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2006.05.29

廃棄処分化粧品がオークションに

毎日新聞より「処分化粧品:産廃場社員がネット販売
配送中にこん包が破損するなどしてごみ処分場に持ち込まれた製薬メーカー、再春館製薬所(熊本市)製の化粧品「ドモホルンリンクル」が、インターネットのオークションサイトで大量に販売されていたことが分かった。
処分場の担当社員が無断で持ち出して出品、約100万円を売り上げていた。
熊本県廃棄物対策課は廃棄物処理法に基づき管理が不十分だとして、産廃処理会社を事情聴取するなど指導に乗り出した。
う~ん、難しい問題ですねぇ。
以前、リース終了のコンピュータから取り出されたHDDが中古品として販売されたために情報漏洩になったという事件がありました。
リース品は廃棄が税制上義務づけられていて部品の中古販売は廃棄したことにならないだろ、と問題になって今では「リース品の廃棄状態を管理する会社」というのが出来ています。

メーカから見ると、理由を問わずダンピング品が市場に出回ることは値崩れになるので嫌うわけで「ダンピングになるなら廃棄しよう」となるのは当然でしょう。
これを「もったいない」というかは社会の判断ですが、とりあえず廃棄処分をしたらそこからダンピング品として市場に出ていってしまったのではメーカとして「ナンのために廃棄処理したのか?」となってしまいます。
メーカから見ると「廃棄処理に関する契約に違反した」となりますね。

家電リサイクル法では中古販売品に性能保証をするという、中古販売一般とも言える家電品にそこまで販売者に責任を負わせる理由があるのか?と思うような展開になっています。
この事件では、
  • 廃棄処分手続きに対する信用を傷つけた
  • 市場価格に影響した
  • メーカの品質保持努力を傷つけた
といったメーカ側(供給者側)にとっての悪影響という側面と
  • 健康などに影響する可能性のある商品を保証無しにオークションに出せる
  • そもそも中古品に品質保証を求めることが間違っている
  • 単に廃棄(捨てる)のはもったいない
といった消費者側からの問題の二つの側面があって、商取引という観点からは供給者・消費者の思惑が一致して初めて正常な取引になる、と理解しています。
その意味では「匿名でオークション市場を通す」というのはかなり限定されたところで使うべき手法でしょう。
色々な問題があることを示した事件です。


【追記】
今、NHK-BSで韓国KBSニュースをやっていました。
大手ショッピングサイトでニセブランド品が販売されている事件。
被害者は「有名大手ショッピングサイトだから信用して買ったのにニセ物だったショッピングサイトは返金するべきだ」と主張しますが、大手ショッピングサイトの言い分は「出品社を信用して取り次いでいるだけだから返金できない」だそうでこれは役所も認めています。
正直に言って「信用しているから審査を全くしない」というのはヘンだと思うのですが「信用を調べていないから、内容は保証しないが安い」というのことであればまだ分かりますが、なんか市場秩序が信用によって成り立っていることの重大性を無視しているところが問題の二つの事件ですな。

5月 29, 2006 at 09:23 午前 経済・経営 |

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