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2006.10.13

なれ合い型学級崩壊から考える

サンケイ新聞より「「なれ合い型」学級崩壊が急増 都市部で顕著
子供の教師への反発が広がって学級運営が立ち行かなくなる「反抗型」の学級崩壊が影を潜める一方で、友達感覚の優しい先生とのなれ合いの末に秩序が崩れる「なれ合い型」の学級崩壊が都市部の小中学校を中心に急増していることが、都留文科大学の河村茂雄教授(心理学)の調査研究で分かった。

河村教授によると、学級崩壊は平均で10校に1校の割合で起きており、そのプロセスは
(1)管理重視で指導好きの教師に一部の子供が反発、それが広がっていく「反抗型」
(2)優しい教師による友達感覚の学級運営が瓦解を招く「なれ合い型」-の2つに大別できるという。

なれ合い型の学級崩壊は、こんなプロセスをたどる-。

  1. 年度当初、保護者は「自分の子供は受けいれられている」と感じ、教師との信頼関係が築かれる。
  2. だが、内実は先生と個々の子供の関係ばかりが大切にされ、集団としてのまとまりに欠けている。
  3. 教師は友達口調で子供に接し、子供に善悪を理解させず、曖昧(あいまい)な態度を取ることが多い。
  4. 学級のルールが守れなくても「今日は仕方がない」などと特例を設けたり、
  5. 私語を許すなどルール作りがおろそかになり、
  6. 子供側には「ルールは先生の気分次第」という空気が生まれる。
  7. やがて教室内には、教師の気を引く言動が無秩序に生まれ、
  8. 「あの子がほめられて面白くない」
  9. 「先生は私と仲良くしてくれない」などの不満が噴出。
  10. 告げ口が横行し、学級の統制が取れなくなる。
2年ぐらい前に都庁で開かれた「子どもをインターネットから守る」といった会議に参加したことがありますが、そこで聞いて驚いたのが
  • インターネットを利用する中学生がPCユーザではなく携帯を利用している。
  • 出会い系サイトなどから被害に遭うし
  • 自分から加害者になる場合もある。
  • 暴走族など近い子どもたちは員他ネットを利用しないから、被害者にも加害者にもならない。
  • その理由は字が読めないからメールを使えない。音声電話だけ。
  • だから、インターネットで問題を起こす子どもは見た目は普通の子どもたち
「とりあえず」という見方ではダメなのだと思う。
教師が生徒と対立して学級全体が教師に反抗するようになると、学級崩壊なるから「とりあえず反抗させないように」となれ合いになると、不梁学級崩壊になる。
という記事ですよね。

インターネットを中学生などが利用するのが危ない、というは分かりますがそれが見た目がいかにも危ない子どもたちを注して見ても関係ないのでは、見た目でちゃんとやっているのかを見張っていても分からないと言うことですね。
高校で生徒達に「インターネットを使っているか?」と聞いてみると、本当のところを言わないにしても「積極的にやっています」と答える子どもはほとんど居ません。

しかし授業で検索などをさせるとちゃんと出来る。PCの操作にとまどう子どもは居ません。
これは「インターネットは危ないから」という教育をしているのではないでしょうか?
そもそも、高校生の平均的な親はインターネットの安全な使い方を教えることが出来ないでしょうね。

これも「とりあえず安全」なんですよね。
大学生になるとインターネット使わないとほとんど例外的な学生になってしまうし、社会人になってインターネットを使えないと仕事が出来ない。
それに対して「とりあえず」の積み重ね出来た学生でよいのか?となるとそれは違うでしょう。

一見して「問題なく」とすることには、本質をよく考えないといけないということですね。

10月 13, 2006 at 09:04 午前 教育問題各種 | | コメント (7) | トラックバック (0)

2006.10.12

和歌山県の談合事件

産経関西より「和歌山談合 県出納長らきょう逮捕 受注JV指定の疑い
和歌山県発注のトンネル工事をめぐる談合事件で、平成16年11月に入札が行われたトンネル工事について、県出納長(60)が工事を受注する共同企業体(JV)をゼネコン側に指定した疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は、12日に競売入札妨害(談合)容疑で出納長を逮捕する方針を固めた。

工事を落札したゼネコン側が、県内の公共工事に影響力を持つ大阪府河内長野市内のゴルフ場元経営者(55)に対し出納長への働きかけを依頼していた疑いも強く、特捜部は同容疑で元経営者やゼネコン関係者らも逮捕し、談合の全容解明を図る方針。
和歌山県には毎年「コンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウム」に参加するために行っていますので、気になります。

