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2007.08.01

開票のノウハウ

今回の参議院選挙では開票作業の遅れが問題としてニュースになっていますが、詳しい状況報告記事がありました。
福島民報より「開票ミス、遅れ相次ぐ 愛称、判断分かれる

福島県内市町村で29日から30日未明にかけて行われた参院選の開票で、集計や入力のミス、作業の遅れが相次いだ。郡山市では比例代表の投票者総数の集計を誤り、作業は30日午前3時40分ごろまで続いた。田村市では得票総数の入力ミスがあった。候補者が多い比例代表で疑問票の処理に長時間を要した選管委が多く、須賀川市では無効と判断した票を立会人の指摘で一転して有効に訂正する場面も。
候補者のニックネームの扱いでは、選管委によって有効、無効の判断が分かれた。

郡山市では予定より5分遅れの30日午前3時5分に比例代表の開票結果を発表したが、投票者総数が整数になっていなかった。
県選管委や報道機関の指摘を受けて再点検すると同姓候補者の案分で切り捨てた0・001票を数え忘れていたことが分かった。3時40分ごろに訂正した。
市選管委は「投票者総数が整数でなければならないという意識に欠けていた」と説明する。

田村市では疑問票処理などに手間取り、予定より1時間10分遅れの午前0時40分に確定を出したが、得票総数が合わないことが報道機関の指摘で判明した。
パソコン入力のミスと分かり、訂正まで20分程度を要した。

比例代表の疑問票の処理をめぐって、須賀川市は政党名と代表者の苗字などを併記した票を無効として1時25分、県選管委などに確定票を報告した。
しかしその後、立会人の主張に基づき有効とし、同45分に修正。市選管委は「疑問票を判定する弁護士の導入、立会人への事前説明などを考えたい」としている。

白河市と平田村も予定より遅くなった。市長選が重なった白河市は「比例代表の作業量が想定以上だった」とし、村長選と同日選の平田村は「比例の疑問票が多く、無効票、白票が投票総数の1割を超えた」として、いずれも最終的な終了時刻が遅れる結果となった。

一方、福島、いわき、会津若松の各市などは予定より早く終了した。まず全員で開票し、手の空く時間をなくして効率化を実践した会津若松市は予定より約1時間、3年前の前回参院選より約3時間も早く作業を終えた。

有権者数が県内1のいわき市は点検台の配置替えや票分けパックなどで予定より1時間15分早い午前1時45分に確定を出した。

「ヒゲの隊長」として知られる自民党の佐藤正久氏、「さくらパパ」などと呼ばれる民主党の横峯良郎氏らのニックネームを記したとみられる票の扱いでは、市町村の選管委で判断が分かれた。

二本松市は「ひげのたいちょう」を「佐藤氏への投票と特定するまでの内容でない」と無効にした。飯野町は「ヒゲさん」を無効に。福島市では「ヒゲの隊長」「ヒゲ」とも佐藤氏の票として有効。会津若松市、川俣町、会津美里町も「ヒゲの隊長」を有効にした。

「さくらパパ」は福島、いわき、二本松、新地、飯舘各市町村で横峯氏の票として有効、西会津町は無効。川内村は「さくらパパ」は無効と決めていたが、「さくらパパ民主」と書いた2票を有効とした。

会津若松、喜多方両市は「ヤンキー先生」を自民党の義家弘介氏の票として有効に、郡山市は「ヤンキー」を無効とした。

県選管委は「有効、無効は各市町村の開票管理者に委ねられており、判断が分かれることはあり得る」としているが、市町村によって有効、無効となることを疑問視する声も上がっている。

非常に詳細な報道で、私が何回か書いてる「開票作業は大変」がなぜなのかが良く分かります。
ただ、疑問票があるから開票時間が大幅にずれると言うのは、経験者としてはちょっと納得しがたい。

記事にもあるとおり、各選管で疑問票の扱いにバラツキがあったということで分かるのは、疑問票対応策が事前に決まっていなかった証拠でしょう。
有効票・疑問票・無効票に分かれますが、疑問票は案分比例にして有効票になります。
(もちろん、疑問票が最終的に無効票になる場合もある)
そうなると、実務的には「何が無効票か」を決めて通知しておくことが重要だとなります、そうしないと疑問票が激増してしまう。

開票時間が伸びた理由として、数字の扱いミスがあったようですが、これは下手すると強烈にが時間を食いますし、そうでなくても点検の手間はすごくて大勢が参加してチェックし直します。
逆に言えば、各部の確実な作業が要求されてるわけで、ある種の職人技のようなところもあります。

須賀川市選管が「疑問票を判定する弁護士の導入、立会人への事前説明などを考えたい」と言っているのは、

立会人に説明しない方がおかしい

のであって、横浜市選管は事前説明会があって質疑応答するし初めての人は経験者に様子を聞いたりしています。こういう地道で周到な準備をすることで疑問のない開票か結果を短時間で得ているのであって、電子投票でもそれなりの準備は必要だろうから、電子投票にすれば解決ではないだろうと思うのです。

8月 1, 2007 at 09:55 午前 選挙 |

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