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2007.03.14

ボンバルディのノーズギア

読売新聞より「胴体着陸の全日空機、前輪格納する油圧式ドア故障
高知空港で13日、胴体着陸した大阪(伊丹)発高知行き全日空1603便(ボンバルディアDHC8―Q400型機)は、機体下部に前輪を格納するドアが開かなくなっていたことが国土交通省航空・鉄道事故調査委員会などの調べでわかった。

ドアは通常、油圧装置で開閉し、非常時は緊急手動装置で開閉する仕組みになっているが、緊急手動装置も何らかの原因で作動せず、事故機は前輪を出すことができなかった。

機長は、操縦室にあるレバーを操作して手動でドアを開こうとしたが、緊急手動装置も作動しなかった。
テレビニュースで「緊急手動装置はワイヤーを引っ張る仕組みで、機長は引っ張ったが全く動かなかったと言っている」と報道されたのでどんな仕組みなのだろうか?とおもっていたら朝日新聞に構造の記事が出ていました。

事故調、機長らから聞き取りへ 全日空機胴体着陸

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こんな仕組みだそうで
  1. 手動ハンドルを引くと
  2. ドアのロックが外れる
  3. さらに引くと脚柱のロックが外れて
  4. 自重で機体の外に脚が出る
  5. 空気抵抗で固定位置にロックされる
といったシーケンスです。(図は脚の取り付け向きが逆)
何らかの理由でケーブルがロックしてしまうと次のシーケンスである脚下げも出来ない構造ですね。

それにしてもこの程度の機構がロックしてしまうのは例え整備不良であったとしても、バカよけが十分ではない、のは確かでしょう。
どうも余裕がない設計との印象が強いですね。

3月 14, 2007 at 09:51 午後 もの作り |

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コメント

ボンバルディア,10回くらい乗っていますけど,
全部欧州です.機内が静かな設計なのは確か
だと思います.アルプスの山々を直下に望みな
がらの飛行は,それなりにスリルを感じました.

足回りの設計に無理があったのですか.

投稿: はりがや | 2007/03/15 9:43:26

はりがやさん

わたしは昔の航空少年なので、最新機種については疎いのですが非常にコストが安い飛行機なのだそうです。

実際、計器板はディスプレーを多用したグラスコックピットになっていますし、外部動力を必要としない自力(APU)による運用、タラップやゲートが不要な低床の機体、といった具合に航空会社に評判良い機体のスペックではありますが、どうも故障する場所がバラバラなのが、根本的に余裕の無い設計であるかのように想像させます。

テレビのニュースでは、問題のボルトは冷やして締め込んで、ナットと同じ温度になるまで膨張すると外れなくなる、という永久締結機構だったそうで脱落したのではなく、最初から組み立てられていなかったのではないか?となっているようです。

投稿: 酔うぞ | 2007/03/15 21:45:14

http://www.ptn1.net/VIP/aircraft/Dash/D8_2.htm
10回くらい乗ったことがある,チロル航空機には
"The Sounds of Silence"
と書いてあったのを覚えています.

確かに,機内が静かなんです.この言葉のキャッチ
コピーの通りでした.

投稿: はりがや | 2007/03/15 22:38:44

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