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2006.09.10

面白い法律対談

壇弁護士の事務室」に紹介があった「【談話室たけくま】日本の著作権は「鹿鳴館」である

これは、著作権法というわけの分からない法律のできあがりの過程などを説明した竹熊健太郎氏と白田秀彰氏の対談記事です。

第一回が掲載で現在は(第2回に続く)となっていて期待が持てます。面白いところは。
  1. フランスの国立視聴覚研究所が、過去制作された10万本のテレビ・ラジオ番組を、ほとんど無料で公開
  2. 日本(の著作権法)はドイツ(ベルヌ条約)ですね。
  3. 江戸時代の書籍商組合である「本屋仲間」というものがありまして、そこで版木に関する権利を検閲と引き換えに認めてきた、ということがあったみたいですね。版権という言葉は無かったと思います。「権利」という概念も西洋法からの借り物ですから。ただ、確実に言えることは、「株」という言葉があったということですね。個別の作品に対する版元の権利よりも、もっと広いイメージです。
  4. 9世紀ころに各種法典をつくるときに、いったんそれまで国に存在していた、各種の実行されている法律を分析して、どんどん抽象化していった結果、それぞれの国に固有の法概念とか、法のベースになるものを発見した、と19世紀の学者さんたちは考えた。当時は観念的な法律学がはやっていたんです。そこでどうなったかというと、網羅しているはずだから、それから漏れるものは論理的にあり得ない、どんな新たな事件が発生してきても、既存の法律の推論で説明がつくんだという言い方をしたわけですよ。
  5. 「今の法律はおかしいから、もう壊してつくり直しちゃえ」なんていうことは、法律学の負けを認めることになる。現行法がおかしいからといって、まるっきり作り直すということであれば、じゃあ、改正前の法律に基づいて裁かれた人たちへの正義はどうなるか、という疑問も生まれてくる。
  6. 結局は田舎の温泉旅館みたいになっていくわけですよね。
  7. めちゃくちゃな話なんですけど、独自の言語体系として存在することに法律学の価値があるんですね。
といったところですね。
「法典」の意味がそういうことだったのか、とは初めて知りました。
まぁ確かに「今までの法律は、概念として無かったことにする」とか突然変更になっても困りますよね。
だからどっちかという解釈を拡大しつつ、綿密になっていって、結果として専門家じゃないと分からない、という展開になっているのでしょうか?

9月 10, 2006 at 03:33 午後 セキュリティと法学 |

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