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2007.04.08

模擬裁判員裁判・福岡

毎日新聞より「裁判員制度:「裁判員役」の市民、量刑判断に負担の声--死刑求刑の模擬裁判 /福岡
9年5月までに始まる裁判員制度の模擬裁判が5、6日、福岡地裁であった。
タクシー運転手1人が殺害された強盗殺人事件で死刑求刑された被告人に「更生可能性がある」と懲役30年を言い渡す結果となったが、裁判後の座談会では裁判員役の市民から「判決後も心理的負担が残りそう」など不安の声が上がった。

地裁によると、内閣府の世論調査で裁判員となった場合に量刑判断について不安を感じる人が多いという結果があるため、どのような工夫をすれば負担を軽減できるかを知るために死刑求刑事件を題材にしたという。

模擬裁判後の座談会では、裁判員役の市民から「同種事件の量刑をまとめた資料を早めに渡してほしい」「論告や弁論は本当に分かりやすさを意識しているのか疑問」との指摘が出た。
さらに「これが本当の裁判なら一生背負っていかないといけない。かなりきつい」との本音も漏れていた。【木下武】
これは新聞記事をそのまま受け取るとちょっとヘンですね。
裁判員役の市民から「判決後も心理的負担が残りそう」など不安の声が上がった。
心理的な負担が残らないような判決なんてあるはずがないでしょう。
例えば心理的負担が大きいから死刑判決を回避する、と言ったことが現れるかもしれないけどそれも裁判への市民参加の一つの形でありましょう。
「裁判員裁判だからこの判決になった」という意見がが当然出てくるでしょうが、それを言えば「○○裁判長だからこんな判決」という話は以前からあります。裁判は極力公平を目指してはいるでしょうが、結果が絶対に公平なものとは言えないし、同種の事件ついての評価も時代によって変わって行っています。
裁判制度が変わることによって、判決の傾向が変化することは大いにあることでしょう。

福岡地裁(高裁)が
どのような工夫をすれば負担を軽減できるかを知るために死刑求刑事件を題材にしたという。
というのは大変に意欲的な取り組みで高く評価するべきでしょう。
裁判員制度が明らかになってすぐ「2日間で判決出来る」という話になっていたから「無理だろう?」と思っていたのですが、公表されいる模擬裁判ビデオ(ドラマ)ですら、いつの間にか3日以上になっている。
例えば、昼間に裁判員が裁判所に「こういう判例を整理して持ってこい」などと資料請求をしたとすると、請求された相手である裁判所は夜の間に処理しないと連日開廷は出来なくなります。
もちろん、その間に裁判員が資料を読む時間もない。

早い話が素人の裁判員が連続開廷できるように資料を整理して提示できるとは思えない。
現実的に出来そうなのは、週一回ぐらいのペースになってしまうのではないだろうか?
それだと、仮に4回の公判があったとして丸々一月間は拘束されてしまうし、資料を読む時間をどうやって捻出するのか?
裁判員が裁判所の事務職員の交替を要求する、といったケースにも対処できないとことは進まないように思う。

4月 8, 2007 at 10:24 午前 裁判員裁判 |

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