« 家庭用ビデオのBGMをめぐる裁判 | トップページ | 豊岡町のコウノトリ・ライブ映像 »

2007.07.27

求む・思考援助型アプリケーション

パソコン通信が始まったのは1985年の法律改正からでASCIIネットなどが早めに始めたのを1987年に始めたNIFTY-Serveがあっと言う間に先行各社を抜き去った理由として、事実上の専用端末であるオアシス30AFの存在が大きかった。

わたし自身はワープロは発表された1980年当時から使っていたから、オアシス30AFでパソコン通信の世界に入ることにはなんの問題もなかった。
パソコン通信を始めてすぐに Macintosh 信者の話を聞いた。 Macintosh Plus で日本語が使えるというのですぐに買って、DTPの世界も体験してみた。

そこで分かったのは、 Macintosh が当時盛んに触れ回っていた「WYSIWYG」ディスプレーで見えたとおりの印刷結果が得られるというのは、日本語ワープロでは当たり前であったということ。

Macintosh は当時プログラム用の機械とそのドキュメント作りにオアシスを使っていた目から見ると「万能の機械」のように見えたものです。
しかしながら業務用のプログラムの世界では「画面の見た目に凝ると遅くなる」のが問題ということで、MS-DOS の世界に向かい、日本語が使えるということもあって PC9801 の天下となります。

その後は、 Windows がPCそのものになってしまいました。

この経過は、クリエイティブというか試行錯誤とか、わけの分からないものをとりあえずやってみる、といった目的が不明瞭なものを追い出して「分かっていることだけを高速度で処理する」という「合理化」そのものだったように思います。

その結果として、現在販売されているアプリケーションが「目的別」になってしまった。と強く感じます。

Macintosh 時代から使い続けているアプリに「インスピレーション」があります、今ではあまり聞かないアイディアプロセッサです。
ハイパーカードなんてのもありましたね。 マックプロジェクトというのがあって、これは強力だったし今でも欲しい。

これらのアプリに共通するのは「思考を援助する」といったところでしょうか?

最近ちょっと困っているのは、よそからの要求でわけの分からないことをまとめる必要があるのです。

高校でロボットを作るという授業をしていて、明らかに有用なのですが、それがうまく説明できない。
まとめる必要があるのだけど、色々な要素例えば「ものを作って動かしてみる」「目的があるプログラムに挑戦してみる」「サッカーゲーム勝つために工夫する」なんてのは高校生がやって有用なのは明らかですが、他にも「チームワークを作る」「自分の考えをチームの中で主張する」「学校外の講師と関わってみる」「他人の考えを理解する」といった効果も大きいのです。

ここに挙げたのは「ロボット授業の成果」ですが、それだけでもこれだけバラバラに出てきている。
だいたい、世の中は Windows が定義している作業で表現できるほど単純じゃないのは明らかで、こういった「メモ」のようなものしか無いようなところから、なんかまとめるための「思考援助」になるようなアプリケーションは無いものか?と強く思うところなのであります。

Windows には利点に並んで多くの罪があるのは古くからやっている人にはよく知られていることですが、最大の問題は「曖昧なことに挑戦するアプリを駆逐してしまった」事ではないかと思う。

7月 27, 2007 at 09:10 午後 日記・コラム・つぶやき |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/15918638

この記事へのトラックバック一覧です: 求む・思考援助型アプリケーション:

コメント

仕事を引き継いだあとまで、ご迷惑をおかけしてすみません。
ひとつの課題で、これだけ多岐にわたる成果が得られるものっていうことなんですよね。
多くの方々がかかわっているものですから、少なくとも経験不足の自分の意見だけでまとめるのは申し訳ないのと、偏ってしまうことが予測できたので、お願いをした次第です。

お忙しいところお手数おかけして、なんとお詫びしたらいいやら。

投稿: 佐智 | 2007/07/27 22:03:44

ありゃりゃりゃりゃ(^_^;)

いや~裁判絡みの話が頭にありまして、そっちはさすがに書けないのでロボット授業の話にしました。

いや~まとめないわたしが悪いのであります。
(だからなんか手段が欲しい)と元に戻るのであります。

佐智さんのご指摘の通り

「多くの方々がかかわっている」=「社会」であって、それを上手に説明するというのは誰にも要求されていることです。

にもかかわらず、ツールであるPCがそれを無視して、単純明快なケースにだけ対応している、とういうのは問題だろう、つまり今のPCは広く使われているが社会一般に通用するほど万能ではないということですね。

