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2006.10.16

ソニーのリチウムイオン電池事件・その6

「ソニーのリチウムイオン電池事件・その5」で損害賠償請求になるかもしれない、と書きましたが現実のものになりそうです。

日経新聞より「東芝、ソニーに賠償請求へ・パソコン電池回収
東芝はノートパソコンに搭載したソニー製リチウムイオン電池の自主回収・交換問題で、電池を供給したソニーに損害賠償を請求する方向で検討に入った。

回収による製品イメージ悪化や販売機会の損失について補償を求める方針だ。

富士通も賠償請求の検討を始める見通し。
大手企業間のトラブルは損害額や補償額を明らかにしないであいまいに解決することが多かったが、株主の監視の目が厳しくなる中で、賠償請求などの手段が広がる可能性がある。

東芝は83万個のソニー製電池の回収を進めている。
電池本体や物流経費など交換にかかわる直接的費用はソニーが負担する方向で交渉が進んでいる。
しかし「販売機会損失やブランド価値の低下などについても補償を求めざるを得ない」(東芝首脳)としている。
サンケイ新聞は10月15日付の記事に「ソニー痛恨、相次ぐ誤算 BDレコーダーもトラブル」と経営全体の問題と取り上げています。
(ソニーは)リチウムイオン電池や次世代ゲーム機の部品調達トラブルに続き、次世代DVD「ブルーレイ・ディスク(BD)」規格の録画再生機(レコーダー)は、当初目指していた性能に達しないまま発売される状況に陥った。

「数日前から業界内では話題だった。『ソニーがまたしくじった』って」。
電機大手関係者が明かすのはBDレコーダーでのソニーの“誤算”だ。今月開かれた電機・IT(情報技術)の国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン」。
開幕直後の華々しい発表会は、皮肉にもソニーに厳しい現実を突きつける場となった。

発表したBDレコーダーは目指していた2層記録ができず、1層しか録画できないことが判明したのだ。
松下電器産業が発表したレコーダーは録画・再生とも2層対応。
BDは1層25ギガバイトを記録できる大容量が魅力だけに痛恨の結果となった。
記事は株価の下落傾向が続いていることにも言及していますが、すべての経営判断にはメリット・デメリットがあるわけで、ソニーは結果において外れクジを引き続けているとも言えますが、そこに保険を掛けることが経営では最重要なポイントでありましょう。

組み立てメーカが先端製品を扱うためには量産技術だけを外部に委託するのが本筋だと思います。
良く分からない部品を買ってきて組み立てるのではメーカとは言えないし、量産も出来ない。
これが最先端技術ではなくて、市場に溢れていて他社も使用している汎用部品であれば、部品メーカが使い方を説明してくれるから、あまりよく判らない部品を使用して組み立ててもリスクは極めて低い。

リチウムイオン電池では絶縁紙のメーカが勝手に品質を変えたのが事故の一因であるとされていますが、勝手に品質を変えたことがチェックできないのではダメだ、という問題になります。
要するにこんな難しいことが出来る会社ではない、となってしまいます。

リチウム電池を使用しているPCメーカが損害賠償請求に進むのは、この先対策などでもっと問題が出てくると見ているからではないでしょうか?

10月 16, 2006 at 08:34 午前 もの作り, 経済・経営 |

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9月から下降トレンドが続いているソニー。この状況でトレードしていくには売りから攻めていくしかない。では、どこのポイントで仕掛けていけばいいのか?それは、 続きを読む

受信: 2006/10/27 1:26:20

コメント

SONYに当事者意識が希薄で、責任転嫁発言が多いのでこういう処置に出たんでしょ。業界の人間が聞いたら「???」な理由ばっかり発表して全然信用できんし。

このあたりは10年くらいして時効にならんと書けない話が多すぎる.......。

投稿: alpha2 | 2006/10/17 22:19:48

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