この2年会場になっている、ビッグ・ユーも大変な建物で、山がちの平地になっていますから一見山を削って造成した土地かとも思ってよくよく見たら、山を削って谷を埋めたようなのです。
しかも谷が結構な急傾斜。聞いてみると地盤沈下で建物の建設が遅れたとか。

そんなわけで「箱物行政だな」と感じてはいたのですが、出納長の逮捕となると知事もタダじゃ済まないでしょう。
しかも大阪地検特捜部ですから・・・・・・・・。

白浜シンポジウムの実施など和歌山県のIT問題への取り組みはとても良いのでこの方面に影響がないことを願っています。

10月 12, 2006 at 12:21 午後 国内の政治・行政・司法 | | コメント (0) | トラックバック (0)

電池自動車は実用になるか?

FujiSankei Business i より「電気自動車を実用化へ 三菱自動車が電力5社と共同開発
三菱自動車は11日、東京電力や中国電力など電力5社と共同で電気自動車の研究開発を11月から開始すると発表した。
軽乗用車「i(アイ)」をベースとした電気自動車数十台を11月以降、電力各社に提供。連続走行距離や充電時間などのデータを収集し2010年に市販化する計画だ。

共同開発には、東京、中国のほか、九州、関西、北陸の各電力が参加する。三菱自は、電気容量の大きい高性能リチウムイオン電池と小型モーターを搭載した4人乗りの試験車「i MiEV」を供給。電力各社が収集したデータを基に改善を図り、08年をめどに1回あたり25分の急速充電で160キロの連続走行が可能な性能を目指す。
さらに、商品化する10年には200キロに引き上げる計画だ。販売価格は150万~200万円を想定しているという。


東電と富士重は、昨年9月から共同開発に着手。今年6月から、集金などに使う業務用車両として試験的な納入を始めた。
07年中に40台、13年までに3000台を供給する計画だ。

両社が共同開発した電気自動車は、富士重の軽乗用車「R1」をベースに試作。
家庭用で使われる100ボルトの電源による約8時間の充電で80キロ走行できる。また走行中に充電が切れた場合、据置型充電器により15分で電池容量80%までの充電が可能という。冷暖房完備で定員は2人。

ただ、車両の価格は1台で1000万円以上に上るとみられており、市販に向けては電池やモーターなどを含めた総合的なコスト低減が課題だ。
富士重工(スバル)と東京電力の共同事業は6月に報道されました。
四人乗りの軽自動車を二人乗りに改造した上で充電一回あたりの走行距離が80キロということですから、かろうじて実用になるか?レベルと言えるでしょう。

今回の三菱自動車の提案はかなり意欲的で、duemotori.com の記事「三菱自動車、電気自動車の研究車両『i MiEV』を製作し、電力会社との共同研究を開始」によると
エンジンを後輪車軸の前に配置するユニークな「リヤ・ミッドシップレイアウト」の軽自動車『i(アイ)』をベースに、エンジン・燃料タンクの代わりにリチウムイオン電池、モーター、インバーター等のEV関連システムを搭載した、シングルモーター方式のEVである。

『i MiEV』の特徴として、「リヤ・ミッドシップレイアウト」によるロングホイールベースにより、居住スペースや乗車定員(4名)はベース車と同一のまま、モーターやインバーター等に加えて大容量のバッテリーを搭載することができ、日常での使用に充分な航続距離を確保した。また、車載充電器を搭載することで、一般家庭での充電にも対応している。

このように実用性を重視する一方、『i MiEV』は動力性能面(トルク)でベース車を凌いでおり、また優れた静粛性や振動の少なさといったEV特有のメリットも備えている。

『i MiEV』 主要諸元
 
ベース車 『i(アイ)』
全長×全幅×全高 3395×1475×1600mm
車両重量 1080kg
乗員 4名
最高速度 130km/h
一充電走行距離 (10・15モード) <目標> 130km/160km *
充電時間
(80%充電)
200V・15A (車載充電器) 5時間/7時間 *
100V・15A (車載充電器) 11時間/13時間 *
3相200V・50kW (急速充電機) 20分/25分 *
モーター 種類 永久磁石式同期モーター
最高出力 47kW
最大トルク 180N・m
最高回転数 8500rpm
電池 種類 リチウムイオン
総電圧 330V
総電力量 16kWh/20kWh *
制御装置 インバーター制御
駆動方式 後輪駆動
* : 2006年度共同研究車両/2007年度フリートモニター車両
となっています。

