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2006.08.06

プール吸い込み事故の暗黒面その5

朝日新聞より「死亡事故のプール、管理会社が談合か
管理運営を委託された「太陽管財」と、実質的に管理していた「京明プランニング」が、入札で談合していた疑いが強いことが関係者の話で分かった。
県警の調べでは、「太陽」は入札で落選した「京明」に毎回丸投げしており、安全性が重視されるプールの運営業務の入札が骨抜きになっていた形だ。

調べでは、「太陽」は92年以降、97年と00年をのぞき、プールの委託管理業務を落札し、「京明」に下請けに出した。

ふじみ野市が公開した00年から06年までの入札調書によると、「太陽」は7回、「京明」は6回入札に参加。
今年6月の入札では2社を含む9社が参加し、「太陽」が1100万円で落札、落札率は99%だった。
「京明」は9社中4番目に低い1128万円だった。

この入札に10年ほど前、参加したビル管理会社の元社員によると、「太陽」は参加業者から「親」と呼ばれていた。
「太陽」の落札額からわずかに上乗せした金額を指示され、別の入札での協力を条件に協力したという。

また、昨年まで4年間、「京明」で監視員のアルバイトのまとめ役だった会社員は、02年の業務を終えた打ち上げの席で同社員から「来年もプールを管理するので、みんな来てほしい」と頼まれたという。

一方、00年に両社など10社が参加した入札で落札したビル管理会社(東京)は「開業前の点検時にさくのネジがなかったので、行政側に指摘して用意してもらってつけた」と話している。

県警の調べに、「京明」の社員は「6、7年前から針金を使っていた」と話しており、県警は01年以降、連続して同じ業者が運営していたことで、ずさんな安全管理が改善されなかった可能性もあるとみている。
わたしは前から入札制度については、役所の側に判断が出来ないのであれば、意味がないだろうという主張をしています。
要するにやった仕事をチェックして品質が要求水準に達していることを確認した上で、価格が安いが正当化されるわけで、価格は安いが品質は分からないでは、入札なんてしない方がよい。
今回の事件は、安かろう悪かろうの方向だった疑いが極めて大きいです。

00年に落札した会社は「ネジがないぞ」と行政に申し入れています。つまり業務の品質は良かったが、00年以降は太陽管財が落札している。
これはどうかと思う。

8月 6, 2006 at 01:29 午後 事件と裁判, 事故と社会 |

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コメント

流れるプールに動力があったのですね、昔係員が遊泳者を一方向に誘導する事により、流れが生じると聞いていましたので。
今回始めて危険な装置が設置されていることを知りました。
構造をちょっと捻れば吸い込み口の柵が無くとも安全な物が作れると思いますのに。
設置には安全基準、物理的な安全設計理念が無いのでしょうか。
誰も猛獣檻の柵強度を確認せずに運営している自治体等が有るとは初めて認識しました。

投稿: 流水プール未経験 | 2006/08/07 2:11:49

>設置には安全基準、物理的な安全設計理念が無いのでしょうか。

細かいことを全部決めるのは不可能ですから、その上で各種基準が無いのか?といえば、あります。

今回のふじみ野市の事件で問題になっている、旧文部省が出した通達にふじみ野市が違反していることが最終的に悲劇になった最大の理由でしょう。

つまり、基準があっても守らなかったふじみ野市。

という事実は変えようがない。

その上で、外れた格子の取付状態をふじみ野市がチェックしなかった、というのはまだ多少は罪は軽いというか、格子の取付状態が疑わしい施設であることの方がよほど問題です。

これは施設が出来たときの問題だから、設計が疑わしいし、それを良しとした行政(合併前だから大井町か?)が怪しいわけですよ。

そんな調子だから、契約違反とか泳げない監視員とか出てきてしまうのではないでしょうか?

投稿: 酔うぞ | 2006/08/07 2:29:25

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