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2006.08.01

パロマ工業は・・・・・その7

パロマ工業は社長が経産省に報告書を提出し、その後東京でパロマ工業の社長の記者会見、愛知県清洲市の工場でパロマ工業、パロマの両社長の記者会見がありました。各紙がいろいろな記事を書いています。

朝日新聞 パロマ改造、社員関与を否定 経産省に報告書
日経新聞 パロマ、事故対策の不備認める・経産省に報告書
読売新聞 パロマが報告書「改造容認」「構造的欠陥」を否定
読売新聞 パロマ事故報告書に遺族の怒り「反省しているのか」
毎日新聞 パロマ湯沸かし器事故:消費者軽視の弁明 点検困難理由に情報未公開--事故報告書
サンケイ新聞 「汚れや劣化原因」9件 パロマ、再発防止へ報告書
北海道新聞 製品の欠陥否定 パロマ両社長が会見
北海道新聞 事故対応に200億円 パロマ、人員削減も


報告書の内容についての切り口が各社の記事で違っているのですが、報告書の内容について集めてみました。
  • 安全装置が機能しないようにした改造
  • 老朽化による部品の汚れや部品の劣化による故障
  • 安全装置の改造を、同社が指導したり、容認したりした事実はない
  • 改造に関与した社員はいない
(以上朝日新聞)
  • 不正改造を複数回にわたって認知していたが、「その都度、改造の厳禁を呼びかけてきた」
  • 系列のパロマサービスショップの従業員についても、「改造を認めた人物は確認できなかった」
(以上読売新聞)
  • 「一般使用者へ働きかけなかった理由」として、「ガス事業者を通じた周知徹底の有効性」
  • 実際に使用している消費者に伝えなかったのは(1)フロントカバーを外す必要がある(2)不正改造の有無の判断が消費者には困難--という理由を挙げた。
  • 製品のリコールを92年時に検討したことも明らかにした。しかし、社団法人「日本ガス石油機器工業会」の基準が「通常の使用状況において消費者の生命・身体もしくは財産に対して危害・損害を発生させる重大事故」となっていることを挙げ、一連の事故の原因となっていた「改造」が「通常の使用状況」に当たらないと判断。リコールの届け出を見送っていた。
  • 「結果的に事故が繰り返された理由」は、「改造による事故は、製品に起因するものであるという認識はなかった」とし、事業者による改造が続出したのは、(1)出荷台数が他社に比べて圧倒的に多かった(2)製品の使用が想定期間を大幅に超え、老朽化し部品故障が多くなった(3)改造者(事業者)の危険性に対する認識が希薄だった
(以上毎日新聞)
  • これまでの事故対応が不十分だったとして、新たにリコールの自主基準を設けることを報告書に盛り込んだ。外部の識者を加えた検討委員会を設置する方針。今後はガス事業者や警察と協力し、積極的に事故情報を収集するとしている。
(以上サンケイ新聞)


各社の記事もタイトルの段階ですらかなり批判的ですが、読売新聞 パロマ事故報告書に遺族の怒り「反省しているのか」
事故を消費者に知らせなかったことに関し、「ガス事業者を通じた働きかけの方が有効と判断した」とも釈明した。
この点について一人の被害者の母は「知らされれば湯沸かし器を取りかえることも考えたし、少なくとも注意はできた。なぜ、こんなに大きな問題を業者にしか伝えなかったのか」と怒りを新たにしていた。

事故原因の一つの不正改造について、パロマ側は今回、「改造を指導、容認した事実はない」「(系列の)パロマサービスショップで、改造したと認める人物は確認されていない」とした。

しかし、1987年の北海道苫小牧市と95年の恵庭市で起きた事故に関係する民事訴訟では、出廷したサービスショップの元修理員が「応急処理的に(不正改造となる)バイパス修理をある程度の件数行った」と証言している。
と極めて批判的な記事になっています。

私は一部の機種に欠陥があり、モデルチェンジしても欠陥が是正されなかったから長期間に渡って大量の不具合機種がでて、さらに不正改造から死亡事故に至ったのであるから、問題の根本はなぜ一部の機種に問題が集中したのか?だと思うのです。
どうも会社の出した報告書の中の「欠陥はなかった」とは製品がメーカ出荷時のまましようし続けた場合に、死亡事故を起こす欠陥はなかった。という狭い意味で鹿捉えていない、あるいは意図して狭く解釈した。
そのために「不正改造をした理由は分からない」となっているのでしょう。

不正改造がでてきた理由こそが、1%~3%といわれるハンダ割れによる停止にあったのだ、というべきでしょう。
そもそも一般家庭向けの製品の故障率が1%では、ビジネスとしては成立しませんよ。
問題を一部で隠すというのは、その他の部署からは問題がなかったように見えるるのがポイントでしょう。

問題が無いと言えば、現実の問題が無くなる

という変な思い込みまま抜け出せないように見えます。

8月 1, 2006 at 12:04 午前 事故と社会, 経済・経営 |

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時々、北海道新聞を読んで、北海道の情報を入手している私ですが、今回気になったことがあったのでご報告します。 続きを読む

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