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2006.08.05

プール吸い込み事故の暗黒面その4

ふじみ野市のプール事件(事故ではないだろう)では、どうも報道のつっこみが甘いというか取材者が世の中の理を理解していないのではないか?と感じところがあります。

わたしには格子が二重になっていないというのが施設として失格だと思うのですが、報道では監視員が高校生のアルバイトだったという方が大きな記事だったりします。そういう「この報道は?」という視点でまとめてみます。

読売新聞 「プール事故の委託業者、監視員調査書未提出のまま落札
朝日新聞 「埼玉プール事故 管理会社、救命講習修了証提出せず受注」 この二社の記事はつじつまが合っていると思えないのです。

どう考えても、監視員の調査書が揃っていなければ入札資格がないとしたら、誰も応札出来ないでしょう。
読売新聞の記事「プール事故の委託業者、監視員調査書未提出のまま落札」では
調査書は昨年も未提出で、入札を担当する同市管財課に連絡もされておらず、同課は「未提出がわかっていれば入札には参加させなかった可能性がある」としている。同市教委の池本敏雄教育次長は「市教委の手落ち」として、ミスを認めている。
こんな発表をするふじみ野市もひどいと思うが、なんで記者は「そりゃ無理でしょう」と突っ込まなかったのかな?
「将来とも提出されない」なんて事が分かるわけがないですよ。
だから、この後に続くのは「将来のことは分からないのだから、提出しない業者でも仕方なかった」でしょう。
ふじみ野市のやるべき事は書類が提出されていない時点で、チェックすることだったはずです。
それを「入札に監視員の資格を確認するべきだ」と記事するのでは読売の記者の見識というか常識はどこにあるのかね?

朝日新聞の記事「埼玉プール事故 管理会社、救命講習修了証提出せず受注」はいわばタイトルが内容を示していないと言うべきじゃないかな?あるいは、記事の中身はふじみ野市批判であるのだが、タイトルでは業者の問題であると振ったのかな?
市側は再三、求めたが、提出されなかった。
このため同社は、今年度の指名競争入札から外される可能性があったにもかかわらず、市職員が必要な手続きを取らなかったため、業務を受注していた。
市教委は「職員が担当課へ伝えなければ、という意識が低かった」と話している。

同社の対応は市との契約違反にあたり、本来なら市教委は、翌年度のプールの管理委託業務の入札を担当する市管財課に伝えなければならなかった。
管財課は、同課が事務局を務める「市指名業者選定委員会」を開き、入札で同社を指名に加えるかどうか検討する必要があった。

選定委員会の委員長でもある北村政夫助役は「市が修了証を求めたのに、出さなかったことは重要な事項だ。
委員会で指名除外の可能性もあった」と話している。
そういうふじみ野市のワケの分からないか対応がいろいろな見落としを進めて、結果として死亡事件になったわけでしょう。
事件での重要性は正にこの記事の中身であるふじみ野市の実際には何もしていない対応にこそ原因を求めるべきであって、「入札するのに監視員の資格必要」と誤読させるようなタイトルを付ける波大きな間違えであろうと思います。

問題にするべき事を列挙すると
  • 格子が二重でなかった
  • 格子を固定すること意味を理解していない工事
  • 格子の取付状態の点検を全くしていない
  • 監視員の教育訓練などをチェックしていない
重大なチェックポイントでこれだけあるのですから、細かいことを取り上げたらきりがない。
これ、全部がふじみ野市の責任であると断定します。
何よりも利用者は「当然上記の手続きが保証されているからこその市営施設」と考えているでしょう。どう考えるのか?

8月 5, 2006 at 11:29 午前 事件と裁判, 事故と社会 |

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コメント

読みゃわかると思って、前年度と今年度をごちゃ混ぜに書いているような風味ですが…
「前年度契約不履行だったから今年度は入札資格を剥奪しとかにゃいけない筈だったのに入札資格があったままだった」なんでしょうが。
見出し付けの技量にしても、各社極度に落ちているような。

投稿: naka64 | 2006/08/05 18:39:03

そうなんですよ。

社会全体がスタビリティを無くしてきているのだろうな。
と思ってしまうのです。

投稿: 酔うぞ | 2006/08/05 22:53:22

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