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2006.09.15

遺伝子の外科治療

北國新聞より「傷ついたDNA、光で修復 北陸先端大の藤本准教授が確立 がんの遺伝子治療に光
傷ついたDNAを光で瞬時に修復する方法を、北陸先端科技大学院大の藤本健造准教授(化学生物学)が世界で初めて確立し、英国王立化学会の「化学生物学誌」九月号に発表した。

修復したい部分に張り付く人工DNAを作り、そこに”修復装置”を組み込んで、光を当てて作動させる。
DNAの一部を狙い撃ちする全く新しい遺伝子操作となり、がんの遺伝子治療や農作物の遺伝子組み換えなど、DNAを扱うすべての分野で威力を発揮する可能性がある。

藤本准教授が確立したのは、長い暗号(DNA)の中から、狙いを定めた一文字(一塩基)だけを光で書き換える手法である。

長い暗号のうち修復したい部分のコピーを修復作業の鋳型とし、鋳型の先端に書き換え用の一文字を装着した。鋳型は修復したい部分を探し出し、張り付いて待機する。そこに光を当てると、鋳型の先端が活性化し、一文字だけ書き換えられる仕組みだ。

DNAを書き換えるには従来、数多くの酵素を使ってDNAを切ったり、つないだりしなければならず、作業に二、三日もかかる上、成功率は六、七割どまりだった。

藤本准教授はこれまでに特定の光でDNAを切ったり、つないだりする方法を開発している。これをDNAの書き換えに応用し、数時間の作業で、ほぼ100%の確率で成功できるようになった。

すでに「C」と「T」の書き換えに成功し、「A」「G」の書き換え技術の確立も急いでいる。藤本准教授は「がん治療に応用する場合は、鋳型となるDNAを注射した後、がんだけに特定の光を当てることで、がん細胞を正常細胞に戻すことができる」と話している。

ジェリー・デービス英クイーンズ大教授(DNAの構造と機能) 生きている細胞のDNAを修復できる初めての方法となるだろう。四つの塩基すべての修復が可能になれば、真に実用的な手法として普及すると考えられる。さらなる研究の発展を期待する。
DNAへの物理的な=外科手術ということでしょうか?
酵素利用に比べて短時間で確実にということであれば遺伝子治療の速度が格段に進みますね。
もっとも、遺伝子治療自体がかなり危険な副作用の報告もあるので、なかなか大変なのでしょうが技術が進むことはマクロには正しいことですね。

こんな事が出来るようになる時代が来るとは予想していませんでした。技術的に完成して欲しいものです。

9月 15, 2006 at 09:33 午前 医療・生命・衛生 |

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