もし実用的に200キロの走行が可能になると軽自動車の使用形態のほとんどをカバーできそうです。
電力供給網の効率がどうなのかが問題になるかもしれません。

現在のところ発電所から各家庭までの距離は大変に遠くて、送電ロスが問題になるでしょう。
ガスを送って各家庭や事業所で発電した方が効率が良いという説もあって、これは電気自動車にも言えそうです。
現在のような遠隔地で発電した方がエネルギー効率が良いのだとすると現在の自動車のエネルギー効率が悪すぎるとも言えるわけで、ハイブリッド車の方が実用的なのかもしれない。

ハイブリッド車や電気自動車も共通して使うのが電池で、電池の高性能低価格が極めて重要になってきましたね。

ハイブリッド車が進化してエンジンが直接車輪を駆動せずに電気による制御が出来るようになると、ミッションや駆動軸といったものを無くすことが出来るでしょう。そうなると現代の自動車とは別物になります。

10月 12, 2006 at 09:47 午前 もの作り | | コメント (1) | トラックバック (1)

2006.10.09

茨城県の貨物船座礁事故

10月6日に茨城県神栖市で起きた貨物船の座礁沈没事故は9万8千トンの大型船の遭難で、何が起きたのか不思議だったのだがかなり不運が重なったようです。

朝日新聞より「錨の巻き上げ機不調、退避遅れる 茨城沖の貨物船座礁
毎日新聞より「茨城貨物船座礁 いかり上げる機械故障、出発遅れた
朝日新聞より「ブローバイ現象で出火 船長が説明 茨城沖座礁
保安部は5日に「風雨が強くなるため、安全な場所に移動してほしい」と各船に注意喚起した

貨物船ジャイアント・ステップが座礁した事故で、同船は錨(いかり)の巻き上げ機がうまく作動しなかったために安全な沖合に避難するのが遅れていたことが8日、茨城海上保安部の調べでわかった。

6日早朝、避難の準備を始めたが、機械が故障し、いかりを巻き上げられなかったという。同日午後1~2時ごろ、7気筒のエンジンのうち1気筒で、ピストンリングの損傷などによるガス漏れ(ブローバイ現象)が発生。船は同4時ごろ、いかりの鎖を切断し、6気筒となったエンジンで沖に出ようとしたが、強い風雨で流され、同5時20分ごろ座礁した。

同船は鹿島港沖6キロに停泊していたが、6日朝になって低気圧の通過に伴い風が強まり、錨が引きずられる状態になったことから沖に出ることにした。

救出されたマスカレナス・メルロイ船長(49)が、座礁直前に起きた船内火災の原因について「メーンエンジン内で『ブローバイ(吹き抜け)』が起こった」と説明していることが7日、関係者の話でわかった。同船は火災直後に操船ができなくなり、折からの強風に流されていた。
これらを総合すると
  1. 遭難したジャイアント・ステップは鹿島港沖6キロに停泊していた
  2. 5日に海上保安庁が「風雨が強くなるため、安全な場所に移動してほしい」と各船に注意喚起
  3. 6日朝になって低気圧の通過に伴い風が強まり、錨が引きずられる状態になった
  4. 6日早朝、避難の準備を始めたが、いかりを巻き上げられなかった
  5. 午後1~2時ごろ、7気筒のエンジンのうち1気筒で、ピストンリングの損傷などによるガス漏れ(ブローバイ現象)が発生。
  6. 同4時ごろ、いかりの鎖を切断し、6気筒となったエンジンで沖に出ようとした
  7. 座礁直前に起きたブローバイで船内火災発生、操船不可能に
  8. 5時20分ごろ座礁
ということになるようです。
錨が引きずれる(走錨)で遭難というのは、富山港で起きた練習帆船海王丸の遭難が2004年10月20日にありました。
「海王丸台風海難事故に関する報告書」(PDF)に大変に詳しく書かれていますが、今回の事故と類似のところを引用すると
仮に走錨が認められれば、抜錨して航行に移るとの緊急避難計画を立てているが、風圧力及び波による外力と揚錨機能力の関係を整理し、巻揚げ限界の詳細検討はされておらず、走錨を認めてから航行に移る例は多々あるものの、計画の不十分さは否めない。

最後に、錨泊中の緊急出港方法として捨錨があるが、この緊急運用について、錨鎖の根付け構造を踏まえた検討はなされていなかった。近年において、特に危険が差し迫った状況で捨錨を行った例は見当たらず、検討の対象とされなかったことはやむをえないところである。
錨の鎖を切断して錨を捨てる(捨錨)は緊急時の対応として軍艦が登場する小説などでは出てきますが、海王丸の報告書のように近年は見あたらないということでこれは気象情報が充実したことで必要が薄れたと言うことでしょう。

