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2007.08.19

小林温議員・選挙違反で当選無効の可能性その5

「小林温議員・選挙違反で当選無効の可能性その4」の続きです。

毎日新聞神奈川版より「参院選・小林温氏派の公選法違反:自民県議団に報告 /神奈川

自民県議団(田島信二団長、40人)は17日、参院選後初めての団会議を県庁内で開き、小林温氏(43)陣営の選挙違反事件について同党県連が報告した。
小林氏が「迷惑をかけたことをおわびしたい」と話していることなどが紹介された。

竹内英明県連幹事長が参院選について「一丸となって勝利を得たことに感謝したい」と述べた後、県連事務所などが捜索を受けたことや小林氏に連座制が適用される可能性があることなどを報告。公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された県連職員らについて「悪意を持っての買収ではなかったことは推察できる」などと説明した。

また、小林氏が事件後、公の場に姿を見せていないことについて「弁護団と小林氏が協議し『説明できる立場にない』と判断している」と述べ、理解を求めた。【山下修毅】

これちょっとすごいですね。
小林議員自身は相変わらず公の場には顔を出していません。上記の「県議団会議」にも顔を出さない。

なんで「県議団会議」なのだ?
政党の会議には色々ありますが、県議や市議の団会議というのはかなり怪しげにもなれます。

団会議は本来は「議員団会議」ですから、議員以外は参加できません、これはかなり厳重に守られていますが、地方政治での議員団は政党に直結してはいません。
横浜市議会では民主党所属の議員団は二つあって、長らく対立していました。
こんな事だから、必ずしも党員でない議員が参加していたりする。オブザーバもあり。それは、議会内部の事を議論する場だから当然とも言えます。

となると、参議院選神奈川選挙区の議員が引き起こした問題だかといって、県議団会議にどれほどの意味があるのか?ではあります。

一言で言えば、自民党神奈川県連のやっていることは「引き延ばしをしている」と受け取られても仕方ないでしょう。

以前から、ちょっと気になっていたのですが、選挙直後に当選者が議員の資格を失うと、次点以下の候補者が繰り上げ当選になります。
これは、議員の資格を失うとですから、その理由は、辞職、死去、失職など何でも良いわけです。
しかし、それは選挙の期日から3ヶ月以内とされています。

公職選挙法 第九十七条  (衆議院比例代表選出議員又は参議院比例代表選出議員の選挙以外の選挙における当選人の繰上補充)

衆議院(比例代表選出)議員又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙について、当選人が死亡者であるとき又は第九十九条、第百三条第二項若しくは第四項若しくは第百四条の規定により当選を失つたときは、直ちに選挙会を開き、第九十五条第一項ただし書の規定による得票者で当選人とならなかつたもの(衆議院小選挙区選出議員又は地方公共団体の長の選挙については、同条第二項の規定の適用を受けた得票者で当選人とならなかつたもの)の中から当選人を定めなければならない。

2  参議院(選挙区選出)議員又は地方公共団体の議会の議員の選挙について、第百九条第五号若しくは第六号の事由がその選挙の期日から三箇月以内に生じた場合において第九十五条第一項ただし書の規定による得票者で当選人とならなかつたものがあるとき又はこれらの事由がその選挙の期日から三箇月経過後に生じた場合において同条第二項の規定の適用を受けた得票者で当選人とならなかつたものがあるときは、直ちに選挙会を開き、その者の中から当選人を定めなければならない。

参議院選挙は2007年7月29日実施ですから、3ヶ月が経過するのは10月末ですね。
3ヶ月を経過した後に議員の資格を失うと補欠選挙になります。選挙はやり直しです。

公職選挙法 第三十三条の二  (衆議院議員及び参議院議員の再選挙及び補欠選挙)

衆議院議員及び参議院議員の第百九条第一号に掲げる事由による再選挙は、これを行うべき事由が生じた日から四十日以内に、衆議院議員及び参議院議員の同条第四号に掲げる事由による再選挙(選挙の無効による再選挙に限る。)は、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員又は参議院比例代表選出議員の選挙については、中央選挙管理会)が第二百二十条第一項後段の規定による通知を受けた日から四十日以内に行う。

2  衆議院議員及び参議院議員の再選挙(前項に規定する再選挙を除く。以下「統一対象再選挙」という。)又は補欠選挙は、九月十六日から翌年の三月十五日まで(以下この条において「第一期間」という。)にこれを行うべき事由が生じた場合は当該期間の直後の四月の第四日曜日に、三月十六日からその年の九月十五日まで(以下この条において「第二期間」という。)にこれを行うべき事由が生じた場合は当該期間の直後の十月の第四日曜日に行う。

補欠選挙が、2008年4月27日に行われることになります。
繰り上げ当選になると、神奈川選挙区の次点は公明党の松あきら候補ですから、自民党は公明党に参議院の座を一つ譲ることになります。
これを避けるために、何としても3ヶ月間は突っ張って、その後に辞職すると4月の選挙で自民党の候補が勝てる可能性がある、という読みはあるでしょう。
そういう予測をしていたら、今回の報道です。どうも、予測の方向に進むのではないでしょうか?

8月 19, 2007 at 11:33 午前 選挙 |

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