった、ことが身についていない人たちだったような印象ですね。

資格もさりながら、経験者が居たのかどうかも気になります。

ハウツーでは出来ない仕事の一つですよね。

投稿: 酔うぞ | 2007/08/07 14:07:06

>資格もさりながら、経験者が居たのかどうかも気になります。

無認可保育所なら、見よう見まねで営業していたんでしょうね。

ところで、厚労省「保育所設置認可等事務取扱要綱」によると、民間保育所の所長(施設長)の要件の中に

>児童福祉事業に熱意があり、施設を適切に運営できる者であって、 
>(ア)児童福祉事業に2年以上従事した者
>(イ)保育士の資格を有し、1年以上実務経験がある者
>ウ) 社会福祉士若しくは社会福祉主事の資格を有する者又は社会福祉事業に2年以上従事した者

とありました。

いわゆる名義貸しで、経営者≠施設長であっても営業は可能なんですね。この園ではどうだったのでしょうか。どうも、経営者は保育士の資格を持たず前職も社会福祉とは関係ないようなので、届出上の施設長は現場権限を持っておらず、漫然とした運営の結果が痛ましい事故を起こした原因とも考えられます。

投稿: 昭ちゃん | 2007/08/07 20:02:19

いつも条文などをご紹介いただきありがとうございます。

やはり条文の趣旨は「経験が必要」に重点を置いている感じですね。

事件が起きたいきさつを見ると、どうもマニュアル重視でイレギュラーに対処できない、安全係数が低すぎるといった印象を漠然と受けます。

投稿: 酔うぞ | 2007/08/07 22:04:50

>いつも条文などをご紹介いただきありがとうございます。

企業等が事故を起こす時って、法の抜け穴を知っててそこをくぐり抜けたのが第一の理由のように思われてならないので、どうしても根拠条文を探ってしまいます。(^_^;)

読売(九州発)8/2記事http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07080252.htmには「別の園児が無くした帽子を捜すため、たまたま送迎車を訪れた保育士が暖人ちゃんを発見」とありました。帽子を無くしていなかったら、保護者が来るまで車内に放置され続けられると言う、より最悪の状態になっていたでしょう。

一方、発見から園長に報告まで40分もあったのですが、園長に知らせると担当保育員が叱責されるので、内々に処理しようとしたが大ごとだったので遅れて報告したようにもとれます。まあ、その前に園児の下車確認を怠ったというのが原因ですね。下車の未確認と思いこみと言う、既にマニュアルでは対応できない事態なのに、臨機応変な対応が出来なかったという残念な結果に陥ってしまった事故です。

いまは、マニュアル社会が当たり前のようになっていますが、マニュアル外の対応への訓練が必要になると言う、おかしな社会になってしまったんですね。運悪く、新潟中越沖地震時の柏崎市役所の対応、東電刈羽原発消火活動などにも如実に表れてしまいました。なんとかしないと、どんどん悪い方に進んでいきますね。声を上げるしかないのだけど・・・。

投稿: 昭ちゃん | 2007/08/07 22:50:07

>どんどん悪い方に進んでいきますね。

2・3日前にディスカバリーチャンネルで、ポトマック川の可動橋の新設を扱っていました。

いざ、可動橋本体を取り付けるか、という段階で(当然屋外というか川の上なので)「太陽光でパーツの端が光ったのを発見して、子細に見たらクラックが見つかった。
工事を止めて、調べた。

というのですね。これなんかマニュアルじゃ出来ないわけで「作業員が橋の工事を止めることが出来る」ところが重要なわけです。

(それでも橋を落としているのではありますが)

明らかに、マニュアルをしっかりすればというマスコミの論調はミスリードだと思いますね。

マニュアルが完璧なら保険制度は不要となってしまう。
何が起きるか判らないから保険制度があるわけで、逆に保険制度はなぜあるのかを考えれば「いつ何か起きるか判らないぞ」となるのですがね。

投稿: 酔うぞ | 2007/08/08 10:30:53

検索からたどり着きました。コメント欄の上のほうで紹介されているブログの本人です。リンク先にて、本件については、徹底的な検証を試みております。是非ご一読下さい。

投稿: 中村友一 | 2007/08/08 22:49:09

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