ジャイアント・ステップは捨錨する以前にエンジン不調であったわけで、捨錨して出航してももしエンジンが止まれば遭難確実なわけですから、捨錨すること自体が大変な決断であったでしょう。
なんかものすごい話で詳細を知りたいものです。

10月 9, 2006 at 10:32 午前 事故と社会 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.10.08

裁判の予定

裁判の予定に変更がありました。

聖神横浜教会事件裁判は10月中の裁判が11月9日の16時40分からとなりました。

月日
事件
内容
法廷
10月16日ホームオブハートMASAYA裁判東京地裁607号法廷 13:10~
10月23日ホームオブハート損害賠償最終弁論東京地裁611号法廷 13:10~
10月27日環境ホルモン原告側証人調べ横浜地裁502号法廷 13:30~
11月9日聖神横浜教会事件小学生虐待横浜地裁609号法廷 16:40~
11月14日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~
12月1日環境ホルモン被告側証人調べ横浜地裁502号法廷 14:00~
1月16日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~

10月 8, 2006 at 12:38 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

電子工作教室

昨日(10月7日金曜日)は幕張メッセで開催された CEATEC JAPAN 2006 で行われた「ジュニア&キッズ電子工作教室」を手伝ってきました。

ハンダ付けで基板を完成させて、車輪を取り付けて動くロボットを1時間で完成させるというものです。
特別展示なのでメーカー名などは公式には出ていませんが、わたしが高校の総合学習で教えているサッカーロボ915のメーカのイーケージャパン社が実施しています。
今回は、イーケージャパン社とわたしの属しているNPOコアネットの連携としてお手伝いに行きました。

幕張メッセのホールの長い回廊の両端にそれぞれ会場を設置しました。それぞれが24名ですから両方会わせると同時に48名が一回の講習に参加します。其れを一日で4回ですから、なんと192名。

正直な話が「こんなに参加するものか?」と思っていたのですが、完全に満席でした。

中心が小学校低学年ですから、親も同席で中には親が作っているところもあります。
実際に作ったのは「ハイパー・ペピーII」で工作時間は3時間となっていますから1時間で完成させることが出来る、半完成品の特殊仕様でした。

Up_10
これは、ラッパのようなところがマイクになっていて音を感知するとバックしながら向きを変え、また前進するから別の方向に向かうというものです。

電子回路工作としてハンダ付けをするところが、抵抗2本、コンデンサー、トランジスタ各ひとつの合計4個でした。

さらに回路の組み立てとして、電池、モーター、センサーからの線を基板のピンに押し込みます。

一方メカニズムの組み立ては、前輪の取付はビスとナット、回路の固定がタッピングスクリューで共にドライバーを使いますが、タッピングスクリューは小学校低学年では力が足りないようです。

これだけの大人数だと色々なことが起こります。
一番困っちゃったのが、線のコネクタを折ってしまったというもので、ハンダ付けしてしまいました。
元はキットでバラバラな部品が最後は動くのですから、子どもたちにとっては良い経験だったでしょう。

10月 8, 2006 at 10:39 午前 教育問題各種 | | コメント (0) | トラックバック (0)

新幹線新駅騒動その7

「新幹線新駅騒動その4」で栗東市が事実上の新幹線新駅のために市債を起債することが地方自治法違反とされた判決の内容を説明しました。

10月5日付の読売新聞関西版に栗東市議会が全会一致で控訴すると報じています。

読売関西発より「新駅起債で控訴可決 全出席者が賛成
滋賀県栗東市の新幹線新駅建設に絡み、仮線路の設置工事費に市債を充てるのは違法とした地裁判決を不服とし、国松正一市長が控訴の議案を提出するため4日、開かれた臨時市議会。
議員19人のうち、訴訟の原告のため地方自治法の規定で出席できない共産党市議3人と、議長を除く15人で採決が行われ、全員が控訴に賛成した。国松正一市長は「新駅に関し、今後も協力をお願いする」と頭を下げた。
地裁判決が基本的には、起債の理由がインチキだと指摘しているわけで、これを控訴でひっくり返せるセルものなのか大いに疑問です。

そもそも、市長は
「新駅ができれば企業を誘致しやすくなり、雇用や消費が生まれ、街に活力が出る。新駅建設は、将来に向けての投資」と強調した。
そうですが、それならこれを理由として起債すれば良かった。
ところが、

道路工事ために新幹線の線路を移動するための経費

を理由に起債しようとしたから、裁判所は公共事業ではないと判決しました。
控訴できるものなのでしょうか?

10月 8, 2006 at 08:12 午前 国内の政治・行政・司法 | | コメント (2) | トラックバック (0)