よく考えると、いまだにPCの使い方の典型として「好きなCD(DVD)を整理する」みたいなトピックが出てきますが、この程度の仕事の標準手順が20年掛けても完成しないところがすごいですね。

投稿: 酔うぞ | 2007/07/27 22:17:03

 うーん……。
私の場合は、アウトライン機能付きのワープロ+何でもぶち込めてテキストならそれなりに検索もできるデータベースの組み合わせでやってます。
具体的には、ワープロはMellel
http://www.redlers.com/
データベースは
http://www.devon-technologies.com/
かな。趣味と実務の両方で活用中。これなら訴訟資料の管理にも使えそうに思います。

 あとは、研究仕事用の文献データベースとしてBookendsと、論文書き用のTeX、波形解析のIgor Pro+機能拡張製作用のXCodeあたりと、図面製作用のお絵かきソフトがあれば足ります……ってどれも単機能の組みあわせか……^^;)。

投稿: apj | 2007/07/27 23:39:58

一昨日やったのは、約半年分の日々のデータを分析でしたが、そもそもフォーマット(フォーム)が良く分からない上に分析の目的が元データによるものではない、つまり集計ではないのだから、早い話がメモ書きが半年分あるというものでした。

イメージとしては、カード型データベースに放り込んでから、キーワードを付けていくと分析できる、といった感じになりそう。

屁理屈でも良いから関係性を決めてから書いていく、アイデアプロセッサ系は一応全体像が見えていることを前提にするというから、大枠から細かいところに入っていくので、その逆というのは向かないわけですね。

投稿: 酔うぞ | 2007/07/28 1:53:34

>イメージとしては、カード型データベースに放り込ん
>でから、キーワードを付けていくと分析できる、と
>いった感じになりそう。
「KJ法支援ツール」みたいな感じですかねぇ~

投稿: Yamag | 2007/07/30 10:43:47

Yamagさん
KJ法のアプリも最近は見かけないですね。

アウトラインプロセッサの使い方をわたしは、

概略は分かっている→キーワードを並べる→中身を書いて→関連性を整理する

だと理解しています。
つまり「自分の思いつきを明確化する」なのでしょう。
これはこれで良く分かる。

今、来ている話は「自分の思いつき」ではなくて「他人の」なんですよねぇ~。
しかも、Yamagさんと時々お目に掛かるところが舞台(^_^;)

も~、他人の他人の他人というぐらい先の話を「整理して持ってこい」状態なんですわ・・・・・・。

ありがたいことにネットワークで相談していると段々とはっきりしてくるのですが、アウトラインプロセッサでは「キーワードは分かっている」から出発するのですが、今回の話は「雑然とかつ膨大な情報からキーワードを引き出して、整理してみる」なんですね。

だから、キーワードを決めて入力するじゃ無理なわけで、とりあえず入力してからキーワードを決めてみる、なんて感じですね。

今は、ファイルメーカを試しています。
どうもこれが一番近そうです。

酔うぞ拝

投稿: 酔うぞ | 2007/07/30 11:04:51

KJ法は見当たらなくなったけどマインドマップ関係はそこそこソフトが継続してますね

投稿: alpha2 | 2007/07/30 15:04:10

あとはアイディアプロセッサだけどそれなりに拡張されてるこいつとか、
https://www.justmyshop.com/app/servlet/cc23?w=tpcs

投稿: alpha2 | 2007/07/30 17:06:07

Nariです
 思考の整理という点では、マインドマップも、面白いですよ。とっつきにくいですが、割りに便利に使えます。
 ただ、手書きで作成するのは、かなり有効ですが、パソコン用のツールは、まだまだみたいです。私的には、FreeMindを使っています。

投稿: Nari | 2007/08/02 10:37:01

↓こんなの見つけました。
IdeaFragment2
http://nekomimi.la.coocan.jp/lzh/ideafrg2.htm
とか
IdeaCard
http://www007.upp.so-net.ne.jp/y-kondo/ideacard.htm

投稿: Yamag | 2007/08/03 13:13:07

↓こんなのもありました
http://www.frieve.com/feditor/index.html
「Frieve Editorでは、1つの事を1つのカードに記述していき、それらの関係をリンクで表現します。リンクはどのカードからどのカードへも貼ることができますので、複雑な事柄も無理なく記述できます。」
だそうです。

投稿: | 2007/09/13 12:14:17

コメントを書く